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推理将棋第72回解答(3)

[2013年11月30日最終更新]
推理将棋第72回出題の72-3の解答、第72回出題の当選者(鈴川優希さん) を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第72回出題  推理将棋第72回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


72-3 上級 chemicalさん作    桂の四変化(B)       16手

A「さっきの将棋、桂不成、桂成、桂打ち、成桂の順で王手を指されたよ。」
B「同じ将棋かな。私の将棋は6筋の手と八段目の手がそれぞれ6回あったね。」
A「それも同じだね。5手目に左金、15手目に右金を動かした手が敗因かな。」
B「それで、最後は、48で詰まされたよ」
A「僕は69だよ。」
B「え!」
A「似てるけど、違うみたいだね。」 

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 16手で48にいる玉が詰んだ
  • 後手が桂不成、桂成、桂打ち、成桂の手の順で王手をかけた
  • 5手目は左金、15手目は右金を動かした
  • 6筋の手と八段目の手がそれぞれ6回あった

※68地点の手があれば6筋の手と八段目の手両方にカウントします。


出題のことば(担当 DD++)

 Aの条件とは最終玉位置の違いのみですがもちろん手順はかなり違います。

追加ヒント

 77桂不成を59玉とかわして69桂成。金銀の手は表出の2回だけ。


推理将棋72-3 解答  担当 DD++ Suiri723

▲7六歩    ▽7四歩    ▲7七桂    ▽7三桂
6八金    ▽五桂    ▲九玉    ▽7七桂不成
▲5九玉    ▽桂成  ▲5玉    ▽
4八玉    ▽6八成桂  ▲3八金    ▽5八成桂 まで16手

8手目桂不成王手、10手目桂成王手、12手目桂打ち王手、16手目成桂、81の桂が跳ねてくること、そして先手左桂を取ること、先手は八段目以外の手を4回までしか指せないこと。ここまで前題と共通。

Bの方は48で詰み。ということは、今度は89桂成では遠すぎるので69桂成ですね。ただし、これだと89で桂が取れないので先手が77桂を跳ねてやる必要があります。ということは7手目までに玉を69に移動するには「▲76歩▲77桂▲左金▲69玉」とする順だけ。

あとは5手目▲78金に11手目▲68玉だと6筋6回に八段目7回とオーバーしてしまうことに注意して、5手目▲68金11手目▲59玉とすることにさえ気づけば手なりで詰みますね。こちらの方が楽だと検討をつけて先にBを解いた方も数名いらっしゃったようです。

しかし、そんな油断が災いしたのか、誤記なのか間違いなのか判断しにくい解答がちらほら。判断基準として、「解答手順がその棋譜通りに指せてしまう場合は誤解と判断して不正解、その棋譜通りに指せない場合でその手だけ修正すれば作意になる場合は誤記と判断して正解」とさせていただきました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

NAO 「こちらの手順は76歩~77桂なので、自然に浮かびました。桂4変化も無理のない順番で助かりました。最後が不成の条件だと混乱しそうです。」

■桂成→桂打ち→成桂→桂不成とかだと何が何だかわからなくなりますね。

斧間徳子 「ものすごく非限定が多い手順なのだが、簡潔な条件で一通りに限定されていることに感心。」

■しかもこれをAと共通の限定条件でやってのけるという。

やまかん 「全然分からないのでやけくそで76歩、77桂を試したら解けた。最後の方で8段目ラッシュが出来るとは。」

■むしろ最初に八段目を指しすぎると最後にオーバーします。

EOG 「2問目を解こうとしたら、こちらが解けてしまった。」

■Aを「69で詰むなら成桂を69近くに作りたい」と考えちゃったわけですね。

占魚亭 「今度こそ左金は58に上がると思ったんだけどなぁ(笑)。」

■私は逆に78に上がるものだとばっかり。

S.Kimura 「72-2を考えていて,先手が77桂として取らせることもできることに気が付き,やってみたら,うまく解けてしまいました.」

■差異が最終局面の条件だけのツインはそういうことにもなりがち。

渡辺「(2問まとめて) 「桂と金の条件は巧くこの長手数を絞り込み可能にしている妙案。桂打の王手に対して金の移動は王手回避にならないから、桂の王手は8、10、12、16手目と決定できるのがミソ。76歩、34歩、77桂、同角成、68金から5段目に桂を打つのは2枚目の桂が取れなくて桂打の王手ができないので後手は自前で桂を跳ねて行くしかない。
ただ、この手数で6筋8段6回を数えさせるのは酷なのでもう少し条件の工夫のしどころかと思います。例えば、詰み位置を明かさず「15手目の右金の移動を68に指定」、6回の条件をやめて「1筋の着手2回」でどうでしょうか?
他には、詰み位置を明かさず最後の成桂の王手を「9段目の成桂を同成桂と移動」、6回の条件をやめて「6手目と9手目は同じ筋」という手も考えられます。」

■6回条件がないと別手順余詰がかなりきつそうな印象です。打った桂を14手目に成ってそっちの成桂を動かす順とか、左右逆にして14手目に66角や77角成が飛んでくる順も消さないといけないので。それでも上手いことすれば限定はできるのかもしれませんが。

隅の老人B 「自信はないが、この手順でどうかな?15手目の右金、左金が消えていてはダメでしょうね。」

■いえいえ大丈夫ですよ。右金を取られて取り返してから打ったものを、とまでなるとさすがに判断に迷いますが。

波多野賢太郎 「6九に桂成で王手、ということで先手も桂馬を跳ねておかないといけない、ということで考えたら解けました。ほとんど同じ条件で、全く違う指し手のツイン作はすごいですね。」

■ベテランの所業です。あれ、でもchemicalさん初作品のはず……?

