推理将棋第77回出題(5月20日まで)
[2014年5月31日最終更新] 77-3解答、第77回出題当選者
※まささんより上級問題に余詰解を頂きました。粗検深くお詫び申し上げます。修正として「4筋への着手があった」条件を追加いたします。なお、解答につきましては、作意・余詰とも正解とさせていただきます。(4月27日)
将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第77回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
解答、感想はメールで2014年5月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第77回解答」でお願いします。解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。
推理将棋第77回出題 担当 DD++
このところ精力的に問題投稿してくださっているPontamonさんが中級で初登場。今回は比較的おとなしめの11手桂馬問題ですが、投稿の中には目を見張るようなアイデアの作品もあり、今後もどんな作品が飛び出すか非常に楽しみです。
初級は、はなさかしろうさんが易問として作ってくださった作品。手数が2桁になるとそれだけでなんとなく難しく見えるので普段は初級は9手以下としているのですが、今回は先手の手がほぼ全部見えているので例外的に2桁手数の初級です。上級はチャンプさんから、11手ですが単純に考えていると正解に近づくこともままなりません、がんばってください。
■練習問題
「さっきの将棋、▲76歩△74歩▲33角不成△62玉▲22角不成△73玉まで見てたけどどうなった?」
「8筋の手があって9手で詰んだよ、って言えば残りの3手は分かるよね」さて、残りの3手はどんな手だったでしょうか。
■本出題
- 77-1 初級 はなさかしろうさん作 ささやかな軍議 10手 解答
先手の順に捻りはありませんので先に決めてしまいましょう。 - 77-2 中級 Pontamonさん作 桂馬の駒を5手 11手 解答
詰み形はいくつか考えられますが、さてどれが正解? - 77-3 上級 チャンプさん作 金縛りの歩 11手 解答
打った飛車の活用法をよく考えて。
■締め切り前ヒント (5月13日 DD++)
締め切り前ヒントです。
初級:56まで来た玉を角と馬で詰ませます。取った方の角で上手に57を防ぎましょう。
中級:玉と金を3手かけて入れ替えましょう。最後は桂打ち。
上級:44玉に対して裏からの馬の合い効かずです。
77-1 初級 はなさかしろうさん作 ささやかな軍議 10手
「殿、御味方の動きが鈍うござるが、本日のいくさはいかがあいなりましょうや」
「うむ、やはりな。されど五助よ、いまさら言うまい。我らは前進あるのみぞ」
「喜んで先駆けつかまつる。殿を玉、私を歩に見立てて、交互に直進させまする」
「とはいえ彼奴らめ、きっと裏切り成り上がるであろうよ。それ、この通り」
「南無三、10手目の成で詰まされるとは。なれど、ならばこそ最後までお供しますぞ」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 10手で詰んだ
- 先手は玉と歩を交互に真っ直ぐ前に進めた
- 最終手は成
77-2 中級 Pontamonさん作 桂馬の駒を5手 11手
A「11手で勝ったよ。」
B「どんな将棋だったの?」
A「2手目は歩以外の駒だった。後手玉の着手は2回だったね。」
B「先手の君は?」
A「着手した筋は2つの筋だけで、王手は2回だったよ。」
B「やたらと「2」ばかりだね。」
A「そんなことないよ、ぼくは桂馬の駒を5回指したよ。」※さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 11手で詰んだ
- (後手)2手目は歩以外の駒の着手で、玉の着手は2回。
- (先手)王手は2回で、着手は2つの筋のみ。
- 先手は、桂馬の駒を5回指した。※
※「桂馬の駒」とは桂馬の駒を使う手、つまり桂または成桂の着手という意味です。
77-3 上級 チャンプさん作 金縛りの歩 11手
半 蔵「拙者が先手のようだな、では初手はこうだ。」
十兵衛「そうきたか、では儂はこうするとするか。」
半 蔵「忍奥義、歩不動金縛りの術!!」
十兵衛「なっ、なぬ!?」
半 蔵「さあ、これで互いに歩を動かすことも取ることも出来なくなった。」
十兵衛「くそっ、お主このような場でも忍術を使うとは・・・。」
半 蔵「それでは続けるとするか、次は3手目だったな。」
十兵衛「まだ勝負は始まったばかりだ、儂は負けん!」
半 蔵「これでどうだ?どうやら11手で詰みのようだな。」
十兵衛「唯一の駒打ちが五段目の飛打ちとは・・・無念。」半 蔵「4筋への着手が運命を暗示していたようだな。」
さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 11手で詰み
- 3手目以降、歩は動くことも取られることも無かった
- 五段目への飛打ちが唯一の駒打ち
- 4筋への着手があった
詰みは「忍術を解かせてから歩を指す」応手も存在しないようにしてください。
■練習問題解答
問題以下、▲88角打△64玉▲55角引成まで。
このように、短手数でも稀に玉がとんでもないところで詰む場合があります。大抵は角の利きの制御がポイントなので頭を柔らかくして考えてみてください。
推理将棋の問題も募集しています
このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。
| 固定リンク
「推理将棋」カテゴリの記事
- 推理将棋第181回解答(3)(2025.01.28)
- 推理将棋第181回解答(2)(2025.01.26)
- 推理将棋第181回解答(1)(2025.01.22)
- 推理将棋第182回出題(2月10日まで)(2025.01.01)
- 推理将棋第180回解答(3)(2024.12.30)
コメント
77-1先手の条件について、会話文からは玉と「一つの歩」を交互に直進したように思えますが、条件文だと複数の歩を直進しても良さそうです。
投稿: 渡辺 | 2014.04.23 21:21
77-1の作者です。会話文の解釈で解いていただいてかまいません。
但し、条件文を満たす手順が複数あれば余詰と考えております。
紛らわしくて申し訳ありません。。
投稿: はなさかしろう | 2014.04.23 23:47
締め切り前ヒントです。
初級:56まで来た玉を角と馬で詰ませます。取った方の角で上手に57を防ぎましょう。
中級:玉と金を3手かけて入れ替えましょう。最後は桂打ち。
上級:44玉に対して裏からの馬の合い効かずです。
投稿: DD++ | 2014.05.13 18:22