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2014年11月

推理将棋第83回解答(3)

[2014年11月30日最終更新]
推理将棋第83回出題の83-3の解答、第83回出題の当選者(小山邦明さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第83回出題  推理将棋第83回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


83-3 上級 はなさかしろうさん作  夜の長い季節は端で 12手

「12手で詰んだって?暦好きの君らしいね。それで、どんな将棋だったの?」
「最初の3手と最後の3手が端の筋の手で、それから…」
「ちょっと待った。つまり、1、2、3、10、11、12手目が端の筋の手だったんだね?」
「そう。それで、その6手は互いに異なる段の手だったよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 12手で詰んだ
  • 最初の3手と最後の3手は互いに異なる段の端の筋の手

出題のことば(担当 NAO)

 詰みに繋がる伏線を推理しよう。

追加ヒント

 先手玉は98で詰まされます。序盤にその準備を。


推理将棋83-3 解答  担当 NAO Suiri833

9六歩    △1二香     ▲9七桂    △3四歩   
▲6八玉    △7七角不成 ▲7八玉    △8八角不成
▲8九玉    △1一角打   ▲9八玉    △9九角成  まで12手。

条件
・最初の3手と最後の3手は互いに異なる段の端の筋の手
(▲96歩 △12香 ▲97桂 ~△11角打 ▲98玉 △99角成)

「段が異なる端の着手」がテーマの作品。
序盤の3手と最後の3手で端の手が6回もあります。端の手は攻防手ですが、単純に端歩を突いていっても失敗します。

はじめに、最終3手が端の手なので、玉が端かその近くで詰むことを想定し、端への玉移動を考えてみましょう。59玉が1筋か9筋の端へ移動するのに4手必要ですが、端の手のうち11手目は端玉に使うとするとそれ以外の玉移動の手が3手。先手の1,3,11手目が端の手とすると端以外の残りの着手が3手だけなので端への移動が不可能にも思えます。なぜなら、玉が動くには玉自身の3手に加えて途中の壁駒(歩桂角飛のいずれか)をどかす手が1手必要だからです。

ここで、壁駒をどかすのに端の手を使えないか、推理を働かせます。
1手目と3手目に端の手を使って壁駒をどかす筋は、次の通り

  • 1筋:16歩~17桂、(16歩~)18飛
  • 9筋:96歩~97桂、96歩~97角、98香~99角

次に、後手から端の手を使う攻めを考えてみましょう。先手の玉移動と干渉せずに攻め駒を準備する必要があります。角を使いますが、2手目が端の手の後は、必然手4手目34歩、その後の2回の着手だけ角を端以外の攻めに活用できますので、角を取りながら77角~88角の2手。残りは2手目と8手目と10手目の端の手になります。

  • 4手目以降 34歩~77角~88角

ある程度絞れましたので組み合わせてみましょう。22~88角筋を活用できそうなので先手の玉は9筋側に移動。角筋を避ける必要があり、壁駒をどかす手順は"96歩~97桂"に限定されて先手の着手が決定します:96歩~97桂~68玉~78玉~89玉~98玉

また、異なる段の指定がありますので、とどめの1手は角に紐を付けて12手目99角成。遡って10手目には、角に紐付ける端の手が必要で11角打。更に遡って2手目は11に空間をあける端の手12香。後手の着手も決まりました:12香~34歩~77角~88角~11角打~99角成

  • 最初の3手:▲96歩 △12香 ▲97桂
  • 最後の3手:△11角打 ▲98玉 △99角成

最初と最後の中間、5手目以降「▲68玉 △77角不成 ▲78玉 △88角不成」のように、一瞬王手がかかりますが停滞せずに手が繋がっていきます。全手順が明らかとなって序盤の3手で伏線を敷いていることがわかりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

はなさかしろう(作者) 「別の手順の条件付けをしている時に出てきた余詰筋を問題に仕立てました。端への着手タイミングを調整し、筋条件だけで行けたかと思いきや、前担当のDD++さんから▲6八玉型の余詰指摘をいただき、失意のまま半年以上お蔵入りに。△9六馬を防ぐだけのために複雑な段条件を導入せざるを得なかったのが残念です。解図は2手目から裏推理していただければ一瞬かもしれません」

■「異なる段」がない場合に生じる手順は一例として
▲96歩  △92香  ▲97桂  △34歩  ▲76歩  △88角成
▲68玉  △87馬  ▲58金右△96馬  ▲98香  △95角まで。
6段目着手が初手と10手目の2回になります。
「異なる段」条件が加わってミステリアスな推理問題が完成しました。

ミニベロ 「理屈で考えれば、端から攻めると必ず段が重複するので不可能。これに気がつかないと大難問になってしまう。12手が一筆条件ですべて限定されているとは感心しました。私好みの秀作です」

■序盤と終盤の手を一つの条件で指定しているのがすばらしい。

まさ 「玉が上部に出てくる余裕がない。では2手目は何が有効なのかと考えたら作意が見えた」

■2手目の有効手探しが早道でした。

DD++ 「1-3手目に手順前後がないなら端桂が怪しい、貴重な5-7-9手目は玉を端へ近づけたい、多くの段の端に着手するなら12香11角を指せると嬉しい、あたりのわりと自然な内容を決め打ちしていけば実はけっこう素直でした。でも11角が引くのではなく打つ手だった点は意外性充分」

■角のロケットエンジンをセットする手でしたね。

斧間徳子 「後手が端歩をひたすら突いてくる順かと思いこんでなかなか解けず。わずか1条件でこの手順を成立させるとは見事としか言いようがありません」

■少し考えて端歩では間に合わないことに気づきます。

孔明 「ヒントから玉の移動に4手かかるので先手が自由に指せる3手は全て玉の移動そしてトドメは▽9九角成(自由に指せる3手で取れる駒は角と歩だけ)というのがわかったんですが▽8八角不成に▲同玉としないと9八にたどり着けないと思い込んでました。3手目に▲9七桂とすれば8九の地点が空き、玉の移動経路にすればいいということに気付くまで時間がかかりました」

■地道な推理で、答えにたどり着いたようです。

波多野賢太郎 「これだけの条件で手順が決まってしまうのが私にはちょっと驚きでした。しかも前後3手がすべて端で違う段という条件が美しくていいと思いました。後手の2手目が詰みにどう関わるのか悩みましたが、とりあえず先手は玉を端へ移動させないといけないので先手の手がある程度限定されて、それから後手2手目が閃いた感じでした」

■解説にもあるとおり、伏線の2手目は最後にわかります。

飯山修 「直前ヒントの98で詰みはサービスしすぎのような気もするが11手目98の着手と言ったらやはり玉しか考えないから同じですね」

■98だけでは未だサービス不足か、最終手も明かそうかと迷いましたよ。解答者により難しさの感触が違いますので。

加賀孝志 「ヒントはくどくないほうが良い」

■難しく感じる方と易しく感じる方、個人差ありひとそれぞれです。易問と感じられればノーヒントでさくっと解いていただきましょう。ヒントは易しめにサービスします。

Pontamon 「中盤に端の手を指すのは禁じられていないので端の7段目の駒を8手目に取って使うのかと思ってドツボにハマりました。1筋の攻めで、△18飛、△19角に▲28銀の無駄合いができてしまう順はあったのですが…」

■異なる段条件があるので1回使うと同じ段が使えないですね。

小山邦明 「端でない先手の手順を限定するには玉の移動しかないと考えたのが正解でした」

■直感がさえてます。

諏訪冬葉 「ヒントから先手の5-9手目は玉移動。玉位置から最終手は99角成と予想しました」

■的確な推理手順でした。担当も推理しやすいヒントを心がけたいです。

隅の老人B 「2手目が10手目の伏線。解けて再度条件を読み直す、これで良し、良し」

■そのとおり。端の手パーツの組み合わせが見事にハマりました。

渡辺 「627189うん大丈夫。前問がヒントですね。最終ヒント見ましたが、それでも難しい。玉頭でやりとりする手段が巧妙に防がれています」

■ヒントはもう少しわかりやすくしたかったが、匙加減がむずかしい。

占魚亭 「妙手12香。無駄手でないのが素晴らしい」

■無駄手の限定手でもおもしろいが、立派な伏線手でした。

たくぼん 「88ではなく89を通るのが鍵でしたね。昔似たような筋の作品を解いた記憶が役に立ちました」

■11手以上になると玉移動のバリエーションもいろいろ増えてきます。

S.Kimura 「83-2を解いてから挑んだので,11角は想像できたのですが,無意味と思えた3手目が,玉の進路を開ける好手だったのは意外でした」

■繋げるため、先手側の伏線手。

鈴木康夫 「2手目が効果的な伏線になっていますね」

■最後に2手目の謎が明らかにされました。


正解:18名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  孔明さん
  小山邦明さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん
  Pontamonさん  まささん  ミニベロさん  渡辺さん


総評

ミニベロ 「せっかく秀作揃いだったのに、余詰を出してすみませんでした」

■担当も検討力不足ですみません。端特集で「端の手」とは、巧い修正でした。

まさ 「今回は巧妙かつダイナミックな作意を味わう、正統派のラインナップという印象でした」

■狙って選題した甲斐がありました。

DD++ 「端や隅が絡むと面妖な伏線手が登場しやすく、難しくなりがち。良作揃いなのに解答者が減ったりしないことを祈るばかりですね」

■確かに序盤の端の手は難問になりますね。解答者20名越えでほっとしてます。

斧間徳子 「今月はいつもより骨はあったけど、レベルの高い3作で楽しめました」

■推理将棋の醍醐味を楽しんでいただけましたか。次回も結構骨がありますよ。

孔明 「今回は初級も中級も難しかったです。現状では上級はとっかかりも掴めてません (-_-;)」 「(1時間後)連続メールすみません。上級はとっかかりも掴めないと書いた後に考えてたら解けてしまいました」

■一旦送信すると、頭がすっきりしてスイッチが入るのかも。

波多野賢太郎 「今回も相当悩みましたが、ヒントなしで解けたので自分としては上出来です。隅に打つ遠見の角はやっぱりインパクトがありますね」

■今月は難しく、ヒント前の解答は立派です。

Pontamon 「今月は難しくて中級、上級とも無駄合いのある手順しか思い浮かばず、必勝定跡のヒント待ちでした」

■行き詰まったときはしばらく寝かすのも一つの方法。

小山邦明 「端を条件に入れると、難易度が増すのでしょうか?今回はどれも大変すばらしい作品だと思いました」

■序に端の伏線手が入るのは、難問になりがちです。

諏訪冬葉 「今月はヒントに頼りすぎました」

■おおいに頼ってくださって結構です。

はなさかしろう 「今回は端がらみの遊び手(無駄手)条件特集ですね。遊び手が入ると手数から予想されるよりはシンプルな詰め上がりになるはずですが、遊び手条件は詰み形を推測するのに役に立てにくいため難しいかも。以前は特に、個人的に苦手感が結構ありました。
作問の方では最近は心惹かれる手順を見つける度に既視感を感じてしまい、相当変な条件でもない限り自分が過去見たであろう範囲(本サイトとmixi)を検索するのですが…記憶があてにならず、もどかしいことが多いです」

■既視感のある手順、10手以下の短編だと先行作があるのはざらですが、12~15手ぐらいの手数だと返って既往手順かどうかの難しいですね。

隅の老人B 「明日出来る事は、今日はしません。そんな爺さんが締め切り間際の解答書き。街路樹の公孫樹は黄葉、そして落葉。これで今年の秋も去くか、です」

■時の流れは速く、今日やらなければならないことを明日に積み残す日々が続いています。うらやましい限り

たくぼん 「3作ともしっかりとした狙いがあり素晴らしい作品群でした」

■ありがとうございます。このような感想をいただけると心強いです。

S.Kimura 「今回は難しく,全問ともヒントを見て何とか解くことができました」

■次回も難問がありますが、ヒント使って解いてくださいね。

はらたっと 「1問だけ送ります。会議中ヒラメキ作戦失敗! 答え楽しみにします」

■会議中に閃かずアイデアが出ない・・・よくあることです。


推理将棋第83回出題全解答者: 21名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  孔明さん
  小山邦明さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  時風瑞季さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん
  はらたっとさん  変寝夢さん  Pontamonさん  まささん  ミニベロさん
  渡辺さん

当選: 小山邦明さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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詰将棋メモ(2014年11月30日)

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詰将棋メモ(2014年11月29日)

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推理将棋第83回解答(2)

[2014年11月29日最終更新]
推理将棋第83回出題の83-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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83-2 中級 ミニベロさん作  三捨利警部の推理・凶器は隅に 11手

警官「警部起きてください、11手詰の事件です」
警部「冬眠中なんだがな。どれ」
警官「8手目は飛車で端の手だと判明しています」
警部「それだけでは推理のしようがないよ」
警官「とどめの凶器は、隅の空間に着手されています」
警部「隅の? それじゃ犯人は隅の老人さんだな」
警官「警部、真面目にやってください」
警部「すまんすまん。だが8手目の謎は解けたよ」

さて、どんな手口だったのでしょうか。推理してみてね。

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 11手目は隅の空間への着手(つまり、駒を取る手は×)
  • 8手目は飛車で端の手

出題のことば(担当 NAO)

 隅に空間を開ける1手を推理しよう。

追加ヒント

 8手目は12飛。とどめは99の隅に角打ち。


推理将棋83-2 解答  担当 NAO Suiri832

▲7六歩    △3四歩    ▲2二角成  △4二玉   
▲2一馬    △3三玉    ▲9八香    △1二飛   
▲4三馬    △2二玉    ▲9九角 まで11手

条件
・11手目は隅の空間への着手(99角)
・8手目は飛車で端の手(12飛)

「とどめは隅」がテーマの作品。
4カ所ある隅のうち、最も使えそうなのは11。次が99と91。残りの19は使いにくそう。各隅で使える駒は、11か99なら角、91なら飛と決め打ちできます。作意は"とどめは11角"と見せかけて実は"とどめは99角"でしたが、作者名から"隅とは11以外"と裏読みされた強者もおられました。

初めに作意の11手目99角で詰ます手順から解説します。
必要な手は先後それぞれ、
先手:76歩~22角(成)~角(馬)の筋をそらす手~98香~99角打、+α;
後手:34歩~42玉~99角筋に入る玉の手(33~44か22)~端飛車(12,92)
先手が角(馬)筋をそらせながら後手玉が99角の筋(11~88)に入るのは連携がよさそうです。手順を整理すると
「▲76歩 △34歩 ▲22角(成) △42玉 ▲21馬/▲31角(馬) △33玉 ▲98香/▲α
△12飛/△92飛 ▲98香/▲α △β ▲99角まで」
ここで角筋の33玉は、43歩があるため33のままでは詰まないことに着目すると、"44玉と上がる"あるいは"43歩を消す"のいずれかが必要です。

44玉を角筋で詰ますのは短編推理将棋でよく見る形。ただし、35,45,54の退路塞ぎが難しく角を使わないと3手ぐらいかかりそう。本条件では先手の余裕手αが1手だけなので44玉を11手目99角で詰ますのは困難です。

43歩を消すのはどうか。22角成~21馬~43馬で可能ですね。玉は99角筋のまま33から22に移動し、12の退路塞ぎは12への端飛車がぴったり。8手目12飛と10手目βが22玉に確定。そして99隅に空間を空ける98香は玉が33にいる7手目に着手します。
5手目以降「▲21馬 △33玉 ▲98香 △12飛 ▲43馬 △22玉 ▲99角まで」

次に、"11角で詰ます順"はないのか。補足します。
最終玉位置を33とすると、必要な手は先後それぞれ、
先手:76歩~22角(成)~21馬か31馬~11馬か11角打、+α;
後手:34歩~42玉~33玉~12香、+β。
ここでα、βは未確定ですが、33玉が詰むには24,42への退路塞ぎと22への飛銀の利きを消す手が必要になります。たとえば、前回出題「82-2端銀戦法」の手順「▲76歩 △34歩 ▲22角不成 △42玉 ▲31角成 △33玉 ▲15銀 △42金 ▲22角 まで9手」をアレンジして「▲76歩 △34歩 ▲22角不成 △42玉 ▲31角成 △33玉 ▲15銀(=α) △42金(=β) ▲XXXX △12香 ▲11角 まで11手」のような手順が考えられます。この例ではαが15銀(25,35)、βが42金(52,62,72金銀)になります。ところが、後手の「8手目端飛車」着手の余裕がありません。βを8手目92飛に変更するとどうでしょう。先手に1手余り手がありますが、飛車の横利きを止める手段はなく、結局11角で仕留めることができないのです。

最後に、"91飛で詰ます順"はどうか。修正前の"8手目は飛車"では、はてるま手筋の応用で詰む余詰手順がありました。

  • 修正前の「8手目は飛車」で"端の手でない飛車"の余詰手順は次の通り。
    ▲76歩 △54歩 ▲44角 △52金右 ▲71角成 △42金上 ▲81馬 △72飛 ▲同馬 △92香 ▲91飛まで (後手2,4,6手目の手順前後、42の金銀非限定あり)
    2段目で飛を取らせ81~61を通す72飛~同馬がぴったりです。
  • 「8手目は飛車で端の手」の修正により91飛の筋はなくなりました。表現上は"端の手"を追加するだけのシンプルな変更でよかったのですが、12飛を明かすようで味消しにならないか心配しました。しかし、単なる余詰め消しでなく、ほどよいヒントになったこともあって巧い修正となりました。

ミニベロ(作者) 「9一飛の筋は消したつもりだったんだけど、7二飛には参った。申し訳ありません」

■余詰指摘はDD++さんとはなさかしろうさんからいただきました。出題直後に連絡いただいたので影響が少なく助かりました。担当は本作を解いてみしたが、種々手を尽くした後、作意解が先に見えたので91飛の筋には気づきませんでした。検討力不足をお詫びします。

