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推理将棋第94回解答(1)

[2015年10月26日最終更新]
推理将棋第94回出題の94-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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推理将棋第94回解説  担当 NAO

94形式問題を5題並べましたが解答者数をちょっとだけ更新。23名の解答をいただきました。


94-1 初級 DD++さん作 このはしわたるべからず 9手

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 3手目は端
  • 4手目は端
  • 5手目は端
  • 6手目は不成

出題のことば(担当 NAO)

 先後各々どちらの端を使うのか推理しよう。

追加ヒント

 5手目は97角、6手目は57角不成。


Suiri941 推理将棋94-1 解答

▲5八飛    △1四歩    ▲六歩    △三角
七角    △5七角不成▲同 飛    △5二玉
▲5三飛成  まで9手

(条件)
・3手目は端(▲96歩)、4手目は端(△13角)、5手目は端(▲96歩)
・6手目は不成(△57角不成)

推理将棋でもお馴染みになった「94問題」ですが、"易しい推理将棋"講座の中でミニベロさんは「94問題」の在り方として次の3点を上げています。

  • 初心者が順に推理できる親切問題
  • 9手とはいえ、やはり考えさせる問題
  • 条件に統一性のあるきれいな問題

94問題はいずれか一つでも満たせばよいのですが、特に"条件に統一性のある"問題は、よし解いてみようという気にさせて望ましい形です。

本作品は、統一した"端"条件を並べた上で、初心者が順に推理できる親切問題でもあって、「94問題」の一つの理想形です。

さて、設問の"端の手"でどう攻略するのか、推理しましょう。9手詰では玉がなかなか端に届きませんので"端の手"を使って中央を攻める手段を探索します。条件は3~6手目:先後いずれも2手ずつで端の手が入っています。

1) 先手端角の活用:先手は3、5手目が端の手。初手は保留しておいて、『3手目▲96歩~5手目▲97角』で角を後手陣に効かす。
2) 後手の不成:4手目"端の手"~6手目"不成"から、2手目以降△14歩~△13角~△XX角不成』

ここまで、初手から「▲XXXX △14歩 ▲96歩 △13角 ▲97角 △XX角不成」。

中央の玉を詰ます形を推理すると97角の効きのある53地点に攻め駒を運ぶのがよく、52玉型に53龍の形がぴったり。初手▲58飛から進めて、6手目以降「△57角不成 ▲同飛 △52玉 ▲53飛成」まで。

それではみなさんの短評をどうぞ。

DD++さん(作者) 「過去何度も出題例がある手順ですが、ここ最近見たことないなあと思ったので作ってみました」

飯山修 「43-1の手順入替作品。初級にピッタリ。ヒントの意味は真ん中を渡れということでしょうか」

Pontamon 「中級よりも難しかったのですが、タイトルが大ヒントでした。初級になったのは第43回初級の類似作があったからですかね。端条件が並んでいるのを初めてみると???となってしまいました」

■過去の類作には、43-1:○術師さん作「三吉超え」があります。また、角のルートが異なる18-2:はらたっとさん作「どっちの成りでショー」も詰上がりがほぼ同じです。今回の94問題では見せ方が異なって全く別の問題に仕上がっています。

金少桂 「短手数端条件だと役立ちそうなのが端角くらいなので5筋が焦点だなと気付けばすんなり。6手目の条件が悔しいけどこればっかりは外せない。本当は2~5手目の端条件で統一したかったんだろうなぁと」

山下誠 「2手目が端ではない、とは書いてない。結構悩みました」

■6手目が成りか不成の限定が必要なのは元々わかっているので、残りを"端"に統一したんですね。『2手目は端の手』を省略したのが巧みの技です。端でない可能性を秘めた2手目ですが、端でないと間に合いませんね。

S.Kimura 「端の手が続くと,端角を考えたくなります」

小木敏弘 「後手の端が13角と気がついて・・・」

■"4手目の端"が△13角~△57角不成を誘導する易しいヒント条件になりました。

渡辺 「『4手目は端でない』にすると中級と上級の間くらいになるかも。」

■"△14歩~△13角"端手順の代わりに△34歩~△66角が表のルート。端でなく6筋を発見させるとなると・・・やや難しめです。

小山邦明 「後手の詰む玉の位置は52玉と予想されるのでわかりやすかったですが、簡素な趣向条件で見事な限定だと思いました」

変寝夢 「初手は3~7筋の着手の条件をプラスして9700万局面1時間50分
でした。3手目97角とした人は苦労したと思われます。52玉がおマヌケな突進で、敵の利きだけある地点への着手(捨駒っていうらしいですが)よりこういった手が大好きです」

■後手方の協力手△52玉が最後8手目に現れました。

攻めダルマン 「軽く頭の体操になっていい」

占魚亭 「3手目・5手目の条件であたりをつけました。」

斧間徳子 「先手の指し手は通常の指し将棋でもおかしくない自然な手なのがむしろ新鮮」

隅の老人B 「初手の58飛が鍵だが、意外と簡単に発見です」

■先手は▲58飛~▲96歩~▲97角。中飛車で5手目で中央に狙いを定めます。まさかその4手目に中央突破で詰みとは・・・超速原始中飛車でした。

NNN 「銀を取る筋を考えていましたが、違いましたね。飛車に気づけば易しいとは思いますが、ちょっとはまってました」

孔明 「後手の端の手と不成を同時に成立させる詰み形がなかなか見えなくて苦労しました」

桝彰介 「端の手ばかりでどうやって詰ますか悩みました。9手でこの詰め上がりは初めて見ました」

諏訪冬葉 「6手目に不成ができるのは角のみ。そこから逆算しました。(中級問題につられて最終手を角成にしかけたのは内緒)」

■後手の不成は手順が限られてます。が、久々に出た詰み形。ベテラン以外で詰み形を知らない方は意外と苦戦されましたね。

くるぼん 「端が駄目なら真ん中を行け、うまいヒントでした」

はなさかしろう 「リズムの良い条件なので早とちりして5手目に後手陣に侵入しようとして、あれ?となりましたが、タイトルが絶妙のヒント!(笑)堂々とした王道の手順で、初級にぴったりですね」

たくぼん 「端の手3つもあって、詰むのは5筋。当たり前か・・・(笑)」

■隠れた端の手も合わせて端の手が4つ。後手陣への突入は慌てずに9手目までまで我慢、我慢。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  くるぼんさん  小木敏弘さん
  斧間徳子さん  金少桂さん  孔明さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん
  諏訪冬葉さん  攻めダルマンさん  占魚亭さん  たくぼんさん  DD++さん
  長谷川彩樹さん  はなさかしろうさん  変寝夢さん  Pontamonさん  桝彰介さん
  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

コメントに前回の初級での私のコメントが混ざってしまっていますね。

タイトルの意味は「この端の駒は敵陣に渡ってはいけない」でした。
もちろん飛車が中央を渡るヒントでもあります。
まあ、そんなタイトルにも関わらず6手目に端を渡った「ならず者」もいますけれど、というオチ(伝わるわけがない)

投稿: DD++ | 2015.10.26 23:48

そそっかしくてすみません。ご指摘ありがとうございました。

投稿: TETSU | 2015.10.27 00:35

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