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推理将棋第89回解答(2)

[2015年5月29日最終更新]
推理将棋第89回出題の89-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第89回出題  推理将棋第89回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


89-2 中級  チャンプさん作  美野樫9兄妹の一局(その5)  10手

健一「みんな絶好調だな、次は男性陣5人で行くか」
一同「OKー!」

六実「え~っ!無敵シスターズはお休みなわけ~?」
七海「わたくしは構いません・・・」
八重「・・・・・・・・・」

四郎「僕たちが後手に決まったよ」

・・・対局開始・・・

九美「おにぃ達もう終わったみたいだよぉー?」

圭五「10手で完勝!見たか兄ちゃん達の強さをー!」
源三「またみんな一手ずつ指しよったな」
隆二「成る手は無かったが、気にすることはないな」
四郎「分析によると初手の4筋、3手目の5筋の手がマズかったみたい」
健一「よーし、このまま勝ち進むぜ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 後手は1、2、3、4、5の筋に一手ずつ着手した(順不同)
  • 初手は4筋、3手目は5筋の着手
  • 成る手はなかった

出題のことば(担当 NAO)

 同じ筋には指せないので効率のよい攻めが必要。玉に迫る1筋2筋の手を推理しよう。

追加ヒント

 1筋の着手は飛打ち。両王手を狙う。


推理将棋89-2 解答  担当 NAO Suiri892

八銀 △四歩   ▲六歩 △五角
▲3六歩 △八角不成 ▲6八玉 △八飛
▲5九銀 △六角不成 まで10手

条件
・後手は1、2、3、4、5の筋に一手ずつ着手した(34歩、55角、28角不成、18飛、46角不成)
・初手は4筋(48銀)、3手目は5筋(56歩)
・成る手はなかった(28角不成、46角不成)

  • 美野樫兄妹シリーズの5問目は、後手番で五兄弟が1~5筋の筋を1手ずつ着手する10手詰。22角が直射する7筋方面を攻めず、1~5筋を1回づつ使うので、普通の攻めではなかなか詰みまでいきません。攻め駒と逆方向に動く先手68玉に対し、2筋で取った飛を1筋に打ってから4筋に角不成。鮮やかな両王手ですぱっと詰ませる好作品です。
  • 本作は両王手の形が思いつかないとかなりの難問。飛車を取った28角の陰に18飛打は両王手のためのお決まりの形ですが、初めて見ると驚きの一手。受け方の先手も68玉型に56歩と36歩で協力します。
  • 両王手の詰みは最短9手で可能。9手詰では、ミニベロさんの名作「恐怖の9手」おもちゃ箱4-3がありました。後手42玉型を先手82角~92飛~64角で詰ます手順は本出題と同じですが、玉方が51への退路塞ぎは右金が寄る1手でした。本出題の10手詰では玉方が1手余分に指せるのでわざわざ2手掛けて右銀を59に移動します。"初手4筋"で48銀を強要するのが巧い条件付けです。

それではみなさんの短評をどうぞ。

作者 「初級よりも早く解けた方も多いのではないでしょうか?新鮮味はありませんが、兄貴5人だけの問題を入れたくて組み込んでみました」

■難しさ中級ですが、両王手の基本筋を知っていれば早く解けます。予備知識の有無で難易度ががらっと変わる典型でしょう。

斧間徳子 「9手詰の筋をわざわざ10手に延ばしたのは、登場人物を男性陣で固めたかったからですかね?」

はなさかしろう 「かの『恐怖の9手』で有名な、水平型の両王手。10手にしたのは… 八重ちゃんの温存でしょうか」

■攻め方先手の9手詰とすると、圭吾と妹4人になりますね。作者コメントのとおり、兄貴5人で固めました。八重ちゃんは次局で華々しくデビューします。

孔明 「始めは初手▲4八玉で▽4六角不成の開き王手や▽4六飛での詰みを考えていたんですが、逃げ道を塞げずに悩んでいました。金銀の形をいろいろ考えていたらもしかしたら両王手が行けるんじゃないかと思い正解にたどり着けました。攻め駒と逆に玉が行くのは心理的に考えにくいです」

■予備知識なしの自力で両王手を発見されましたか。立派な上級者です。

隅の老人B 「1筋の手は?と考えて飛打に決定。それから先が長かった」

飯山修 「過去問4-3を知らなくても、1筋の条件を満たすため何となく飛を打ってみて発見できそう」

■なんとなく、1筋に飛を打ってから両王手に思い至る。身体で覚えたスイリストの思考ですね。

Pontamon 「89-1の条件に9筋の着手があるのを見て、この両王手の手筋かと思ったけど8筋の代わりに2筋。両王手は先後を変えてこっちの中級でした。『玉に迫る1筋2筋の手を推理しよう』、玉とは更に離れる1筋の着手でしたね」

■『玉に迫る』とは、詰形に近づけるの意味でしたが、玉と攻め駒の距離は離れますね。

小山邦明 「両王手狙いに方針変更して、角の動きを考えたら何とか解く事ができました」

■方針変更後の狙いが的中しました。

NNN 「1筋ということで過去出題の開き王手のパターンを思い出しました」

■単純な開き王手では合い駒が利きますので、飛角の両王手で決めます。

占魚亭 「後手の着手条件から両王手の筋なのは明らかなので簡単でした」

諏訪冬葉 「この両王手の順が5~9筋(先手の場合)に1度ずつ指すことは知っていたので簡単でした」

■両王手を達成するための着手筋は限られてます。解答強豪のお二人にはピンと来たんですね。でも、"5つの筋は両王手" そんな予備知識はどこから仕入れたんでしょう。

たくぼん 「この条件で大技炸裂とはやりますね」

■1~5筋着手は、両王手の大技を使わないとなかなか成立しませんね。

DD++ 「1人1手問題は性質上手数が控えめになりますが、これはその中でもトップクラスに難問。次のその6とセット出題でなければ上級でもおかしくなかったと思います」

■両王手の手順を見たことがあるかどうかで難易度が全く変わります。中級出題ですが、両王手を知らない解答者には上級問題でした。

枡彰介 「ヒント待ちで解けました。取った角の影に飛車を打つ手順に感心しました」

くるぼん 「詰みの形が想像できず両王手のヒントで解決」

波多野賢太郎 「飛車を取るんだろうとは思いましたが、詰上がりが見えず、先手の着手にも悩みました。1六飛から4六飛で詰ますことを考えてうまくいかず、両王手に気づくのに時間がかかりました」

加賀孝志 「まさか両王手とは。難解でした」

■ヒント待ちの方もおられましたが、結果全員正解! ヒントで両王手を明示してないと、無解者が増えたかもしれませんね。

S.Kimura 「両王手で詰ますことは見当がつきましたが,わざわざ2手をかけて,銀で59を塞ぐところが意外でした」

山下誠 「先手右銀の動きが面白い。後手の飛角筋をきれいに開けている」

■9手詰では金寄の一手で済ますところ、銀を千鳥に2手動かす。初手4筋条件がよく効いています。


正解:19名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  小木敏弘さん  斧間徳子さん
  加賀孝志さん  くるぼんさん  孔明さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  DD++さん  波多野賢太郎さん
  はなさかしろうさん  Pontamonさん  枡彰介さん  山下誠さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

推理にハマりすぎて・・・今年度の累計ベストテン,解答、また、詰将棋の破片、で教えてください、今年は、クイン詰にハマりすぎました!筒井さんの門脇賞自分のことのように嬉しい!おめでとう!石黒さんも。名司会です。

投稿: 加賀 孝志 | 2015.05.31 06:18

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