それではみなさんの短評をどうぞ。

まさ 「雄大な手順」

■7手目98香~8手目12飛が雄大さを感じさせます。

DD++ 「いかにも11角で詰ませたい条件だからこそ本命99角対抗91飛で挑戦。ところがそれが当たっていたのが裏目に出て、11角を読めば真っ先に思いつく21馬33玉を見落として散々でした」

■それに続く43馬~22玉とセットで考えないと見落としますね。

斧間徳子 「とどめは11角打か11馬と思って苦戦。99角打はこの少ない条件では手順を限定できないと思って深く考えなかったのですが、8手目端の飛車という条件だけで限定できているのに感心しました」

■形だけなら12飛の代わり12香もありますが、1条件で限定できないんです。

波多野賢太郎 「この問題が今回では一番悩みました。原因は、最後は1一で詰みなんだと思い込んでしまったからです。そのため8手目の飛車の手の意味もなかなか分かりませんでした。まさか9九だとは…。8手目に端の条件がつかないとどんな余詰があるのかは考え中です」

■ヒント前に99角を発見できれば、上級の実力十分です。

孔明 「始めはトドメを▲1一角と想定してました。すると▽1二香と飛車の横利きを止める手が必要で端に飛車を寄る手が指せずダメ。次に▲9九角を想定してやってみると今度は4三の歩によって最後に合い駒ができてダメ。
半ば諦めた状態でヒントを待っていました。ヒントの▽1二飛が何故▽9二飛じゃないのかを考えていたら詰み場所が3三ではなく2二だとわかり、同時に▲4三馬を発見してようやく解けました」

■ほどよいタイミングでのヒント投入でした。

飯山修 「5手目銀を取るか桂を取るかが岐路であるが隅は11だと思うからどうしても銀に手がかかる」

■31馬で42の退路も塞ぎたくなります。

加賀孝志 「うまくヒントで手を限定している」

■ヒント以前の条件だけで限定できています。ヒントは解答への助け船ですが、もしヒントで限定できていない手順があれば余詰になりますのでご連絡いただけると幸いです。

Pontamon 「ヒントを見ても手筋が浮かばず一番難しかったです。(91角打ちだと勘違いしたせいもありますが)8手目を92飛で、22飛の無駄合いができる手順は見えてるのに、残り数手の変化が何故見えない。トホホ」

■33玉に11角で詰ませる形。ほとんどの皆さんが挑戦されて失敗したはず。

小山邦明 「収束の形が予想しにくい難問でした」

■12飛~22玉の形が不思議です。32と21に効かす43馬が光っています。

諏訪冬葉 「ヒントの飛車の位置から玉の位置は22と予想。邪魔になる21桂と43歩を消すことを考えたら初級より簡単に解けました」

■端の手が12飛と分かれば簡単でした。

はなさかしろう 「1九はまず無理として、他の3ヵ所はいずれもあと一歩の順がたくさんあり、的が絞れなかったので、裏推理スイッチON。6手目までの進行は大本命ですが、▲9九角までの形は△4四玉との組み合わせばかり考えており、▲4三馬―△2二玉と体を入れ替え、飛車の手を活かす順はなかなか浮かびませんでした」

■条件だけ見ると無駄手のような端飛車ですが、玉退路を塞いでおく手順でした。

隅の老人B 「月初めに解いて、締め切り間近の19日に感想書き。どこで苦労したのかを忘れちゃった」

■容疑者扱いされてしまいましたが、それも忘れてくださいね。

渡辺 「最終手の位置を作者名から推理するのは反則でしょうか?作者名が伏せてあったら苦労したかも」

■作者ミニベロさんなら最終手が11角でないとの読み。もちろん反則ではありません。鋭い読みでした。

占魚亭 「99角迄と決め打ちしたのでそれ程悩みませんでした。21馬~98香の3手がポイントですね」

■8手目12飛と11手目99角を可能にする準備でした。

たくぼん 「最後まで残ったのがこれ。44玉型ばかり考えてました。仕事でフェリーに乗っているときに12飛の意味を考えてピンと閃きました」

■移動中は閃きやすい。でも、車を運転するときは解図禁止です。

S.Kimura 「11か91に角を打つことばかり考えていたので,ヒントなしで99角は思い浮かびませんでした」

■12飛はともかく、99角を明かすのはサービスしすぎかと思いましたが、そうでもなかったんですね。

鈴木康夫 「最終手99角で詰んだら面白いと思いましたが、現実的ではないと捨てたためヒントを見るまでは手も足も出ませんでした」

■中級でも難問になるときもあります。ヒント待ち定跡でいきましょう。


正解:19名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  孔明さん
  小山邦明さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  時風瑞季さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん
  Pontamonさん  まささん  ミニベロさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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詰将棋メモ(2014年11月28日)

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詰将棋メモ(2014年11月27日)

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詰将棋メモ(2014年11月26日)

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推理将棋第83回解答(1)

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推理将棋第83回出題の83-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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推理将棋第83回解説  担当 NAO

2カ月続けて余詰を出してしまいましたが、2カ月連続の解答20名突破が救いです。
担当から出題した初級は、さくっと解かれた方と結構悩まれた方に二分されました。意外にも難しいと感じられた方には好評でした。


83-1 初級 NAO作     縄の端に鐘を掛けて 9手

「さっきの将棋どうだった?端の手を指す所だけ見たんだけど」
「結局9手で詰んだよ。7筋に金を打った手が勝敗を分ける一手だったね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 端の手があった
  • 7筋に金を打った

出題のことば(担当 NAO)

 有効な金の打ち場所を推理しよう。

追加ヒント

 7手目に打った金を9手目に寄って詰ませます。


推理将棋83-1 解答 Suiri831

▲7六歩    △5二玉    ▲3三角不成△5一金右
▲同角不成  △9二飛    ▲7二金    △8二銀
▲6二金 まで9手

条件
・端の手があった(6手目92飛)
・7筋に金を打った(7手目72金)

7筋の金打ち。金を取ることができるのは5手目以降なので金を打つのは7手目か9手目か。実は9手目に7筋に金を打って詰ます形はありません。そこで5手目に金を取って7手目に7筋に金を打つ形を考えます。

ここで、予備知識として7手詰の基本パターンをおさらいしてみましょう。金打で詰むのは、一つは角不成で金を取るパターンの2通り
  ▲76歩 △52玉 ▲33角不成 △51金左 ▲同角不成 △32銀 ▲42金 まで
  ▲76歩 △52玉 ▲33角不成△51金右 ▲同角不成 △72銀 ▲62金 まで
もう一つは角成か馬で金を取るパターン
  ▲76歩 △42金 ▲33角不成 △72金 ▲42角成 △61玉 ▲52金 まで
これが一例で、3手目成生と62玉72金の組み合わせで6通り

前者は42金か62金、後者は52金がそれぞれの最終手となります。7筋の金打に連携するなら、前者の51角不成で金を取って62金で詰む筋、すなわち7筋に金を打って62金と活用する手順が浮かびます。「▲76歩 △52玉 ▲33角不成△51金右 ▲同角不成 △**** ▲7*金打 △**** ▲62金 まで」

62金に繋がる7筋の金打の場所は72か73。73に金を打つ順は△74歩が必要で端の手が入る余裕がありません。では、72金打はどうか。最終62金で詰ますには飛銀の効きを外す必要がありますが、端の手の入る92飛~82銀がぴったり。最終4手が「△92飛 ▲72金 △82銀 ▲62金」に確定します。

7筋に金を打って9手で詰む手順は全部で何通りあるでしょうか?
実は65万通り以上ある9手詰全手順の中でたったの5通りだけなんです。7手目に72金打の筋が4通りと73金打の筋が1通り。各手順は紹介しませんので興味のある方はご研究ください。

それではみなさんの短評をどうぞ。

ミニベロ 「9手で知らない順はないはずなのに、結構考えさせられた。 シンプルで巧妙な条件付けの秀作だと思います」

■ベテランのミニベロさんを考えさせられれば、出題は成功です。

まさ 「7手+2手のパターンと気づけば簡単」

■そういえばmixiで、まささんは、とある問題提起の例題にこの9手詰と同手順の条件付けを取り挙げておられましたね。

DD++ 「ある人にとっては7筋金では役に立たないのでそこから6筋へ寄ると見抜ける大ヒント。またある人にとっては7筋に意識が行ってしまうので作意から遠のく罠ヒント。はてさてどちらが多数派でしょうか」

■罠のつもりは全くありません。ヒント条件に間違いないつもり。でしたが・・・

斧間徳子 「7手詰を9手詰に延ばすことによって条件を簡素化する好例ですね」

■創作時に7手詰手順は意識せず、7筋に金打が入る9手詰から絞りこんだんです。結果的に7手詰パターンの応用になりました。

孔明 「詰み形が見えず、端の手を考えていたら突然解けました。▲7二金~▲6二金という迂回が入るのは想定できませんでした」

■最終手で7筋に打つ手を考えると途方に暮れてしまいます。

波多野賢太郎 「初級ということでしたが、私にはけっこう難しかったです。最初、端の手は先手の手かと思い込んでいました。9二飛から8二銀として、打った金を6二に動かすのはうまい活用だと思いました」

■7筋に意識が行きましたか。

飯山修 「初級としてはかなり難しい」

■7手詰パターンを意識したかどうかで、難易度が分かれました。

加賀孝志 「受け方の手に味がある」

■62金を有効手にするための協力手順でした。

Pontamon 「直接の▲62金ではなく時間調整の7筋打でしたか。62角成だと端の手を指す暇がなくて、さくっとは解けませんでした」

■42銀+62銀の筋だと端の手が余裕がないですね。

小山邦明 「後手の最初の手の玉の移動になかなか気付かず苦戦しました」

■2手目52玉は、5手目に金を取る基本手順の一つです。

諏訪冬葉 「『7手目に金を打って動かす』も『92飛車-82銀で飛車の利きを消す』も考えていたのに『金を51で取る』が全く浮かばずに3週間考えました」

■思わぬ難問になってしまったようです。7手詰パターンはいつでも引っ張りだせるようにしないと。

はなさかしろう 「ミステリアスなタイトルですね…訪いを告げる礼儀正しい刺客といったところでしょうか。実に巧妙な遊び手条件で、丸二日悩んでしまいました。△92飛~82銀は本命▲96歩~97角に次ぐ対抗の手順だったのですが、なかなか詰み形が見いだせず、一旦途中下車して中級にチャレンジするはめに。再考でようやく発見しましたが、こんな7手あったっけ、ということで、7手11パターンのおさらいを久々にやってみたりしました」

■はなさかさんを2日間も楽しませれば大成功。意味深に思わせるタイトルには深い意味はありません。日本書紀の解説文からの引用でした。

隅の老人B 「6手目が推理将棋ならではの奇妙?な好手。なるほど、なるほど」

■92飛が82銀を可能にする奇手でした。

渡辺 「『73に金があったのを見たよ』という作品を作ったのを思い出しました」

■渡辺さんは本題と同じ手順で条件の異なる問題も作られてました(業界記号mixi99-9-81でわかりますね)

占魚亭 「詰み形が予想できなくてギブアップ寸前。51金右が全く見えてませんでした」

■詰形が見えないと、7手詰パターン手順も思考の外になりますね。

たくぼん 「92飛から82銀の複合順が妙手ですね」

■72金から62金の時間差攻撃とマッチしました。

S.Kimura 「端の手と7筋の金を両立させる手順がなかなか見つかりませんでした.正解に近い形まで行っていたのですが,ヒントを見るまで,92飛,82銀の手順が浮かびませんでした」

■82銀を可能にする92飛と62金と活用するための72金の組み合わせは意外と見えにくかった。

鈴木康夫 「『端の手が有った』で真っ先に浮かんだのが92飛、82銀だったので瞬殺でした」

■ひとつ前のS.Kimuraさんの短評と正反対の感想ですね。詰形が見えればすぐわかる。

変寝夢 「推理用VM(自作ソフト)での解答です。追加条件として5手目までの金取り、そして9手中8手以上は4段目より上の着手(これが強烈)にして、80万局面1分半ほどでした。端の手(1条件)で92飛、82銀(2手以上)決まるのはうまい」

■推理将棋の解図ソフトを作成されているのは、鈴木さんと変寝夢さんの二人だけでしょうか。余詰を二回連続出題してしまった担当は、ソフトの検討力に期待してます。

はらたっと 「これはすんなり」

■62金までの7手詰が意識できればすんなりと。


正解:20名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  孔明さん
  小山邦明さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  はらたっとさん
  変寝夢さん  Pontamonさん  まささん  ミニベロさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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詰将棋メモ(2014年11月25日)

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大道棋よもやま話 第24回 コンピュータの活用

[2014年11月25日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。

関連情報: 大道詰将棋よもやま話  ドキドキストリート (おもちゃ箱


詰将棋パラダイス 2014年6月号掲載
大道棋よもやま話  第24回 コンピュータの活用  加藤 徹

 5人のプロ棋士と5つの将棋ソフトが対戦する将棋電王戦が、今年も3月から4月にかけて行われました。ニコニコ生放送で全局生中継され、最終局はのべ70万人以上が観戦する大きな盛り上がりを見せました。

 昨年の1勝3敗1分の敗北を受け、今年は必勝を期して屋敷九段を大将にパワーアップしたメンバで臨んだプロ棋士側。しかし、結果は1勝4敗と今回も棋士側の敗け。谷川会長もソフトの実力をプロ棋士中位以上と認めざるを得ませんでした。

 電王戦の情報は、おもちゃ箱コンピュータ将棋のコーナーでまとめていますので、棋譜や報道など興味のある方は、ごらんください。

 屋敷九段に勝ったponanzaは、電王戦に先立ち行われた「勝てたら賞金百万円」で、ノートパソコンでアマ強豪166人の挑戦を受け全勝しています。

 機械や技術は人間が豊かな世界を築くために活用するもの。そろそろ将棋も「人間対コンピュータ」という構図から脱却すべき時期なのかもしれません。

 詰将棋では、1968年に初めて詰将棋を解くプログラムが開発された頃に、週刊誌でコンピュータと人間による短編詰将棋を解く競争が行われたことがありました。

 その後1990年代に急速な進歩をとげ、現在ではソフトの解答速度は人間をはるかに凌駕しています。

 ところが、ソフトによる詰将棋の創作は、いろいろ研究されてきましたが、人間を感心させるような詰将棋を生成することはほとんどできず、人間には遠くおよびません。

 人間の脳とコンピュータは処理方式が全く異なり、それぞれ違う得意分野があります。ならば、人間とコンピュータが協調しておもしろい詰将棋を創作することを考えればよいのではないでしょうか。

 詰将棋作家の将棋ソフトの利用は、現在は検討(余詰チェックなど)が中心ですが、それだけでも非常に大きな効果があって、解答・検討能力に優れた柿木将棋が詰将棋作家の必須ソフトになっています。創作活動全般にソフトが活用できるようになったら、もっと多くの人が詰将棋を創作できるようになったり、新次元のすばらしい詰将棋が生まれてくる可能性もあるかも。

 といっても、創作支援ソフトが現状存在しているわけではないので、昨年末ぐらいから、自分でプログラミングしながら詰将棋を創作することを試みています。今回の懸賞詰将棋はその中で創作(発見)したものです。

◇大道棋23 小山邦明 正解

Y023

93金、同玉、63飛、73桂合、85桂、92玉、62飛成、72桂合、93歩、83玉、
 72馬、74玉、73馬、85玉、97桂、96玉、66龍、76桂合、95馬、87玉、
 86馬、98玉、76馬、87歩合、同馬、同玉、96角、98玉、68龍、97玉、
 88龍、96玉、86龍迄33手駒余り。

54飛は、64歩合、同飛、84角、同金以下手は続くが逃れ。
これ以降はいろいろな詰みあり。

香合は、85桂、92玉、62飛成、72桂合、同龍、82銀合、同龍、同龍、
 93歩、81玉、92銀、同龍、同歩成、同玉、93飛、81玉、73桂、同角、
 83飛成、82金合、93桂以下29手。
銀合は、74馬、97玉、89桂以下

 形から横からの飛打と即断しそうで93金から63飛は非常に考えにくい。73桂合から72桂中合で結局追い出して詰むが、この詰筋を初めて実現したことに価値がある問題。

 作意解は僅か3名。収束乱れが大きいので、31手以上の解答は変別解を含め正解として扱った。

竹中健一「これは難しいです。初手が見えなくて…その後も難解です…」

★全短評をおもちゃ箱で掲載。

◇解答者 14名 正解10名
【正解者】 (省略)
【当選者】 (省略)

◇懸賞詰将棋 大道棋24 eureka

Y024

 コンピュータ支援といっても問題はオーソドックスな香歩問題。

 解答は6月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。

 正解者から抽選で1名に加藤徹好形大道棋50番「ドキドキストリート」などを贈呈。


注1)第3回将棋電王戦の情報はこちら。

注2)創作プログラミングでの香歩問題創作についてはこちら。

注3)上記の大道棋23の解説および全短評はこちら。

注4)上記の大道棋24の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。

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鑑賞派の視点

[2014年11月24日最終更新]
詰将棋の楽しみ方は、解答する、創作する、鑑賞(観賞)する、解説する、解説を読む、収集するなど人によっていろいろ。どんな詰将棋が好きか、どんな詰将棋を評価するのかも、人によって異なる。当然、各作品に対する見方も人によって大きく変ってくるわけで、このことを理解して詰将棋を楽しみたいものだ。

筆者は詰将棋を解かないで、鑑賞したり、解説を読んだりして楽しんでいる。作品を見るとき重要視するのは、その作品のテーマと表現だ。

詰将棋は解くことを前提として出題されることが多いので、作家は想定する解答者に適度な難易度になるようにあれこれ工夫するものだが、鑑賞派にとっては無意味どころか逆効果になることも多い。明快なテーマがあっても、余分な手が入ることでテーマがぼけてしまっている作品をみると、とても残念な気持ちになってくる。