しまぎろう 「(2・3合わせての評)この条件で全て限定&ツインになっているのは本当にすごいと思います!!」

■条件付けには並々ならぬ苦労をされたのではないかと思います。

鈴木康夫 「6筋の手を生かすためには66桂58成桂が必然。これも限定できているのか、余詰感がして不安です。両問ともテキストエディタに棋譜をペーストして「6」「八」で検索して色の変わった部分を数えて確認しました。「同」が無くて助かりました。」

■こちらは6筋から離れていくので余詰については比較的安全です。

はなさかしろう 「素直に動かすと48玉を詰ますことになりますが、こちらの方が▲76歩を突くなど手がかかるんですね。」

■主戦場と詰み場所がずれているので同時に整えることができないんですよね。

橘圭伍 「桂取る位置が変わる分、玉金銀着手が1回減る。詰み形作りに使える手が1回減るので場所が変わるという事か?」

■いえ、歩を突くために2回減ります。79銀を動かせないため桂が69に成ることになって邪魔になるわけですね。


正解:14名

  EOGさん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  chemicalさん  しまぎろうさん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  橘圭伍さん  チャンプさん
  NAOさん  波多野賢太郎さん  やまかんさん  渡辺さん


総評

NAO 「早いものでもう年賀詰の季節ですか。『馬』条件はつくりやすそう。26馬まで11手詰とか14馬まで11手詰とか・・・」

■しかしその分手順のバッティングが怖いです。

斧間徳子 「桂馬特集、楽しめました。上級2題の作者は初入選とのことですが、この2題を詰み位置だけ異なる同条件でまとめる凄腕は、超ベテランのものとしか考えられない。」

■実はAの方は最初の投稿時は68で詰む順で、玉位置も対称でした。最初の狙いの付け方からしてベテランのやることですよこれ。余詰が消しきれず69に変更せざるをえなかったのが本当に残念。

やまかん 「今回はトップ解答を目指したのですが上級が難しく先を越されてしまいました。この条件だと暗算では解きにくいですね。個人的には11手、12手くらいまでが解図欲をそそります。 それではお願いします。」

■中級10手~11手、上級11手~13手くらいがいちばんちょうどいいのでしょうね。条件の付け方にもよりますが。

まさ 「桂馬の活躍する特集ですね。」

■桂馬が活躍する順は独特の順になるので担当としては特集しやすいです。

鈴川優希 「推理将棋では桂馬は意外と重要な駒ですね。条件に駒種を明かさなければ難問にもなりそうです。これからも解けた時には解答していきたいです。」

■先後両方跳ねて▲65桂△同桂から△桂打ちができるので、「同種駒の手が○回」という条件で桂というのはよくありますね。

隅の老人B 「3題の出題で、自信のある解答は1題だけ、ああ、情けない。上級の2題は手順を決めてから、幾度もその条件読み返す。そして、何処か違っている、そんな気持ちが動きます。まあ良いや、そんな解答、よろしく、です。」

■推理将棋は手順が見つかれば正解だと確信できるのも解後感のよさにつながっているので、その点だけはちょっと難ありだったかもしれませんね。

波多野賢太郎 「ヒントのおかげで上級編まで解けました。推理将棋、面白かったです。何となく、バカ詰に似た感覚だなぁと思いました。」

■先後協力してという点はまさにバカ詰。ただし王手義務がないのでバカ詰よりさらに奇抜な手が登場します。

しまぎろう 「今月は3題解けました!最近は相当ヒント頼みなので、今月のヒントにはとても助けられました。」

■うまいヒントを出すためにはどこが難所か見極めなくてはならないので実はけっこう苦労しているんですよ。

chemical「今月は桂馬尽くしですね。ということはお正月は龍馬尽くしかな。」

■もしかしたら26絡みの問題もあるかもしれませんが。

鈴木康夫 「最近無精になって、締切日解答が増えています。今月は一応ヒント無しで解きました。」

■早くても遅くても間に合えば大丈夫です。無精になって解答送り忘れたとかでなければ。

変寝夢 「2、3は設定に問題があったか7六歩、7四歩に的を絞ったのが裏目だったか。○○の前に○○という設定のものが苦手です。今後の課題です。」

■「Aの前にB」は、「Bはなし(Bが出てきたらNG)」の部分に手を加えて「Bが出てきた時はAを確認して満たしていなければNG」にできればよさそうですが、どうでしょう。

チャンプ 「今月は苦手な条件設定に大苦戦しました。chemicalさん初入選おめでとうございます。これからも新人の方の投稿が増えてくるといいですね。」

■新人の方に限らず投稿が増えるとうれしいです。最近投稿があまりなくて作品がかなり不足しているので……。特に「これでもかというくらい簡単な初級用」「手応えはあるけど短手数な中級用」。


推理将棋第72回出題全解答者: 21名

  EOGさん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  chemicalさん  しまぎろうさん
  鈴川優希さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  橘圭伍さん  チャンプさん  NAOさん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん
  はらたっとさん  ひろぽんさん  変寝夢さん  まささん  やまかんさん
  渡辺さん

当選: 鈴川優希さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知 らせください。

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