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推理将棋第105回解答(2)

[2016年9月29日最終更新]
推理将棋第105回出題の105-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第105回出題  推理将棋第105回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


105-2 中級 チャンプ 作 美野樫9兄妹の一局(その13)   12手

九美「やっぱり八重ねぇと一緒だと勝てるねぇー」
八重「さっきのは兄上方の手柄よ」
健一「おっ、嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか」

圭五「準決勝進出!もう優勝間違いなしだぜー」
八重「油断は禁物よ」
源三「そやで、すぐ調子に乗るんが圭五の悪いとこや」
隆二「ところで次は誰が行くんだい?」
七海「えーっと・・・四郎さんに任せてみては如何でしょう?」
四郎「え?僕はいいから、誰かやってきなよ」
九美「ウチも、おにぃのカッコイイとこ見てみたいなぁー?」
四郎「九美まで・・・」
健一「こりゃもうやるしかないんじゃねぇか?」
四郎「・・・わかったよ」

健一「分析してたみたいだな、何かいい作戦はあったか?」
四郎「そうだね、この形は応用できるかも」

四郎「僕の後手か、ここまできて負ける訳にはいかないな」

隆二「随分あっさり終わったらしいぜ」

四郎「よかったー、予定通り12手で勝てたや」
四郎「駒を成る手も打つ手も無かったね」

六実「え~?せっかく主役なのに、たったそれだけ~?」
隆二「相変わらず控え目な奴だな」
七海「六実さんも見習っては如何かと・・・」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 12手で詰んだ
  • 後手は4筋のみ着手した
  • 駒を成る手も打つ手もなかった

出題のことば(担当 NAO)

 駒を打たずに盤上の駒だけで詰む形を推理しよう。

追加ヒント

 止めの一手は両王手。


推理将棋105-2 解答  担当 NAO

▲7六歩   △二飛   ▲3三角不成四歩
▲同 角不成 飛   ▲6八玉   △七飛不成
▲7八玉   △四飛不成 ▲8八玉   △八飛不成
まで12手

(条件)
・後手は4筋のみ着手した(42飛~44歩~44同飛~47飛不成~44飛不成~48飛不成)
・駒を成る手も打つ手もなかった(▲33角不成~▲44同角不成、△47飛不成~△44飛不成~△48飛不成)

Suiri1052

着手制限がきびしい短編作品です。着手する筋が一つだけ、しかも成る手も打つ手も指せない手順でどうやって詰形を築くか、が推理のポイント。自陣の大駒を働かせるしかありませんが、単純な角の開き王手や飛の単騎詰の形はなく、"飛角"両王手の詰みを目指します。

  • 先手の協力手で後手の角道を通す。初手から「▲76歩 △42飛 ▲33角不成 △44歩 ▲同角不成 △同飛」
  • 先手玉が移動して大駒の筋に入って両王手の詰み。7手目から「▲68玉 △47飛不成 ▲78玉 △44飛不成 ▲88玉 △48飛不成」まで。

序の先手角の協力手と後手飛の細かい上下運動が面白く、最後は鮮やかな両王手ですぱっと決まりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

チャンプ(作者) 「有名な3筋のみ10手の応用(4筋Ver)です。このシリーズの中でも簡単な問題だったのではないかと思います。四郎は当初から9兄妹の中でも目立たず物静かで知的な設定でしたので、この手順及び条件の少なさはイメージにぴったりだと思って組み込ませて頂きました。対照的な性格である六実の一言と、すかさず鋭いツッコミを入れる七海も注目ポイントです」