例えば、手順を繰り返す趣向詰。趣向部分は同様の手順の繰り返しなので易しくなりがちで、これでは簡単すぎると、難しい序や収束を付けたりするケース。解答者への挑戦という観点しかないと、これによって解答してくれる人、鑑賞してくれる人がどれだけ減るか、というデメリットが見えてこないのだろう。せっかくの美しくおもしろい趣向が、これでは残念ということで開設したのが、くるくるおもちゃ箱おもちゃ箱)である(はじめにを参照)。

構想作も表現の難しい分野だ。鑑賞する立場では、いかにおもしろい手順、不思議な手順になっているかとかがポイントになってくる。ところが、作家はなぜその手順が成立するか、今までにない理由とか、舞台裏にこだわることが多く、結果として実現された作意はなんということはないこともある。例えば、マジックショーで観客は見えた現象の不思議さを楽しむわけで、そのタネを鑑賞するわけではない。別に、どんな凝った仕組みを使ってもよいのだが、それによって実現される手順はびっくりさせるようなものに仕上げてほしいものだ。

曲詰やきれいな配置、詰上りをテーマとしている作品では、もっとも大事なのは形の美しさだ。手順をよくするために形をちょっとくずしたような作品もたまに見かけるが、これは本末転倒。私ならそれだけでC評価だ。

要は、テーマが明確で、それをきちんと表現しているのかが重要で、長々と解説しなければならない作品、解説しにくいような作品は鑑賞派にとってはあまり見たくない作品といえるだろう。

これまでの詰将棋界は、実際に解いたり作ったりする詰将棋プレイヤー中心の世界だったが、詰将棋ソフトも普及したいま、解かないで鑑賞する詰将棋ファンが増加しつつあると思う。そういう層に向けたコンテンツとして作成したのが、詰将棋全国大会で上映したくるくるシアターアートシアター詰将棋の動画やおもしろい作品を紹介していただいているブログもあるのだが、解答者や作家向けのことが多いので、もっと鑑賞派のためのコンテンツが登場することを期待している。

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詰将棋メモ(2014年11月24日)

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詰将棋メモ(2014年11月23日)

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推理将棋第84回出題(12月20日まで)

[2014年12月30日最終更新] 84-3解答、第84回出題当選者

将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第84回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

解答、感想はメールで2014年12月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第84回解答」でお願いします。解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。

推理将棋第84回出題  担当 NAO

短手数易問の在庫が残り少なくなってきました。というわけで、今回は前月と同じ作者からの出題です。

初級は在庫がありませんので担当から。やさしめでリッチなプレゼントをお贈りします。
中級はミニベロさんから新作第二弾をお届けします。条件の多さに惑わされないように。
上級ははなさかしろうさんから。今年のトリは本格的な推理問題を出題します。

◇年賀推理将棋の作品募集◇

恒例の年賀推理将棋特集を年末に出題する予定です。難易度問わず作品を募集します。投稿〆切12月3日


■本出題


■締め切り前ヒント (12月13日 NAO)

締め切り前ヒントです。

84-1初級:先手は5手目に銀を取り7手目に銀打ち。後手は銀金金銀の順に着手。
84-2中級:とどめの一手は53銀打ち。7手詰の応用手順ですが、悩ましい条件は無駄手のため。
84-3上級:中段玉を1筋の飛車打ちで仕留める手段があります。


84-1 初級 NAO作        リッチな輝き    9手

「さっきの将棋どうだった?銀の手の後に金の手を2回見たけどその後盤面がキンキラキンに輝いて眩しくてよく見えなかったよ」
「結局9手で詰んだ。君の見た金の手2回の後にも銀の手を3回も見たよ。駒がギンギラギンに輝いていたね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 銀、金、金、銀、銀、銀の順番に金駒の着手があった

84-2 中級 ミニベロさん作     条件の多い9手詰  9手

「新しい推理将棋作ったんだけど、見てくれない?」
「どれどれ、条件はどんなの?」
「5筋の手が4連続であって、4筋の手が連続であったの」
「なるほど、それだけね」
「いや、まだあるの。2筋の手があって、『左』の手もあったんだ」
「何それ? 条件多すぎ! よほどの大作なんだろうね」
「ところが9手詰作品なんだ」
「だめだめそんなの。誰も解いてくれないよ、センスないね」
「そう言わないで、やってみてよ」

というわけで、解いてやってくださいな。

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 5筋の手が4連続であった
  • 4筋の手が連続であった
  • 2筋の手があった
  • 「左」の手があった

※連続とは、先手・後手の断りがない限り、全手順を通じてです。


84-3 上級 はなさかしろうさん作  伏線とその回収  12手

「今遊びに来てた連中、文芸部だっけ? 腕前はどうだった?」
「どうだかなぁ。先手なんていきなり1筋に指したと思ったら、次は68玉だぞ」
「そのあと結局、後手が最後に3手連続で1筋に指して、12手で詰んだよ」
「ふうん。全局通しで見ると、1,8,10,12手目が1筋で、3手目が68玉というわけか」
「なるほど。伏線をはって、回収したってこと? 棋譜を合作してたのかもね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 12手で詰んだ
  • 1,8,10,12手目は1筋の手
  • 3手目は68玉

推理将棋の問題も募集しています

このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。

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詰将棋メモ(2014年11月22日)

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詰将棋メモ(2014年11月21日)

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みっくんの詰将棋出題中
11月21日、詰将棋パラダイスメモで、 みっくんの詰将棋出題中

かわいい詰め将棋のブログ開設
11月20日、かわいい詰め将棋のブログ

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12月の詰将棋

[2015年1月21日最終更新] 詰パラ

2014年12月の将棋雑誌での詰将棋の話題やホームページでの12月出題について。

ネット詰将棋  詰パラ  将棋世界

関連情報: ネット詰将棋・解答募集中  Web Fairy Paradise
  おもちゃ箱: 詰将棋情報(他の月の詰将棋はここから)  展示室  推理将棋

===== ネット詰将棋12月の出題 =====

関西将棋会館懸賞詰将棋11月解答と12月出題
2014年12月25日、関西将棋会館
今月の詰将棋 (出題・ 内藤國雄九段) 11月出題分・解答と解説
今月の詰将棋 (出題・ 内藤國雄九段) 12月出題分

今月の懸賞問題 平成27年1月号
2014年12月8日、解けてうれしい詰将棋で、今月の懸賞問題。出題 八段 北浜 健 様。締切り2014年12月末日到着まで。
懸賞詰将棋 平成26年11月号 解答 解答者36名 正解者34名
《 鍛えろ!終盤力! 》 今月号と前回の解答・感想

懸賞詰将棋11月の結果
2014年12月7日、詰将棋パラダイスで、11月のトップ詰将棋結果発表
解答151名、誤答1名

中田章道七段12月課題
2014年12月5日、倉藤君のHomePage!!で、中田章道六段の詰め将棋平成26年12月分課題
「ヒント: 両王手狙い 13手詰め」

詰将棋駒の舞12月の表紙詰将棋
2014年12月1日、詰将棋駒の舞で、続小駒の舞:2014/12月・未登録新題

おもちゃ箱、展示室で12月・1月の詰将棋
2014年12月1日、おもちゃ箱展示室で、12月・1月の詰将棋出題。解答締切は2015年1月末。
「菅野哲郎新春個展」
・くるくる展示室 No.282 菅野哲郎「付き馬」
・くるくる展示室 No.283 菅野哲郎
・くるくる展示室 No.284 菅野哲郎
・くるくる展示室 No.285 菅野哲郎
・くるくる展示室 No.286 菅野哲郎
・くるくる展示室 No.287 菅野哲郎「鞍馬II」

詰将棋パラダイス今月の懸賞詰将棋
2014年12月1日、詰将棋パラダイスで、今月の懸賞詰将棋出題。
「今月の懸賞詰将棋 【作者】北原幹久 【手数】11手 → ヒント

日本アマチュア将棋連盟懸賞詰将棋
2014年11月27日、日本アマチュア将棋連盟で、懸賞詰将棋今月の出題 (須藤大輔さんの作品)と前月の解答。締切り12月15日。

===== 詰将棋パラダイス12月号 ====

詰パラ2014.9 詰将棋全国大会記念作品
2015年1月20日、三軒茶屋将棋倶楽部の裏通りで、詰パラ2014.9 詰将棋全国大会記念作品
「川崎で開催された詰将棋全国大会記念作品です。みなさん大会を楽しむのに忙しく、解答者が少なかったのが残念です。 ・・・」

詰将棋パラダイス 2014.9 短11
2015年1月12日、くぼの詰将棋で、詰将棋パラダイス 2014.9 短11
「・・・ 私はこういう自然に発生した雰囲気の趣向的手順が好みで、配置が簡素なこともあって結構気に入っている。 ・・・」

詰将棋パラダイス2014年12月号
2015年1月1日、someone like youで、詰将棋パラダイス2014年12月号(その1)
2015年1月2日、詰将棋パラダイス2014年12月号(その2)
2015年1月3日、詰将棋パラダイス2014年12月号(その3)
2015年1月4日、詰将棋パラダイス2014年12月号(その4)

久しぶりの更新
2014年12月7日、風みどりの玉手箱で、久しぶりの更新
「・・・ 詰将棋もご無沙汰で、ちょうど12月号の短編コンクールでリハビリを始めようか。たま研の課題が「ミニ趣向」。これは塩野入さんを本格復活させる狙いだな。」

ヤング・デ・詰将棋改名論を読む
2014年12月6日、おおた葉一郎で、ヤング・デ・詰将棋改名論を読む
「最近(2014年12月)号の「詰将棋パラダイス誌」の中の読者サロンの中に、「ヤング・デ・詰将棋」のコーナーの改名を求める意見が掲載されていた。 ・・・」

ヤング・デ・詰将棋のもともとの趣旨(詰パラ1975年10月 田宮克哉)
「このコーナーはヤング向き初心者教室です。ヤングかどうかはご本人のお気持ち次第です。作品の投稿資格は詰パラに入選0回の人に限ります。作品および解答で氏名が載る場合は掲載紙を進呈し、その号では詰パラ会員として待遇しますから、会員の子弟や友達だちにも投稿や解答をすすめてくださるようお願いします。作品の程度は見本図程度とし、入選級のものは受けつけません。解答者は幼稚園以上の学校へ解答していない初心者に限ります。・・・」

TETSU: 小泉潔くん 橋本浩文くん 柳原裕司くん 利波偉くん 相馬康幸くん 佐々木康司くん 岡本正貴くん・・・多くの作家がここから育っていった。もともと超初心者専用コーナーだったのだが、いつのまにか大人に乗っ取られ?、超初心者には手がだせないコーナーになってしまった。

詰将棋パラダイス2014年12月号 ちょっとした感想
2014年12月5日、詰将棋の欠片で、詰将棋パラダイス2014年12月号 ちょっとした感想 
「・・・ 読者サロン 近藤郷氏と謎の人物?肉氏が大活躍ですね。このコーナーが賑わうのは、喜ばしい事です。知識検定、何とか全員正解できました。 ・・・」

詰パラ12月号発売
2014年12月1日、詰将棋パラダイスで、詰将棋パラダイス12月号発売。

パラ12月号
2014年11月29日、冬眠蛙の冬眠日記で、パラ12月号
「↑冬眠蛙のとこには本日到着。ん、なんか封筒が厚い。開けてみたら、なんと2冊入ってました。あーなるほど、これは「たまには短コン解いて解答よこせ」という催促だな。(オオボケ) ・・・」

詰パラ12月号が到着
2014年11月29日、詰将棋の会合 香龍会で、詰パラ12月号が到着
「・・・ 短コンで初入選の方が4名いらっしゃいますが、お名前は今まで誌上でお目にかかった方ばかりなので、皆さん初入選とは意外です。 ・・・」

詰パラ最新情報
2014年11月21日、詰将棋パラダイス最新情報で、12月号予告。
「短編コンクール:11手詰、全50題の競演!」

===== 将棋世界1月号 =====

将棋世界2015年1月号
2014年12月31日、someone like youで、将棋世界2015年1月号

詰将棋サロン
2014年12月12日、同胞(はらから)で、サロン
「・・・ 今月号は、全問初級なので、やる気になってしまってた。」

『ホンマにやさしい詰将棋』 本間博 (将棋世界・平成27年1月号付録
2014年12月9日、Untidy Bookshelvesで、『ホンマにやさしい詰将棋』 本間博 (将棋世界・平成27年1月号付録
「・・・ サブタイトルはすいすい解ける3手・5手 ボリュームたっぷり60題+1。60題は確かにボリュームたっぷりですが、基本手筋ものなので、サクサク解けました。 ・・・」

1月号付録は本間博六段の「ホンマにやさしい詰将棋」
2014年12月3日、将棋タウンで、将棋世界1月号レビュー
「・・・ 付録は本間博六段の「ホンマにやさしい詰将棋」。副題は「すいすい解ける3手・5手詰ボリュームたっぷり60題+1」。書名にあるように、有段者ならひと目で解けるような”最初にやる詰将棋”。難易度も、将棋タウンのやさしい3手詰5手詰より駒数が少ないだけに考えやすいでしょう。 ・・・」

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詰将棋メモ(2014年11月20日)

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 23日(日) 詰工房(東京)

11月末にどうぶつサッカー発売、ミニ大会も開催
11月20日、ピエコデザインで、どうぶつサッカー

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詰将棋メモ(2014年11月19日)

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 23日(日) 詰工房(東京)

ギブアップした五手詰め
11月17日、igawa's Blogで、11月17日は将棋の日

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詰将棋メモ(2014年11月18日)

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 23日(日) 詰工房(東京)

「詰めるとなると、かなり難しそう」
11月17日、三毛犬ダンのブログで、【将棋の日】に【自作詰将棋】

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詰将棋メモ(2014年11月17日)

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 23日(日) 詰工房(東京)

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詰将棋メモ(2014年11月16日)

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 23日(日) 詰工房(東京)

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詰将棋メモ(2014年11月15日)

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 23日(日) 詰工房(東京)

詰将棋
11月14日、吉野家(よしのけ)ホームページで、詰将棋

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スマホ詰パラ

[2024年11月13日最終更新]

第30回詰将棋全国大会でも、全詰連のデータベース委員会と協力して空気ラボが開発した詰将棋同一作検索と共に紹介されたので、ご存知の方も多いだろう。

ユーザ登録数70万人、毎日の利用者が約3500人という、本家の詰パラをはるかに凌ぐ規模に拡大した無料のスマホアプリ、「詰将棋パラダイス」(通称スマホ詰パラ)。参加している詰将棋作家は1000人以上。毎日新しい詰将棋が追加され、総数は10000題を超えた。受方の手はアプリが指してくれるので、大道詰将棋のような感覚で挑戦できる(もちろん何回間違えても無料なので安心)。解けたらその場で感想を入れることもでき、皆の入れた感想を見ることもできる。

毎日解いている人も多く、ツイッターで新題の感想、評価を書いている人もいる。

2018年3月10日には、その続編として2014年から2016年発表作から150局を選んだ好作選が発売された(PDFのダウンロード販売)。


2024年11月12日

2023年2月28日

2022年1月12日

2022年1月11日

2022年1月10日

2021年12月22日

2021年12月16日

2021年11月3日

2021年10月4日

2021年9月8日

2021年8月16日

2021年7月20日

2021年7月14日

2021年7月13日

2021年6月16日

2021年5月13日~17日

私のスマホ詰パラブックマーク bluecheese|note

2021年5月8日

2021年5月3日

2021年3月2日

2021年2月8日

2021年2月3日

2021年1月16日

2020年10月12日

2020年8月16日

2020年7月13日

2020年7月1日

2020年6月14日

2020年6月9日

2020年3月23日

2020年3月7日

2020年1月27日

2020年1月26日

2020年1月23日

2020年1月22日

2020年1月9日

2020年1月6日

2020年1月4日

2019年9月24日

2019年9月22日

2019年9月12日

2019年9月9日

2019年8月23日

2019年8月14日

2019年8月12日

2019年7月16日

2019年7月6日

2019年6月30日

  • エモン@f21emon
     「スマホ詰パラ賞2018年下半期を発表しました。今回から80作選出としました。」

2019年6月21日

2019年6月19日

2019年5月24日

2019年5月15日

2019年5月14日

2019年4月30日

2019年4月29日

2019年4月20日

2019年4月3日

2019年3月27日

2019年3月26日

2019年3月12日

2019年3月4日

2019年1月3日~2月26日

スマホ詰めパラ ブックマーク (バビル3世ブログ

2019年2月24日

2019年2月18日

2019年2月10日

2019年2月1日

2019年1月28日

2019年1月26日

  • エモン@f21emon
     「スマホ詰パラ賞2018上半期を発表しました! 2018年1月から6月末までに発表された作品が対象となります。(10472 ~ 11376)」

2019年1月21日

  • エモン@f21emon
     「スマホ詰パラ2019年も握詰を募集します! 相手玉 + 歩、歩、香、香、桂、桂、桂、桂、銀、銀、金、金、角、角、王(双玉) です。よろしくお願いします。」

2019年1月3日

2018年12月31日

2018年12月18日~31日

2009年  2010年  2011年  2012年  2013年  2014年  2015年
2016年  2017年  2018年

2018年12月30日

2018年1月8日~2018年12月30日

スマホ詰めパラ ブックマーク (バビル3世ブログ

2018年12月16日

2018年12月5日

2018年11月27日~

その1

2018年11月11日

2018年11月5日

2018年11月1日

2018年10月30日

2018年10月29日

  • スマホ詰パラNo.11976 (チョーナンセンス作家のひとり言
     「・・・ ☆これは5手詰5種合のネタ作。ネタとしては面白い。問題は4手目の飛合である。ここ47桂成がある。 ・・・」

    TETSU: おもしろい作品。46合なら44とまで5手駒余りというのが47飛合限定の主張だから、47桂成、同香、46合は44とでは詰まず57桂と手順が変わるので、これは有効合、変長ですね。三輪さんの修正案では解消されています。なお、全手順合駒は岩田俊二さんの7手があります。

