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推理将棋第106回解答(2)

[2016年11月3日最終更新]
推理将棋第106回出題の106-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第106回出題  推理将棋第106回解答(1)  (2)  (3)
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106-2 中級 Pontamon 作  後手の着手を大公開      11手

「11手で詰めたんだって?」
「とどめは不成だったんだ」
「どんな将棋だったの?」
「後手は、香、銀、金、角、飛の順で指していたよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 11手目の不成で詰んだ
  • 後手は、香、銀、金、角、飛の順で指した

出題のことば(担当 NAO)

 後手の協力手にピッタリの攻めを推理しよう。

追加ヒント

 飛不成までの詰みを目指す。後手の飛を取ることができないことに注意。


推理将棋106-2 解答  担当 NAO

▲2六歩  △1二  ▲2五歩  △3二
▲2四歩  △5二左 ▲2三歩成 △1一
▲3二と  △6二  ▲2一飛不成 まで11手

(条件)
・11手目の不成で詰んだ(▲21飛不成)
・後手は、香、銀、金、角、飛の順で指した
(△12香~△32銀~△52金左~△11角~△62飛)

Suiri1062

本作は、タイトル通り後手の着手駒種を全て明示して、協力手から先手の攻め筋を推理させる問題です。「香、銀、金、角、飛」と安い駒から高い駒に順に着手駒種を替えていく後手の手順には、多くの攻めのヒントが隠れています。

1) 玉の手がない→居玉で詰む。
2) 歩の手がない→先手は三段目から強引に突破。
3) 後半に大駒の着手がある→先手から飛や角を奪う展開にはなりにくい。
4) 最終手不成→単騎詰にはなりにくい。

以上を解図の鍵として、先手から三段目を強引に突破する手順を追っていきましょう。

  • 角で行く手順:
    ▲76歩~▲33角以下は後手の着手駒種と噛み合わず攻めが頓挫。
    ▲76(96)歩~▲44(97)角~▲53角成~▲31(71)馬と銀を奪い、以下、銀打~銀生と進める手順は、居玉に対しで詰む形がない。失敗例「▲76歩 △12香 ▲44角 △62銀 ▲53角成 △XX金 ▲31馬 」以下、銀打~銀生で居玉を詰ませる形がない。
  • 飛で行く手順:
    ▲26歩~▲25歩~▲26飛~▲36飛~▲33飛進めると3筋攻めが有力だが、残り1手の飛不成では仕留められない。失敗例「▲26歩 △12香 ▲25歩 △62銀 ▲26飛 △52金左 ▲36飛 △11角 ▲33飛不成 △92飛 ▲31飛成 まで」は最終手成で条件外れ。▲33飛成~▲31龍も同様に条件を外れる。また、3筋攻めと同様、▲76飛~▲73飛の7筋攻めも失敗する。
  • 歩で行く手順:
    ▲26歩~▲25歩~▲24歩~▲23歩成と2筋を突破して▲21飛不成を目指すのが正解手順。"と金"を残して生飛とのコンビで詰形を築いてゆく。角を11に引くため2手目は11香を動かし、最終21飛の効きを通すため銀は32地点で取らせて金は左金を上がる。初手から「▲26歩 △12香 ▲25歩 △32銀 ▲24歩 △52金左 ▲23歩成 △11角」以下、最後は"と金"が飛不成をアシストして詰形が完成。「▲32と △62飛 ▲21飛不成」まで。

簡素な条件から最終不成での詰手順を導くまで、誘い手もあり推理を楽しめる好作品でした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

Pontamon(作者) 「2ヶ月前の投稿作品なのに手順を忘れ、作品の狙い通り、不成で仕留めるための銀入手を目指して失敗しました。他の解答者にも銀入手を目指した方が居て欲しいと願うばかりです」

■角で銀を入手する順は作者でも迷うほど定番の手順でしたが、二段玉でないと銀不成で詰む形にはなりませんね。

布哇斎 「最後の不成から、角銀のコンビネーションが自然と考え、そちらばかり読んで泥沼でした。いくら角が便利だからって、決めつけはよくないものです(2つ目)」

波多野賢太郎 「この問題にハマってしまいました。角成から銀を取る順や2六飛から飛車を振る順しか浮かばず、ヒントを見てもかなり悩みました。歩を突いていくのは間に合わない気がして盲点でした」

■銀入手の筋に誘い込まれたのは、作者の狙い通りでした。

S.Kimura 「飛車単騎の不成は考えたのですが,歩で飛車の通り道を作る発想が浮かびませんでした」

飯山修 「居玉なのでいつものはてるま手筋と思ったが最終手生なので補助が必要。定跡7手詰の派生でしたか」

原岡望 「飛だけでは詰まないことに気づいて解決」

諏訪冬葉 「さっき(20日23時過ぎ)解けました。まさかと金がサポートに働くとは思いませんでした」

■最終手不成の条件がなければ、31か71の龍単騎の筋があるところ、▲23歩成からのと金攻めとは意表を突かれました。

RINTARO 「まさかの2筋でしたが、気付けば簡単でした」

小木敏弘 「解けると難しい手順ではないのですが、夜となり朝となって12時間かかりました。二番目の難問」

小山邦明 「最初は角を考えたが、後手の2枚の金の処置に困ったので、飛を活躍させる事を考えたら、きれいな手順となった」

占魚亭 「後手の着手順が明かされているので易しかったです」

山下誠 「2筋から攻めることに気付けば一目でした。面白い条件ですね」

加賀孝志 「まさか飛が間に合うとわ!」

■"と金"の遅早。歩が成って"と金"が動くまで5手も掛かるが、実はぴったり間に合う早い攻めです。

ほっと 「51玉を不成で詰ますには?まさか飛とは」

たくぼん 「先手の飛を世に出すのは一苦労ですね。面白い後手条件でした」

隅の老人B 「角を動かすには?これから初手が始まった」

はなさかしろう 「この条件で一意に決まりますか!安い順と見せて、飛角を取って打つことができなくなっているのが利いていますね」

斧間徳子 「初手76歩を考え大苦戦、決して『易しめの出題』ではなかった。簡素できれいな条件付けがすばらしい」

DD++ 「後手の駒種だけ明かすのは昔私もやりました(36-2)が、角が混ざった瞬間から駒打ちが視野に入るので実は結構解きにくいんですよね。先手が後手飛を取れないのは明らかですが、後手が先手飛を取るのは意外とできてしまって、しかも先手の手数があるので一見何かできそうという……。」

■本作品もDD++さん作9手(36-2)と同様、後手の着手駒種から手順を構築する良問。簡素条件から詰形と手順を論理的に導いていく推理力を試されます。

正解:19名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん
  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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