推理将棋第72回出題(11月20日まで)
[2013年11月30日最終更新] 72-3解答、第72回出題当選者
将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第72回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
解答、感想はメールで2013年11月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第72回解答」でお願いします。解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。
推理将棋第72回出題 担当 DD++
第70回のしまぎろうさんに続いて初入選者の登場です。chemicalさんの初作品はなんと桂馬主役の16手ツインという力作。最初から手がある程度絞れるので激ムズというわけではありませんが、手数長めなので今回はダブル上級です。そして初級は先月粗検でご迷惑をおかけしましたということで今度こそ1条件作品。9手の全657904手順リストで検索をかけながら検討したので今回は大丈夫なはず。
そして募集をすっかり忘れていたのですが、今年も年賀推理将棋特集をやるつもりです。午年なので馬を主役にするだけでいいため作りやすい年かもしれませんね。11月末日までの投稿はどうにかして全採用するつもりですので、作品ができた方はぜひともご投稿ください。たぶん簡単すぎるほど簡単な問題のほうが担当に喜ばれます。
■練習問題
「さっきの将棋、▲36歩△54歩▲37桂△62金▲45桂△53金まで見てたけどどうなった?」
「9手で詰んだよ、って言えば残りの3手は分かるよね」さて、残りの3手はどんな手だったでしょうか。
■本出題
- 72-1 初級 DD++作 早馬 9手 解答
初級ですから、素直に考えて大丈夫です。 - 72-2 上級 chemicalさん作 桂の四変化(A) 16手 解答
後手の着手内容から見当をつけるのが早いかもしれません。 - 72-3 上級 chemicalさん作 桂の四変化(B) 16手 解答
Aの条件とは最終玉位置の違いのみですがもちろん手順はかなり違います。
■締め切り前ヒント (11月14日 DD++)
締め切り前ヒントです。
初級:9筋桂に何の意味があるかというと、93桂とすれば73地点の防御が消えるわけです。
上級A:77桂不成を79玉とかわして89桂成。金銀の手は初手左金と7手目銀もあわせて計4回。
上級B:77桂不成を59玉とかわして69桂成。金銀の手は表出の2回だけ。
72-1 初級 DD++作 早馬 9手
「昨日9手で詰まして勝ったんだって?」
「うん。飛車の手があったんだけどそれより前に7~9筋全てに桂馬の着手があったよ」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 9手で詰んだ
- 飛車の手より前に7~9筋全てに桂馬の着手があった
72-2 上級 chemicalさん作 桂の四変化(A) 16手
A「さっきの将棋、桂不成、桂成、桂打ち、成桂の順で王手を指されたよ。」
B「同じ将棋かな。私の将棋は6筋の手と八段目の手がそれぞれ6回あったね。」
A「それも同じだね。5手目に左金、15手目に右金を動かした手が敗因かな。」
B「それで、最後は、48で詰まされたよ」
A「僕は69だよ。」
B「え!」
A「似てるけど、違うみたいだね。」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 16手で69にいる玉が詰んだ
- 後手が桂不成、桂成、桂打ち、成桂の手の順で王手をかけた
- 5手目は左金、15手目は右金を動かした
- 6筋の手と八段目の手がそれぞれ6回あった
※68地点の手があれば6筋の手と八段目の手両方にカウントします。
72-3 上級 chemicalさん作 桂の四変化(B) 16手
72-2と同じ会話
(条件)
- 16手で48にいる玉が詰んだ
- 後手が桂不成、桂成、桂打ち、成桂の手の順で王手をかけた
- 5手目は左金、15手目は右金を動かした
- 6筋の手と八段目の手がそれぞれ6回あった
※68地点の手があれば6筋の手と八段目の手両方にカウントします。
■練習問題解答
問題以下、▲同桂成△72銀▲62金まで。
桂馬を使う順としてはこんな順もあります。5手目6手目は隠して残り5手でも完全です。手順としては△72銀がポイント。一段目玉の詰みだと二段目に強烈に利く飛車の防御をどう消すかに悩まされることも多いのですが、この△72銀はそれを遮りつつ銀の守備を外す妙防(推理将棋としては)の1手。また、4手目42金でも4手目まで明かせば完全で、こちらの場合は△72金が同様の妙手です。短手数ではよく登場する手なのでぜひとも覚えておきたいですね。
ちなみにこの手順、52金右や52金左でも4手目までで唯一手順なので、実は意外と問題を作りやすい手順だったり。
推理将棋の問題も募集しています
このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。
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コメント
2,3の条件の一つ、右金、左金の意味がもひとつピンときません。初期配置でのことなのか、棋譜上のことか、単純な位置関係なのか、解図に微妙なところとは思いますが、説明お願いします。
投稿: 変寝夢 | 2013.10.27 11:07
1.初期配置
これが正解と思ってます。先手69後手41の金が左金です。
2.棋譜上
この場合は「先手は『○○金左』と指した。」という表記にするのが一般的ですかね。
3.盤面
これは、「5手目時点で盤面上左側にいた金」とでも条件付けするのでしょうが、伝わりにくいかもしれません。
投稿: はらたっと | 2013.10.31 09:16
すみません、回答が遅くなりました。
「左金」というのは「初期配置で69にいた金」、「右金」は「初期配置で49にいた金」です。
(もちろん後手なら対称位置ですね。問題には関係ないですが。)
必ずしも動く直前にその地点にいた必要はなく、例えば初手38金と動かした後で15手目に27金としても「15手目は右金が動いた」手です。
投稿: DD++ | 2013.11.02 21:56
締め切り前ヒントです。
初級:9筋桂に何の意味があるかというと、93桂とすれば73地点の防御が消えるわけです。
上級A:77桂不成を79玉とかわして89桂成。金銀の手は初手左金と7手目銀もあわせて計4回。
上級B:77桂不成を59玉とかわして69桂成。金銀の手は表出の2回だけ。
投稿: DD++ | 2013.11.14 00:09