2018年10月11日

2018年9月28日

2018年9月19日

2018年9月18日

2018年8月27日

2018年8月2日

2018年7月19日

  • エモン@f21emon
     「スマホ詰パラNo.11471 アプリでの4つ目の全駒煙の発表となりました。作者さんは小学生とのことです。」

2018年7月13日

2018年7月1日

  • エモン@f21emon
     「2017年下半期スマホ詰パラ賞を発表しました。
    イベント > スマホ詰パラ賞 > スマホ詰パラ賞2017下半期」

2018年6月30日

2018年5月1日

 「No.11076 全駒煙2作目「Deep Purple 」が発表されました! ご解答よろしくお願いします。」

2018年4月1日

2018年3月17日

2018年3月15日

2018年3月10日

2018年3月1日

2018年2月26日

2018年2月24日

2018年2月23日

2018年2月1日~3日

2018年1月28日

2018年1月17日

2018年1月16日

2018年1月13日

2018年1月12日

  • エモン@f21emon
     「スマホ詰パラ2018年握詰は「相手玉、歩x5、香、桂、金x2、角、飛、王(双玉)」で募集開始となりました。宜しくお願いします。」

2018年1月11日

2018年1月10日

2014年11月10日~2017年12月31日

スマホ詰めパラ ブックマーク (バビル3世ブログ) 2017年まで

2017年12月18日

2017年10月31日

2017年9月30日

このスマホ詰パラ、詰将棋界及び将棋界に多大なる貢献をしてきていると思うのだが、スマホに触ったことのない詰将棋関係者には何が凄いかわからないため、きちんとした評価がされてこなかった面もある。黎明期(09.7~)から関わってきた立場から、関係各位には詰将棋の普及者に授与される門脇芳雄賞の候補として、ぜひこの「スマホ詰パラ」を検討して欲しいと思っている。 ・・・」

2017年9月28日

2017年9月25日

2017年9月21日

2017年9月19日

2017年9月15日

2017年7月30日

2017年7月28日

2017年7月16日~23日

2017年7月9日

2017年7月8日

投稿もしてみて採用されました。ノンブルは9554。 ・・・」

2017年7月5日

2017年6月18日

  • スマホ詰パラの「経験値」 (象棋外典/アポクリファ-II

     「スマホ詰パラ(以下スマパラと書きます)で解答すると、出題毎に設定されている「経験値」が手に入ります。一定の経験値を貯めると、レベルが上がり、そのレベルの作品にチャレンジできるようになります。 ・・・」

2017年6月2日~

2017年6月2日

2017年5月26日

2017年4月9日

2017年4月3日~

スマホ詰パラ投稿作品 (Pathfinderの詰将棋

2017年3月25日

2014年11月8日~2017年3月19日

スマホ詰めパラ (バビル3世ブログ

2017年3月11日

2017年3月6日

2017年1月8日

2017年1月7日

2017年1月5日

  • エモン@ねこ将棋@f21emon
     「2016年上半期スマホ詰パラ賞を発表しました。今回のversionから入賞者はトップページにてお知らせが出ます。」

2017年1月1日

  • エモン@ねこ将棋@f21emon
     「スマホ詰パラの2017年握詰は 相手玉+歩、歩、香、桂、銀、銀、銀、銀、金、飛、角 となりました。宜しくお願いします。 なお2016年握詰は引き続き発表を行っていきます。」

2016年10月5日

2016年10月2日

2016年9月27日

TETSU: 下谷作(27銀、同香成、26金、同成香、28桂まで5手)は同一手順作あり。

  • 淀江賢一郎 詰パラ1969年7月
  • 大山康晴 週刊新潮1984年1月12日、スポーツ日本1987年9月1日
  • 三宅英治 解けてうれしい詰将棋2012年1月

三輪作発表時に類似作としてあげられた清水孝晏作(初段コース1962年5月、新選詰将棋200題1968年6月)も2手進めれば同一手順。他にも類似の筋の作品はいくつかあり、初出は三桂小僧(旧パラ1952年3月)か(87飛、同香成、86銀、同成香、88銀まで5手)。

2016年9月18日

2016年9月3日

2016年7月27日

2016年7月21日

2016年7月15日

2016年7月3日

  • エモン@ねこ将棋@f21emon
     「スマホ詰パラ賞2015年下半期を発表しました! No.5902~No.6831から70作。1位は豆腐図式で7種合。」

2016年4月30日

2016年4月27日

2016年3月18日

 「もーとにかく暇なので、スマホ詰パラさんの作者No.一覧を調べてみました。 ・・・」

2016年1月15日

  • J-33&スマホ詰パラの握り詰 (Jの詰将棋ブログ
     「まずはスマホ詰パラの話題から。現在スマホ詰パラで握り詰創作の募集がされていますね。課題は「歩歩歩桂桂銀金金角」 いやぁ。握り詰を作るのは難しいです。 ・・・」

2016年1月14日

2016年1月11日

  • スマホ詰パラを解く (詰将棋 駒の舞(別館)
     「駒が多いと解く気がしないこの頃だが、「スマホ詰パラ」の問題には駒数が少ないものが多い。玉方を受けてくれるので、変化が読み切れていない時でも詰め形がほぼ見えておれば解ける仕組みだ。 ・・・」

2016年1月7日

  • エモン@f21emon
     「スマホ詰パラiOS版をアップデートしました。
    ・勝手にブラウザが立ち上がるバグを修正
    ・ios9でたびたび落ちていたバグを修正
    ・解説が混在するバグを修正
    ・2タッチ戻り機能を追加」

2016年1月5日

  • エモン@f21emon
     「スマホ詰パラ賞2015年上半期を発表しました。No.4996~No.5901が対象です。 HOME > イベント > 次ページ > スマホ詰パラ賞 > スマホ詰パラ賞2015年上半期」
  • 2016握り詰め (☆ルモ☆のブログ
     「2016握り詰め スマホ詰めパラから握り詰めの案内が出ました
    お題 相手の玉+歩・歩・歩・桂・桂・銀・金・金・角
    ということで早速挑戦してみます ・・・」

2015年12月12日

2015年12月4日

2015年11月22日

  • スマホ詰パラ No.4341 (フェアリー時々詰将棋
     「フェアリーばっかやってると「誰が見るんだこのブログ」って有り様になりそうな予感がしたので、ここらでちょっと伝統詰将棋の自作にも触れときましょう。 ・・・」

2015年11月18日

2015年11月11日

2015年11月7日

2015年10月24日

  • スマホ詰めパラ取組中 (おおた葉一郎
    「・・・ 気になっているのは、こちらが正解を指すと、一手ずつ相手(相手は誰かも知らないが)が対戦形式で対応する。間違えると、最初に戻る。つまり、こちらの手に対して、玉型の受け方がメインテーマの作品は、まったくこのシステムにはなじまない。 ・・・」

2015年10月23日

2015年10月21日

2015年10月19日

2015年10月17日

2015年10月10日

2015年10月2日

2015年9月28日

2015年9月15日

2015年8月31日

2015年8月22日

2015年8月21日

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詰将棋メモ(2014年11月14日)

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 23日(日) 詰工房(東京)

若島正さんと羽生善治名人の対談の動画が公開
11月12日、YouTubeで、若島正さんと羽生善治名人の対談、『ボビー・フィッシャーを探して』刊行記念イベント第I部より[主催 みすず書房、三省堂書店神保町本店にて 2014.9.14]

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詰将棋のルール 2012年以前の記事

[2014年11月13日最終更新]
詰将棋のルールから2012年以前の記事を分離。


迂回手順をどう扱ったものか
2012年8月28日、merom686の日記で、迂回手順をどう扱ったものか
朝日新聞デジタル:詰将棋の深さ味わおう - 将棋
下のほうに「主なルール」として、詰将棋を解くときのルールが書いてある。「攻方最短」の記述があるのは横に置いといて、なかなかわかりやすいルールだ。攻方最短を示すことで、最終手にあるかもしれない迂回手順を簡単に回避できる。攻方と玉方の2つに分けて記述し、持ち駒に関することを玉方のほうに示しており、攻方が持ち駒を使い切ろうとしてしまうような誤解が起こりにくくなっている。 ・・・」

TETSU: 最終手余詰も迂回手順も作品救済のための創作に関する規約なので、いずれもその順を解答しても正解である。もっとも、解答審査を煩雑にするだけなので、分かったときは作意と思われる順を解答するのがエチケットだ。 

ルール「持ち駒が余らないようにする」
2012年7月9日、merom686の日記で、ルール「持ち駒が余らないようにする」
「・・・ 詰将棋で、「持ち駒が余らないようにする」というルールがある(あえて曖昧な言い方)。このルールの意味は、なかなか難しい。 ・・・」

同手数駒余りの別詰を発見しないと不正解?
2012年5月24日、∞零∞の詰将棋etc.で、そろそろ再開します。
2012年5月26日、EOGさんのコメント「23玉と逃げると33龍で詰みますから、21玉と逃げるのが正しい手順ですね。もっとも、これでは34歩が不要駒になってしまいますが。」
2012年5月28日、休眠します。
「・・・ 詰将棋にそんな専門的ルールが有るなら、作る気がしません。まだブログに掲載していない作品も有るのですが、また、作る気になるまでブログを休眠します。 ・・・」

TETSU: 「手数の長い方に逃げる」は納得しやすいが駒余りが絡むとわけがわからなくなる。上記の例は、32玉に42飛成で、1)21玉なら22龍まで、2)23玉なら22龍までと33龍まで駒余りの二つの詰め方がある。駒余りの順もあるから23玉は不正解といわれても、何それ、というのが普通の反応。今後の詰将棋の普及を考えると、駒余りに関するルールは撤廃すべきではないかと思う。詰上りの駒余りは、完全不完全や正解不正解に関係なく、作品の評価や解答のエチケットとして扱えばよい。変長作品は、変化の方が長いのでこれが本手順になる。

将棋フォーカスで詰将棋
2012年4月29日、merom686の日記で、将棋フォーカスで詰将棋
「将棋フォーカスでは、今のところ初心者向けの内容が主。今回は、詰将棋について特集していた。ルールの説明をしたのだが、「攻め方は最短の手順で!」という字幕が出た。王手を続けて詰めばいいというわけではないらしい。 ・・・」

詰将棋のルールは、なぜこういうルールなのか
2012年3月28日、merom686の日記で、詰将棋のルールは、なぜこういうルールなのか
「詰将棋の解答として、「1つの詰み手順を示す」という形式は妥当だと思う。「初手のみを示す」では、あてずっぽうで正解できてしまう可能性が高いし、「全ての変化の詰み筋を示す」では煩雑すぎる。その上で、一般には複数ある詰み手順のうち、どれを示すのがいいだろうか。 ・・・」

攻方最短について
2012年3月14日、風みどりの玉手箱で、詰パラ3月号
「・・・ この玉手箱では「攻方最短ルール」について書いていたかなぁとみてみたら書いていなかった。→詰将棋のルール 「攻方最短ルール」は作品の許容範囲を拡大する為の創作の為の補助ルールであろう。例えば、この作品のように最後22金でなく、13金~22金としても詰むのを許容する為のルールだ。迂回手順の存在を許容することも出来る。では迂回手順の解答は不正解かというと、これは作者側を援助する為のルールだから解答者側に不利にする必要はない。正解とするべきだと思う。 ・・・」

ルールについて
2012年3月14日、おもちゃ箱掲示板で、アロエさん ルールについて
「・・・ 市販の詰将棋書のほとんどに「連続王手」、「攻方最短」、「玉方最長」、「無駄合禁止」などが基本ルールとして書かれています。多くの人がこれを基本ルールと思っています。定着した基本ルールは変えるべきではない、というのがぼくの意見です。 ・・・」

攻方最短について
2012年3月6日、おもちゃ箱掲示板で、アロエさん 攻方最短について
「>「攻め方は最短手数で詰ます」
 僕は、このルールは、寄り道をしてはいけない。つまり「同一局面(盤面と持駒がすべて同じ)の禁止」という意味も含んでいると思います。 ・・・」

ルールを標準セットとオプションに分ける
2012年3月3日、ひっぽ・ぽたます on Twitter
「詰キストのみなさんは是非、リンク先の神無七郎(橋本孝治)さんの文章を読んで下さい。詰将棋のルールに関する優れた見解だと思います。  」

詰将棋の立ち位置
2012年3月2日、merom686の日記で、詰将棋の立ち位置
「詰将棋はルールが難しい。下のように、そもそもが複雑である。
迂回手順(1手詰みがあれば遠回りせずに詰ます)、無駄合(無駄な合駒はしない)、持ち駒が余らないように(玉方はそういう手を選ぶ)、変化同手数(なるべく妙手があるほうへ逃げる)、非限定(なるべく飛び道具は玉の近くに打つ)、2手変長(駒が余る2手長い変化を選ばない)。
初心者が解くような1手詰や3手詰では、これを知らなくてもほぼ問題ない。5手詰ハンドブックにもある表現だが「王手を続けて詰めばよし」だけでいい。だけど、もっと詰将棋それ自体を楽しもうとしたとき、ルールが壁になる。 ・・・」

TETSU: 解答のエチケットとルールが混ざっているような・・・ 明文化されたルールの制定と公開が望まれる。表面的に現在有効なルールは、大昔作られた綿貫ルールだが、これは現在の慣習とはかなりずれがあって、実質つかいものにならない。改訂を目指した川崎ルールはたなざらしのまま放置状態。まずは基本的なルールを決めようとした金子ルールも進展なし? 詰棋界はルールが存在しないことが詰将棋の普及、発展に大きな障害になっていることをもっと認識すべきである。

チェス・プロブレムにはルールブックがある
2012年2月28日、Problem Paradise on Twitter
「当然ながら、チェスにはルールブックがある。国際チェス連盟(FIDE)で制定されているもの。
「そしてこれまた当然ながら、チェス・プロブレムにもルールブックがある。正式名ではCodexと呼ばれているもの。
「こうしたあちらの例をある程度真似し漫才すれば、将棋や詰将棋でも同様の規約はできそう。ただし、かなりの時間がかかります(逆に言えば、チェスやチェス・プロブレムの規約には、それだけの時間が費やされているということ)。」

内応中合
2012年2月21日、my cubeで、内応中合
「・・・ この意味付けの中合は、おそらく初出なのではないでしょうか。もし前例がなければ、「内応中合」とでも呼びたいところです。過去作をご存じの方は、コメント頂けると嬉しいです。 ・・・」

TETSU: 将棋ソフトがよくやる「駒余らずで詰めるための合駒」。詰パラでも問題提起されたことがある。35飛、34金合、同飛、33角合、32金まででもいいかな。

完全と不完全の境界
2011年12月25日、冬眠蛙の冬眠日記で、完全と不完全の境界
「・・・ 「詰上り図の3手前に、5手詰で駒が余る別の手順が成立する作品」に対して、山下氏が余詰ではないか、と指摘していました。それに対する作者・編集部の見解は「見る人の詰棋観によって判断がわかれるケース」というものだったのですが、眺めていて釈然としないモノを感じました。 ・・・」

詰将棋のルール(変化について)
2011年10月19日、将棋のブログで、詰将棋のルール(変化について)
「皆さんが大好きな詰将棋にも実はルールがあったりします! 王様がどう逃げても詰めば作品になる、というわけではなかったりするのです! 将棋ファンでも知らない方が意外に多い詰将棋のルールについて私なりにまとめてみました。 ・・・」

詰将棋のルールについて質問
2011年9月23日、‡ クラブサン ‡で、詰将棋のルールについて質問
「1,2年前に作った詰将棋です。基本的な質問で恐縮ですがこれは何手詰でしょうか。。 ・・・」

TETSU: 合駒をしないと3手詰、桂合だと15手詰で駒も余らない。明快な有効合で15手詰だが、なぜ無駄合かもと思ったのかな。

詰将棋の規定に疑問(2)
2011年6月2日、yosh's blogで、詰将棋の規定に疑問(2)
「・・・ 中田七段の文を次に引用します。
◇ 詰将棋の規定に疑問
図(下)は3四桂に1二玉とかわした局面で、詰むかどうか。設定の仕方に問題あるが、あなたは見抜けますか。答えは11手歩余りで詰む。詰将棋は「余詰めダメ」、「駒余りダメ」が規定。しかし、最近疑問に思うようになった。詰将棋は詰めばよいのだ。 ・・・」

詰将棋のルール
2011年1月31日、チルの詰将棋プログラムで、詰将棋のルール その1
「詰将棋のプログラムを作るには詰将棋のルールがわからないと作れません。そこで詰将棋のルールについて調べてみました。 ・・・」

詰将棋の規則(詰将棋のルール)
2011年1月10日、小さな資料室で、資料355 詰将棋の規則(詰将棋のルール)
「詰将棋を解いてみて、気づいた詰将棋の規則(詰将棋のルール)について書いてみました。専門的な事項は、別のサイトを参照していただくとして、ここにはごく普通の規則を記載してあります。 ・・・」

詰将棋のルールを更新
2010年9月6日、merom686の日記で、詰将棋のルールを更新
http://www.geocities.jp/nanami_486/tume.html
ルールの厳密な定義がされていないのは大問題だが、いくつかの文書と実例を読めば、数学的に自然な解釈というのが見えて、自分が大体納得できるくらいには理解できた。しかし、無駄合だけは難しい。理念のようなものは何となくわかるが、それを詰将棋作家に作用させて何が出てくるかは、「楽しむための詰将棋」を知らない自分のような者には、わからないことだと思う。 ・・・」

詰将棋の「玉方最長」について
2010年8月12日、merom686の日記で、詰将棋の「玉方最長」について
「・・・ 「玉方最長」は「攻方最短」を内包している。詰将棋に「攻方最短」などというルールはないのに、「玉方最長」の説明のためだけに「攻方最短」をルールとして付記するのは馬鹿げている。もっと言えば、最長の説明としての「攻方最短」も個人的には気に入らない。 ・・・」

