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推理将棋第85回解答(3)

[2015年1月30日最終更新]
推理将棋第85回出題の85-3の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第85回出題  推理将棋第85回解答(1)  (2)  (3)  (4)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


85-3 中級 渡辺秀行さん作     27の駒     11手

「平成27年の指し初めは27の駒を動かす着手があったよ」
「君にしては珍しく普通の将棋を指したのかな。それでどうなった?」
「11手目11への着手で詰めて僕が勝ったのさ」
「勝因は?」
「5手目、1段目に駒を打ったのが良かったと思うよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 11手目11地点への着手で詰んだ
  • 27の駒を動かす着手あり
  • 5手目は1段目への駒打

出題のことば(担当 NAO)

 11の手で詰む形を推理しよう。

追加ヒント

 7手目は1手待って後手にもう1手指してもらいたいところ。ここで27の歩を突き出します。


推理将棋85-3 解答  担当 NAO Suiri853

▲7六歩    △3四歩    ▲2二角不成 △4二玉
▲5角    △3二玉
 2六歩    △3三桂
▲同角左成   △2一玉    ▲1一角成 まで11手

条件
・11手目11地点への着手(11角成)
・27の駒を動かす着手(7手目26歩)
・5手目は1段目への駒打(51角)

3問目は新年の"27"と正月の"11"を年賀条件に取り挙げた作品です。
"5手目の1段目駒打ち"が年賀詰らしく親切な条件で4問中では最も易しい出題でした。

条件を整理してみましょう。
(1)11地点への着手で詰
 最終手11地点の手で詰むには、玉移動が必要になります。詰形をイメージすると
  ・玉が11角(馬)の筋に入る(33玉、44玉)あるいは
  ・玉が2筋まで移動する(21玉、22玉)
(2)27の駒を動かす
  ・27歩を突く▲26歩
(3)5手目は1段目への駒打
 5手目に1段目へ打つには3手目に角を取りこれを打つしかありません。
  ・「▲76歩 △34歩 ▲22角 △XXXX ▲X1角打」3手目の成生は保留して推理を進めます。

4手目は1段目の駒を動かす一手ですが、何を動かすか?
詰形のイメージから1筋側への玉移動が自然です。3手目から「▲22角不成 △42玉 ▲51角打 △32玉」
これで、21玉形に対し33角左成~11角成の詰が導かれました。7手目の先手の攻めは1手パスで26歩と突きます。
7手目から「▲26歩 △33桂 ▲同角左成 △21玉 ▲11角成 まで」

"11地点の着手で詰"と"26歩"が33玉形を連想させるので、33玉形を目指した方は遠回りされましたが、5手目51角を打つ手か21玉の詰形のいずれかが想定できれば、易しい問題でした。なお、"27の駒を動かす着手▲26歩"は詰みと関係ない無駄手ですが、この条件がないと「▲76歩 △34歩 ▲22角成 △52金左 ▲41角打 △42玉(以下略)」の筋も生じます。

それではみなさんの短評をどうぞ。

渡辺秀行(作者) 「定番の11まで11手に今年は参戦してみました(中略)5手目51に角を打てば後は絶連かと思います」

■手順を追えば絶連ですが、33玉をイメージして少し戸惑います。年賀詰らしい軽快な作品でした。

孔明 「最初は3三玉の形で考えていたら2四を塞がないといけないのでどうしても1手足りないんですが、あと1手なので何とかなりそうだと思ってなかなか抜け出せませんでした。3手目▲2二角成から馬をずらすことばかり考えていたので▽4二玉▲5一角▽3二玉の3手一組の手順の発見に苦労しました」

■33玉に決め打ちすると手こずりますね。

斧間徳子 「33玉を11馬か11角打で詰めるものと思い込んで苦戦。年賀詰のため無駄手が26歩で助かったが、もっと曖昧な手に変えられたら難問でしたね」

■いかにも無駄手っぽい26歩でした。年賀詰の難易度としてはお手頃でしょう。

ミニベロ 「作者名からひねって考えると大変。氏には珍しいあっさり系」

■渡辺作品は妙手順を期待させますからね。

Pontamon 「イブの夜、眠りに落ちる寸前に解けたのは夢だったのか?翌日の夕方になって、前夜、寝ながら考えていたことを思い出して確認したら解けてました」

■夢の夢は正夢か。担当は前夜解けた問題が思い出せないことも多くなりました。

飯山修 「5手目1段目は22角をとるしかないと考え最初に解けました」

■4問中では易問でした。5手目は51角か41角かが岐路。

DD++ 「25歩にして毎年恒例11角打ちまでかと思いきや、そっちは釣餌でした」

■そこまで素直でないのが渡辺流です。

鈴木康夫 「プログラムで解かせました。局面269684079 所要時間970秒。
自力では11角まで合利かずのばかり考えて、33馬+11馬の詰み上がりを見落としました」

■計算機検討ありがとうございます。推理将棋に慣れた人間は皆33玉が第一感でしょう。

占魚亭 「『5手目一段目への駒打ち』は角打ちしかなく、『11地点への着手で詰み』となると、詰み形はこれしか考えられないですね」

■33玉の惜しい筋がありましたが、すぐに32~21玉に手が伸びていれば流石です。

隅の老人B 「パスしたい時にどう指させるが、作者のセンス。さて、その条件は?」

■平成27年年賀にぴったりの27を動かす。

諏訪冬葉 「3手目に取った駒を1段目に打つには序の3手が必須。あとはヒント通り手待ちをすれば解決」

■3手目成生の選択がありましたが、後の51角打~26歩が入って、22角生に確定です。

はなさかしろう 「こちらも年賀盛り合わせ。33玉を詰ます形が第一感でしたが一手間に合わず。51から打つことで手順が確定するのですね」

■33玉形は無駄手の26歩を指さないといけないので間合いませんね。

波多野賢太郎 「この問題が一番解きやすかったです。5手目の条件で、まずは角を取らないといけないのがわかるのが大きかったです。手待ちの2六歩はうまいタイミングの一手ですね」

■玉が11に近づいていくことを考えれば手順が導かれます。

S.Kimura 「ヒントを見て,ようやく33角,11角成で詰むことに,気付きました」

■手待ちの意味と7手目のタイミングが鍵でした。

小山邦明 「2手目の角の成/不成の限定と、最終11の収束から4手目に動かす後手の1段目の駒を玉と予想して解きました」

■2手目の成生選択は後で決めればよいし、4手目に玉の着手は自然な流れ。

たくぼん 「最初に解けたのがこれ。無駄手と27年を上手く組み合わせましたね」

■27地点の駒を動かし、11地点着手の11手詰。平成27年1月1日の着地が見事決まりました。


正解:16名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  孔明さん  小山邦明さん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  Pontamonさん
  ミニベロさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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