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推理将棋第91回解答(2)

[2015年7月28日最終更新]
推理将棋第91回出題の91-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第91回出題  推理将棋第91回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


91-2 中級  はなさかしろうさん作  最後の角の手は  9手

「9手で詰んだとのことですが、何があったのですか」
「角の手が何手かあったね。でも、1一角不成が最後で、その後は角の手はなかったよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 角の手は1一角不成が最後

出題のことば(担当 NAO)

 角不成で取った駒の使い途を推理しよう。

追加ヒント

 トドメは合い効かずの54香打。


Suiri912 推理将棋91-2 解答  担当 NAO

▲7六歩  △3四歩  ▲2二角不成  △5二玉
▲5一角  △5四歩  ▲1一角不成  △5五歩
▲5四香 まで 9手

(条件)
・角の手は(7手目)1一角不成が最後

本作は、香打ちまでの詰みの9手詰の形。香を攻めに使う9手詰は52玉-54香の形に限られています。52玉の背後に角を打って、上部に空いた54に香打ちまで合い効かずの詰み。ほぼ同じ形が推理将棋の第1回に登場したので記憶の片隅に残っておられた方も多かったのでしょう。ミニベロさん作おもちゃ箱1-3「とどめは香」

さて、本作品は1条件では"角の手は1一角不成が最後"としており、香の手を隠しています。"条件違えば別作品"なので1-3とは受ける印象が全く違いますね。加えて、"▲51角と▲11角の手順前後を防ぐ"、"4手目△52玉に限定"も同時に満たしており巧みな条件付けとなっています。

  • 先手:▲22角不成(角を取る)~▲51角(打つ)~▲11角不成(香を取る)~▲54香
  • 後手:△34歩~△52玉~△54歩~△55歩

また、11角以降に"角の手を指せない"ため、香を使わない多数の詰筋(最終手33角成や22角成 等)を防いでいるのも見逃せません。

それではみなさんの短評をどうぞ。

はなさかしろう(作者) 「1-3で有名な手筋。飛車で仕留める方が美しいのですが、こちらは中村さんが既に一条件で仕上げておられました。復習問題ということで、ご海容のほどを」

■おもちゃ箱推理将棋の初回は、基本の詰形を知ってもらうため非限定を許容した出題でした。手順と形が類似していても条件変われば全く別の将棋に生まれ変わるのが短編推理将棋の醍醐味です。典型の一つを1条件でまとめたのはすばらしい。最近では小山さん作の詰パラ推理将棋248番(12手)が香の手が見えない難解作でした。飛車で仕留める基本型は詰パラ推理将棋32番(中村雅哉さん作9手、条件:四段目の飛打ちが初王手)が代表例で、10手以上の創作例もいくつかあります。

孔明 「▽1一角不成の可能性も頭の片隅に入れつつ▲1一角不成を本線に考えてみました。とりあえず香車が取れるのでトドメは香車に決め打ち開いている3三から打ってみると桂馬の処理ができなくて悩みました。角も取れるので角を5一から打ってみると離し香で詰みそうだと思い駒を動かしてみると解けてしまいました。▲5一角→▲1一角不成とするために▽5二玉→▽5四歩の手順が確定していて驚きました」

■離し香の詰形にさえ気づけば自然に手順が限定されますね。

Pontamon 「たまたま、この形が紛れ筋になる作品を作ったところだったので瞬殺でした。条件付けはセンスの問題なので、習得しようと思っても私には無理ですね」

小木敏弘 「角香のコンビネーションは、印象深く記憶にあり、その最終図を考えました。条件の出し方もナイスです」

■54に飛香を打つ合い効かずの詰形、この形は皆さん最初に見た印象が強いようです。最近でも類作の投稿が少なくありません。

たくぼん 「遠い昔を思い出す詰上り」

S.Kimura 「この形は前に悩んだ気がすると思ったら,第1回目の推理将棋ですか」

斧間徳子「おもちゃ箱#1-3の手順が、1条件問題として8年ぶりに再登場」

飯山修 「過去問を別の条件で出題するのは名曲を別の歌手が別の声で歌うようなものでどんどんやってほしい。盗作やパクリとは全く別のものと思います」

小山邦明 「この有名な形を、大変うまく簡素な条件で限定できていると思いました」

■詰みの基本型の一つでも、条件変えれば新しい作品になります。特に1条件でまとめられば言うことなし。

隅の老人B 「11角生の前に51角打、『成る程ね』の条件でした。」

金少桂 「今回は個人的にはこれが一番簡単だった。先手が角香以外を取る手順は間に合いそうにないので。11角生が最後の角 の手で51角を先に打つ必要から手順が完全限定できてるのがうまいと思った」

山下誠 「なるほど、5一角のタイミングをうまく限定しました」

まさ 「基本手筋。1条件でうまく手順前後を防いでいる」

原岡望 「香取りを急がない」

鈴木康夫 「多数生じる手順前後を『角の手は1一角不成が最後』の一言で限定しているのはお見事と言うしかありません」

■11角と51角。22(11)への成と不成。これらの非限定をさりげなく消しているのが上手です。

やまかん 「条件がうまいですね」

渡辺 「11角生の後角(馬)で詰めないなら54香しかないと分かるようになれば9手詰通ですね」

■11角生の後角(馬)で詰む手順は多数ありますね。1条件で角も馬も使わせない技でした。

加賀孝志 「ヒントも迷いなる。うまい詰め上がり」

NNN 「詰みがあるのかな?という感じでしてが、あ、あの形だ、と最終形が見えると手順が決まりました」

諏訪冬葉 「この詰み方を知らなければ解けなかったと思います」

桝彰介 「推理将棋を始めたころに印象的だった手順が浮かんだので詰め上がりがすぐ分かりました。詰め上がりを知ってると解けるのが早いのは推理将棋の特徴だと思います」

占魚亭 「角と香で詰ますにはこの形しかないですが、閃くまで大分時間がかかりました」

■あ、あの形か、と閃けば吉。

DD++ 「うっかり42玉32玉と寄ってしまった」

■あらあら。最後11角不成のあと、22角成が指せれば詰むんですけどね。1条件がよく効いてます。

変寝夢 「設定を間違え時間がないので、締め切り前ヒントまで活用しました。3手目22への着手、5手目51角、7手目11角生、で18万局面で0秒でした。でも機械的にはこれが一番きつそうです」

■機械検討お疲れ様でした。解図0秒でもプログラミングには長時間要したはず。


正解:24名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  小木敏弘さん  斧間徳子さん
  加賀孝志さん  金少桂さん  孔明さん  小山邦明さん  鈴木康夫さん
  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  DD++さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  変寝夢さん  Pontamonさん  まささん
  枡彰介さん  やまかんさん  山下誠さん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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