詰将棋のルールについて
2009年9月7日、温故知新掲示板で門脇芳雄さん、詰将棋のルールについて
「貴稿を拝見しました。貴見に今までの所賛成です。一年ぐらい前、詰パラの「全詰連の頁」に規約の私案(たたき台)を載せましたが、私の考えは
①現在右派と左派の論客が対立したまま結局「無法状態」でいるのは良くない。
②世の中が公認している一般則に対し「詰パラだけの孤立ルール」は良くない。
③世の中は細部に亘る専門的な理屈っぽい規約は求めていないし必要でもない。
④一般単行本などのルールと大筋で違わないルール(簡易則)を決定し、本誌独特の細部の細部は運用則で決めれば良い。
と言うことでした。 ・・・」
2009年8月30日、温故知新で、詰将棋のルールについて
「詰将棋のルールは難しい。詰将棋を創作し、かつ解答をしていて、可也マニアな私でもよく解らない。一応公式ルールとして1963年3月に全日本詰将棋連盟(実質的に詰将棋パラダイスルール)が発表した、詰将棋規約(俗に言う「綿貫規約」)があるが、パラのHPのどこにも書かれていない。それどころか、綿貫規約の内容を今の詰将棋パラダイスの関係者でも知らないようだ。これは著しく問題だと思う。そこで、本稿では詰将棋のルールについて少なくとも、現在公式ルールとされている、綿貫規約を紹介すると共に、若干の考察を加えたいと思う。 ・・・
一般的なプロの詰将棋の本に載っているルール  綿貫規約 ・・・」
2009年8月30日、将棋雑記で、「詰将棋のルールについて」アップ

詰将棋創作のルール
2009年6月14日、全詰連会長のブログで、創作のルール(2)
「さて詰将棋創作のルールの続きです。詰将棋は将棋のルールが適用されます。(二歩、打歩詰、行き所なき駒の禁止など) また詰将棋だけのルールもあります。 ・・・」
2009年6月12日、全詰連会長のブログで、詰将棋創作のルール
「前回のブログで、詰将棋では最終手以下の余詰はOKだという事を書きました。この際だからちゃんと詰将棋創作についてのルールを説明しておきましょうか。 ・・・」

持ち駒が余らないように?
2009年3月21日、将棋おたくのつぶやきで、持ち駒が余らないように?
「詰将棋のルールを伝えるのは難しいもので。「持ち駒が余らないように詰ます」というとうそになってしまう。 ・・・」

将棋ニュースプラス 魅惑の詰将棋
2009年3月21日、風みどりの玉手箱で、将棋ニュースプラス 魅惑の詰将棋
「・・・ 第1話を観てみたけれど,私にはルールとして「持駒が余らない」を強調しているところが気になった。解答の採点という仕事はしたことがないのだが,作意を答えるのは当然○。変化同手数駒余らずも当然○。変化同手数駒余りも○だと思っていたが,実際にはそうではないということなのかなぁ。変化長手数駒余りを答えても○だと思っていたのだけれど。。。」

TETSU: 変化同手数駒余りは、詰パラでは×とされている。変化長手数駒余りはほとんど不完全扱いなので出題されないことが多いが、出題されたら変化長手数駒余りの解答は○になるだろう。前にも書いたが、駒余りをルールに入れることが、ルールを複雑化し、詰将棋の普及の阻害要因になっているので、私は解答ルールから駒余りをなくすことに賛成である。

なぜここに書く
2009年3月20日、詰将棋について語る掲示板で、でこぽんさん
「将棋ニュースプラス 3月6日号/魅惑の詰将棋 #1で北浜さんが詰将棋のルールを「攻方最善」で説明してますね。 ・・・」

TETSU: 何が問題かわからない方は詰将棋のルール-よくある間違いを参照。

ルールについて
2009年1月3日、YOMUKA FAIRY MEMOで、TTTとか
「・・・ 詰将棋のルールの件でおもちゃ箱の記事を見させてもらって「へえ」と思った2点。ある程度公式に明文化されているのは「受方最長」であり、「受方最善」ではない、ということ。それで同手数駒余りの変化別詰で駒の余らない詰ませ方が正解かどうか議論になるわけですね。 ・・・ もう一つは詰パラに乗っているルールの適当さ。まず、攻方が詰まない手を選択したときに、不詰となる手を選択する義務が明示されていない。もう一つ、無駄合の禁止の説明。実質「透かし詰めはそれで詰みですよ」としか書いていない。 ・・・」

ルール
2009年1月1日、YOMUKA FAIRY MEMOで、ルール
「・・・ 規約問題で議論したいとかそーゆーことではなく、現状の確認ってことで。例によってこれが正しい、じゃなくて、「私はこう思ってますよ」です。 ・・・」

同人室。優勝作の解説について
2008年9月2日、詰将棋パラダイス(掲示板)で、らいあんさん
「飛合いの変化は割り切れていないということでしょうか? しかし、私が調べてみた限りでは、攻守が最善を尽くすと、正解と同手数の駒余り(香合いの場合の枝分かれといっしょ)になるようです。つまり割り切れていて、作意の香合いについては問題なく限定であるように思えます。 ・・・」

TETSU: 香合は15手駒余らず(作意)、飛合は15手駒余らずと15手駒余りの二つの詰め方がある作品。詰パラの慣習では飛合の15手駒余らず順は変化別詰とされ、原則不正解、場合により正解。ただし、いろいろなルールの表記で、このケースはほとんど明示されていないので、同人室の担当のような大御所でも別の意見だったり、統一されていないのが現状。ルールの決め方で作品価値が変わってしまうので、このような作品は作らない方が無難ではある。

存在しない局面
2008年8月8日、詰将棋 駒の舞(別館)で、存在しない局面
「・・・ さて、詰パラ8月号に結果発表の大学院10が、取り上げたかった作品です。あくまでも単玉の規約ですが、1:指将棋ルールに従う必要があります。従って、ルール違反なしに存在出来る局面かどうかが問題です。私には、該当作品の多重王手の局面は、1:指将棋ルールでは存在出来ないと思います。故に、これは単玉規約では詰将棋の条件を満たしていないと判断します。 ・・・」

『絶対強くなる実戦詰将棋100』(大山康晴、日本文芸社)
2008年7月22日、コーヘイの読みぬけ日記
「・・・ この本の冒頭に「詰将棋の規則」として、こんなのが掲載されている。
一、攻め方王手の連続で追うこと。
一、攻め方最短手数で詰めること。
一、玉方最長手数に逃げること。
一、玉方最善手に逃げること。
一、玉方駒余りに逃げないこと。
一、盤面以外の余り駒はすべて玉方の持ち駒とし、合駒に使用してよい。
一、玉方無意味な合駒はしないこと。
一、攻め方最後どの駒を使っても詰みのときは、位の高い方の駒で詰めること。(飛角金銀桂香歩の順)
一、玉方最後どの駒で取っても詰みのときは、位の高い方の駒で取ること。(玉飛角金銀桂香歩の順)
一、その他はすべて指し将棋の規定と同様ですから、千日手、打ち歩詰めなどは、正解とは認められません。
「最善手」って何よ?とか、「無意味」って何よ?とか、つっこみどころが多く、「位の高い方の駒」に至っては失笑モノのトンデモ規則だが、なんといっても著者は大山、推薦は羽生である。今も詰将棋の規則を整備しようとケンケンガクガクの議論を展開している、詰キストの一部の方々が存在する。仮にそういう議論が規則の形で整理できたとしても、彼らは所詮アマチュアである。「大山+羽生」のパワーには敵わない。ちとオーバーかもしれないが、彼らの努力は、本書の再刊により10年くらい世の中的には後退したかもしれないと、思った。」

ナルホド!変化別詰(その3)
2007年2月18日、詰将棋天旗別段のページ
「・・・ 変化別詰を二つのパターンに分けると、一つ目のパターンは短手数変化のなかの同手数以上の別詰、二つ目は同手数駒余り変化のなかの同手数以上の別詰。「ナルホド!変化別詰」「ナルホド!変化別詰(その2)」は一つ目のパターンで、今回の「ナルホド!変化別詰(その3)」は二つ目のパターン。 ・・・」

ナルホド!変化別詰(その2)
2007年2月15日、詰将棋天旗別段のページ
「・・・ この図であれば、誰でも詰手順Cや詰手順Fが変化別詰であると判り、言わば変化別詰の原理図となっているでしょう。 ・・・」

ナルホド!変化別詰
2007年2月6日、詰将棋天旗別段のページ
「・・・ 「変化別詰は誤解」とされますが、正しくは玉方最長のルールに基づかないから「誤解」と言うべきでしょう。上記の図では34玉が誤解なのです。ルールは玉方最長だけで、詰方最短はルールではありません。 ・・・」

「変化別詰の一例」に関する自己批判
2007年2月5日、詰将棋天旗別段のページ
「本欄2月4日付「変化別詰の一例」には誤りがありました。ここで、その誤りを自己批判し、訂正すべきところを訂正します。 ・・・ 作意手順より短手数または同手数駒余り変化手順のなかに、作意と同手数または長手数の詰手順がある場合に、これを変化別詰と言います。 ・・・」

変化別詰の一例
2007年2月4日、詰将棋天旗別段のページ
「 作意手順  32飛行成、14玉、12龍、13歩、同龍、同桂、15歩、23玉、32飛成まで9手詰。
  変化同詰  32飛行成、14玉、12龍、13歩、同龍、同香、15歩、23玉、32飛成まで9手詰。
  変化別詰  32飛行成、14玉、12龍、13歩、同龍、同香、同桂成、同玉、14歩、同玉、12飛成、13合、15香まで13手詰(14歩に23玉は32飛成、14玉、15香まで)。
  作者の見解 6手目は同桂に限定されています(7手目15歩の一通りだけが詰むので)。 
          6手目同香は、7手目に15歩と同桂成の二通りの詰みがあるので変化です。 ・・・」

TETSU: 希望限定といわれるパターンで、いずれの解答も正解として扱われる。解答者には余詰発見の義務はないので、同桂・同香はどちらを選んでも良い。同香のあとは詰方の着手は自由なので15歩も同桂成も正解。これは、同手数変化に余詰があるということで、一般には変化別詰とは呼ばないと思う。変化別詰は、短手数変化か同手数駒余りの変化(この順を答えると×になる順)に、作意と同手数かそれ以上の別詰があるときに使われる。したがって、本局を変化別詰の一例として取り上げるのは不適切な感じがする。

詰将棋ルールについて少しメモ
2006年12月20日、勝手に将棋トピックスで、詰将棋ルールについて少しメモ
「・・・ 詰将棋においては3種類の手が存在するということです。
 (A) 合法な手 (B) 禁手 (C) それ以外の手
フェアリー詰将棋のいくつかのルールはこの分類によって説明できます。 ・・・」

解く人に負担になるようなルールは排除すべき
2006年11月20日、とろんと世間を眺めるで、詰将棋
「・・・ 何よりも考えられなくてはならないのは、詰将棋を解く人に負担になるようなルールは、詰将棋の本質に関わる部分を除いて、極力排除すべきということではな いでしょうか。 ・・・ そうすると、解く側にとってのルールは、以下のように、ある程度単純になります ・・・」

千日手定義私案
2006年10月1日、おもちゃ箱掲示板で、小峰耕希さん
「僕の見解では、大道棋の実戦を別とすれば、詰将棋界における「千日手」の定義は、「同一局面の出現」で良いと思います。 ・・・ それと本局の場合は、そもそもが「連続王手の千日手(=攻方の禁手)」なので、多分成立していないでしょうね。 ・・・」
2006年10月1日、TETSU
「指将棋での千日手のルールは不明確なところがあるので、準用するのではなく詰将棋としてルールを決めた方がよさそうですね。「同一局面に戻る手順は不詰とみなす」がシンプルかな。 (「最後の審判」は不詰になってしまいますが)」

これは詰将棋といえますか?
2006年9月30日、おもちゃ箱掲示板で、ドうえもんさん
「・・・玉方:27金、28金、29角、37銀、47銀、59飛、67銀、69玉、77銀、87金、89角
攻方:49飛、57玉、88金 持駒:なし
手順:▲59飛、▽同玉、
      ▲7九飛、▽6九飛、▲同飛、▽同玉、▲4九飛、▽5九飛、▲同飛、▽同玉、
      ▲7九飛、▽6九飛、▲同飛、▽同玉、▲4九飛、▽5九飛、▲同飛、▽同玉、
      ▲7九飛、▽6九飛、▲同飛、▽同玉、▲4九飛まで23手詰
最終手▲4九飛の後に、▽5九飛と合駒すると、0手目の局面が合計で4回出現して、
その局面が後手が王手している局面で千日手の反則負けなので、後手は▽5九飛と
打つことができず、他に指し手がありません。つまりこれで詰み(?)です。
これは、詰将棋として成立していますか。 教えてください。」
2006年9月30日、TETSU
「・・・ この図の場合、先手が王手の連続で迫っているので、千日手になった時点で先手の反則負けになると思います。したがって、24手目の59飛は後手から見ると反則ではなく、逆に勝つ手なので指すことができます(これも王手ですが、後手は王手が連続していないのでOK)。これは詰方の失敗で、他の手でも詰まないので、本図は不詰ということになります。」

還元的変同
2006年3月22日、All by myselfで、還元的変同
「現在の局面(いま詰方が着手したところ)においてAとBという応手があったとします。
・Aは「a→b→c」という手順でC図になります。
・Bは「c→b→a」という手順でC図になります。
・どちらも同手数です。
これは長編ではやはり重度のキズでしょうか?」

TETSU: 「中分かれ」と呼ばれるもの。変化同手数の一種なのでルール上は問題ないが、作意がどちらかわからないので評価上はマイナスと見られることがある。程度は主にその手順の重要度による(単なるつなぎの手順なら気にならないが、その作品の狙いとなる手順なら気になるということ)。

2月号p3⑥について
2006年2月10日、詰将棋パラダイス掲示板で、詰ファンさん
「4手目以降14玉、24銀成、15玉、12飛(成)迄の駒余りなしの同手数の変化があるように思われます ・・・ このような問題が万が一出題になった場合どう解答すればよいのでしょうか?一方は正解で一方が不正解という対応ではかなり解答に迷ってしまうのです が・・・」
2006年2月10日、老花現象さん
「同手数の手順がある場合には、1)自分の正しいと思う手順を解答する、2)作意手順を汲んで解答する、ということになるでしょう。手順の内容から判断するものです。 ・・・」
2006年2月10日、管理人さん
「同じ手数で駒の余らない手順が複数あるとき……どれを選んでいただいても正解です。「作意」はあくまで「作者の意図した手順」ですから、正誤の判定基準にはなりません。 ・・・」

続・変同あれこれ
2006年2月8日、詰将棋天旗別段のページ
「「変同あれこれ」の続篇を書きます。今回は変同について考えたり議論する場合に、関連すると思われる事柄を大ざっぱに拾いあげてみました。 ・・・」

変同あれこれ
2006年1月17日、詰将棋天旗別段のページ
「2006年1月16日に、詰将棋パラダイスHP掲示板へ投稿し掲載された「変同あれこれ」は削除されました。ここに内容を再現します。 ・・・」

TED2256:重箱の隅
2006年1月12日、詰将棋パラダイス掲示板で、ほの字さん
作意と変化同手数の最終手からの余詰について。
2006年1月15日、管理人さん
「最終手余詰はキズ扱いで、これもまた作家の甘えにあたるものですね。
解答でよく見かけるのは、最短の手順を答えておき、最終手余詰を指摘するパターンです。
仮に最短に気づかずに最終手余詰順を答えても、正解扱いとなっております。」

教えてください
2006年1月12日、詰将棋について語る掲示板で、小林尚樹さん
「この最終3手の場合、成生の非限定になるのでしょうか?それとも余詰めになるのでしょうか?
よろしくお願いします。 ・・・」
(72と73角/74歩83玉92飛/飛角)

創作するときの注意
2006年1月12日、おもちゃ箱で、将棋と詰め将棋の詰将棋のルールの記述に創作するときの注意を追加(少し下で書いた内容)。

「駒が余る」について
2006年1月10日、詰将棋パラダイス掲示板で、老花現象さん
「①へっぽこ大吾郎さんが、この掲示板の「1/6の詰め将棋」のなかで、「詰将棋は持ち駒あまらせては×なんですか?」と質問を出されました。私が回答する立場にはありませんが、お節介心から一つの回答を示します。 ・・・」
2006年1月10日~13日、詰将棋天旗雑記でも触れている。

TETSU: 同手数駒余り順は×にされることが多いが、なぜ×なのか問題提起されている。駒余りをルールに入れることが、ルールを複雑化し、詰将棋の普及の阻害要因になっているので、私は解答ルールから駒余りをなくすことに賛成である。ただし、詰パラのように同手数駒余り順を×にするところがあるので、現状ルールを説明するときには書かざるを得ない。早くすっきりさせてほしいものだ。

無駄合
2006年1月9日、詰将棋について語る掲示板で、北北東さん
「小林さんの言われた無駄合は、たぶん図のような局面だと思います。24香で詰みなのでしょうが、個人的には合駒をしたくなります。(王手をかけている駒を替えるという理由から)」
(43龍/11金12歩22玉31金/香)

