« 詰将棋メモ(2016年7月28日) | トップページ | 詰将棋メモ(2016年7月29日) »

推理将棋第103回解答(2)

[2016年7月29日最終更新]
推理将棋第103回出題の103-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第103回出題  推理将棋第103回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


103-2 中級 Pontamon 作 とどめは3段目の初王手    10手

「さっきの対局は、やけに早く終わったようだね」
「初王手が3段目の手だったけど、それで仕留めたよ」
「となると7手か9手かな?」
「いいや、後手番だったから10手もかかっちゃった」
「それじゃ、駒打ちまでだね?」
「いいや、とどめは駒を動かす手さ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 10手目は初王手
  • 10手目は3段目の着手
  • 10手目は駒を打たずに動かした

出題のことば(担当 NAO)

 3段目の初王手の駒種を推理しよう。

追加ヒント

 10手目は3段目の馬を寄る。

おまけヒント

 初手は▲68玉。


推理将棋103-2 解答  担当 NAO

▲6八玉  △3四歩  ▲7八玉  △7七角不成
▲8六歩  △3三角成 ▲8七玉  △4四歩
▲9八玉  △4三馬 まで10手.

(条件)
・10手目は3段目に駒を動かす初王手(△43馬)

Suiri1032

本作は、とどめに自陣内の駒を動かして詰ます爽快な作品。10手目の後手陣着手の詰みは"打つなら角"、"動かすなら馬"の単騎詰です。

端玉に馬単騎の筋が現れたのは久々のため、推理将棋を最近始められた方には目新しかったのではないでしょうか。

  • "端玉に馬単騎"の詰型は、たとえば「▲68玉 △XXX ▲78玉 △XXX ▲86歩 △34歩 ▲87玉 △77角成 ▲98玉 △76馬」のように98玉に馬を効かす形。、先手は 68玉~78玉~86歩~87玉~98玉の5手が必要だが、後手は 34歩~77角成~76馬の僅か3手で済むので、後手の手が余る。
  • 本問は、10手目が初王手となるよう、序盤で角の王手を掛けないよう手を進める。初手から「▲68玉 △34歩 ▲78玉 △77角不成」
    後半後手は、端玉に王手がかかる3段目の手△43馬を目指す。5手目から「▲86歩 △33角成 ▲87玉 △44歩 ▲98玉 △43馬」まで。

それではみなさんの短評をどうぞ。

Potamon(作者) 「後手の手数が余るこの馬単騎では、後手に何をさせるのかで条件が変わります。余詰み連発の修正に半年かかり、3回目の投稿でようやく完成した作品です。本手順を『43馬の初王手で詰み』では、馬単騎ですよと言っているようなものなので、駒種や着手地点を隠しました」

波多野賢太郎 「苦戦しましたが、なんとかこの詰上がりが閃いて、ヒントなしで解けました。こんな詰まされ方もあるんですね。無駄手がなく一直線な感じなので、たしかにもっと条件をシンプルにできそうですね」

渡辺 「知ってれば簡単。『10手目、3段目への駒移動で初王手の詰み』と書けますよね…」

■『10手目43馬の初王手で詰み』が一番シンプルと思います。担当のわがままで103回にこじつけて、"10手目3条件"として出題しました。

隅の老人B 「米長玉にしたのが大失敗。米長先生、講評をお願いします」

■ミスをしたのは、私が弱かったからだ・・・とのことです。

占魚亭 「条件から単騎詰の線が濃厚。玉の詰み位置を予想できれば易しい(?)」

小山邦明 「単騎詰のこの形が、面白い条件で限定できていると思いました。あき王手狙いの手順と思い、非常に解くのに時間がかかりました」

山下誠 「定型的な詰上がりなのに、馬の位置が遠いと全く見当違いの手を考えてしまいます。面白い条件ですね」

布哇斎 「馬単騎詰の手筋を知らないと中々浮かばないが、知っていれば詰み上がりの基本形ということで、まさに中級向けと思いました。三段目の横移動での王手、気づくと気持ちいいですね」

たくぼん 「この詰上がり、何だか久しぶりに見た気がします」

斧間徳子 「これもお馴染みの手順だが、10手目に集中させた綺麗な条件が出色」

■自陣で移動する馬単騎詰は、おもちゃ箱10-3や詰パラ67番の作品例がありました。久々に登場したので新鮮です。

飯山修 「解けてみると過去問10-3等何回か出ている手順。しかし直前ヒントを見ても全く気が付かなかった。詰パラ全国大会で直前ヒント第二弾を頂きどうにか到達」

■おまけヒントのリクエスト感謝。おけげさまで解答者増えました。

DD++ 「今回の馬単騎みたいに意外性を主眼にした問題は、関係の薄いポイントを大きく明かす『先手玉は端まで移動します』みたいな追加ヒントだと評判がいいようです(私の経験上)。担当の主義の違いというのももちろんあるでしょうけれど」

■ご指摘通り"先手玉は端まで移動"とのヒントの方が正解者が更に増えた気もします。

はなさかしろう 「今月もまた、素晴らしい10手が来ましたね。悩みました。馬単騎は最短で10手、と覚えていたのがとんだ生兵法で、実は3+5(攻方3手、玉方5手)のアンバランスな珍しい筋だったことに初めて気付いた次第。解けて爽快、目から鱗が落ちました」

諏訪冬葉 「玉位置は5-6段目と思っていました。まさか98とは・・・」

小木敏弘 「開き王手かなと思いましたが、角の通し王手もありかと思いついたら解けました。王様がうまく98の定位置に行けました」

S.Kimura 「飛車の空き王手で詰ませるとばかり思っていたので,この単騎詰めには考えが至りませんでした」

■古典の基本型の詰みでありながら、練られた条件からは詰筋が見えにくく、"端玉に馬"初見の方にとってはかなりの難問でした。


正解:16名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  小木敏弘さん  小山邦明さん
  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  DD++さん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  布哇斎さん  Pontamonさん
  山下誠さん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

|

« 詰将棋メモ(2016年7月28日) | トップページ | 詰将棋メモ(2016年7月29日) »

推理将棋」カテゴリの記事

コメント

「10手目、3段目への」でもシンプルでかつ103になっている、というのが私の言いたかったことです。

投稿: 渡辺 | 2016.08.13 03:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22735/63982491

この記事へのトラックバック一覧です: 推理将棋第103回解答(2):

« 詰将棋メモ(2016年7月28日) | トップページ | 詰将棋メモ(2016年7月29日) »