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推理将棋第91回解答(1)

[2015年7月27日最終更新]
推理将棋第91回出題の91-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第91回出題  推理将棋第91回解答(1)  (2)  (3)
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推理将棋第91回解説  担当 NAO

易問特集の第二弾は、簡素な条件で取り組みやすい9手詰1条件特集。
詰将棋全国大会での波及効果もあって、初解答の方を含め多数の解答をいただきました。


91-1 初級  NAO作  二段目の悪手  9手

「さっきの将棋、あっという間だったね」
「9手で詰まされちゃった。62金打に二段目の手で応じたのが失敗だったよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 62金打に対して二段目の手で応じた

出題のことば(担当 NAO)

 詰まされる玉の位置を推理しよう。

追加ヒント

 トドメは51角成。


Suiri911 推理将棋91-1 解答

▲7六歩    △3二飛    ▲3三角不成△4二金
▲同角不成  △4一玉    ▲6二金    △7
▲5一角成 まで9手

(条件)
・62金打(7手目62金)に対して二段目の手(8手目72金)で応じた

<表現修正案>

「さっきの将棋、あっという間だったね」
「9手で詰まされちゃった。62への金打ちに二段目の手で応じたのが失敗だったよ」

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 62への金打ちに対して二段目の手で応じた

本作は、本来"トドメの一手"の金を先に打ったらどうかということから作りました。1条件の軽い作品で、金打ちの後もう一手指させるため41玉の詰形が決まり、その後で2手目の32飛が判明していく推理要素も少しあり、作意手順は思いの外、好評でした。一方、「62金打」の表現が棋譜表記上の"打"と紛らわしいとのご指摘を多数賜りました。事後になりますが、本作は、上記のように表現修正することといたします。

  • 7手詰手順の一つ「▲76歩 △52玉 ▲33角生 △51金右 ▲51同角生 △72銀 ▲62金まで」は▲62金で詰ます手順の一例ですが、これを9手詰に応用して9手目▲62金で詰ます手順は多数あります。では、7手目62金と打って詰む9手詰はどうでしょうか?

5手目に金を取って、7手目に金打ち、9手目にトドメを指す。すなわち、先手:76歩~33角生~42角生~62金~51角成。先手の二枚の攻め駒の42角と62金を連携させる攻めは51角成だけ。

後手は42金でできた41の空間に玉を寄って詰まされる。51角成で41玉を詰ますには32の退路を塞がないといけない。32を塞ぐ駒:金は42で取らせるため使えず、銀は動いた跡の31に退路ができず不可。よって、2手目32飛に決定。後手:32飛~42金~41玉~(二段目)。

以上の手順をまとめると「▲76歩 △32飛 ▲33角生 △42金 ▲42同角生 △41玉 ▲62金 △XXX ▲51角成 まで」8手目は61金の効きを外す二段目の72金に決定。

それではみなさんの短評をどうぞ。

  • コメント欄より

    >> 鈴木康夫 「6二金打は棋譜上の記述(6二に金が移動可能な時に打つ手を選んだ場合)ではなくて単に6二に金を打つ手の事でしょうか?」

    >> NAO 「単に6二に金を打つ手(棋譜上か否かは問わない)です。本問の場合、棋譜表記は「6二金」となるのはご指摘のとおりです」

    >> 渡辺 「62への金打ちに2段目の手で応じた」とすれば解釈が紛れなかったですね」

まさ 「コメントのやりとりでもありましたが、「62金打」は表記上当てはまらないので混乱を招きます。『62金と打った手に2段目の手で応じた』とするのが無難と思います」

金少桂 「62金と角が連携できそうな位置は51しかなさそうなので詰め上がりの予想は一目でついたが、32地点を埋めるのに苦労した。まさか初手で先に埋めておくとは。
ただ、問題文の『62金打』の表現は棋譜上の『6二金打』と誤解させるため不適当、『62に金を打った手』等とすべきだと思う」

山下誠 「棋譜の上では6二金の表記となりますが、これでOK?」

占魚亭 「金2枚取って9手で詰ますのは不可能なので62地点への金打ちと分かるとはいえ、この表現はちょっと……」

DD++ 「62金打って、棋譜が62金打だった意味じゃなくて62に金を打った手という意味でよかったんですかね?後手が△62金打をする9手が万一あったとしても初級で出すとは思えませんし」

