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推理将棋第83回解答(1)

[2014年11月26日最終更新]
推理将棋第83回出題の83-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第83回出題  推理将棋第83回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第83回解説  担当 NAO

2カ月続けて余詰を出してしまいましたが、2カ月連続の解答20名突破が救いです。
担当から出題した初級は、さくっと解かれた方と結構悩まれた方に二分されました。意外にも難しいと感じられた方には好評でした。


83-1 初級 NAO作     縄の端に鐘を掛けて 9手

「さっきの将棋どうだった?端の手を指す所だけ見たんだけど」
「結局9手で詰んだよ。7筋に金を打った手が勝敗を分ける一手だったね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 端の手があった
  • 7筋に金を打った

出題のことば(担当 NAO)

 有効な金の打ち場所を推理しよう。

追加ヒント

 7手目に打った金を9手目に寄って詰ませます。


推理将棋83-1 解答 Suiri831

▲7六歩    △5二玉    ▲3三角不成△5一金右
▲同角不成  △9二飛    ▲7二金    △8二銀
▲6二金 まで9手

条件
・端の手があった(6手目92飛)
・7筋に金を打った(7手目72金)

7筋の金打ち。金を取ることができるのは5手目以降なので金を打つのは7手目か9手目か。実は9手目に7筋に金を打って詰ます形はありません。そこで5手目に金を取って7手目に7筋に金を打つ形を考えます。

ここで、予備知識として7手詰の基本パターンをおさらいしてみましょう。金打で詰むのは、一つは角不成で金を取るパターンの2通り
  ▲76歩 △52玉 ▲33角不成 △51金左 ▲同角不成 △32銀 ▲42金 まで
  ▲76歩 △52玉 ▲33角不成△51金右 ▲同角不成 △72銀 ▲62金 まで
もう一つは角成か馬で金を取るパターン
  ▲76歩 △42金 ▲33角不成 △72金 ▲42角成 △61玉 ▲52金 まで
これが一例で、3手目成生と62玉72金の組み合わせで6通り

前者は42金か62金、後者は52金がそれぞれの最終手となります。7筋の金打に連携するなら、前者の51角不成で金を取って62金で詰む筋、すなわち7筋に金を打って62金と活用する手順が浮かびます。「▲76歩 △52玉 ▲33角不成△51金右 ▲同角不成 △**** ▲7*金打 △**** ▲62金 まで」

62金に繋がる7筋の金打の場所は72か73。73に金を打つ順は△74歩が必要で端の手が入る余裕がありません。では、72金打はどうか。最終62金で詰ますには飛銀の効きを外す必要がありますが、端の手の入る92飛~82銀がぴったり。最終4手が「△92飛 ▲72金 △82銀 ▲62金」に確定します。

7筋に金を打って9手で詰む手順は全部で何通りあるでしょうか?
実は65万通り以上ある9手詰全手順の中でたったの5通りだけなんです。7手目に72金打の筋が4通りと73金打の筋が1通り。各手順は紹介しませんので興味のある方はご研究ください。

それではみなさんの短評をどうぞ。

ミニベロ 「9手で知らない順はないはずなのに、結構考えさせられた。 シンプルで巧妙な条件付けの秀作だと思います」

■ベテランのミニベロさんを考えさせられれば、出題は成功です。

まさ 「7手+2手のパターンと気づけば簡単」

■そういえばmixiで、まささんは、とある問題提起の例題にこの9手詰と同手順の条件付けを取り挙げておられましたね。

DD++ 「ある人にとっては7筋金では役に立たないのでそこから6筋へ寄ると見抜ける大ヒント。またある人にとっては7筋に意識が行ってしまうので作意から遠のく罠ヒント。はてさてどちらが多数派でしょうか」

