推理将棋第92回出題(8月20日まで)
[2015年8月29日最終更新] 92-3解答、第92回出題当選者
将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第92回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
解答、感想はメールで2015年8月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第92回解答」でお願いします。解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。
推理将棋第92回出題 担当 NAO
7月19日、詰将棋全国大会に参加。ツメキスト、フェアリスト、そしてスイリストの皆さまの熱いエネルギーに触れ、心地よい刺激となりました。また、本コーナーへのご意見として、"易問特集を歓迎"、"手応えのある難問の出題も期待" 等々頂戴いたしました。今後の出題の参考とさせていただきます。
さて、今月の出題。
初級は第92回に因んで9手詰2条件、Pontamonさんの易しい短編作品を出題します。
中級はチャンプさんのシリーズ作品から。チームワークで将棋大会を勝ち進む美野樫九兄妹。前作89-3では八重がたった一人で勝利しましたが、今回は圭五が一人で戦いを挑みます。
上級は久々の難問を出題。はなさかしろうさんの作品は、最終形に"裸の王様"条件(中段の駒が五段玉のみ)と"几帳面な王様"条件(盤上に双方20枚)を課した趣向です。
■本出題
- 92-1 初級 Pontamonさん作 七の段の九九(7×5=35) 9手 解答
1回きりの大駒の使い途を推理しよう。 - 92-2 中級 チャンプさん作 美野樫9兄妹の一局(その7) 11手 解答
後手玉に迫る5筋の手を推理しよう。 - 92-3 上級 はなさかしろうさん作 はだかの王様と几帳面な王様 18手 解答
裸の五段玉の位置と捕らえ方を推理しよう。
■締め切り前ヒント (8月12日 NAO)
締め切り前ヒントです。
92-1 初級: 3五には桂を打つ。
92-2 中級: 三連続で飛を動かして金を取る。
92-3 上級: 2七に龍を動かして玉を追い、先手玉は1五で詰まされる。歩打ちは先後とも2回ずつあり、二歩にならないよう打場所を工夫する。
92-1 初級 Pontamonさん作 七の段の九九(7×5=35) 9手
「パパ、今日、学校で七の段の九九を習ったよ」
「そうか、じゃ、シチゴは?」
「35だよ」
「偉いな。パパも7×5=35の九九を使った推理将棋の問題を作ったぞ」
「どんなの?」
「75の着手と35の着手がある9手詰みの推理将棋さ。大駒は1回しか使わないんだ、すごいだろ」
「そんなの、僕、わかんないよ」さて、どんな将棋でしょうか?
(条件)
- 9手で詰んだ
- 75地点と35地点の着手があった
- 大駒の着手は1回だった
92-2 中級 チャンプさん作 美野樫9兄妹の一局(その7) 11手
圭五「うぉおおー!八重すげぇーじゃねぇかー!」
圭五「オレのハートも燃えてきたぜー!」
圭五「兄貴、次はオレ一人に任せてもらうぜー!」
健一「おぃおぃ、そんな勢いだけで勝てんのかよ・・・」
圭五「オレのドリブルで中央突破だー!うぉおおー!」九美「圭にぃ、走って行っちゃったよぉー?」
八重「どうしたらあんなに熱くなれるのかしら」
隆二「やれやれ・・・」圭五「よーしオレの先手だな覚悟しやがれー!」
・・・対局開始・・・
六実「え~なになに~?圭ちゃん何か叫んでるよ~?」
源三「あの様子やと勝ったんとちゃうか?」圭五「見てくれたかオレの必殺ゴールデンショットー!」
圭五「開始わずか11分でのゴーーール!」
圭五「キックオフから2&3ステップの単独フェイントでゴボウ抜きー!」
圭五「奴ら、開始早々マイボールを逃がしたプレーは軽率だったぜー!」
圭五「兄貴、ちょっくら走ってくるぜー!うぉぉおー!」健一「行っちまった・・・隆二、四郎、七海、スマンが今の翻訳してくれ」
隆二「おそらく金打ちまでの11手で勝ったんだろうよ」
四郎「圭五は初手から同一駒を2手連続、直後に同一駒を3手連続で動かしたみたい」
七海「・・・察するに2手目の玉の手が敗因という意味かと」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 11手目に金を打って詰んだ
- 先手の着手は5筋のみ
- 先手は初手から同一駒を2手連続で動かし、直後に同一駒を3手連続で動かした
(初手と3手目は一つの駒を続けて動かし、別の同一駒を5,7,9手目に続けて動かした)- 2手目は玉の着手
92-3 上級 はなさかしろうさん作 はだかの王様と几帳面な王様 18手
「陛下、隣国の王様を捕まえました。18手かかりました」
「捕まえたとき当方も先方も盤上に20人ずついたそうです」
「捕まえたとき中段にいたのは五段目の先方の王様だけでした」
「おぉ、なんと無鉄砲な。よろしい、とりあえずご苦労でした。先方の家臣もさぞかし気を揉んでいることでしょう。隣国の誼を心がけ、くれぐれも丁重にお送りするのですよ。ともあれ、良い訓練になりましたね。今日の出来事を振り返っておきましょう」
「歩の手が4手続いたことがありました」
「11手目は3七歩でした」
「なんと、歩が活躍したようですね。うむ、大儀でありました」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 18手で詰んだ
- 詰め上がりで中段※にいる駒は五段目の先手玉のみ
- 詰め上がりで盤上にいる駒は先後共20枚ずつ
- 歩の手が4手続いた☆
- 11手目は3七歩
※ 本問で「中段」は四、五、六段目、つまり先手陣でも後手陣でもない地点を意味します。
☆ 本問で「続いた」は先手後手の通算で数えます。つまり「4手続いた」は"先後先後"あるいは"後先後先"のいずれかの連続着手を意味します。
推理将棋の問題も募集しています
このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。
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締め切り前ヒントです。
92-1 初級: 3五には桂を打つ。
92-2 中級: 三連続で飛を動かして金を取る。
92-3 上級: 2七に龍を動かして玉を追い、先手玉は1五で詰まされる。歩打ちは先後とも2回ずつあり、二歩にならないよう打場所を工夫する。
投稿: NAO | 2015.08.12 06:58