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推理将棋第100回解答(2)

[2016年4月27日最終更新]
推理将棋第100回出題の100-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第100回出題  推理将棋第100回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


100-2 中級  渡辺秀行 作     4回目の王手  10手

「王手、王手、…」
「4回目の王手は68に銀だよ」
「10手で詰んだね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 4回目の王手は68への銀の着手だった

出題のことば(担当 NAO)

 連続王手の着手地点を推理しよう。

追加ヒント

 8手目△57角成が3回目の王手。


推理将棋100-2 解答  担当 NAO

▲5八金左 △3四歩  ▲4八金寄 △7七角不成
▲6八銀  △同角不成 ▲5八玉  △5七角成
▲5九玉  △6八銀 まで10手.

(条件)
・4回目の王手は68への銀の着手だった
(△77角不成~△68同角不成~△57角成~△68銀)

Suiri1002

本作は、後手が4手目から4連続王手して詰め上げる10手詰。唯一条件の最終手△68銀が上手く、先手の応手も含めて手順が全て限定されます。

後手からの王手は、4手目から△77角~△XXX~△XXX~△68銀。4手目△77角は当然として、6手目は銀を奪う△68同角不成。最終手68銀で詰むためには、先手が協力して下段玉とした上で、左金と飛車の68への利きを遮らねばなりません。

  • 先手の協力手は・・・
    4手目の王手を受けるまでに詰む準備。初手と3手目は居玉のまま左金を58~48に2連続で動かして延金の壁を造り左金と飛車を無力化する。初手から「▲58金左 △34歩 ▲48金寄」
    初王手の77角不成には銀を渡すよう68銀と応じる。4手目から「△77角不成 ▲68銀 △同角不成」
  • 68銀で詰む形は・・・
    68同角不成には一旦58地点に玉を躱し、3回目の王手57角成を受けて居玉に戻す。最後は68地点で奪った銀を68地点に打つ。7手目から「▲58玉 △57角成 ▲59玉 △68銀」まで。

3手目迄の金の動きが面白く、100回記念の10手詰"難度ゼロ"に相応しい一品でした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

渡辺秀行(作者) 「こちらの方が易しいと思います。王手の連続で狭いですし」

波多野賢太郎 「これはあっという間に解けました。四連続で王手となると指す手がだいぶ限定される上、6八銀で詰ますなら6九の金を4八へもっていくのもすぐ浮かんだので迷いなく解けました」

山下誠 「これは素直な詰み形で、金の処理を考えれば比較的容易でした」

飯山修 「ほぼ絶対手が多いのでこちらはすんなり」

NNN「シンプルな条件で程よい難易度ですね」

S.Kimura 「手が限定されていて,初級よりも先に解けました」

■中級の方が易しいという意見が多数でした。

隅の老人B「たったの2行で手順が確定。上手いものです、推理将棋はかくありたい」

斧間徳子「この詰み型は珍しい。1条件でこの手順が限定されているのがすごい」

はなさかしろう 「明快で美しい。この詰め上がりが意外に作りにくく、推理将棋では初めて見ました」

■居玉に対し銀打ちで詰める作品例はほとんどありませんね。希少な「馬+42銀」型の前例にはおもちゃ箱57-1、鈴川さん作の9手詰があります。

DD++ 「さすがにこれで33角の逆王手はないだろうとするなら、4連続王手はこの玉が一旦逃げる形が本線。角の動きが初級と対照的」

■ちらっと浮かびますが、先手の33角の筋はすぐ消えますね。

Pontamon 「4回目王手の68銀でトドメを刺すために、飛の横効きも消して戦場外へ去る左金の協力が見事」

小木敏弘 「やっかいな左金の処理が実はオーソドックスなかわしでした。68に打つ銀を68で取るのも味わいがあります」

加賀孝志 「初手がわかると手が進む」

占魚亭 「68銀で詰ますには左金と飛の利きを消さなければならない。よって、初手はこの一手」

小山邦明 「68銀が打てるように飛の横利きをなくす69金の移動が面白い手順でした」

たくぼん 「69金の移動順が唯一の順とはちょっとびっくり」

■連続王手を受け始める前の協力手が金の連続移動とは意表の序盤作戦。

変寝夢 「追加条件で10手の内9手は6~9段目指定で300万局面4分でした。一目散に壁になりに行く69金は不届き者ですね。目的を達成するための功労者でもありますが」

■4手目以降は最終手限定の協力詰ですが、本作は王手を受ける前の1,3手目の序盤に絶妙の壁金手順がありました。


正解:18名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん
  小木敏弘さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん
  占魚亭さん  たくぼんさん  DD++さん  波多野賢太郎さん
  はなさかしろうさん  変寝夢さん  Pontamonさん  山下誠さん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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