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詰将棋創作での将棋ソフトの活用

[2017年1月14日最終更新]
将棋ソフトによる詰将棋解答の是非が話題になって久しいが、将棋ソフトを活用して詰将棋を創作することはどうなのか。詰将棋の検討に将棋ソフトを利用することは、すでに広く行われている。現在の将棋ソフトは、解図・検討以外の創作支援の機能はほとんどないので、それほど問題になっていないが、私が詰将棋創作プログラミングで試行している、持駒サーチ、置き駒サーチ、駒位置サーチ、更に逆算サーチ、趣向サーチ、手順指定サーチ、推敲サーチなど、いろいろな創作支援機能を標準で持つソフトが登場し誰でも利用できるようになったら、詰将棋創作はどう変貌していくのだろうか。一つの恐ろしい未来が吉村達也さんにより詰パラ500号(1997年11月号)で示されている。

一般に、能力のある一部の人しかできなかったことが、機械の支援によってできるようになると、自分たちの領域を侵食されることに対する反発と、これまであこがれていたことができるようになる喜びの両方の反応がでてくる。だんだん意識が変わってくると、機械にできることは機械にまかせて、人間はそれも活用してよりクリエイティブな領域に挑戦するようになっていく。

ソフトの進化は止まらないので、それをいかに活用して楽しめるか考えたいものだ。

関連情報: コンピュータ将棋2017  2016  将棋ソフト・コンピュータ将棋
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2017年1月13日

  • 詰将棋は電気羊がどうたらこうたら (書きかけのブログ
     「・・・ 詰将棋の完全な自動創作も、実現が近いとは到底思えない。ただ、実現が遠くても、それを脅威に感じることは理解できる。自動運転の場合はタクシーやトラックの運転手が反対したりするわけだけど、それはそれで意味があって、もしかしたらお上が規制して自分たちを守ってくれるかもしれないからだ。でも詰将棋にはそれがない。だから自動創作反対を訴えたって仕方のないことだと思う。」

2017年1月8日

  • eureka作品 (詰将棋作家のひとり言
     「・・・ ☆まず、僕はコンピューターによる全自動創作ソフトの開発には大反対である。そんなものに意味はない。だが、半自動創作ソフトの開発は大賛成である。 ・・・ その作品が良い作品になっているかどうか推敲する事は詰将棋を創る上で最も重要と言うのが僕の持論。☆eureka作品は一番重要な事はTETSUさんがやっている。僕はeureka作はTETSUさんの作品として信じて疑わないのである。」

2017年1月5日

  • 続・詰将棋自動創作ソフト (詰将棋作家のひとり言
     「☆囲碁のAIは完全に人間を凌駕したようである。時間のないネット対局とは言え一流棋士相手に60勝0敗とは。 ・・・ ★仮の話だが、Googleとかが詰将棋自動創作ソフトの開発をしたらどうなるか? これは簡単に予測がつく。人間の創れる作品はコンピューターに創れてしまうだろう。しかも、全て自動でだ。 ・・・」

2017年1月4日

  • 詰将棋創作プログラミング 20 自動創作とは (詰将棋メモ
     「詰将棋パラダイス誌の2017年1月号のデパートで、eureka作品が5作発表されている。eurekaは、私とコンピュータが協力して創作した詰将棋で使用しているペンネームである。これまでに創作した作品はeureka作品集で見ることができる。これに関連して、ちえのわ雑文集で、自動創作を禁止すべし、という提言が掲載されている。内容は詰パラを読んでほしいが、ここでは「自動創作とは何か」について触れておきたい。 ・・・」

2016年12月31日

  • 詰将棋自動創作ソフト (詰将棋作家のひとり言
     「☆詰パラ2017・1月号のちえのわ雑文集は久保紀貴氏のコンピューターの自動創作ソフトが開発されたら未来はどうなるかと言うものである。簡単に言うとそうなれば詰将棋作家の楽しみが奪われてしまう。そのようなソフトは開発されない方が詰将棋界のためだと言いたいようだ。
    ★実際に詰将棋自動創作ソフトが開発されれば、久保氏言っている事になるだろう。だが、僕は久保氏とは正反対の意見である。僕は詰将棋自動創作ソフトは開発された方が良いと思っている。 ・・・」

