都玉純対称一色図式
[2014年9月2日最終更新]
詰将棋創作プログラミングで、中央の金一色図式と中央の角一色図式を調べたので、他の駒も含めて、初形盤面が下記条件の作品をまとめてみた。
- 都玉(55玉)
- 純対称(左右対称、上下対称、または回転対称)
*対称位置の駒は向きも同じであること - 一色(玉以外の駒は1種全駒)
*生駒と成駒は区別する
最近の作品など、抜けがあると思うので、気付いた方はご教示ください。
関連情報: 詰将棋創作プログラミング
詰将棋創作プログラミング 7 中央の金一色図式
詰将棋創作プログラミング 9 中央の角一色図式
1.歩の都玉純対称一色図式
- なし
2.香の都玉純対称一色図式
- なし
3.桂の都玉純対称一色図式
- なし
4.銀の都玉純対称一色図式
- 35銀53銀57銀75銀|55玉|飛角歩歩 21手 余詰
高濱禎「ひし形詰」 詰将棋精選29番 1916年 - 33銀37銀73銀77銀|55玉|角金金 13手 キズ
平山邦男 詰パラ1966年12月
*作意は44角、45玉、46金、54玉以下だが、46金のところ36金でも詰む。54玉だと作意同様だが、56玉も13手駒余らずなので、単純な非限定とはいいきれない。 - 35銀45銀65銀75銀|55玉|なし 1手
はぎ原博 詰パラ1982年1月 - 35銀53銀58銀75銀|55玉|金金歩6 35手
志駒屋十政 詰パラ1987年10月 - 35銀53銀57銀75銀|55玉|角金 7手 キズ
山腰雅人 将棋ジャーナル1988年4月
*初手44銀上でも44銀引でもいい - 35銀63銀67銀|55玉75銀|角角 3手
吟遊詩人 近代将棋1993年2月 - 35銀47銀67銀75銀|55玉|飛 3手
森英生 詰パラ1994年5月 - 33銀37銀73銀77銀|55玉|角金金 13手 キズ
竪山道助 詰棋めいと第9号 1989年7月
*平山邦男 詰パラ1966年12月と同一図
5.金の都玉純対称一色図式
- 35金57金75金|53金55玉|角角銀 19手
河内勲 おくろう記 第4番 2003年12月 *2014年9月2日追記 - 25金52金58金85金|55玉|角銀4歩 19手
eureka 詰将棋メモ 2014年2月 中央の金一色図式 作品8
(おもちゃ箱 2014年6月 アート展示室 No.30)
6.角の都玉純対称一色図式
- 45角65角|55玉|金金銀歩 21手
大浦淳司 詰パラ1976年3月 - 18角92角|55玉|金金銀銀 27手
竪山道助 詰パラ2003年1月 - 54角56角|55玉|金金銀銀香3 35手
竪山道助 詰パラ2006年1月 - 45角65角|55玉|金銀3桂3 27手
eureka 詰将棋メモ 2014年8月 中央の角一色図式 作品15 - 53角57角|55玉|金3香 19手
eureka 詰将棋メモ 2014年8月 中央の角一色図式 作品16
7.飛の都玉純対称一色図式
- なし
8.と金、成香、成桂、成銀の都玉純対称一色図式
- なし
9.馬の都玉純対称一色図式
- 35馬75馬|55玉|銀3 17手 余詰
下岡俊朗 近代将棋1979年7月 - 35馬75馬|55玉|銀銀歩3 27手
平山邦男 詰パラ1993年11月
*発表時誤指摘で余詰とされたが、完全作である
10.龍の都玉純対称一色図式
- なし
詰将棋として鑑賞に堪えうる作品は非常に少なく、この条件でよい作品を創作・発見するのはかなり難しそうだ。飛・龍が1作もないのは不思議で、ねらい目かもしれない。
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