詰将棋データベースで遊ぼう 1 玉位置の分布
[2021年1月7日最終更新]
詰将棋データベースで遊ぼう 1 玉位置の分布
将棋盤には9×9で81のマスがあるが、詰将棋の玉位置で一番多いのはどのマスだろうか。逆に一番少ないのは?
2016年に、当時私が持っていた詰将棋データ(同一作を除き約23万7千作)から調べた結果を紹介した(本記事の下を参照)が、現在は483586作まで倍以上に増加したので、改めて調べてみた。1マスあたりの平均は5970作、1筋あたりあるいは1段あたりの平均は53732作なので、それと比べると平均よりどのぐらい多いか、少ないかがわかる。
作品数そのものだと比率がわかりにくいので、平均値を100%として表示すると、下記のようになる。
主な傾向は前回とそれほど変わらないが、91玉型が前回27%から44%に増加するなどかなり変動したマスもある。
- 最多は2ニ玉型。平均の約11倍で、全作品の1/8以上を占める。
- 次に多いのは1ニ玉型で約9倍。
- 2ニ・1ニが多いのは実戦型の詰将棋の影響が大きそう。左上の方でも8ニ・9ニが比較的多い。
- 2倍以上のマスは1一~1四、2一~2四、3一~3三の11マスで右上に集中している。
- 右上が多いのは座標系が右上を原点にしていることも要因か(部分図の場合、筋・段の数字を入れやすい)
- 最も少ないのは6八玉型、次いで7八玉型で平均の1/25ぐらい。
- 5五玉型は周りの8マスと比べると多く、都玉を意識した作品がかなりあることが伺える。
- 周りのマスより多いのは、5五以外に2二、8二、1九、5九、9九。
[2016年6月16日の記事]
詰将棋データベースで遊ぼう 1 玉位置の分布
将棋盤には9×9で81のマスがあるが、詰将棋の玉位置で一番多いのはどのマスだろうか。逆に一番少ないのは?
現時点で私の詰将棋データベースに収録されている図から、同一作(引用や衝突など)を除いた作品数を調べたら約23万7千作あった。この玉位置を1一から9九まで各マスに何作あるか数えてみれば、詰将棋の将棋盤での玉位置の分布が求まるわけだ。
実際に数えてみた結果は次の通り。
玉位置で一番多いのは2二で、3万作以上、全体の1/8以上が2二玉だった。続いて多いのが1二玉で約2万七千作。1万作以上ある玉位置は右上9マスに集中している。
逆に一番少ないのは6八玉で、2二玉と比べると1/200以下の作品数しかない。
筋と段で見ると、一番多いのは2筋と二段、一番少ないのは6筋と八段ということがわかった。
絶対値だと、どのぐらい多いのか少ないのかわかりにくいので、各マスの平均値を100%として、それぞれのマスの%を求めてみた。
2二玉は平均の10倍以上の作品があることがわかる。右上以外では目に付くのが5五玉で、周りのマスに比べて飛びぬけて高い数字。意図的に都玉で創作することが多いことをうかがわせる。
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