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推理将棋第107回解答(2)

[2016年12月3日最終更新]
推理将棋第107回出題の107-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第107回出題  推理将棋第107回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


107-2 初級 NAO 作      双子の対局     9手(2解)

「二人の勝負、仲良く一勝一敗だったって?」
「2局とも9手で詰ませて先手番が勝ったよ。不思議なことに2局とも不成の手と54桂の手があったんだ」
「さすが双子同士の対局だね。全く同じ手順だったってこと?」
「いいや、手順は異なる別の将棋だったよ」

さて、どんな将棋だったのでしょう? 手順を二通り答えてください。

(条件) 以下を満たす手順が二通り

  • 9手で詰んだ
  • 不成の手と54桂の手があった

出題のことば(担当 NAO)

 桂はどこで入手するのか、推理しよう。

追加ヒント

 いずれも5手目に桂を取って7手目54地点に打つ。
 「5手目▲33同角成」と「5手目▲73角同不成」


推理将棋107-2 解答  担当 NAO

解1:

▲7六歩  △3四歩 ▲2二角不成 △3三桂
▲同 角成 △5二玉 ▲5四桂   △4四歩
▲4三角  まで9手.

解2:

▲7六歩   △7四歩 ▲5五角 △7三桂
▲同 角不成 △6二金 ▲5四桂 △7二銀
▲6二角成 まで9手.

(条件)
・不成の手と54桂の手があった(解1:3手目▲22角不成と7手目▲54桂、解2:5手目▲73同角不成と7手目▲54桂)

Suiri1072a
Suiri1072b

本作は、107-1と同様、同一条件で"複数解"を求める作品。9手詰の簡素条件を目指しました。54桂の手があるので桂取りを目指せば自然に解けるはずです。

  • 後手の左桂(初形21)を取る(解1)
    後手桂を取れるのは、最短でも5手。21地点で取る22角成~21馬の筋は"不成"が入らないので不可。33地点での桂取りを目指す。後手34歩~33桂の後、先手が桂を取る前に指せる有効手は、"不成"の22角不成。初手から「▲76歩 △34歩 ▲22角不成 △33桂」以下は5手目33同角"成"と取る手と7手目の54桂が有効打となるよう、後手の協力手を選べばよい。5手目から「▲33同角成 △52玉 ▲54桂 △44歩 ▲43角」まで。先手の角成と後手の協力手52玉~44歩が連動し、止めの一手は不成で入手した角を43に打つ。
  • 後手の右桂(初形81)を取る(解2)
    こちらは73地点での角不成の桂取りを目指せばわかりやすい。初手から「▲76歩 △74歩 ▲55角 △73桂 ▲同角不成」以下は後手の62地点への効きを弱めればよい。6手目金移動の合いの後は、54に桂を打つ手から3手で詰む。6手目以降「△62金 ▲54桂 △72銀 ▲62角成」まで。72銀が飛銀の効きを外す定番の協力手。

それではみなさんの短評をどうぞ。

NAO(作者) 「はなさかしろうさんの2解問題とセットで出題するために創りました」

はなさかしろう 「単独ならば容易なはずが2解になると見えにくいですね。後者の方(解2)がなかなか思いつきませんでした。完全2解がシンプルな条件で達成されていることに脱帽です」

くるぼん 「まさに双子問題」

ほっと 「2解の対称性が美しい」

たくぼん 「左右の桂の対比が見事ですね。こういった魅せ方はありですね」

■桂を取った後の左右の攻め方の違いを楽しんでもらえましたようで、ほっとしています。

まさ 「考えやすい初級者向け例題、といったところ」

小山邦明 「54桂の形は意外と詰め易い事がわかりました」

斧間徳子 「片方は後手が54桂と打つのかと思ったが、流石にそれは無理ですね」

■桂を取って桂打ちがわかりやすいので、程良い易しさになりました。

Pontamon 「▲54桂の着手がある詰み形は3種類のようですが、桂の効きへのトドメ着手は1種類だけなんですね。他の2つとは違い、逆側からの攻めということもあり見つけるのに時間がかかりました」

■「不成の手はなかったが、54桂の手があった」とすると、詰型が3種になります。その3解目は後手番の手順限定あり、条件追加が必要になります。おもちゃ箱81-3参照。

渡辺 「有名な形。54桂→74桂にすれば単独解ですっきりすると思うのですが...。本問は2解にする意義を見いだせませんでした」

■左右の桂を各々取る手順が1解ずつになるよう、2解の例題向けにあえて創りました。

飯山修 「詰パラ10月号で出たばかりの解答だったので若干損した感じ」

■(解2)は、詰パラ10月号306番上谷作と同一手順。条件異なる別作品ではありますが、10月号の解図を始めたのが月末で気がつくのが遅れました。申し訳ありません。

小木敏弘 「(解2)これは素直な手順で順調にクリア。(解1)後手の54桂は無さそうということで、後手の左桂にフォーカス。少々苦戦。角の活躍が見所でした」

S.Kimura 「(解1)5手以内に桂馬を取る方法は特定できていたのですが,44歩が見えなかったです。(解2)107-1でも出てきた,銀が真っ直ぐ立つ手筋の72銀に
気づくのに時間がかかりました」

波多野賢太郎 「これは、8一の桂を取る筋(解2)はすぐわかりましたが、2一の桂を取る筋(解1)は少し悩みました。簡素な条件の好ツインだと思います。」

隅の老人B 「(解1)何処で桂を入手?取ってくださいと首を差し出す33桂、でした。(解2)ヒラリ一転、今度は73での桂取り。72銀で飛の利きを止めるのが好手」

山下誠 「(解1)2一の桂を取るこちらの手順の方が難しかったです。(解2)8一の桂を取る手に気付けば容易でした」

加賀孝志 「(解2)分かっていても思い出すのに大変。(解1)疲れた忘れていた、飯山氏の辞典にあり、便利ですよ」

布哇斎 「(解2)桂の利きに角を成って詰ませるのが第一感で、その通りの飛車側の桂取りは楽勝。(解1)もう一つは、角側の桂取りなんだろうなというのは読めていましたが、5手目で馬を作ってからの8手目の△4四歩が絶妙で、すぐには気づきませんでした」

諏訪冬葉 「ヒント待ちでした。後者(解2)は前半5手が確定するので62への利きをなくす72銀を見つけて終わりでした。前者(解1)は3手目にできることを考えた結果『角を取って打つ』に至りました」

占魚亭 「43角までの方(解1)がなかなか浮かばなくて一寸苦労しました」

DD++ 「取る桂が左右1解ずつ。どっちから見つけた人が多いでしょうね」

■73で取る方(解2)を先に見つけた方が多数派でした。(解1)は後手の協力手44歩が発見しづらかったようです。

RINTARO 「(解1)素直な手順。(解2)73から行く手順はしばらく気付きませんでした」

■(解1)を先に見つけた方は少数派でした。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  くるぼんさん
  小木敏弘さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  DD++さん  テイエムガンバさん  波多野賢太郎さん
  はなさかしろうさん  原岡望さん  布哇斎さん  ほっとさん  Pontamonさん
  まささん  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

はなさかさんの定義を詳しく聞いて理解しました。たしかにこれも「完全2解」ですね。

投稿: 渡辺 | 2016.12.03 08:04

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