■罠のつもりは全くありません。ヒント条件に間違いないつもり。でしたが・・・

斧間徳子 「7手詰を9手詰に延ばすことによって条件を簡素化する好例ですね」

■創作時に7手詰手順は意識せず、7筋に金打が入る9手詰から絞りこんだんです。結果的に7手詰パターンの応用になりました。

孔明 「詰み形が見えず、端の手を考えていたら突然解けました。▲7二金~▲6二金という迂回が入るのは想定できませんでした」

■最終手で7筋に打つ手を考えると途方に暮れてしまいます。

波多野賢太郎 「初級ということでしたが、私にはけっこう難しかったです。最初、端の手は先手の手かと思い込んでいました。9二飛から8二銀として、打った金を6二に動かすのはうまい活用だと思いました」

■7筋に意識が行きましたか。

飯山修 「初級としてはかなり難しい」

■7手詰パターンを意識したかどうかで、難易度が分かれました。

加賀孝志 「受け方の手に味がある」

■62金を有効手にするための協力手順でした。

Pontamon 「直接の▲62金ではなく時間調整の7筋打でしたか。62角成だと端の手を指す暇がなくて、さくっとは解けませんでした」

■42銀+62銀の筋だと端の手が余裕がないですね。

小山邦明 「後手の最初の手の玉の移動になかなか気付かず苦戦しました」

■2手目52玉は、5手目に金を取る基本手順の一つです。

諏訪冬葉 「『7手目に金を打って動かす』も『92飛車-82銀で飛車の利きを消す』も考えていたのに『金を51で取る』が全く浮かばずに3週間考えました」

■思わぬ難問になってしまったようです。7手詰パターンはいつでも引っ張りだせるようにしないと。

はなさかしろう 「ミステリアスなタイトルですね…訪いを告げる礼儀正しい刺客といったところでしょうか。実に巧妙な遊び手条件で、丸二日悩んでしまいました。△92飛~82銀は本命▲96歩~97角に次ぐ対抗の手順だったのですが、なかなか詰み形が見いだせず、一旦途中下車して中級にチャレンジするはめに。再考でようやく発見しましたが、こんな7手あったっけ、ということで、7手11パターンのおさらいを久々にやってみたりしました」

■はなさかさんを2日間も楽しませれば大成功。意味深に思わせるタイトルには深い意味はありません。日本書紀の解説文からの引用でした。

隅の老人B 「6手目が推理将棋ならではの奇妙?な好手。なるほど、なるほど」

■92飛が82銀を可能にする奇手でした。

渡辺 「『73に金があったのを見たよ』という作品を作ったのを思い出しました」

■渡辺さんは本題と同じ手順で条件の異なる問題も作られてました(業界記号mixi99-9-81でわかりますね)

占魚亭 「詰み形が予想できなくてギブアップ寸前。51金右が全く見えてませんでした」

■詰形が見えないと、7手詰パターン手順も思考の外になりますね。

たくぼん 「92飛から82銀の複合順が妙手ですね」

■72金から62金の時間差攻撃とマッチしました。

S.Kimura 「端の手と7筋の金を両立させる手順がなかなか見つかりませんでした.正解に近い形まで行っていたのですが,ヒントを見るまで,92飛,82銀の手順が浮かびませんでした」

■82銀を可能にする92飛と62金と活用するための72金の組み合わせは意外と見えにくかった。

鈴木康夫 「『端の手が有った』で真っ先に浮かんだのが92飛、82銀だったので瞬殺でした」

■ひとつ前のS.Kimuraさんの短評と正反対の感想ですね。詰形が見えればすぐわかる。

変寝夢 「推理用VM(自作ソフト)での解答です。追加条件として5手目までの金取り、そして9手中8手以上は4段目より上の着手(これが強烈)にして、80万局面1分半ほどでした。端の手(1条件)で92飛、82銀(2手以上)決まるのはうまい」

■推理将棋の解図ソフトを作成されているのは、鈴木さんと変寝夢さんの二人だけでしょうか。余詰を二回連続出題してしまった担当は、ソフトの検討力に期待してます。

はらたっと 「これはすんなり」

■62金までの7手詰が意識できればすんなりと。


正解:20名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  孔明さん
  小山邦明さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  はらたっとさん
  変寝夢さん  Pontamonさん  まささん  ミニベロさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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