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推理将棋第102回解答(2)

[2016年6月27日最終更新]
推理将棋第102回出題の102-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第102回出題  推理将棋第102回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


102-2 中級  上谷直希 作   最遠移動    10手

「10手で勝ったらしいね。どんな対局だったの?」
「最後は最遠移動で詰ませたよ。あとは、成駒を連続で動かす手順が双方にあったなあ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 止めは最遠移動(10手目は8マス分動く手)
  • 先後双方ともに成駒を連続して動かした

出題のことば(担当 NAO)

 8マス移動する王手とはどこからどこに移動する手なのか、推理しよう。

追加ヒント

 先手は成った馬を2回続けて引き、後手は単騎の龍を1段目から9段目に移動する。


推理将棋102-2 解答  担当 NAO

▲7六歩  △3二飛  ▲3三角成 △4二銀
▲7七  △3七飛成 ▲6八  △3一
▲5八金右 △3九龍 まで10手.

(条件)
・止めは最遠移動(10手目△39龍:31龍が8マス分動く)
・先後双方ともに成駒を連続して動かした
(先手:5手目▲77馬~▲68馬、後手:8手目△31龍~△39龍)

Suiri1022

本作は、9段目の龍単騎で詰む"はてるま手筋"の応用問題。1段目の龍を9段目に8マス分動かす"最遠移動"を実現します。

解図は、成駒を動かす連続手を織り込みながら龍単騎を目指しますが、自然に手順が構築されていきます。

  • 先後とも5手ずつの着手のうち、双方とも駒を成る手に1手、成駒を動かす手に2手を要する。先手は3手目▲33角成から馬を動かす手が速く、後手は3筋での飛を活用を図る。4手目は王手を防ぎつつ後の8マス移動のため31地点を空ける△42銀がこの一手。初手から「▲76歩 △32飛 ▲33角成 △42銀」
  • 31から39への最遠移動を実現するため、後手は以下37飛成~31龍~39龍が確定。39龍単騎の詰形には先手の58と68の塞ぎが必要だが、6手目△37飛成ができるように5手目▲77馬~▲68馬と続けて馬を引く。これが先手"成駒の連続移動"を満たす。▲58金右の後、とどめは31から8マス移動の▲39龍。5手目から「▲77馬 △37飛成 ▲68馬 △31龍 ▲58金右 △39龍」まで。

"最遠"の8マス移動が可能な駒は、飛、龍のほか、馬、角、香がありますが角や香の最遠移動は短手数で詰型を作るのは無理なので"龍単騎の詰み"が連想しやすく、また、"双方成駒の連続移動"が解図のヒントになって易しめの中級作品に仕上がっています。馬と龍の豪快な動きが印象に残りました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(作者) 「この単騎詰は恐らく多数の作例があるでしょうが、最遠移動という狙いと組み合わせたのが創意です。4手目が自然に限定され、そして龍が上下に動く味が出てきたかなと思います」

■短編フェアリーの作品を多く発表されている作者のセンスが光りました。推理将棋でも今後のご活躍が楽しみです。

小山邦明 「大駒をダイナミックに動かす手順が得意な作者ですね」

RINTARO 「成駒の連続移動の条件が上手い」

占魚亭 「条件から竜の単騎詰しかないので易しかったです。双方の大駒の動きが印象的」

■豪快な後手龍と地味な先手の馬引きは対比の妙。

金少桂 「角での11→99最遠移動は玉移動が間に合わなさそうなので、はてるま手筋だろうと直感。42銀が合駒と31の空間空けとの一石二鳥の攻防手」

斧間徳子 「今月は本作が最初に解けました。 33角成に対する応手をうまく限定している。成生を含め、きれいにまとめられた条件に感心」

Pontamon 「8マス移動ができる香や角(馬)では紐が要るので手数が足りない。となると単騎で行ける飛(龍)の『はてるま手筋』だと判明。42銀が王手の応手と31地点を空ける一石二鳥の手でした」

はなさかしろう 「△42銀の限定がいい感じ。最遠移動詰、飛・龍以外だと8マス動かしての単騎詰ができないので、相当手数がかかりそうですね」

隅の老人B 「42銀、これで最遠移動が可能です。馬の動きも面白い」

たくぼん 「最遠移動により42銀が限定されるのが上手いと思いました」

■4手目限定手の△42銀が好評。

渡辺 「10手目最遠移動はこの縦の筋以外無理そうですね。限定条件が巧い。豆知識としては10手の先手の成駒移動が必然になるのは68か59への逃げ道塞ぎ」

山下誠 「よく見たら、6八地点を馬で埋めるという手段がありました」

ジェシー 「角(馬)の暴走ぶりを呆然と見守る他の駒のあきれ顔が目に浮かびます」

S.Kimura 「先手の成駒連続移動は,逃げ道をふさぐ好手だったとは」

■この詰形なら68地点を塞ぐ駒種は通常、飛金銀の三種ですが、"成駒"と"連続移動"で68馬が確定しました。

波多野賢太郎 「最初はちょっと難しそうな条件だなと思いましたが、最遠移動なら飛車(龍)で、それならばこの詰上がりだろうと考えたら、案外すんなり解けました。成駒の条件がうまいと思いました」

飯山修 「久々のような気がするはてるま手筋。久々の移動距離問題」

小木敏弘 「飛車の縦移動が有力とすると、狙いは先手の39銀」

■序の32飛~33角成が3筋で飛を使う特急券。わかっていても気持ちいい手順。

DD++ 「先手も駒を成るのを隠すとだいぶ難度が上がりそう。もちろん、難しいから良いというものでもないわけで、私はこの易しいヒントは素晴らしいと思います」

加賀孝志 「ヒント条件が活きました。竜の動き」

■先後双方の連続成駒移動は、易しいヒント条件になって、解きやすい作品となりました。

布哇斎 「この問題を解き始めた時点でヒントが出てしまっていたため、つい見てしまったら10分かからずで終わってしまいました。
最遠移動と成駒を2回動かすから、龍を作った後引いて上がって詰ませるのはヒントがなくても第一感で、その点、また、先手にも成駒がある点から、先手は3筋の歩を取って馬を作るのも十分予想可能なのですが、2度の馬引きの位置が限定出来、最終的にこれ以外にない位置に来るのが先手の成駒を無駄にしない見事な手順だなと感じました」

変寝夢 「PCに条件を設定している間に解けちゃいました。締め切り前ヒントで助かりました。双方成駒を連続で動かす、が絶妙な条件設定になっていますね」

諏訪冬葉 「ヒントを見るまで飛車成は全く考えず、『▲99馬だと玉移動に3手かかるから無理』とあきらめていました」

■わかってみれば当たり前の手順ですが、追加ヒントでは先手の馬引きと後手の9段目への龍移動を明かしました。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん
  金少桂さん  小木敏弘さん  小山邦明さん  ジェシーさん  隅の老人Bさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  テイエムガンバさん  DD++さん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  布哇斎さん  変寝夢さん
  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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