変化同手数は不完全?
2006年1月9日、詰将棋パラダイス掲示板で、銀さん 教えてください
「・・・ 詰方:▲13と、▲24桂、▲32角、▲52銀 受方:△11香、△12飛、△31玉、△42金
作意は▲21角成△同玉▲12桂成△32玉▲31飛△同玉▲22と、までの7手詰ですけれど、3手目▲12桂成に△同香▲23飛(22以外非限定)以下の同手数詰みがあります。こうした場合は不完全作とみなすのでしょうか? ・・・」
2006年1月9日、ドルヒラさん
「・・・ まず、この作品は不完全作です。作意について、最後の「22とまで」を「22成桂まで」とするのは問題ありませんが、玉方の応手(4手目)が違い、それぞれ7手でぴったり(駒余らず)詰むのはいけません。 ・・・」
2006年1月9日、廣瀬崇幹さん
「・・・ この作品はキズはあるけれども一応完全作になってると思います。(こちら側から手を替えて詰むわけではないので) ただし変同があるままでは限りなく不完全に近いですので、修正が必要です。 ・・・」
2006年1月9日、ゴルゴ40さん
「・・・ 受け方が手を替えて詰む(詰まないと不詰です)場合は結構面倒です。
①短手数で詰む場合は何の問題もありません。ただの変化です。
②同手数で詰むが持駒が余る場合も問題ありません。変同駒余りといいます。
③同手数で詰み持駒も余らない場合(銀さんの作品ですね)変化同手数、略して変同といい、不完全ではありませんが、評価減の対象になることもありま す。
④長手数で詰む場合変化長手数、略して変長といい、不完全です。ただし、変長でも持駒が余る場合(2手長なら1枚)は大きなキズでも不完全とまでは 扱わない場合もあります。 ・・・
ここからは私見ですが、変同は不完全ではありませんし、必ずしもマイナスとも限りません。同じ変同でも手数 が初めの頃からのものは罪が重く、手数が進んでからの変同はあまり問題にならないことが多いです。さらに変同の手順が作意に劣らない好手順だった場合にはプラス要素になることさえあります。 ・・・」

TETSU: 変化同手数はルール上問題ないが、「不完全」「不完全に近い」と誤解している人が多いのはなぜだろうか。一つの原因は、ルールの説明がだいたいは解答者向けに書かれていて、創作者向けに書かれたものがほとんどないことがあげられるだろう。例えば下記のような、創作する人が守らなければならない簡潔なルールが必要と思う(下記の記述は、近日中に「将棋と詰め将棋」内の詰将棋のルールに追加予定)。

創作するときの注意 - 守らないと投稿しても採用してもらえません。
  作意(作者が意図した詰手順)は、次の条件を満たさなければなりません。
 ・持駒は余らない: 作意で詰んだとき、詰方の持駒はなしであること。
 ・詰方の作意以外の手(紛れ)は詰まない:
  手数に関係なく、紛れが詰んだら通常は出題不可です。
    *香をどこから打っても詰む場合など、手順が作意と本質的に同じなら、
      許容されることもあります。
 ・受方の作意以外の手(変化)は作意手数と同じか短く詰む:
  変化が詰まない、または作意より長い場合、出題不可です。
    *作意と同じ手数で詰むのは問題ありません
      (評価上は内容によりプラスになったりマイナスになったり)

変別について~現在規定はありますか?
2005年12月30日、詰将棋パラダイス掲示板で、北の勇者さん
「・・・ 理論的には…。
・作意は、玉方は最善を探しますが、攻方は「最善を探さなくてもいい」(余詰探しを除く)
・一方、変化枝葉の場合、攻方も「最善を探さないとならない」(これを探さないと変別にひっかかる)
解いている解答者は、もちろん、どれが作意でどれが変化を模索しているのですから見極めが難しいですね。 ・・・ 変別問題の場合、現在のところ何か規定はできあがっておられるのでしょうか。専ら以前は、担当者の判断に委ねる傾向でしたね。 ・・・」
2005年12月30日、管理人さん
「・・・ 現在でも特に規定はなく、担当者の判断に任せている状況です。 個人的には、線引きの曖昧な一部容認よりは、全部ペケが分かりやすいんですけれど(^^;、まあ難しい問題です。」
2005年12月31日、老花現象さん
「①これは、単純な解答判定の問題です。担当者(ないし編集部)が解答を判定します。これが現在規定であり、将来規定でもあるでしょう。 ・・・
④正解か誤解か(満点か零点か)二つしかないところにも問題があるでしょう。例えば、99手詰の80手目あたりからの変化別詰解は、現在誤解とされるでしょう。仮に正解を10点とすれば、こういう変化別詰解は7点位と採点すればよいでしょう。」

TETSU: 今は昔、大論争の末「変化別詰は不正解」と決めたが、解答者の負担が大きすぎるということで、現在は担当者の判断で正解扱いにすることもある状態。コンピュータでもできないことを人間に要求する規約は明らかに無理があり、詰将棋の発展のためには無理のない形でのルールの明確化が望まれる。変化別詰を利用して誤解を誘う作品も見受けられるが、こういうのは、「作らない採用しない評価しない」ことで、なくしていきたいものだ。ちなみに、おもちゃ箱では、本手順を読んでいると推測できれば正解扱いにしている。

余詰めについて
2005年12月27日、詰将棋パラダイス掲示板で、kaeruさん
「7手詰めの詰将棋作ったのですが、攻め方が手を変えて11手で詰みました。これって余詰めなんでしょうか?それとも不完全作でしょうか?」
2005年12月27日、管理人さん
「最後の7手目で別の手段があった……ならば、「キズ」の範囲ですみます。ですが、それ以前でそのような手段があれば、「余詰」となり、作品は「不完全作」と判断されます。」

TETSU: kaeruさん、将棋道場24の詰め将棋専用で詰将棋を出題しているが、詰方最短手順だけが正解と思っていたようだ。

作品の価値について
2005年10月7日、詰将棋パラダイス掲示板で、ハンさん
「ちょっとした質問なんですが、ある作品(短編)の変化のほとんど、又は全てが変化同手数駒余りだとしたら、その作品の価値(というと大げさかもしれませんが、例えば手順以外の評価のされ具合)は標準的な作品よりも劣るのでしょうか?」
2005年10月7日、管理人さん
「作品の手数の長さにもよると思いますが、基本として作品価値にはなんら影響はありません。 ・・・ 」
2005年11月3日、こまりんさん
「変同駒余り順に余らない詰め方もあったときに、それを答えると不正解というのは、余詰探しを義務付けられてるようでちょっといやかも。。。 変同はどちらも正解なのだから、その一方に駒余りで詰む順があるのは作品の欠陥のような気がする。同手数駒余りでなく短手数の順がある場合は(それが難しい詰め方でも)見つける義務があるわけですが... 11月号で結果発表の臨時中学校1です。」

TETSU: 臨時中学校1(近藤郷)は「56銀、同銀不成、57桂以下9手」が作意。2手目同銀成でも同じ手順で詰む。ところが、同銀成のときは55金以下9手駒余りの詰め方もあるという理由で、この解答は誤答とされた(57名中16名誤答)。駒余りを解答ルールにも入れた弊害がここにもでている。作家にとっては、都合のよいルールであるが、これに甘えた作品は作るべきではないと思う。詰将棋の発展のためにルールをシンプルにしようとすれば、いずれなくなるルールで、そのときこれらの作品は非限定やキズとして扱われることになるだろう。

「攻方最短」?
2005年10月23日~、2ちゃんねるのNHK詰め将棋 僕には解けませんで、23日NHKで出題された詰将棋について、最終手余詰と攻方最短の議論。
「最終手の代わりに▲○○銀不成△○○玉▲○○馬という順は余詰めとは言わないの?」
「最終手からの別詰は基本的に問題なし。」
「「攻方は、王手の連続で攻め、最短手順で詰める。」のルールに反する。」
「たまに誤解されるけど「攻方最短」は攻方の着手をしばるルールではないよ。攻方の着手は詰みさえすれば基本的に自由。 ・・・」
「マニアにとってはいくら複雑でも厳密なルールがいいんだろうが、NHKとかの問題なら便宜上「攻方最短」と思っておくほうが無難だと思う。 (理論的におかしいとマニアは口を揃えるだろうが無視) ・・・」

双玉詰将棋
2005年9月14日、gogakuで、双玉詰将棋
「・・・ 成るか成らないかで意味が生じる場合には明記が必要です。例えば、打ち歩詰め回避とか・・・ この場合には成る必要がないので 3一飛だけでOKです。ここで3一飛成と投稿した場合、間違いか否かとの質問のようですが、厳密には間違いでは有りません。しかし、「成る」は書かなくてもよく、不要です ・・・」 

初歩的な質問ですが
2005年8月25日、詰将棋パラダイス掲示板で、大野孝さん
「最近見た問題の最後のところです。 玉側 12香 13歩 15飛 21桂 攻側 31龍 35歩  持駒 金 作意は24金 同玉 34龍 でしょうが 34金 14玉 24金以下というのは厳密には余詰なのか、それとも許容範囲なんでしょうか。 ・・・」
8月25日、とさん 「最終3手目の余詰は許容範囲 認めないとたくさんの名作がつぶれる」
8月26日、管理人さん 「短編なら論外、中編なら内容次第、長編ならキズというところでしょうか。個人的には許容範囲とは思えませんので、創作時にこの収束形を選ぶことはないですねー。」

TETSU: 余詰の許容範囲もルール化が難しい項目の一つ。私見としては、解答、鑑賞する上で影響が大きければ出題不可。影響の大小は解答者・鑑賞者によっても変わってくるし、出題形式(解答提示・解答募集・大道詰将棋のような対戦型など)によっても変わってくるので、それを考慮して出題者が判断することになる。

詰める手が複数ある詰将棋の扱い
2005年8月16日、勝手に将棋トピックスで、詰める手が複数ある詰将棋の扱い
「・・・ もし作意手順とは別の詰手順があった場合、その詰将棋は余詰ということになり、解答競争が行われているケースでは出題不適・全員正解となるのが通常です。 ・・・ 上の段落で「原則として」ということばを使いました。これは、現実には作意手順以外の手で詰むのに問題とされない場合があるためです。例を使いながら見て みます。 ・・・」

詰め将棋のルール (トラックバック)
2005年8月15日、Weblog on mebius.tokaichiba.jpで、詰め将棋のルール
「某 所で詰め将棋のルールを勘違いして出題している人が居た。いわく、「最短手順でも持ち駒が余るように詰める手順は不正解」だそうだ。 彼が出した問題は11手で駒余りで詰む(玉方がどう応じても11手で詰む順がある)のだが、彼は17手で駒が余らない手順を正解としている。 ・・・ 「最短でなくても正解となる」を主張している人もいる。玉方がどう逃げても詰む手順なら、どれでも正解というわけだ。 ・・・ 上記のWebページを読んでも、『「攻方最短」は誤解』という主張には納得できる根拠が無く、無理筋のようである。 ・・・」

TETSU: 詰将棋のルールが分かりにくいことが、いろいろなところで誤解を招いている。過去の作品にとらわれずにシンプルなルールを制定することが望まれる。シンプルにするには、解答規約と創作規約を分けることがポイントになるだろう。
解答規約:詰方の王手義務、詰方最短、受方最長、例外としての無駄合
創作規約:詰むこと、解答者を混乱させる余詰の禁止
ぐらいにすれば、かなりすっきりできる(駒余りがルールを複雑にする元凶なので、ルールにはいれない)。

詰め将棋のルール。
2005年8月2日、日記というか何というか・・・で、詰め将棋のルール。
「・・・ ちょっとした疑問。飛車,成らなくても同じ手順で詰むと思うのですが。「成っても成らなくても同じなら,成る」とかいうルールってあったっけ? それとも成らなくても「正解」なのでしょうか。 ・・・」

TETSU: 成不成の非限定で、どちらでも正解。非限定は厳密には余詰の一種だが、あとの手順が本質的に変わらなければ許容されることが多い。

遊びに来ました。(^-^)
2005年6月15日、詰将棋天旗交流! 詰将棋天旗掲示板で、
冬眠蛙さん 「・・・ ルール案。見せていただきました。非常にシンプルで良いと思います。ただ、作意と同手数で駒が余る変化がある場合に作意が優先される部分が明文化されてないようです。 ・・・」
稲葉元孝さん 「・・・ ルール条文に、「作意の優先」は入れてないです。私見では、作品・解答の募集者(雑誌の編集部)が募集要項に掲げるべきこととしております(付則第2条)。このあたりは、みなさんで議論されたいと思います。 ・・・」

TETSU: 同手数駒余りを不正解とすることが、ルールを分かりにくくしている要因だと考えていたが、これをルールに入れないという選択は卓見。それで困る雑誌はローカルルールを作れば良いと。

将棋と詰め将棋
2005年6月5日、詰め将棋おもちゃ箱将棋と詰め将棋(将棋ファンのための詰将棋入門)の中で詰将棋のルールを書いたことを思い出した。

詰将棋のルール
 ・先手(詰方といいます)は必ず王手する。
 ・後手(受方といいます)は必ず王手をはずす。王手をはずせなくなった局面を「詰み」という。
 ・詰将棋は最初の局面(問題図)から「詰み」に至る手順(解答)を求める問題である。
基本はこれだけ。簡単ですね。 あと、次のことも覚えておきましょう。
 ・受方最長:受方の手が複数あるとき、短く詰む方を選んじゃいけないよ、ということ。
 ・同手数で詰む受け手が複数あるときは、詰んだときに持駒なし になる手順が優先です。
 ・無駄合:すぐ取られて、あとの手順が実質的に変わらないなら、その合駒はしない。

詰将棋天旗
2005年6月5日、風みどりの玉手箱で、詰将棋天旗
詰将棋天旗 稲葉元孝さんのサイト。詰将棋ルールの提案と議論をメインにされる模様。 私も初心者向きサイトを標榜している以上,詰将棋のルールを避けては通れないとは思っているものの, 自分が初心者の頃を思い起こしても,別にルールで悩んだ記憶はないのである。 まず基礎的な資料集みたいな物(歴史と判例集)を作ってみたいなということは考えてみたことはあったのだが, もしできたとして,自分は読まないだろうと思うと。。。 とりあえず,このサイトの議論の行方に進展に注目していきたい。」

私案・詰将棋のルール
2005年6月2日、稲葉元孝さんが詰将棋天旗(tenbata)を開設、私案・詰将棋ルールを提案。
「・・・ 【本文】
第1条 [詰方と玉方] 詰将棋では将棋規則の一部が変更され、王手をかける側を詰方、はずす側を玉方といいます。
第2条 [将棋規則の準用] 詰方と玉方に将棋規則が準用されます。
第3条 [問題] 問題は出題図で示めします。出題図に詰方および玉方の配置駒ならびに詰方の持駒を示します。出題図で示されなかった駒は玉方の手で合駒として使えます。詰方を手番とし、その詰手順と詰手数が問われます。
第4条 [詰方の手] 詰方の手は王手をかける手を選びます。
第5条 [玉方の手] 玉方の手は王手をはずし逃れる手を選び、逃れられない場合、手数の長くなる手を選びます。
第6条 [解答] 解答は初手から詰上りまでの手順と手数を示します。
第7条  [解答の判定] 解答が第4条および第5条に基づいて導かれていれば、出題図の設定にかかわりなく、正解と判定されます。 ・・・」

詰将棋のルール
2005年6月2日、勝手に将棋トピックスで、詰将棋のルール
  ・tenbata
「詰将棋作家の稲葉元孝氏が、新規にサイトを作られました。私案・詰将棋ルールを 提案されています。 全体に簡素を心がけているのが特徴と言えるでしょうか。 「玉方の手は王手をはずし逃れる手を選び、逃れられない場合、手数の長くなる手を選びます。」という部分で「手数の長さ」をどうやって決めるのかという点でこみいった議論が展開されることがときおりありますが、そういったことはあえて記述しないというのも一つの方法というのは確かだと思います。私は逆に、徹底的に詳細に記述したらどうなるだろうかということを考えているところなのですが、基本的に思考実験の域を出ません。」

詰将棋ルール問題の三階層
2005年5月15日、詰将棋パラダイス掲示板で、稲葉元孝さん
「1.私は詰将棋ルール問題には三階層があると見ております。①条文(ルールの本体)②解釈(ルールの周辺)③判定(実際のジャッジ)の三つの階層に分けられるでしょう。①条文の問題と②解釈③判定の問題は峻別されるべきことでしょう。 ・・・
5.全詰連が現行のルールを集成して、詰将棋ルール(条文)を採択すべきことでしょう。私は以前、詰パラに条文案を書きました。あの程度の簡潔なものがよく、全詰連がその気になれば1年位で採択できるでしょう。
6.条文が採択されてから、作品・解答募集の当事者として雑誌の編集部が条文(ルール)の解釈を決めるべきことでしょう。
手順前後、迂回手順、非限定、変同、変長(そのなかに「ムダ合」)、変別解、等々の問題について解釈を決めるものです。また、ルールに関連して理念(余詰なし・手余りなし)についても触れることになるでしょう。何が正しいかではなく、大ざっぱに当面の運用上の目安をその雑誌の作品・解答募集要項などのなかに示せばいいものでしょう。
7.個々の問題については、その都度、編集部および選者・担当者が条文(ルール)と解釈に基づいて判定することになるでしょう。
条文があり解釈が決められていれば判定しやすくなるでしょう。最後は判定に委ねることになるので、判定を尊重する気風も大事でしょう。」

「位の高い方の駒で取る」という誤解
2005年5月14日、勝手に将棋トピックスで、「位の高い方の駒で取る」という誤解
「詰将棋の最後の2手で「取っても逃げても詰み」というような、玉方の応手が限定されない場合がしばしばあります。(というよりも、そうでないことの方が少ないですね。) このような場合は、どの手を解答しても正解となります。しかし、どれか特定のものを解答しなければならないと誤解している方もいるようです。これは大山康晴十五世名人の詰将棋本に書かれたルールが原因になっているのかもしれません。 ・・・」

詰将棋の作法
2005年4月8日、イーピオルスの島で、詰将棋の作法
「詰将棋が「問題」として成立するためには、出題者と解答者の共通認識(ルール)が必要です。 一読して、わかりづらい所もあるかもしれませんが、 要は、『解答者に負担をかけるものであってはならない』 ということです。
 ・解は、存在しなければならない (不詰の禁止)
 ・解は、一つでなければならない (余詰の禁止)
基本的には、これだけです。
 ・駒が、余ってはいけない (手余りの禁止)
もありますが、ルール化されたのは、歴史的には最近でしょう。 古作では駒が余るのは珍しくありません。 (現代でも、大道将棋は、駒が余っても構いません) むしろ、注意すべきは、攻方と玉方の考え方です。 よく作品の完全性を表すとき、「完全作」「不完全作」と言いますが、 有段者でも、誤解されている方が少なくありません。 詰将棋は、攻方の手(王手)と玉方の手(応手)が交互に繰り返されますが、 攻方は、王手である限り、何を指しても構いません。 最短である必要もありません。 一方、玉方は、最長手数で王手から逃れなければなりません(玉方最長)。 以上の点を踏まえて、 解が不存在(不詰)or解が作意以外にも存在(余詰)すれば、「不完全作」となります。 ・・・」