■ご指摘感謝。棋譜表記と紛らわしかった点、お詫びいたします。"棋譜表記上"なのか、そうでないのか、どちらにも解釈できる表現は中途半端でした。

孔明 「5手目に金を取る場所は3二、4二、5一(6二は金打ちができないので除外)。3二だと馬が強力過ぎて金か馬を取らないといけないのでダメ。5一だと▲5一角▽4一玉の形で金を手放しているので最後に王手がかからない。そして4二を考えたのが一番最後だったので遠回りしました。2手目▽3二飛で退路封鎖できるのがわかってようやく解けました。条件に示さず2手目のような手を入れるのは凄いです」

■推理の過程をご教示いただきました。金を取るのが42か51か少しだけ悩んでもらい、その後で2手目32飛に気づいてもらう作者の狙い通りです。

斧間徳子 「簡単ではありますが、2手目32飛はすぐには浮かばない。9手詰1条件の秀作」

飯山修 「62金を先手とみるか後手とみるかの問題かと思ったが良く読むと先手の着手。ならば32をどうやって埋めるかを推理するいつもの詰み筋探し」

諏訪冬葉 「62金と連携するための51角成はすぐ気付いたけど、32を埋める飛車に気付きませんでした」

渡辺 「初級という程易しくないかも。『42角生、41玉』が見えるだけに2手目42への道草が長かった」

やまかん 「2手目に迷った。32を埋めるのがポイントですかね。条件が少なくて消去法で考える感じでした」

■条件に現れない2手目32飛が肝の絶好手。この手の発見にちょっとだけでも考えてもらったのであれば、作者の狙い通りです。

小木敏弘 「金のそっぽ行きと、飛車の逃げ道封鎖が楽しいです」

Pontamon 「二段目の着手がお手伝いになる悪手(協力手)と言えば72銀が代表格だと思いますが、ここでは72金でした」

■72銀も72金も自身の効きと飛の横効きを遮る協力手。9手詰リストから検索すると72銀(71)が約4万通り、72金(61)が約13万通り。どちらも9手詰ではメジャーな一手です。

原岡望 「金は一段目に限る」

■そうでもありませんよ。『62への金打ちに一段目の手で応じたのが失敗だった』でももう一つの解(8手目51金)に限定できるんです」

S.Kimura 「金を51で取らせるより,72に逃がす方が,推理将棋的には印象が良い気がします」

■最初の案は二段目の手の代わりに「7筋の手」でした。

隅の老人B 「62金打が王手にならないように気をつけるよう、ですね」

■62金打ち迄の詰みの作品は多いけど、62金打ちが王手にならない手順は限られます。

桝彰介 「"金を取るのは最短5手"と言う推理将棋の定跡(?)が浮かんだので7手目6二金打ちから推理が繋がりました」

■7手目62に金打ち。これで手順の骨格が解りますね。

加賀孝志 「協力詰を思い出す」

たくぼん 「これは1条件というのが見事な作品」

小山邦明 「初級という事ですが、1条件だと手の付け方が難しいと感じました」

■1条件だと解図のヒントが少なく感じますからね。本作では7手目の62金で相当絞り込めます。

NNN 「22から32馬で金をとる順を考えていて結構手間取りました。初級だとしても中級に近いように思いました」

■32馬は効きが強すぎて詰形を作りにくいんです。

はなさかしろう 「今回の個人的な最難関。3二飛が実に緻密な一手で、金駒も好い働きです。うらやましい」

■慣れてくると、接近戦よりは合効かずの詰形のように派手な手が現れる方が解きやすいかもしれません。

変寝夢 「プラス条件として5手目で先手は少なくとも金を1枚持っている、を加え4分19秒、解析局面約677万局面でした。32飛が好手でした」

■機械検討お疲れ様でした。推理将棋は一品料理。解図のプログラミングは大変でしょうけど、期待してますよ。


正解:24名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  小木敏弘さん  斧間徳子さん
  加賀孝志さん  金少桂さん  孔明さん  小山邦明さん  鈴木康夫さん
  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  DD++さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  変寝夢さん  Pontamonさん  まささん
  枡彰介さん  やまかんさん  山下誠さん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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