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推理将棋第79回解答(1)

[2014年7月29日最終更新]
推理将棋第79回出題の79-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第79回出題  推理将棋第79回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第79回解説  担当 DD++

最近はひらめき勝負の作品が多いですが、今回は一昔前にスタンダードだった理屈でじわじわ追い詰めるタイプの作品でした。ただでさえ難しい作品だったのに加えて最近推理将棋を知った方には慣れないタイプで、上級両局正解は作者含めてわずか9名。7月に入ったあたりで1回目のヒントを出すべきだったかもしれませんね。


79-1 初級 DD++作        右桂の活躍        9手

「さっきの将棋、▲36歩△42金▲37桂まで見てたけどどうなった?」
「9手で詰んだよ、って言えば残りの6手は分かるよね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • ▲36歩△42金▲37桂、以下9手で詰んだ

出題のことば(担当 DD++)

 練習問題の解説を実際に使ってみてください。

追加ヒント

 7手目に金を取ります。さて33と53のどちらで取りましょう?


推理将棋79-1 解答 Suiri791

▲3六歩    ▽4二金    ▲3七桂    ▽5四歩
▲4五桂    ▽5三金    ▲同桂成    ▽7二金
▲5二金  まで9手

タイトルからも最初の3手からも右桂が跳ねていくことは間違いなさそうです。金が上がったのも活用しようとすれば、作意に行き着くのは練習問題と大差ない難易度でしょう。しかし、中上級に向けての練習として、ここは理屈で攻めてみることにしましょう。

特殊な形でない限り、詰みには最低2枚必要です。しかし自陣からあと3手で2枚運ぶのは無理ですね。ということは1枚は自陣からで1枚は駒打ち。では駒取り駒打ちのタイミングはというと、3手目局面からあと2手で駒を取るのは無理ですし、最終手に駒を取っても打てません。つまり、7手目が駒取りで9手目が駒打ちが絶対だとわかります。

さて、では7手目に取る駒は。先手があと2回指して敵陣に突撃できるのは、▲76歩からの角か、右桂の三段跳ね。つまり駒を取る場所は13か22か33か53。13に桂か成桂がいても詰みに必要な2枚の片方としては使えないので除外して22か33か53。

この情報は見方を変えると取られる駒はあと2手でこれらの場所に移動しなければならないことになります。歩を取っても最終手で打てないので、それ以外の駒となると角か金か桂。まとめると、7手目は「22角で角を取った」「33角or桂で角or金or桂を取った」「53桂で金を取った」のいずれかしかありえないことがわかります。

いずれのパターンでも残り手数は2手か3手ですから、人力でも完全検討することは簡単で、作意の発見と、それ以外の解がないことの確認ができたということになります。このようなやり方は、特に問題を作る時に重要になる考え方ですね。

それではみなさんの短評をどうぞ。

斧間徳子 「練習問題級の易しい客寄せ作。」

■これを入れなかったらどうなっていたかと思うと恐ろしい。

まさ 「基本手筋。」

■初手3手目が▲56歩▲55歩だとさらに基本手筋。7手目の成生を指定しないといけませんが。

NAO 「清涼剤があってよかった。これがないとワタナベ難問特集です。」

■本当に、出しておいてよかった。

Pontamon 「2手目が△62金や△52金左右ではなく、初級といえども考える余地や紛れ筋を残す△42金が光ってます。」

■なんとなく33地点の存在がちらつくんですよね、この42金。実際、右桂でなく最初から角を出動すると「▲76歩△42金▲33角不成△62金▲88角不成△33金▲同角不成△52玉▲51金」というような順が成立しますし。

小山邦明 「桂だけでも相手玉に迫って詰ます事ができる事がわかりました。」

■4手で53に成ればいいわけですから歩でもできますよ。歩の場合43や63でもいいですし。

チャンプ 「練習問題の延長戦という感じでいいですね。この手の条件、最終手数-最初に明かす手数=の最大手数って何手ぐらいになるんでしょうかね・・・。」

■王手義務なしですからそれほど長くはないと思いますが、どうでしょうね。引き算を最大にするだけなら初形関係なく「非連続王手協力詰完全作の最長手数は」という問題と同じかな?

枡彰介 「頭三手を明かしただけで双方無駄の無い詰み手順。」

■頭3手だけ、無駄手入りならけっこういろいろできますが全部有効手というのは珍しいです。

隅の老人B 「ピョン、ピョン、ピョン。これで勝ったぞ、嬉しいな。」

■ピョン、ピョン、ピョン、ピョン。にするには9手では足りませんでした。悲しいな。

諏訪冬葉 「解説って言われても・・・」

■この初級を解くだけならそんな複雑なことを考えなくてもいいんですけどね……。

占魚亭 「54歩~53金が要ですね。」

■初めて推理将棋に出会った時にはこんな手が成立することに驚いたものですが、それも今は昔。

渡辺 「最初の2手だけで決まる順はきっとないですよね。」

■9手詰リストをざっと眺めた感じではなさそう。成立するとすれば無駄手2手で7手詰のうち23歩成まで以外28種を潰す形だと思いますが、66歩を突くのはそれを有効に使う順も多いですし……。

S.Kimura 「53で金を取らせればよいことに気付けば,簡単に解けました.」

■その可能性に気づけば残り2手、練習問題以下ですしね。

飯山修 「この1問だけすぐ出来たけど他が難しすぎる。」

■同じ9手でも中級とは難易度は天と地の差でした。


正解:14名

  飯山修さん  猪狩守様fanさん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  小山邦明さん
  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  チャンプさん  NAOさん
  Pontamonさん  まささん  枡彰介さん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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