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推理将棋第73回解答(2)

[2014年1月22日最終更新]
推理将棋第73回出題の73-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第73回出題  推理将棋第73回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


73-2 中級 橘圭伍さん作     春黄金花         9手

「9手で詰んだのを見たんだけど何があったの?」
「先手は、3種類の駒の効きがある地点に銀を打ってたよ。」
「後手は自身を除く3種類の駒の効きがある地点に飛を動かした事が2回あったんだ」
「先手が取った駒は金銀歩の3種類だったよ」 

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 先手は3種類の駒の効きがある地点に銀を打った
  • 後手は自身を除く3種類の駒の効きがある地点に飛を動かした事が2回あった
  • 先手が取った駒は金銀歩

※参考:「自身を除く3種類の駒の効き」の例

  • 初手68玉とした場合、(玉を除いて)飛金銀が利いているので3種類でOK。そこから78玉は動かす前は飛の利きがないので金銀2種類でNG。
  • 先手馬、後手角、後手金、後手金の4枚が利いている地点に別の駒を着手する場合は馬角金の3種でOK。
  • 先手馬、後手角、後手金、後手銀の4枚が利いている地点だと4種になってしまうのでNG。

出題のことば(担当 DD++)

 ヒッカケにはまらなければ初級並。

追加ヒント

 歩を取ると聞いて▲33角成(不成)は不正解。銀を取るのも31の銀ではありません。


推理将棋73-2 解答  担当 DD++ Suiri732

▲7六歩    ▽4四歩    ▲同 角    ▽5四歩
▲7一角成  ▽6二飛    ▲7二銀    ▽4二飛
▲6一馬  まで9手

先手は金銀歩を取って銀を打ちました。前題と同様に考えて銀打ちはトドメではなく、3手目に金銀は取れないので、3手目歩取り、5手目銀取り、7手目銀打ち、9手目金取り、はすぐにわかります。

ということは3手目33角成、5手目32馬と銀を取って……などとしたくなりますが、ここがこの問題が曲者である原因。最後金を取って詰みにしようとすると、「▲76歩△42飛▲33角成△32銀▲同馬△62飛▲42銀△52玉▲41馬」という感じになりますが、よーく数えると銀打ちに利いている駒が玉飛馬金で4種。これではアウトです。(が、これを解答した方が余詰誤指摘含め2名)

ここで冷静になれたかどうかが解答時間をかなり左右したでしょう。3手目に歩を取ったからといって、▲33角成とは限りません。次が銀取りなのですから「▲76歩△44歩▲同角△54歩▲71角成」という出だしだってありなのです。これにさえ気づけば▲72銀から▲61馬は当然ですから、飛車が△62飛経由で△42飛と動くこともすぐにわかりますね。△62飛の代わりに△52飛では3枚ではありますが2種なので条件不適合です。

それではみなさんの短評をどうぞ。

橘圭伍(作者) 「此方が先に作った作品。この流れはパラ自作でも使用しましたが実は作例は余りない気がします。作りにくい要因は1手だけ余るから何ですが今回は一度停車することで消費しました」

■同意見です。少しだけ注意すればけっこう使いやすい順だと思うんですけどなぜかあまり使われない。ちなみに余る手は2手ですかね。

まさ 「最初76歩、42飛、33角成、32銀、同馬、62飛、42銀、52玉、41馬までと思い解答を書きかけて42に4枚効いているのに気付きました。この「×枚効きがある地点に着手した」という条件は、あまり多くの手に適用するのは数えるのが煩雑なだけで面白みが感じられない気がします。」

■新しい系統の条件はどうしても使い方が未成熟な状態ですから、今回に限らずこれはやむを得ないかもしれません。

はなさかしろう 「利きを数え損ねて誤答しそうになりました...と言いつつ、なおも不安になる条件付け。取った駒条件が▲33角成を誘うかのようで面白い書き方でした。」

■私も余詰指摘しそうになりました。このミスディレクションは新しいような気も。

鈴木康夫 「3手目歩を取るのが明白なので、33角(不)成ばかり考えて時間を浪費しました。2手目44歩に気付いてからは一分でしたが。」

■やはりそこから考えますよね。次に銀を取ることまで考えるとさもありなんという感じなのですが。

渡辺 「3手目歩取り、5手目銀取り、7手目銀打、9手目金取りは確定。3種利き急いで逆から行くと銀の打ち場所が4種になって失敗。」

■意外と利きって減らせないんですよね。

斧間徳子 「3手目33角成(生)とばかり思って苦戦。」

■その場合42飛と32銀の手順前後が実は非限定だと気づくのもなかなか難しいですしね。

NAO 「2手目が意外でした。裏から迫る感触。」

■フェイントをかけて逆サイドから。

S.Kimura 「左銀を取るしかないと考えてはまりました.こうすれば5手で右銀を取れたのですね.」

■どころか歩を取らなくていいなら先手3手後手1手の4手でいけます。

chemical 「3種の駒の利き条件で、飛車の途中下車を自然に見せたのがお見事。」

■これは見事な小技というのは同感です。

諏訪冬葉 「最初に考えた▲76歩△32銀▲33角成△42飛▲32馬△62飛▲42銀△52玉▲41馬 までが間違っている(42銀は4種類の駒がきいている)ことに今朝気付いて大慌て(今回こればっかり)。」

■大丈夫です、締め切りまでに気づけば。

占魚亭 「33角で行けそうに見えましたが44角だったとは。」

■実に巧妙な罠。さすがに初級では出せませんでした。

しまぎろう 「62飛の無駄手が上手い。」

■なぜかあまり無駄手と認識されてないですが44歩もうまいです。

変寝夢 「プラス条件5手目までに銀歩を取る、初手7六歩で30分440万局面でした。2手目32銀や32飛の紛れが強烈。左から仕掛けるのは意外でした。」

■これも機械なら一瞬……かと思いきやけっこう時間かかっていますね。銀の打ち場もそれほど候補はないと思うのですが何に時間かかったんでしょう?6手目の後手角移動?

チャンプ 「条件から△32銀と△42飛の手順前後が限定できないので3手目▲33角成の変化を考えずに済みました。こういう解き方ばかりしてるから余詰め検討が甘くなるんですよね(笑)」

■非限定を見逃さなくなる力はつくんでしょうけどね。


正解:14名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  chemicalさん  しまぎろうさん  鈴木康夫さん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  橘圭伍さん  チャンプさん  NAOさん
  はなさかしろうさん  変寝夢さん  まささん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

本作品では、金銀歩取り+銀打ちで先手の手順が半分明らかになるというのが創作の原点です。
その中で手順・条件付けはあるでしょうが上記中、一番綺麗な順は
76歩44歩同角54歩71角成42飛62銀52玉61馬 まで9手だと思います。

投稿: 橘 | 2014.01.23 17:12

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