推理将棋第86回出題(2月20日まで)
[2015年3月4日最終更新] 86-4解答、第86回出題当選者
将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第86回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
解答、感想はメールで2015年2月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第86回解答」でお願いします。解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。
推理将棋第86回出題 担当 NAO
あけましておめでとうございます。本年も推理将棋をよろしくお願いします。
第86回は年賀推理将棋の後半4題を出題。担当から年始あいさつ1題と実力者からの3題を出題します。
手数順に並んでいます。86-3が初級問題で手数は長いですが実質6手です。
今回の〆切り2月20日迄は推理期間がたっぷりとありますので解答をよろしく。
今後の本コーナー予定
第85回:12月24日出題済み、1月20日〆切り
第86回:1月1日出題(今回)、2月20日〆切り
第87回:2月24日頃出題、3月20日〆切り、以降平常の出題
本推理将棋コーナーも今年は90回を越えます。思いつきですが、回数に因んで以下の特集を企画したいので8手詰、9手詰のご投稿をお待ちいたします。NAO
第88回:8手詰特集→3月下旬出題
第90回:9手詰「難易度ゼロの易問」特集→5月下旬出題
第91回:9手詰1条件特集→6月下旬出題
■本出題
- 86-1 中級 NAO作 15の勝負手 11手 解答
初王手の前に1段目に成る形を推理しよう。 - 86-2 中級 斧間徳子さん作 平成27年の指し初めの一局 13手 解答
27地点まで後手玉が進む手順を推理しよう。 - 86-3 初級 諏訪冬葉さん作 15と27 15手 解答
9手目までは必然手。その後の6手で詰む基本形を推理しよう。 - 86-4 上級 DD++さん作 謎多き年賀メール 15手 解答
ミステリ調の本格推理将棋登場。大駒が取られる同の手を推理しよう。
■締め切り前ヒント (2月11日 NAO)
早めのヒント投入です。
86-1中級:9手目に桂を成って、11手目の止めは角打。
86-2中級:後手は玉の着手のみ。42,33,24,25,26,27と進みます。先手はそれをアシストします。
86-3初級:止めの一手は、お馴染みの23歩成。
86-4上級:同の手で飛角を取るのは先後共に2回づつ。88地点で飛角の取り合いがあります。
86-1 中級 NAO作 15の勝負手 11手
「指し初めの一局はどうだった?4手目の44歩まで見ていたけど」
「一段目に駒を成った後、次の手で勝負手を放って一発で仕留めたよ」
「へえ、新年早々からめでたいね。勝負手ってどんな手なんだい?」
「11手目15の手が会心の一手。それが初王手で詰んだよ」さて、どんな将棋だったのだろうか?
そして2015年、貴方の勝負手は?(条件)
- 11手目15への着手が初王手で詰んだ
- 4手目は44歩
- 9手目は一段目に成る手
86-2 中級 斧間徳子さん作 平成27年の指し初めの一局 13手
「昨日の指し初めの一局、わずか13手で27にいる相手玉を詰ませて勝ったよ。
平成27年の指し初めで27玉を詰めるなんて正月から縁起がいいや」
「そうだねえ。で、どんな将棋だったの」
「ええと、2筋の手が6回あったな。あと、飛車を引く手と不成の手もあったよ」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 13手で27にいる後手玉が詰んだ。
- 2筋の手が6回あった。
- 飛車を引く手があった。
- 不成の手があった。
86-3 初級 諏訪冬葉さん作 15と27
生徒「先生、新年用の問題作りました」
先生「ほう、どんな問題だい?」
生徒「15年にちなんで15手詰です。
"1、5、9手目は27にある駒を動かしました"
"4,8手目は15に駒を動かしました"」
先生「(小考)・・・あとで職員室に来なさい」さて、どんな将棋だったのだろうか?
そして、先生が生徒に言った一言とはなんだろうか?(条件)
- 15手で詰んだ
- 1手目と5手目と9手目は27にある駒を動かした
- 4手目と8手目は15に駒を動かした
86-4 上級 DD++さん作 謎多き年賀メール 15手
年が明けて数日が過ぎた頃、1通のメールが届いた。
送信者は不明。
本文は次のような3行のみであった。15は27未
15の玉あり、そして金あり
どうして友に比較さる今年の西暦と和暦と干支、'15年のお年玉額をなぜか友人に比べられた話。
いかにも年始らしい内容だがどうにも文章表現に違和感がある。
何より、誰が何のためにこんな文章を送ってきたのかさっぱりわからなかった。長考すること数時間。
ふとした記憶からこのメールの真意が少しずつ見えてきた。
このメールはおそらく将棋のある対局の内容を示している。「15は27未」
この「未」は本当は「飛辻」すなわち十字に利く飛車のことだろう。
15手目は27飛と着手したわけだ。「15の玉あり、そして金あり」
玉はお年玉ではなく玉将、15地点の玉将の手があったということのようだ。
後半も同じようにお金ではなく金将の手があった意だろう。
場所もタイミングもこれだけではわからないが。「どうして友に比較さる」
これは解読に時間を要したが、同時に送り主特定の大きな手がかりでもあった。
裏の意味として漢字を変換し直すと「同四手共に飛角去る」。
つまり同の手は4手とも飛か角が取られたということだ。
そんな将棋はそうそうあるものではない。そう、これはお年玉を貰った額を自慢し合いつつ友人と指した今年の指し初めだ。
この27飛もずいぶん印象的な詰みだったから間違いない。
このメールはその時に負けた友人が腹いせとしてイタズラしたということなのだろう。しかし、返信しようとして指が止まった。
正月気分でふざけて指した将棋だったため、正確な手順をほとんど覚えていないのだ。
これでは迂闊な返事を書けないではないか。もしこの時の対局の全手順がわかる人がいたら、再現してもらえないだろうか?
(条件)
- 15手目27飛で詰んだ
- 15玉という手があった
- 金の手があった
- 同の手は4手とも飛か角が取られた
推理将棋の問題も募集しています
このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。
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第90回:9手詰「難易度ゼロの易問」特集→5月下旬出題
第91回:9手詰1条件特集→6月下旬出題
投稿: NAO | 2015.02.11 11:09
早めのヒント投入です。
86-1中級:9手目に桂を成って、11手目の止めは角打。
86-2中級:後手は玉の着手のみ。42,33,24,25,26,27と進みます。先手はそれをアシストします。
86-1初級:止めの一手は、お馴染みの23歩成。
86-4上級:同の手で飛角を取るのは先後共に2回づつ。88地点で飛角の取り合いがあります。
投稿: NAO | 2015.02.11 11:20