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気に入った詰将棋だけ解答しよう

[2016年3月26日最終更新] 毎日がパラダイスの記事を追記

おもちゃ箱のページを見ると、副題として「詰将棋で遊ぼう!」と書いてある。将棋を上達したいために詰将棋をしている人は、詰将棋を学習や訓練と考えていることが多い。そうではなく、純粋に詰将棋を遊びとして楽しもう、という意味がこの副題には込められている。

将棋世界、詰将棋パラダイスなどの詰将棋出題は基本的には出された問題を全部解けというスタイルで、解答者も全問解けなかったら解答を出さないという人もいる。詰将棋解答選手権も同じスタイルで、合計点で順位が付くところなど、学校の試験とそっくりだ。

おもちゃ箱の展示室も毎月何題か出題しているが、解きたい作品だけ解けばよい、将棋ソフトを使って鑑賞するのもよし、というスタンス。だから全題正解者などという欄はないし、呈賞も解答者全員から抽選だ。

本でも映画でも音楽でも、自分が気に入ったものだけを楽しむのが普通で、いろいろなジャンルの作品を並べて全部見て評価しろなどということはまずない。

おもちゃ箱では、遊びの要素で「やさしい趣向詰のくるくる」「芸術的な詰将棋の美術館」「大道詰将棋のドキドキストリート」など区分されているので、好きなジャンルだけ楽しむのもいい。私自身が将棋を指さないので「将棋上達用の詰将棋」のコーナーはない。

詰パラでも解答競争で頑張っている人は当然全題解答しようとするだろうが、そういうこと抜きに遊びとして解答してもいいんじゃないだろうか。当然、気に入った作品だけ解答すればよく、「無解何人」とかカウントされても気にしない。そもそも「解いてくれた人何人」の方が重要で、「解かなった(解けなかった)人何人」はどうでもよい数字だ。

評価も、平均何点よりも、合計何点の方が重要だ。少数の人が気に入った作品より、多くの人が気に入った作品の方が、あとから鑑賞する人にとってより参考になる可能性が大きいからだ。

詰パラで出題されている問題は難しいのが多いので、どのコーナーでも全問解こうとするとハードルが高い。解答を書くのも大変だし、つまらない作品の短評を考えるのも気が重い。でも、中には解きたくなる初形の作品やお気に入りの作家の作品があるのでは。そういう作品だけ解答して、気に入った作品を作ってくれた作家を応援してはいかがだろうか。こういう解答者がどんどん増えてくれば、どういう作品が人気があるのかもわかって、詰パラがもっと楽しくなるかも。

ちなみに私は解かないので、もっぱら解説を読んでまたは将棋ソフトで並べる鑑賞派。詰パラは将棋ソフトによる解答を認めてないので解答をだしたことはない。解答競争には不参加として、評価、短評だけでも送ることができるようになるとうれしいのだが。


[2016年3月26日追記]

吉村達也氏の「毎日がパラダイス」は、詰将棋パラダイス誌で1997年4月号から1999年4月にわたって連載されたエッセイである。オリジナリティ、コンピュータ、変別論争の真相などいろいろな話題が次々展開されるおもしろいエッセイだったが、読み返してみたら関連する話題があったので、紹介したい。

  • 1998年6月(第15回)の中で、詰パラ読者の大半を占める「鑑賞専門」の人が作品の感想などで参加できるように、鑑賞者サロンみたいなものを開けないか、という提案。

    毎日がパラダイス第15回より (PDF)
  • 1998年11月(第20回)の中で、「作者ブランドが詰将棋を楽しむときの大きなガイドラインになる」という、吉村さん自身の詰将棋の楽しみ方の話題。

    毎日がパラダイス第20回より(PDF)

20年近く前のエッセイだが、詰棋界や詰パラの慣習に疑問を投げかける話題も多く、今でもおもしろく読めた。その頃の詰パラをお持ちの方は読み返してみると新たな発見があるかもしれない。

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