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推理将棋第101回解答(2)

[2016年5月26日最終更新]
推理将棋第101回出題の101-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第101回出題  推理将棋第101回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


101-2 中級  渡辺秀行 作   念には念を   10手

「9手目相手の飛を取っても良かったんだけどね。念には念を入れて、36歩と指してさらにその飛に取りをかけたんだよ」
「そんな悠長なことしているから10手目に詰まされるんだよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 9手目の36歩は取れる飛にさらに取りをかける手

出題のことば(担当 NAO)

 取りをかけなくても取れる飛はどこに居るのか推理しよう。

追加ヒント

 48地点の飛に更に"角の効き"で取りを掛ける手が36歩。


推理将棋101-2 解答  担当 NAO

▲7六歩 △4四歩  ▲同 角 △4二飛
▲2六角 △4七飛不成▲4八金 △同飛不成
3六歩 △4九金 まで10手.

(条件)
・9手目▲36歩は取れる飛(48飛)にさらに取りをかける手

Suiri1012

本作は、取れる駒に更に効きを増やすという凝った1条件の10手詰です。▲36歩が後手飛車への効きを増やす一手ですが、飛車の居場所は素直な35ではありません。

  • 35飛はどうか?
    取りが掛かっている後手35飛に▲36歩と突く手順を考えると、たとえば「76歩 32飛 33角成 42銀 44馬 35飛 36歩 同飛 58金右 39飛成」が惜しい筋。しかし、68の退路を塞ぐ一手が足らず、詰みには至らない。
  • ▲36歩は角の効きを通す一手
    55角~36歩で28地点に効かすか、26角~36歩で48地点に効かすか、いずれかが考えられる。前者は28に後手飛を置くのに手数が掛かりすぎて失敗。したがって、後者の26角~36歩で48地点に効かす形「▲26角+△48飛」を目指す。
  • 2手目△44歩~トドメは腹金
    先手角のルート44~26、後手飛車のルート42~48が見えているため、2手目は43歩を消すよう幸便に△44歩と突く。初手から「▲76歩 △44歩 ▲同角 △42飛 ▲26角 △47飛不成」
    以下、48飛型を活用して腹金で詰み。7手目から「▲48金 △同飛不成 ▲36歩 △49金」まで。

凝った一手36歩は詰みと関係ない無駄手ですが、44角~48飛の特急券を導き出す鍵となりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

渡辺秀行(作者) 「36歩が角筋を通す手であることに気付けば易しいですが…。気付くかどうか」

■一旦は35飛を試し、すぐ頓挫することから、角筋を通す手を考え始めるのが普通の思考手順でしょう。

斧間徳子 「飛の位置は35ではないと思ったが、第一感の28でもなかった」

波多野賢太郎 「3六歩で取りをかける飛車の位置は、最初は3五だと考え、次に2八だと考え、その後ようやく4八の本手順が閃きました。難しかったです」

飯山修 「36歩は絶対35飛に向かってではないとの前提でスタート。しかし28飛ではうまくいかない。他の場所はと考えると48飛に行きつく」

はなさかしろう 「△35飛の可能性は早々に捨てましたが▲55角△28飛の形にとらわれました。解手順の序については思い違いがあり、重い気もして手が伸びなかったのですが...▲48金の一手で詰み形をアシストできるんです」

■「▲55角△28飛」型を作るまでは結構手数が掛かります。

ジェシー 「無駄手を表に出して本筋を隠す、絶妙な活用方法でした」

■詰みと関係ない▲36歩だけを表に出す巧みの技でした。

金少桂 「この問題文であるかもしれないとは思ったけど、まさかというべきか案の定というべきか、空き王手ならぬ空き飛車手だった」

RINTARO 「36歩のヒントが詰み形を暗示している」

加賀孝志 「ヒント条件にユウモア、最初に解けた」

Pontamon 「9手目の36歩で飛への当りは4枚目!!震えが出ては勝てなくて仕方ないですね」

■"念には念を"入れて重ねて取りを掛ける一手が敗着。

占魚亭 「大駒を取り合うのは間に合わないので序はこれしかなく、後は一本道。見事な角の転回」

原岡望 「角の旅行とは」

NNN 「26角に気づかなかったですね。ヒントなしで解きたかったですが」

山下誠 「4四角から2六角が意表を衝く展開。後半の飛車を4八に持ってくる手順には痺れました」

■先手は3手掛ければ26角が可能、基本手筋だが気づきにくい。

桝彰介 「後手飛車を短手数で先手陣に侵入させるため、4四の歩を先手角に取らせるのは既存の手順ながら、1条件に組み込まれると、なかなか見えませんでした」

変寝夢 「5手目までは読めたので、そこから90万局面30秒でした。締め切りヒントがなければ、相当な難物かと思います」

DD++ 「これは35飛だと無理がありすぎるので気づきやすい。あとはパックマンから26角が推理将棋では定跡なのを知っているかどうか」

■序の「▲76歩 △44歩 ▲同角 △42飛・・・」は、後手の奇襲戦法「パックマン」と同じ。以下、指し将棋なら「▲53角成 △34歩」が定跡ですが、推理将棋は▲26角が常識でした。

小山邦明 「35飛の位置ではダメな事はわかったが、36歩の前の段階で飛取りができる駒を一つと思い込んで苦戦した」

■36歩の前は、玉か銀で飛取りが可能。いくつ効いていても取りが掛かっていることに変わりありません。

安井豊(無解) 「わかりませんでした。残念」

たくぼん 「取った飛を打つ順を考えて遠回り。角の移動と飛の道を開ける協力体制が決まりましたね」

S.Kimura 「先手の角は46に移動させ,後手は飛車を取って28に打つと思っていたのですが,後手の飛車が出てきても良かったのです」

諏訪冬葉 「ヒント前:▲78飛△34歩▲?△77角成▲?△78馬▲55角△28飛▲36歩△? の順を読むが詰まない。ヒント後:飛車は先手のを取ると決めつけていたので6手目までに▲26角を置く手が見つからず苦戦」

小木敏弘 「一番苦しみました。後手角を使わない筋だと思わなかったので、先手飛車を角で取る筋などを考えて迷路をさまよっていました」

隅の老人B 「48飛は打つものと思い込んで大苦戦。まさか82飛が48まで行くとはね!」

■飛車を取って打つ順は、ぴったりする形がありませんでした。44歩~同角が26角~48飛を実現する唯一の組み合わせです。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん
  金少桂さん  小木敏弘さん  小山邦明さん  ジェシーさん  隅の老人Bさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  DD++さん  波多野賢太郎さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  変寝夢さん  Pontamonさん  桝彰介さん
  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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