« 詰将棋メモ(2015年3月25日) | トップページ | 詰将棋メモ(2015年3月26日) »

推理将棋第87回解答(1)

[2015年3月26日最終更新]
推理将棋第87回出題の87-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第87回出題  推理将棋第87回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第87回解説  担当 NAO

チャンプさんの連作「美野樫9兄妹」シリーズが登場。美野樫家では、兄妹の名前につく漢数字の筋に着手するルールで将棋を指していきます。


87-1 初級  チャンプさん作  美野樫9兄妹の一局(その1) 7手

健一「さあ行くぜ、俺たち美野樫9兄妹に敵は無い!」
源三「たかが町の将棋大会やろ?そない気張らんでもエエやろ」
隆二「ま、そう言うな、兄貴にとって将棋は絶対なんだよ」
八重「私、本でも読んでるわ」

圭五「まずはオレがスターティングメンバーで行くぜー」
六実「私もやるやる~!」
四郎「僕も参加しようかな」
七海「少し不安なのでわたくしも・・・」

健一「まだ予選だし4人もいれば十分か?」
九美「じゃあウチは応援してるねぇー」

六実「私たちの先手に決まったわ~」

・・・対局開始・・・

健一「おっ、終わったみたいだな」

四郎「たった7手で終わったね」
六実「みんな仲良く一手ずつ指せて良かったね~」
七海「・・・察するに4手目の歩の手が疑問かと」
圭五「このまま優勝まで一直線だぜー!」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 7手で詰んだ
  • 先手は4、5、6、7の筋に一手ずつ着手した(順不同)
  • 4手目は歩の着手

出題のことば(担当 NAO)

 7手詰手順は全29通り。基本手順を推理しよう。

追加ヒント

 6筋で入手した銀を5筋に打って詰み。


推理将棋87-1 解答 Suiri871

六歩    △6二銀    ▲四角    △5四
二角不成 △5二玉    ▲三銀  まで 7手

条件
・先手は4、5、6、7の筋に一手ずつ着手した(76歩、44角、62角、53銀)
・4手目は歩の着手(54歩)

  • 美野樫兄妹シリーズの1問目は超初級問題。4、5、6、7筋を1手ずつ指して詰ます基本手順です。
    7筋は角道を開ける初手76歩、以下44へ角移動して62角不成で銀を取って53銀打迄。
    後手は62銀、54歩、52玉の順序に指して協力します。

それではみなさんの短評をどうぞ。

作者 「まずは初級から。最近新しい解答者も増えてきているようなので、基本を押さえる意味も含めてこの辺りからでどうでしょう?本シリーズは会話文も楽しんで頂きたいと思っています。難易度レベル1。仰々しく9人も登場させた割には何の捻りもない問題で申し訳ありません(笑)」

■シリーズを支える舞台設定が面白く、今後の兄妹の活躍が楽しみです。

孔明 「駒を取る場所は6二だとすぐにわかったんですが▲6二角成▽4二玉だと思い込んでちょっと時間がかかりました」

■3秒でも42玉を考えていただけたら、出題した甲斐があります。

斧間徳子 「まずは客寄せの基本問題」

枡彰介 「解きやすい問題のおかげで、今月唯一解答できました」

飯山修 「常に客寄せ作品は重要です」

加賀孝志 「客寄せ詰めて楽しい、解いて楽しい」

■20には届かないが、18名全員正解。

小山邦明 「基本手順の復習をしっかりしました」

波多野賢太郎 「これはスンナリ解けました。それより、7手詰が29通りだということを初めて知り勉強になりました」

はなさかしろう 「ウォーミングアップですね。攻方は角を繰り出して一枚取って打つというスキーム、確認完了です」

■7手詰の基本型の一つ、角生で銀を取って53に打つ。

DD++ 「初めての推理将棋だと意外と難問なんですよね、この手順。普通の詰将棋(フェアリー含む)は62で銀を取るには62へ動かすために先手からアクションを起こすわけですが、推理将棋ではそれがない」

■詰将棋に慣れると、後手の緩い手順がなかなか見えないんです。

NNN 「さすがに簡単でした」

S.Kimura 「本シリーズに慣れるには,適度な練習問題でした」

諏訪冬葉 「これは手なりでいけました」

■7手詰で筋指定の条件は、入門向け。

Pontamon 「3筋の着手が無ければこの攻め筋しかないですよね」

■先手の33角も後手の34歩もないので、攻めは44角から。

隅の老人B 「4手目が歩、これで2手目が決まります」

占魚亭 「4手目歩の着手でピンときました」

干シ 「これは知ってました。4手目歩突きだけで限定できているんですね。うまいこと作るものです」

渡辺 「入門に最適。初手、3手目、5手目、2手目、4手目の順に決まる」

■最後に決まる4手目を推理できれば、瞬殺できる7手詰でした。

たくぼん 「条件付けで生まれ変われるのが推理将棋の良いところ」

■条件変われば新作。9手以下の短編では既成手順でも焼き直しできます。


正解:18名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん
  干シさん  孔明さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん
  占魚亭さん  たくぼんさん  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん
  Pontamonさん  枡彰介さん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

|

« 詰将棋メモ(2015年3月25日) | トップページ | 詰将棋メモ(2015年3月26日) »

推理将棋」カテゴリの記事

コメント

>4手目歩突きだけで限定
筋の条件がないと、97歩、42銀、54歩、42角生以下の詰もあります。

投稿: 渡辺 | 2015.03.26 08:38

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 推理将棋第87回解答(1):

« 詰将棋メモ(2015年3月25日) | トップページ | 詰将棋メモ(2015年3月26日) »