詰手順のルールは数学の解法
2005年5月9日、詰将棋パラダイス掲示板で、稲葉元孝さん 詰手順のルールは数学の解法 「ーー5/8メモを読んで ・・・ 第x条[詰方の手] 詰方の手は王手をかける手を選びます。 第Y条[玉方の手] 玉方の手は王手をはずし逃れる手を選び、逃れられない場合、手数の長くなる手を選びます。 ・・・ 一部でルールだと言われる「詰方最短」「詰方最善」「玉方最善」等々は、少なくとも私には不要です。 ・・・ 」

再び「詰方最短」の正しい使い方
2005年5月2日、詰将棋パラダイス掲示板で、 稲葉元孝さん 再び「詰方最短」の正しい使い方 「詰方最短」は応手を選択するときの用語であり、作意にはでてこないことの説明。 「・・・ このAには「詰方最短」は出てきません。もし出てきたら早詰(余詰)で、作者としては想定の範囲外となり、お詫びすることになります。」

詰将棋の拡張
2005年4月11日、Fairy BBSで、神無六郎さん 詰将棋の拡張
「OsFM の巻頭言には共感を覚えます。TETSUさんの「最短手数で詰めよ」と、七郎さんの「駒余りもOK」は、合理的な考え方で、詰将棋の手順を、今よりも飛躍的に豊かにする可能性があります。ただ、これらのルールでは、チェス・プロブレムに相当する手順は表現し易いですが、エンドゲームに相当する、実戦らしさを基本とする手順を表現するには、やや不向きであるような気がします。そこで、次のようなルールはいかがでしょうか?
(1)玉方は、詰んだ時に攻方の駒数が最小になるように抵抗する。攻方は自由に攻める。
(2)駒数には持駒も含める。「詰んだ」は「厳密な即詰」のみ。
(3)手数に関係なく、余詰は不完全とみなす。
(4)駒余りはOK。1と2に反しなければ、即詰みの手前を終局とみなしても良い。「すかし詰」はその一例。 ・・・」

計算機的攻方最短の意義
2005年4月15日、State of the Digital Shogics [最先端計数将棋学]で、計算機的攻方最短の意義
「・・・ 大山の詰将棋100の 中には詰将棋の規則が書かれてあり、その一つに「一、攻め方最短手数で詰めること」と明記してある。私はこれを信じていたのだが、10年くらい前に「そんなルールはない」と言われたことがある。更には「一、攻め方最後どの駒を使っても詰みの時は、位の高い方の駒で詰めること」、また「一、玉方最後どの駒で取っても詰みの時は、位の高い方の駒で取ること」とあり、これも信じ切っていた。しかし「そんなルールはない」ということらしい。 ・・・」

「詰方最短」の正しい使い方(ご参考)
2005年4月13日、詰将棋パラダイス掲示板で、稲葉元孝さん
「① 「詰方最短」はルールではないので使う必要はないでしょう。また、現在、誤解ないし誤用されているので使わない方がいいでしょう。私の記憶によれば、昔、「詰方最短」が正しく使われていたこともあったようでした。 ②ご参考までに、現在の使われ方が誤解ないし誤用であることを示すために、正しい使い方の実例を書いておきましょう。 ・・・」  手数の長い応手を探すために最短の詰め方を見つける、「詰方最短」の正しい使い方の実例。

「攻方最短・受方最長」と「手余り禁止」
2005年4月10日、Onsite Fairy Mate(第96回出題のことばの中で)
 「 詰将棋メモでも話題になっていますが、詰将棋のルールに関する誤解で最も多いと思われるのが「攻方最短・受方最長」という規則でしょう。もちろん、正式な規則は「攻方任意・受方(攻方最短の前提で)最長」なのですが、なかなか一般の将棋ファンには浸透していないようです。
 これに対しTETSUさんは、「攻方最短」をルールにしてしまってはどうか、という大胆な提案をしています。確かにこうすれば、ルールもシンプルになり、作る側も楽になります。それに「攻方最短」を利用した新しい表現の可能性もあるでしょう。
 ただ、この種の提案はデメリットも検討しなければいけません。このルールは作る側は楽になっても、解く側は確実に負担増になります。特に、追い詰めや並べ詰めで簡単に詰むところを、苦労して最短手数にしなければいけない、というのは実戦派には受け入れ難いことでしょう。現在、詰将棋の人材の主要な供給源は間違いなく指将棋であり、もしここからの人材流入がストップすれば、詰将棋界にとって致命的な打撃になりかねません。
 また、私個人にとってもこの提案はあまり魅力のあるものではありません。というのは、私の主な活動分野である長編の世界では「攻方最短」の効果があまり大きく利いてこないからです。結局、「攻方最短」ルールはフェアリーとして実験を重ねてみて、デメリットを上回るだけのメリットがあることを確認してからでないと、従来のルールに置き換えるべきかどうかの議論の対象にならないでしょう。
 ただ、ルールの「誤解」は新しいルール誕生の源泉にもなります。例えば詰将棋のルールで「攻方最短」に肩を並べるほど誤解の多い「手余り禁止」はどうでしょう? もし「手余りOK」にルールを置き換え、それに伴い「無駄合い」のルールも消せば、長編分野であからさまな表現領域の拡大が見込めます。持駒の消費に四苦八苦しないで済むという「作り易さ」だけに止まらず、「持駒増幅(と言うより、受方の駒切れ待ち)」など、今まで利用出来なかったタイプの長手数原理も使えるようになります。現在の長手数記録などの更新もたやすいことでしょう。長編に限らず短編においても「手余りOK」となれば、妙ちくりんな作品がどんどん生まれてきそうです。……ただ、あまり妙ちくりん過ぎて、やはりフェアリーとしてしか容認されない可能性は大きいですが。」

初歩的な質問で恐縮です ^^;
2005年4月7日、詰将棋パラダイス掲示板で、寅吉さん 「・・・ 詰め将棋を作る上で、手順中取った駒は使わないといけませんか? 詰め上がり図で取った駒が余ってしまって困ってます。 ・・・」
2005年4月7日、管理人さん 「雑誌などで出題する場合、駒が余る作品が採用されることはありません。これは、解答者が正解手順を選び取れないからです。(詰パラでは大道棋教室という特殊なコーナーもありますが) なんとか、駒が余らないように収束を工夫するしかないですねえ。」
2005年4月8日、寅吉さん 「早速の回答ありがとうございました。 ・・・」
2005年4月8日、稲葉元孝さん 「詰方が駒を取れば使い切るように作るーー創作理念
①詰手順の中で詰方が駒を取れば、工夫してその駒を使い切るように作ります。これが詰将棋創作の理念です。取った駒を使い切れば、その結果として詰上がり図で詰方の手駒が余らないようになります。
②短編作などでは、詰方が駒を取る手は野暮ったく、詰手順が面白くないものになります。それで、駒を取る手を避けて、捨てる手を多く入れるようにします。駒を取る手がなければ、詰上がり図で駒が余ることはありません。
③駒を取る手が避けられなくて、その取った駒が詰上がり図で余るというのは、まだ創作途上にあり、未完成と見られるでしょう。
駒が余って困るというよりも、その余った駒を使い切る方法があるかもしれません。改良や推敲の余地があり、作品がよりよくなりそうです。
④詰上がり図で駒が余るーー極端に言えば、ここから本当の創作が始まると言えるかもしれません。ここから創作が面白くなってくるでしょう。駒を取る手を避けられないか、取って余った駒を使い切れないか、なとと工夫します。工夫することが面白いのです。たった一枚余る駒を使い切るために工夫を凝らして何時間も費やすこともあるでしょう。みんな、そうやって創作してきたでしょう。
⑤駒を使い切る(余らない)ように作ることは、あくまでも創作理念です。これはルールとか規約とかではありません。」

「ルール」とは。
2005年3月29日、冬眠蛙の冬眠日記で、「ルール」とは。
「パ ラ3月号の同人室③山田氏作の結果稿を見たら、「…変同に余詰が付いていて一部で混乱。あえて誤解と処理させていただいた。実力解答者がこの作意手順を見出せなかったからである。」…なんだこりゃ。ありえん。 変同ということは作意順とその変化順は同列なので、それに別の詰手順が存在するならそれで解答して何が悪いのか。私は変別×論者ですが、あくまでも「作意が変化より優位であることが確定している」ことが前提。まったく理解に苦しみます。こういう風にコーナーごとに基準が一致していない、というのは解答者を混乱させるばかりだと思うのですが…。 「玉方は最善の応手を選ぶ必要はあるが、詰方の着手は自由」。無論細かいところで玉方最善の定義が難しくなることはありますが、基本はこれでいいんではないのかなあ、と思っています。 ・・・ 私らしくない話でしたね、疲れちゃいました。肩の凝らない作品でもひとつ。未発表作です。 ・・・ 3000手くらいの解答希望。(笑)」

初期配置
2005年3月26日、詰将棋パラダイス掲示板で、tetuさん 「詰将棋の初期配置については、制限があるのでしょうか?  「指将棋のルール内で、発生しない局面(詰方玉は、除くとして)」の詰将棋ってあると思うんですけど。 ・・・」
2005年3月27日、管理人さん 「制限は特にないですね。初形不可能局面の詰将棋も以前に見たことがあるような……。」
2005年3月28日、とmさん 「便乗して質問します。すると、このような作品でも良いんですか? (適当に駒をならべただけなのでよづみます)  せめかた4七馬5八飛6七歩6八飛  もちごま金銀  ぎょく 2九玉3七馬3八桂4四香」
2005年3月28日、管理人さん 「とりあえず38桂はダメですねえ。ちょっとご質問の意図が分かりかねます(^^;」

「攻方最短」という誤解
2005年3月27日、勝手に将棋トピックスで、「攻方最短」という誤解
    *  詰将棋のルール詰将棋メモ
「詰将棋のルールを記述するとき、思わず次のように書いてしまうことがあります。

攻め方は王手の連続で攻め、最短手順で玉を詰まさなければならず、逆に玉方は、最長手順になるように逃げなければならない。
  日本将棋用語事典

上の記述のうち「最短手順で玉を詰まさなければならず」とあるのは誤りとも言えそうな微妙な表現です。その理由はリンク先をご覧下さい。このような誤解が生じる原因をなくす意味で、TETSUさんは2つの案を提示されています。

A案(現行ルールを守る)
 全詰連で簡潔でどこでも使えるルールを制定し、それを各方面に働きかけて普及させる
B案(ルールを変える)
 「攻方最短」をルールにしてしまう。
  詰将棋のルール

B案というのは、チェスプロブレムのルールに近いものということになるのでしょうか。どうやっても詰みそうな中から最短手順を見つけて下さいということになると、今の詰将棋とはだいぶ違ってくるような気がします。フェアリー的には面白そうですが。」

なぜ誤った「攻方最短」が書かれるか
2005年3月26日、TETSU
詰将棋のルールの説明は、下のリストに示すようにあちこちにあるが、「攻方最短」がルールとして書かれていることが多い。なぜ誤った「攻方最短」が書かれるか、そのわけを考察してみる。

1)書いた人が誤解している場合:
 あちこちに「攻方最短」と書かれているので、それを見て誤解して覚えた。
2)書いた人は正しく理解しているが、説明を簡単にするため、「攻方最短」と書いた場合
 正しいルールはややこしい。
 ・攻方は(王手であり、すべての応手が詰めば)自由
 ・受方は攻方が最短で詰めたときの手数が最長になる手を選択
 このルールの中で「攻方最短」の表現がでてきて、すぐ前で自由といったのになんで、と混乱しやすい。
 一方で、完全作の出題を前提にすれば、攻方の手は一通りしかないので、「攻方最短」としても「攻方自由」と実際には同じことになる。
 それらを考慮して、あえて「攻方最短」と書いた。

2)の場合、完全作なら良いが、誤って余詰の問題を出題してしまうと話がややこしくなる。
最終手の余詰は許容されることが多いが、これを「攻方最短」で説明している場合もあり、更に混乱する。

解決策は、二つの方向で考えられる。

A案(現行ルールを守る)
 全詰連で簡潔でどこでも使えるルールを制定し、それを各方面に働きかけて普及させる
B案(ルールを変える)
 「攻方最短」をルールにしてしまう。
 この場合、作意手順より長い余詰はあっても問題ない。

B案の場合は、解けたかどうかの判別が難しいので、手数を明示して出題すべきだろう。
A案の方向で私案として以前書いたのが詰将棋規約TETSU案
しかし、ルールを簡潔にする意味からはB案が勝るので、詰将棋の発展をはかる観点から真剣に検討すべきかもしれない。今後の全詰連の規約委員会の活動に期待したい(マニアックな議論はとりあえず置いといて、早く決めてほしい)。

「攻方最短」は誤りか
2005年3月24日、詰将棋パラダイス掲示板で、 Tomさん 質問 「初歩的な質問で、すいませんが、教えて下さい。 詰将棋は、「攻方は、最短で詰めなくてはいけない」と、ずっと、思っていました。 (最初に読んだルールが、そうだったように思います) ところが、「攻方には、最短(最善)というものはない。詰め得る限り、自由に指してよい。」と、聞きました。 そうすると、作意より長手数の詰め手順がある作品は、余詰め有りと判定され、不完全となるのでしょうか? 「攻方最短」で良ければ、キズ有りぐらいで済むのでしょうか?」
2005年3月24日、管理人さん 「「攻方最短」はよく聞く言葉ですが、同時によく誤解される言葉でもあります。詰将棋を解くだけならば、玉方のすべての応手を詰ませれば解いたことになります。が、懸賞問題に解答を送る場合には、どれか1通りの手順を書いて送らねばなりません。その時の「指針」のようなものが「攻方最短」と考えるとわかりやすいです。 たとえば「攻方-33馬、玉方-21玉、持駒金」の図の場合を考えてみましょう。「21金」の1手で詰みますが、「32金、12玉、22馬」の3手でも、「32金、12玉、22金、13玉、23馬」の5手でも詰みます。いろいろな詰め方がありますが、1手で詰む局面は1手詰の手順を答えるべき、というのが「攻方最短」の示すところとなります。「玉方最長」も同じようなもので、できるだけ手数を延ばすように応手を選びます。 「余詰」は、正解手順以外の攻め方で詰んでしまうことです。手数の長短にかかわらず余詰となります。 参考になるかどうかわかりません が、
http://www005.upp.so-net.ne.jp/tsumepara/contents/2rule/solution.htm
でも余詰に関する説明をしてありますのでどうぞご覧ください。」
2005年3月26日、金子清志さん 「「攻方は、最短で詰めなくてはいけない」というのは誤りです。ご指摘のとおり、作意より長手数の詰手順でも余詰不完全となります。管理人氏が例に挙げられた「1手詰の余詰」も、不完全の一種であることに変わりはありません(通常、寛容に見てもらえることが多い)。シビアにルールだけで申し上げれば、作意手順から分岐して詰めることができる攻方の手は、手数の如何に関わらず余詰になります。 長手数の作品では、元の局面に戻ることのできる手などの例外もありますが、短編では殆どはありません。」
2005年3月26日、TETSU 「詰将棋メモの「詰将棋のルール」に、ルールに関する情報があります。なぜ誤った「攻方最短」が書かれるか の考察を書いてみたので、ご参照ください ・・・」
2005年3月26日、小五郎さん 「便乗質問ですみません。これから創作にトライしようとしている者です。最終3手の余詰は許容範囲だと聞いたことがありますが、これは中編以上の場合でしょうか?この時のめやすとなる手数があれば教えてください。 まだまだ詰将棋歴が浅く規約に関して意見を述べられる立場ではありませんが、上記TETSUさんのページを拝見して、B案の「作意よりも長い余詰は容認する」というルールに変更されれば発表できる作品が大幅に増えるように思いますので、賛成です。」
2005年3月27日、管理人さん 「最終3手の余詰容認は、長編でないと許されないかもしれません。
中編では、やはり収束まで締まらないと評価されないように思います。」
2005年3月28日、稲葉元孝さん 「ルールは王手をかける手を選ぶ
①詰方の手は王手をかける手を選ぶ。
 これだけで、詰方の手に関するルールは必要十分です。「自由」とか「最短」とかは関係ありません。
②原理図ーー(配置)詰方23銀、玉方21玉、(持駒)金。
 王手をかける手は、12銀、12銀成、22銀、22銀成、32銀、32銀成、12金、22金、32金の9通りあります。解く人は、この9通りのうち、どれを選んでもいいものです(その意味で は「自由」なのかもしませんが、あえて言う必要はありません)。
③22金、32金以外は詰みません。解く人が、詰む手を選ぶかどうかはルール の事柄ではなく、能力の事柄です。
④22金まで1手詰。32金、11玉、22金まで3手詰。どちらも正解です。
⑤一部の人は、22金まで1手詰が「詰方最短」だから正解で、32金以下3手 詰は「詰方最短」でないから正解ではない、と言います。しかし、このような図を出題することはテキトーではない。玉方32歩でも 配置して32金が成立しないようにして出題すべきです。そうしないのは出題者の怠慢で、自分の怠慢を棚に上げて、解く側に「詰 方最短」をルールだとして押し付けてはならない。」