2016年6月28日

  • コンピューターによる詰将棋創作TETSUさん編 (詰将棋作家のひとり言
     「・・・ コンピューター開発に警笛を鳴らす人の言っている事は概ね正しい。負の面は必ず起きる。だがそれは負を負としか見ていない。むしろ良い方に展開して行く。だって良い作品が沢山出来る事が悪い事のはずがないじゃん。なので、コンピューターによる詰将棋創作の開発を是非して欲しいと僕は思っているのである。」
  • コンピュータがもたらした平等の時代 (詰将棋メモ
     「・・・ 「機械の能力が人間のそれを圧倒的に上回ってくれたおかげで、実力者の前では初心者は小さくなっていなければならないというお稽古ごとの世界にありがちな上下関係は消滅し、本当の意味での平等さが詰棋界にやってきたのです。」 ・・・」

2016年3月26日

  • 創作支援ソフトの利用価値 (詰将棋作家のひとり言
     「・・・ 僕が興味あるのは手順入力→配置作成型である。これはその気になるなら可能だと思っている。実際ある作品の手順を知る。そしてそれを図面化する。これ僕は得意。勿論易しい作品しか出来ない。又、誰でも出来るかも知れない。要は考え方のコツがあるので、それをコンピューターに教えたら出来る。プログラム化が可能と言っているのは根拠があって言っているのである。問題はどの程度迄可能なのかである。将棋世界 の作品くらい迄可能と思う。 ・・・」

    TETSU: 正算法、逆算法、手順法については20数年前にコンピュータ将棋協会の例会で説明したことがある。その後正算法、逆算法の創作プログラムは登場したが、手順法は難しいせいかまだ取り組んだ人がいない。私の詰将棋創作プログラミングでも予定項目には入っている(上記の手順指定サーチ、推敲サーチ)が、いつになるかな。

2016年3月26日

  • 創作支援ソフトを使う倫理観 (詰将棋作家のひとり言
     「・・・ どんな難しい手順も入力すれば、コンピューターが配置作成するプログラムは出来るはずと言うのが僕の理論。だが、そんなもの出来たら詰将棋 創作の一番面白いところがなくなってしまう。身体を3㍍に伸ばす薬と変わらない。だが、詰パラ幼稚園程度なら出来た方がありがたいと僕は思っている。サプリメント 感覚である。これも程度の違いである。 ・・・」

    TETSU: どこを面白いと感じるかは人によって違いそう。TETSUは手順を作るところが一番面白くて、それを成立させる配置を作ったり推敲したり検討するのはどちらかというと面倒な作業。目が悪いので運転するときは眼鏡をかけたりしているが、棋力も低いのでソフトが支援してくれれば大歓迎である。アイデアがあっても技術がないため創作できない状況を打破できるのなら、作家層も広がって詰棋界の発展にとってすばらしいことだと思う。

2016年3月25日 創作、解答でのソフト利用(TETSU)

おもちゃ箱の展示室では詰将棋解答・創作での将棋ソフトの利用についてでガイドラインを示している。詰パラ、将棋世界、解答選手権、スマホ詰パラではどう規定されているのか気になってちょっと見てみた。

  • 詰将棋パラダイス: 表紙の裏に「詰将棋投稿・解答規定」がある。ソフト利用については記述なし。
  • 将棋世界: 詰将棋サロンに「詰将棋募集」「解答応募要項」がある。ソフト利用については記述なし。
  • 詰将棋解答選手権: 第13回のチャンピオン戦のお知らせ初級戦・一般戦要項ではソフト利用については記述なし。各会場の案内の注意事項に「規定によりスマートフォン等の電子機器上の盤駒は利用できませんのでご了承ください。」とある。
  • スマホ詰将棋パラダイス: アプリ紹介のページに「詰将棋解答ルール」「詰将棋創作ルール」がある。ソフト利用については記述なし。

禁止されているのではないかと予想したら、意外にもどこにもそういう記述はなかった。書かなくても当然禁止と考えているのか、禁止とかいても確認できないから書いてないだけか、ソフト利用はOKなのか、文面だけではわからないが・・・。ソフトだけでなく、他の人の助けを借りて創作、解答することもよくありそうだが、そういうのを禁止する記述も特にない。狭い世界なので明示しなくても問題ないということなのかな。新しい人をどんどん引き入れることを考えれば、ガイドラインがあった方がよいと思うのだが。

創作についてはソフト利用が常識になっているので、今更禁止はできないし、ソフト利用の解答が多いのも数々の事例から予想できることなので、禁止して解答者が減るのも好ましくない。であれば、創作・解答でのソフト利用はOKと明示して、ソフト利用解答はそう書いてもらって解答順位戦などの対象からははずすようにすればどうだろうか。TETSUのようにソフトで鑑賞している人は現状ではなんか解答しにくいが、OKと明示すれば解答をだす人も増えるのではないかな。

[追記]
詰将棋パラダイスについては、ホームページにある「メール投稿・解答」の解答規定の備考に「コンピュータに解図を行わせた上での解答はおやめください。」と記述があった。作品投稿・解答の注意点にはなぜか書かれていない。

