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推理将棋第75回解答(1)

[2014年3月29日最終更新]
推理将棋第75回出題の75-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第75回出題  推理将棋第75回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第75回解説  担当 DD++

このところmixiの推理将棋コミュニティがかなり静かです。管理人の私が時間が取れずに何もできていないことによる責任が大きいとは思うのですが……。しかし、災い転じてというべきか、WFPなど正式発表とみなされる場所への推理将棋の出品がむしろ増えています。これは果たしていい傾向なのか悪い傾向なのか。


75-1 初級 渡辺秀行さん作    平成26年はウマ年     9手

「新年早々9手で相手を詰めるのは縁起がいいね」
「しかも26馬の着手があったんだよ」
「平成26年はウマ年って訳だね」
「そう。2手目は飛の着手だったよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 26馬という着手があった
  • 2手目飛の着手

出題のことば(担当 DD++)

 26馬はともかく、2手目に飛を動かす意味があるとすれば何でしょう?

追加ヒント

 定番の53銀までの詰みですが、51を金で塞ぐために玉は斜めに上がりましょう。


推理将棋75-1 解答 Suiri751

▲7六歩    ▽3二    ▲4四角    ▽5四歩
▲7一角成  ▽4二玉    ▲2六馬    ▽5一金右
▲5三銀  まで9手

26馬、という手は9手ではそう簡単に指せません。しかも最終手に指しても仕方がないと考えると、指せるのは7手目だけです。普通に考えれば▲76歩▲44角▲53角成▲26馬のような手順ですが、持ち駒が歩では詰ますことができません。

というわけで後手に53を通してもらい、▲76歩▲44角▲71角成▲26馬と銀を入手し、それをトドメに使います。銀は脇が甘いので▲62銀よりは▲53銀の方が詰ませやすそうですね。

となると後手の仕事は4手目54歩以外の3手で詰ませてもらう形を作ること。まず52玉と上がる手はどこかで必要そうだとして残り2手。先手が▲62角不成などとしている場合は51地点へのケアが不要ですが、今回はそれができないので51地点を後手が塞ぐことになります。

こうなった場合最も一般的な方法は△42銀△51銀とする手なのですが、今回は2手目が飛の手なのでそれが不可能。つまり51は1手で塞がなければならず、△51金右か△51金左でどうにかするしかなさそうですが、しかしそうすると41か61のキズは……?

ということで実は前提がはずれで、52玉では下段が塞ぎきれないので失敗なのです。32を塞ぐ義務が増えても下段にキズが残らない42玉へ上がるのが正解で、32は△32飛、51は△51金右で手数はちょうど足りています。あとは実際に指せる順に並べ替えれば正解です。

それではみなさんの短評をどうぞ。

渡辺(作者) 「極めて簡単だと思ったのですが、如何でしょうか。馬で中段玉を詰めるのはかなり無理があること、26馬を作るには4手かかるから、途中で取った駒を53(62は後手の駒の利きが多い)に打って詰みというところまでは見えるかと思います。解くコツとしては2手目は保留して、76歩、?2飛、44角、54歩、71角成、X、26馬、Y、53銀として、後から後手が連続で「?2飛、X、Y」と動かして詰の形を作ることを考えると良いと思います。」

■解くコツに関して、全く仰るとおりです。

NAO 「2手目は、取らせるなら62飛, 逃げ道塞ぎなら42飛を考えましたがハズレました。」

■なるほど、飛を取らせる。▲62角成または不成で取ってから5手順ありますが、どれも26へは引けませんね。

斧間徳子 「ふと考えると、12年後の午年は2026年なので、また26馬にちなんだ年賀詰めが作れますね。」

■10年後にも2年前と同じ24龍が来ますね。

Pontamon 「2手目の飛車の意味は、素直に玉の退路を塞ぐ手でよかったんだ。」

■初級でこれが龍になったりはしませんってば。

はなさかしろう 「謹賀新年、もう一回。遊び手で攻め方の手順を完全限定する巧みな年賀条件でした。玉方もシンプルな一条件。「2手目は玉」とどちらを選ぶかは好みの分かれるところですね。」

■捻くれて「2手目は銀」という第3勢力も。

小山邦明 「駒を入手して26馬ができるための54歩が巧手でした。」

■53駒打のためなど、54歩はなんだかんだでよく突かれる歩ですね。

まさ 「軽い客寄せ」

■先頭はこういう作品でありたいもの。

EOG 「控え目が肝心」

■思いきり強欲に銀を奪いに行ってるようにも見えますが。

時風瑞季 「26馬の着手なので、5手目は角生ではなく角成であってるんでしょうか。」

■はい。馬の手になるためには着手前から馬でないといけません。

ジェシー 「2六馬という一手だけでほぼ全部決まってくるんですね。」

■手順前後を除いて2つの形にまで絞れますね。

隅の老人B 「26馬は何処から来るの? ハイ、これで解決。」

■何処からっていっても53方面からしか……と思っていたら33角成15馬26馬もありますか。

平井康雄 「54歩がポイントですね。」

■歩は取っても仕方がない場合がほとんどですからね。

橘圭伍 「こういう展開もありましたか。銀打ちのとどめが好きでないためか気付かない事が多いんですよねぇ」

■では「銀打ちは銀打ちでも裏からの銀打ちがトドメになる作品を作ってください」とかどうです?

波多野賢太郎 「9手という短手数なので3三角成の筋ばかり考えてしまいました。年賀作品にもありましたが、7一の銀を取る筋はちょっと気づきにくくてうまいなと思いました。」

■実は71銀を取って7手で詰む順もあります。本手順はその亜種ですね。

チャンプ 「初級問題はこうやって作るんですね。参考にさせて頂きます。」

■「この条件から半分くらいがまず確定して、残り半分は……」という構成にすると読む手数が一気に減るので簡単になります。詰将棋でも「17手詰1問」「9手詰2問」「5手詰4問」だと後ろのほうが圧倒的に簡単になるでしょう?

諏訪冬葉 「26馬は最低4手かかるのでその間に駒補充をすることを考えたら素直に解けました。」

■おそらくそれが正攻法にして最短。

変寝夢 「今月は事情によりMy脳で解答。2手目が最大振り幅なのは気持ちが良い」

■この作品は機械の実力を試すにはいい試金石かと思いますのでリニューアル後にぜひ。

やまかん 「久しぶりに推理将棋解くと盲点にな44角」

■実戦で43歩があるのに44角なんてしませんしね。詰将棋でならたくさんありそうですが、推理将棋だと捨て駒というわけではないですし。

はらたっと 「9手だと26馬以上は動けないですかね~。」

■17馬ってことですか? それはさすがに11手からですかね。

S.Kimura 「飛車を動かす位置に悩みましたが,53銀を発見して,何とか解けました.32飛として逃げ道を塞ぐのはあまり見かけないですか?」

■あまり見ないかもしれませんね。普通は52玉だということと、42玉でも53銀でなく馬までの場合は32銀の方が味がいいので。

占魚亭 「玉飛接近の悪い例。」

■そういえばそんな格言ありましたね。それで何か一作作れないかな?


正解:22名

  EOGさん  飯山さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  小山邦明さん
  ジェシーさん  時風瑞季さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  橘圭伍さん  チャンプさん  NAOさん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん
  はらたっとさん  平井康雄さん  変寝夢さん  Pontamonさん  まささん
  やまかんさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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