ルールの説明
2004年8月24日、各サイトのルールの説明ページをまとめてみた。
 ・Chun 詰将棋の杜: 詰将棋のルールについて詰将棋用語の解説
 ・haruのデータルーム: 将棋-詰将棋のルール
 ・J-Chess: 《キャッチパズル七ヶ条の憲法》
 ・ko-he-'s eye: 詰将棋のルール
 ・Kohey's Tsume-Shogi Web: TryTanagraTsumeshogi-RULE (英語)
 ・NIFTY将棋FORUM: 詰将棋ルール
 ・青空詰将棋: 詰将棋のルール
 ・イカスミメロン: 詰将棋のルール
 ・ウィキペディア: 詰将棋ルール(書きかけ)
 ・おもちゃ箱: 詰め将棋のルール 詰将棋規約TETSU案
 ・温故知新: 詰将棋のルールについて
 ・風みどりの玉手箱: 詰将棋をいかに楽しむか詰将棋とは-ルール)、詰将棋用語辞典
 ・工夫と趣向と分別と。: 詰将棋の原則について
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 ・初心者による、初心者のための将棋のページ: 詰将棋のルール
 ・全日本詰将棋連盟: ・・・見つからない(^^; 関連委員会として規約委員会がある。
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フェアリー詰将棋のルール
 ・KAMINA PUBLICATIONS: 無神都市ルールおよび条件について
 ・Onsite Fairy Mate: ルール説明
 ・もずいろ 風変わりな将棋の部屋: フェアリールール説明

詰将棋とは
2004年8月23日、風みどりの玉手箱(ブログ版)の詰将棋とはからトラックバック、ありがとうございます。歴史、ルール、組織、楽しみ方について分りやすく説明されている。

一般用とマニア用の複数ルールを作る
2004年8月21日、詰将棋駒の舞で、詰将棋日記
「詰将棋の規約については、内部矛盾と多すぎる特例があるために、完全性は望めません。部分的に意見があっても、いくらでも不具合は見つかります。一般用とマニア用の複数ルールを作る案は、検討の余地はあります。むしろ、マニア用が長年解決しない状況では、個人的には一般用作成はかなりの賛成派です。」

詰方の自由の意味
2004年8月21日、万叶@ 秋の童話,冬のソナタ,夏の香り,天国の階段, 朗朗18歳, ALLIN, ALIAS, Dark Angel, Buffy the Vampire Slayer,24で、詰方の自由の意味
「詰将棋に余詰があるから「自由」が必要なのだろうか。詰将棋に余詰が無いなら詰方の手は一つに決まるのだから「自由」とあっても意味がない。」

詰将棋規約TETSU案
2004年8月21日、詰将棋おもちゃ箱で、詰将棋研究室詰将棋規約TETSU案が登録。

規約論は芸術論か
2004年8月20日、おもちゃ箱掲示板で、塚本惠一さん 「詰将棋メモの変同駒余り否定論を見て古図式を見直しました。歴史認識には疑問がありますが、変同駒余りを避けるべきという意見は一理あると思います。・・・」

詰将棋のルールをシンプルに
2004年8月20日、規約委員会もあることだし、ルールに関してはうかつに口を出さないのが大人。でも一つだけコメントしたい。詰将棋の発展のためには、ルールがシンプルなことが重要と思うから。

* 玉方は、攻方が最短手数での詰みを目指した場合でもできるだけ長い手数が掛かるように応ずる。同じ最短手数で詰まされる応手が二通り以上ある場合は、攻方に駒余りとされない手を選択する。(できるだけ延命しつつ、攻方に駒を余らせない)

玉方が最長に受けるのは、直感的にも分りやすい。だが、詰方の持駒をなるべく余らせられないように逃げる(ああ、ややこしい)のが最善なのはなぜなのか?
実は、後半の部分は昔はなかった。あったのは「作意手順で詰上りに駒が余ってはならない」という、作家の創作のための規約である。それが、いつのまにか上記のように解答者のための規約になってしまった。誰かの勘違いなのか意図的なすり替えかは分らないが、理由は推測できる。この方が作家は作りやすいのである。逆に解答者には分りにくくなっただけではなく、実質的な負担も大きくなった。7手詰で正解しようと思えば、以前は(初手を除き)5手まで完全検討すればよかったが、このルールでは7手まで完全検討しなければならない。しかし、ルールの検討者も運用する担当者も作家が中心であり、明に疑問を呈することもなく、暗黙のうちにこのようなルールになってしまった。

今後の発展のために、以前のシンプルなルールに戻すことを提案したい。
自分でも、作家として、このルールにあまえた作品は作らないように心がけたいと思う。

詰将棋のルール
2004年8月19日、勝手に将棋トピックスで、詰将棋のルール

詰将棋の原則について (1)工夫と趣向と分別と。
灼燦灼丸裏kdoo王国経由で知りました。
詰将棋はみなさん普通に解いていると思いますが、改めて説明しろと言われると意外に言葉に詰まってしまうのではないでしょうか。特に「攻方最善」という言葉を誤解している人は多いと思います。丁寧に説明されていますので、細かいことが気になる方は一度読んでみて下さい。・・・

詰将棋@工夫と趣向と分別と。
2004年8月18日、灼燦灼丸裏kdoo王国で、詰将棋工夫と趣向と分別と。

詰将棋のルール(?)が分からない
・・・個人的な経験(と言っても、7手詰以下の詰将棋の本を2,3冊解いた程度だけど)では、
 駒余りせず手数も等しくなるような手順が複数ある場合、玉方の応手は、手順の分岐点で以下のルールを上から順番に適用し、手を選択する。
   * 駒を取る手と取らない手がある時は、取る手を選ぶ。
   * より強い(攻め方の)駒を取る手を選ぶ。
   * より強い(玉方の)駒で取る手を選ぶ。
みたいな法則がありそうだ、などと考えてみたけどアテが外れてそうだなあ。

追記
ものすごく詳しく解説していただいた。ありがとうございます。

詰将棋の原則について
2004年8月18日、工夫と趣向と分別と。で、
詰将棋の原則について (1)
詰将棋の原則について (2)
詰将棋の原則について (3)
詰将棋の原則について (4)
詰将棋規約に関心がある方は必読。

 詰将棋では、攻方、玉方の双方が最善を尽くすことと定められていますが、その「最善」の基準がわかりにくかったり、許容範囲にぶれがあったりします。
 専門誌で一般的に受け入れられている最善の基準は次の通りです。(すみません、何度か微妙に書き直しました)
    * 玉方は、攻方が最短手数での詰みを目指した場合でもできるだけ長い手数が掛かるように応ずる。同じ最短手数で詰まされる応手が二通り以上ある場合は、攻方に駒余りとされない手を選択する。(できるだけ延命しつつ、攻方に駒を余らせない)
 実はこれだけです。攻方には最善という概念も縛りもありません。攻方は、玉方の応手に関わらず詰むという限りにおいては、どのように指してもいいのです。普通の指し将棋と同じです。攻方の最善というのは玉方から見た概念で、想定される最悪の手順とでも言えばいいでしょうか。・・・

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詰将棋メモ(2014年11月13日)

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船橋の一部の漁師だけに伝わってきた伝説の「買い将棋」、体験会で復活
11月4日、船橋経済新聞で、船橋の一部の漁師だけに伝わってきた伝説の「買い将棋」、体験会で復活

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詰将棋創作プログラミング 10 陣内竜堂はいつ出現するか

[2014年11月5日最終更新]

詰将棋創作プログラミング 10 陣内竜堂はいつ出現するか

1) 吉村達也さんが描いた悪夢の未来予測

詰パラは通巻700号を超えたが、以前から購読されている方は、1997年11月、通巻500号に掲載された、吉村達也さんの未来予測を覚えているだろうか。

帝都大学理学部講師の陣内竜堂氏が、飛角図式を全検し、未発表の3327作を詰パラ編集部に投稿してきて、すべての作品の著作権を主張したというストーリー。吉村氏は、この物語が「きわめて高い確率で近い将来起こり得る大事件」だという。

奇しくも1997年10月に開催されたGame Programing Workshopで、電通大の研究者が「詰将棋の3×3金銀図式の数え上げ」として、完全作567題(7手以上)を生成したことが発表されている。長年かけて人手で全検していた方がいたが、これにより意味がなくなってしまったわけである。

それから17年、詰将棋界にとって幸いなことに陣内竜堂はまだ出現していないようだ。

2) 飛角図式の全検には、どのぐらいの時間がかかるか

盤上の組み合わせをおおざっぱに計算してみよう。玉の置き方は81通りだが、対称性を考慮して45通り。飛角の置き方は各60~80通り。裏表先手後手でその4倍。したがって、同種駒の重複も考慮すると、おおむね 45×70×70×70×70×4×4×4×4/2 通りぐらいの配置があるわけだ。これは約1400億通り。次に持駒の組み合わせは 5×5×5×5×19通りあるが、ある持駒が詰めばそれを包含する組み合わせは省略できるので、効率よくチェックすれば100~300通りぐらいですむ。これも楽観的に100通りとすると、1400億の100倍で14兆通りの可能性があるわけだ。

盤面、持駒の1通りの配置を解図、余詰検討するのにかかる時間は、配置によってかなりかわるが、不詰の場合が一番大変で、組み合わせの数が一番多いのも不詰のケースなので、これが全体の時間を左右する。ここは完璧な検討はほぼ不可能なので、割り切って30秒で打ち切ることにしよう。これでも全体の平均時間は1通りにつき20秒以上にはなってしまうだろう。

最短で終わらせるために、10万CPU並列で動かせるスーパーコンピュータを使うことを考えよう。そうすると、14兆通り×20秒÷10万 で、全検には少なくみても28億秒かかることになる。これは約90年。10万CPUのスパコンを90年も独占して使うとなると、超国家的プロジェクトだ。それで、成果が飛角図式一覧、それも完璧なものではないとなると、誰がお金をだすだろうか。

ということで、現在のテクノロジーでは、陣内竜堂はまだ当分は出現しないようだ。しかし、今後計算コストがものすごく下がれば可能性が全くないわけではなさそうなオーダーではある。

飛角図式のようなシンプルな図でさえ、こんなに大変なのだから、コンピュータが全検できる範囲は現状ではとても狭く、人間の作家の脅威にはほとんどならないだろう。逆に、全検できるようなところは、人間が取り組む価値はあまりなく、コンピュータに任せればよい。「コンピュータ作家」が脅威になるとしたら、全検ではなく、人工知能が人間の作家のように意図を以って創作するようになったときだろう。コンピュータ将棋が人間がびっくりするような手を指せるようになった今、人間がびっくりするような詰将棋をコンピュータ作家が作る時代も案外早くくるのかもしれない。

3) PC1台で、どのくらいなら全検できるか

ここからは現実的な話。飛角図式の全検は当面は夢物語としても、いろいろ限定すれば、パソコンでもなんとか検討できるかもしれない。

一つのサンプルとして、以下の条件の飛角図式を考えてみた。

  • 玉位置を限定。ここは一番美しそうな5五玉としよう。 (都玉図式)
  • 向きを限定。飛角4枚とも詰め方の駒としよう。 (無防備図式)
  • 表裏を限定。飛角4枚とも表(成駒なし)としよう。 (純飛角図式)
  • 持駒を限定。持駒なしとしよう。 (正飛角図式)

つまり、都玉無防備正純飛角図式の全検を考えるわけだ。更に時間を短縮するために、次の条件を設定する。

  • 解図時間は最大5秒で打切り
  • 21手以上で駒余りでないときに限り余詰検討
  • 余詰が一つでも見つかれば余詰検討打切り

ここまで限定すれば何とかなるかもしれないと、実際にプログラムを書いて試してみた。

4) 都玉無防備正純飛角図式の検討

一応、先にデータベースで既存作品を調査しておこう。

  • 34飛52角65角86飛|55玉|なし 7手 森本弘 詰パラ1977年11月
  • 46飛53角64飛65角|55玉|なし 3手 北原義治 将棋ジャーナル1983年1月
  • 53飛54角56角57飛|55玉|なし 13手 平山達 詰棋めいと21号1996年10月 (余詰)

さすがにこれだけ条件を絞ると、ほとんどない。はたして21手以上の完全作なんて存在するのか不安になるが、なければ条件を変えてまた探せばよいので、とにかくやってみる。

まず玉を55に置いて、1枚目の飛を11から59に順次置いて、同様に2枚目の飛と角2枚を順次置いて、王手がかかったりしてなければ、柿木将棋を呼んで解図する。手数が21手以上で、駒余りでなければ、もう一度柿木将棋を呼んで、今度は余詰をチェックする。

プログラムはシンプルだが、飛角4枚で四重のループになるので、実行時間が心配だ。実際に動かしてみると、その心配は的中した。

3日ぐらい動かしていたら、メモリ不足で異常終了してしまった。以前も発生していた現象だが、WindowsXPやWindows7では発生しないので、Windows8の不具合かもしれない。まあ、適当に分割して実行すれば回避できるのだが、終了したときの実行ログを確認してみると、まだ1枚目の飛が最初の11に置かれている状態のままだった。これでは全検には何か月もかかる計算で、これだけ限定しても全検への道は遠いことが確認できたので、あきらめざるを得なかった。

せっかく3日実行したので、これまでに見つかった完全作候補をひとつあげておこう。

Tst019 詰将棋創作プログラミング 作品19 eureka

  • 11飛19飛92角95角|53玉|なし 29手

都玉無防備正純飛角図式で、飛角が4枚とも周辺に配置されているのがおもしろい。手順も限定合あり、中合ありでなかなかのもの。変同あり。

5) 左右対称無防備正純飛角図式 はどうか

四重のループをなんとか減らさないと、全検は無理そうということで、一つ思いついた。都玉の条件の代わりに、左右対称という条件にしたらどうだろうか。これなら玉位置は1か所から9か所に増えるが、飛角の組み合わせはおおむね二重のループで済むので、大幅に時間を短縮できるはずだ。

これも、まず既存作品を調査してみたら、前述の平山達作(余詰)1作しかなかった。流石に存在するか厳しそうな気がするので、21手以上でなく11手以上で探索することにした。

結果は、やはりかなり時間を短縮でき、一部省いたところはあるが、約20時間で全体の探索が終了した。見つかった完全作候補は下記の4つ。

  • 21角33飛73飛81角|51玉|なし 11手
  • 44飛45角64飛65角|51玉|なし 15手
  • 21角46飛66飛81角|57玉|なし 27手
  • 12角17飛92角97飛|59玉|なし 19手
    (12角92角は23角83角でも同様、17飛97飛は27飛87飛でも同様)

玉も含めて周辺図式の4番目の作品を採用とする。

Tst020 詰将棋創作プログラミング 作品20 eureka

  • 12角17飛92角97飛|59玉|なし 19手

手順は今一つだが、左右対称無防備周辺正純飛角図式という条件を考えれば、完全というだけで満足すべきかもしれない。

6) 使用駒飛角図式にしたらどうか

もう一つ思いついたのが、盤面に配置するから組み合わせが多いのだから、いっそのこと一部を持駒にしたら組み合わせをずっと減らせるのではないか、ということ。例えば角2枚を持駒に回して、飛一色図式の角一色持駒にするわけである。これは飛角図式とは呼ばないかもしれないが、純生大駒全駒図式なので、美しさは飛角図式以上のものがある。

これも既存作品を調べてみよう。

  • 25飛|11玉43飛|角角 9手 岩本一郎 詰パラ 1955-10
  • 42飛|11玉34飛|角角 9手 稲葉元孝 詰パラ 2001-10
    同一図: 関根茂 夕刊フジ 2009-8-6
  • 52飛|11玉13飛|角角 13手 伊藤果 報知新聞 1996-12-14

案外少ない。3作とも11玉の似たような形。手数も短い。ちょっと不安になったが、まずは21手以上で探索してみることにした。

玉と2枚の飛車、三重のループですむので、無防備の条件は付けずに探索することにした。まあ、無仕掛けでは詰まないので、2枚とも詰方、1枚は詰方1枚は受方の2つのケースを調べればよい。

まずは、2枚とも詰方のケースから。21手以上の詰はたくさんでてくるのだが、ほとんど余詰で完全作候補はなかなかでてこない。「大駒3枚余詰あり」ということばがあるが、なにしろ大駒4枚だからね。なんとか、19玉と58玉で完全作候補が見つかった。

  • 57飛95飛|19玉|角角 21手 *95飛の配置は自由度がある
  • 45飛65飛|58玉|角角 31手

Tst021 詰将棋創作プログラミング 作品21 eureka

  • 57飛95飛|19玉|角角 21手

飛一色図式の角一色持駒。95飛の方の位置は自由度があるので、一直線になるよう置いてみた。手順はあまりおもしろくないが、まあ、こんなものか。

Tst022 詰将棋創作プログラミング 作品22 eureka

  • 45飛65飛|58玉|角角 31手

飛一色図式の角一色持駒。左右対称の美しい形。残念ながら21手目からの4手を別手順の6手で作意に合流するキズがある。柿木将棋は迂回手順と判断するが、余詰と見る人もいるかもしれない。

次に飛の1枚は詰方、1枚は受方のケースを探索してみた。

  • 44飛|13玉42飛|角角 31手
  • 34飛|11飛21玉|角角 23手

こちらも21手以上の完全作候補は二つだけ。前者を採用する(おもちゃ箱2014年11月の展示室で出題)。

Tst023 詰将棋創作プログラミング 作品23 eureka

  • 44飛|13玉42飛|角角 31手

飛一色図式の角一色持駒。それだけではなく、手順を進めるとなんと角一色図式に変身する。その後の大駒の追い回しもおもしろい。

15手目と17手目、手順前後のキズあり。

7) 龍一色や馬一色の可能性

飛一色図式の角一色持駒が探索できるのなら、次のような組み合わせも同じぐらいの手間で探索できそうだ。

  • 龍一色図式の角一色持駒
  • 角一色図式の飛一色持駒
  • 馬一色図式の飛一色持駒

今は、全検自体ではなく、創作プログラミングでどのくらいのことができるのかを試行するのが目的なので、このあたりは後の楽しみにおいておこう。プログラム自体は割に短く書けるので、プログラミングできてこういう詰将棋に興味のある方はやってみては。

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YouTubeで自作詰将棋
11月3日、心動社タカヒロのなりたい自分になるブログで、YouTubeで「ほっと将棋チャンネル」立ち上げました

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10月31日、天鳳の記録で、詰将棋

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