2016年3月24日

  • コンピュータの全検と創作 (フェアリー時々詰将棋
     「・・・ フェアリーは全検文化が比較的根付いている界隈だと思っています。もちろん、それらプロジェクトの大半を担っているのは、神無一族ということになりますね。例えば、安南や対面、キルケその他たくさんのルールにおいて、神無太郎氏の手で裸詰は全検されています。 ・・・」

2016年3月24日 虫食算の話(TETSU)

ちょっと昔話。虫食算など数芸パズルの愛好家には、最初の頃珠算界の人が多かった。そろばんは訓練すると頭の中ではじけるようになるので、虫食算は訓練にもなってよかったのかもしれない。そろばんのできない人は紙と鉛筆で計算して虫食算を解いたり作ったりしていた。

やがて電卓が登場してくると、紙と鉛筆で計算するより早いので、虫食算の解答、創作にも電卓が利用されるようになった。最初の頃「電卓を使うなんて邪道だ」との声もあったようだが、次第に当たり前になってきた。

更にプログラム電卓の登場、パソコンの登場と時代は進み、虫食算の解答プログラムや創作支援プログラムも登場してきた。このときも電卓を使っている人からも「プログラムで虫食算なんて邪道だ」という声があったような。

私も次々と邪道に入ってしまったが、虫食算の解答、創作の方法もずいぶん変わってきた。効率的に創作できるようになると、自分の従来レベルの作品では満足できなくなり、よりおもしろい、美しい問題を目指して創作するようになって、作品も洗練されてきた。

パソコンすら過去の遺物になりそうな昨今だが、虫食算はコンピュータでできるようになって消滅したかというと、今でもパズル雑誌の片隅に載っていたりする。

ほかのパズルもそうだが、コンピュータが解けるかとか作ったとかなんて、パズル誌で楽しんでいる人には関係ないのだ。基準は自分がどれだけ楽しめるかということ。楽しめないパズル誌は読者がいなくなりなくなっていくだけ。

柿木将棋をばりばり使って創作している人でも「自動創作なんて邪道だ」みたいなことをいう人もいたりする現状を見ていたら、ふと思い出して昔話をしてしまった。

2016年3月23日

  • コンピューターによる詰将棋創作 (詰将棋作家のひとり言
     「・・・ コンピューターに詰将棋を創らせるなら次の3つのパターンを考えている。
    ①まずテキトーに駒を置く。 ・・・
    ②逆算創作。 ・・・
    ③次に手順を入力して、配置を作らせる。 ・・・
    ★結論=Googleが詰将棋創作コンピューターを作るなら①の方法では人間を凌駕出来ないが、②③の方法で人間は凌駕出来る。 ・・・
    今、ほとんどの人が検討にソフトを使っている。推敲にもソフトが使えたら良い事だと思うのである。」

2016年3月10日

  • 詰将棋のコンピューター創作 (詰将棋作家のひとり言
     「・・・ 将来コンピューター創作が可能になっても、人間が力を貸さずコンピューターで創れる作品と言える出来の詰将棋 はほんのわずか。人間+コンピューターの作品がほとんどになると思う。これなら人間の誰々の作として発表してめ構わないと思う。 ・・・」

2014年3月17日

  • 詰将棋とコンピュータ (日記的空間
     「・・・ コンピュータに関しては、間違いなく、その人が(時間を無制限にかけたら)出来ることまでしか出来ない、と言うところだと思います。作品の質の平均値こそ押し上げるかとは思いますが、憂慮するような問題は起きないだろう、と言うのが当初の言説でして、それ以上のことを言ってはいなかったことだけは最後に強調しておきます。 ・・・」

2014年3月14日

  • コンピュータの功罪 (くぼの詰将棋
     「・・・ コンピュータを使うこと自体の是非をとやかく言うつもりはありませんが、コンピュータを使って作られた作品については是非を問いたいことがあります。
    一つは極端に難解な逆算、私はアンバランスに感じ、省いたほうがいいのではと思うことの方が多いです。
    一つはコンピュータ検索による盤面象形、コンピュータに先を越されたら自力で探しているという人が報われませんし、少なくともそれは何も創っていない、つまり創作ではないと思います。作品としてではなく研究成果として出されるのであれば、まだわかるのですが。
    そして一つは変化同手数の見落とし。勿論たまに見落とす程度であれば理解の範疇です。コンピュータに頼る頼らないに関係なくありうる話ですしね。しかしそれが多いというのは、(恐らくコンピュータの余詰なし判定にかまけて)自作の変化をろくに確認していないということですよね。 ・・・」

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