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大道棋よもやま話 第22回 凡骨生さん、やすらかに

[2014年6月27日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2014年2月号掲載
大道棋よもやま話  第22回 凡骨生さん、やすらかに  加藤 徹

 凡骨生さんこと橋本守正さんが昨年10月に亡くなられました。ブログ「凡爺の詰めバカ日誌」の更新が6月2日で中断され、心配していたのですが、残念なことになりました。

 入退院を繰り返して手も不自由な中「これだけは解答しなくてはと、薬指一本でキーボードに向かっています。」と、よもやま話に解答いただいたこともありました。

 詰パラで大道棋教室が休載になってからはご自身のブログで大道棋狂室と題して毎月大道棋を出題。最後になった5月の第47回出題では、全国大会の握り詰の駒で香歩問題を作成していました。

 凡骨生さんの大道棋は駒余りや収束余詰もなく、普通の詰将棋としてみてもおもしろい作品を目指していました。その中から「客寄せ大サービスの双玉飛問題」を紹介します(17手)。

◇凡骨生 大道棋狂室41
 凡爺の詰めバカ日誌 2012年11月21日

Y022a

隅の老人A「大道棋狂室と言うよりは、詰将棋教室向き。82歩合に逆らわない攻めが面白い。95歩の消去等、解答の解説をしたくなります」

 最後まで詰将棋を楽しまれた凡骨生さん、ご冥福をお祈りいたします。

 おもちゃ箱の昨年10月の展示室では、詰パラ連動企画「大道詰将棋に挑戦!」として、利波型飛問題5題を出題しました。その中で一番形のよい次の問題を、今回のトレーニング問題とします。(10手台、合駒非限定あり)

◇ドキドキ展示室32 TETSU
 おもちゃ箱 2013年10月

Y022b

 ネットにアクセスできる方は、おもちゃ箱(「詰将棋おもちゃ箱」で検索)のドキドキストリートで、他の4題もごらんください。

◇大道棋21 小山邦明 正解

Y021

74飛、84角、同金、95玉、94馬、96玉、85馬、97玉、88銀、98玉、
 76馬、88玉、77馬、98玉、43角、89玉、34角成、98玉、43馬、76桂合、
 同馬右、89玉、67馬引、98玉、88馬、同玉、78飛、97玉、89桂、96玉、
 88桂、87玉、77馬、98玉、96桂、89玉、88馬迄37手。

44飛は54桂合、同飛、84角で逃れ。

同飛は同金、96玉、78角以下。
同玉は33角、77桂合、同角成、98玉、76馬引、89玉、67馬引以下。
89玉は78馬以下。76歩合は同馬、89玉、67馬、98玉、99歩以下。

 前作のように44飛とすると、54桂の限定中合から角の移動合で逃れ。74桂合以下作意順は残念ながら不正解。

 前作と異なり89玉に斜めのラインがあいているので、本作の順が成立する。

 74飛限定打から76桂中合も入り、駒も余らずきれいに収束。集客度も83と高く、とてもまとまりの良い作品。

前田知弘「あやうく中合を見落とすところでした。」

三宅周治「2枚の馬と飛の連携プレイがお見事でした。」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

◇解答者 17名 正解11名
【正解者】 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋22 加藤徹

Y022

 長手数が続いたので一息入れて10手台。収束乱れあり、最長ならOK。

 解答は2月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。

 正解者から抽選で1名に加藤徹好形大道棋50番「ドキドキストリート」などを贈呈。


注1)「凡爺の詰めバカ日誌」は、プロバイダーのサービス終了により、残念ながら現在は見ることはできません。

注2)トレーニング問題の解説はこちら。

注3)上記の大道棋21の解説および全短評はこちら。

注4)上記の大道棋22の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

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