渡辺 「確かに『あの形』の応用ですね。言われてみれば確かに後手4筋しか指していない」

斧間徳子 「3筋での10手詰はよくあるが、4筋は初めてか?簡潔な2条件でまとめた完成度の高い傑作!」

■3筋利用の両王手手順を2手延ばして4筋に応用した本作品、3筋利用の元ネタとはずいぶん印象が異なりますね。

はなさかしろう 「12手あると目移りしますが意外と詰まず、しかし0番の筋がありました。鮮やかです」

DD++ 「いわゆる0番の亜種。意外と他の筋でもできるんですよね。しかも解答側だと意外と思いつかない」

ほっと 「ヒント無しで解けたが、先手玉が4筋付近で詰む形を模索して苦労。シンプルな条件からの派手な手順は嬉しい。高坂氏の38飛不成まで10手に似ているが、こっちの方が上かも?」

■高坂さん作は詰パラ推理将棋コーナーの初回に出題された名作ですね。
※詰パラ第2問(平成19年7月号、修正条件)1)10手で詰んだ、2)後手は1種類の駒しか動かさなかった、3)不成りが4回あった
当初条件/mixi推理将棋コミュ0番:1)10手で詰んだ、2)終局時の後手持駒角歩、3)不成りが4回

諏訪冬葉 「元ネタを知っているかどうかで解答時間に差が出そうな気がします」

Pontamon 「4筋だけの着手とのことなので二枚飛車での詰みかと思ったら、駒打ちも無いとのこと。会話にあった『この形は応用できるかも』でピンと来て秒殺でした。この両王手を知っているかどうかで難度は異なるでしょうね。2年前だったら確実にヒント待ちだったでしょう」

波多野賢太郎 「これは後手が4筋限定なので、詰上がりさえわかればと、取っつきやすく感じました。私は、この詰上がりはあれこれ悩んだ末にパッと閃いた感じでした」

■予備知識の有無で難度分かれました。元ネタを知らずにノーヒントで解かれた方は実力十分です。

RINTARO 「不思議とあっさり解けました。同一筋しか指さないというのは考えやすいですね。うまい手順です」

小木敏弘「6段目の両王手も考えましたが、88に気がつくと解けました。
遅らせた44歩が面白いです」

金少桂 「自陣金出動、中段玉合利かず、角の空き王手等奇天烈な詰め上がりを一通り考えたあげく最後に考えた筋。4筋条件で後手角が役に立つとは考えづらく、それに気づいた後もなかなか両王手にたどり着けなかった」

飯山修 「打つ手が無いという条件が物凄くシビア。結局両王手に行きつく」

隅の老人B 「飛の動きがチョロチョロ、ウロウロ。角を取らせる、取るのが上手かった」

小山邦明 「両王手を狙うための飛の動きが面白かった」

たくぼん 「飛を上げ下げして最後両王手。実に気持ちよい手順でこれには唸りました」

山下誠 「打つのも成るのも不可となれば、確かに両王手しかない。これに気付くまで大いに苦しみました。飛車の動きが愉快です」

占魚亭 「両王手だったとは! かなり苦労しました」

原岡望 「両王手と言われてもしばらく考えた。角の細かい動きがポイント」

■両王手は大ヒントですが、飛の上下と角道を通す手順にも一捻りありました。

S.Kimura(誤解) 「両王手しかないと考えたら,正解でした」

■Kimuraさん惜しい。6手目が条件外の33同角でした。

布哇斎 「問題を見た瞬間は、指し手が狭く楽勝だと思ったのですが、玉を4筋に近づけようと6六玉への開き王手ばかり考え、遠ざける手が盲点になっていました。ところで、美野樫9兄妹は次回が最終回なのでしょうか?最後は全員登場と見ますがさて?」

■まだ最終回ではありません。出題中の106-3は決勝戦で長兄の健一が大活躍。


正解:20名

  飯山修さん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  金少桂さん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  布哇斎さん
  ほっとさん  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

ちなみに長男の名前は健一ですよNAOさん(笑)決勝が最終回と見せかけてそうではない展開を用意してみました。しかしながら布哇斎さん鋭い!

投稿: チャンプ | 2016.09.29 19:05

名前違い、失礼いたしました。

投稿: NAO | 2016.09.29 23:03

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