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推理将棋第108回解答(2)

[2017年5月16日最終更新]
推理将棋第108回出題の108-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第108回出題  推理将棋第108回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


108-2 中級 Pontamon 作 14択・5択・決め打ちを推理せよ 11手

「ホナン君、これは怪盗シニアからの予告状なんじゃが…」
「タイトルは『14択・5択・決め打ちを推理せよ』か」
「中を見てくれ。推理のヒントが書いてあるんだが、よくわからんのじゃ」
「どれどれ
 ・11分で宝玉を頂く
 ・7分には3階を歩く
 ・同じところで会えるのは10分の一度だけ
か」
「3階と言っても、14棟のうちのどの棟なのかを推理できれば良いのじゃが」
「待てよ、シニアは推理将棋好きだから、これは条件か?書き換えると
 ・11手で詰み
 ・7手目の歩の着手は3段目
 ・同が付く着手は10手目のみ
だな」
「おぉ、そうじゃ。3段目への7手目の歩の着手14通りと数が一致するな。ひとつに絞るなら多分〇筋だ。早速警部に連絡せにぁ」
「博士、ちょっと待って。博士が〇筋に絞った理由はわからないけど、僕は違うと思うよ。これは警備の配置を間違えさせるための心理トリックだよ」
「なんと、そうなのか」
「シニア、心理トリックを見破ったぜ。博士、警部に〇棟の警備を強化するように伝えて!」
「間に合うと良いのじゃが…」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 7手目の歩の着手は3段目
  • 同が付く着手は10手目のみ

出題のことば(担当 NAO)

 同の手の後も攻めが切れない筋を推理しよう。

追加ヒント

 9手目に飛を取って、10手目△同玉。


推理将棋108-2 解答  担当 NAO

▲9六歩 △9四歩 ▲9五歩  △9三香
▲9四歩 △6二玉 ▲9三歩成 △7二玉
▲8二と △ 玉 ▲9二飛 まで11手

(条件)
・7手目の歩の着手(▲93歩成)は3段目
・同が付く着手は10手目(△82同玉)のみ

Suiri1082

本作は簡素な2条件の11手詰。博士とホナンの推理ドラマ仕立てで、ホナン少年が怪盗シニアが残した謎を解き明かしていきます。

  • 同の手なしのため7手目まで先手は歩を突き進めるしかない。9手目に指した駒を10手目に取られ、切れそうな展開のなか攻めをどう繋いでいくが推理の鍵となる。
  • 10手目に指した駒を取られた上で11手で詰ますには、"吊し桂"あるいは、歩を取らせて"角単騎"か"龍単騎"の筋も想定されるが、7手目3段目歩の手の制限がきついのでいずれの筋も届かない。したがって、9手目迄に止めの駒を取るとともに自陣駒の利きを活用して詰ます筋を目指す。
  • 香の利きを通しつつ止めの飛を入手可能な9筋攻めが正解。後手は自陣香を取らせて玉が攻め駒に近づいて協力する。初手から「▲96歩 △94歩 ▲95歩 △93香 ▲94歩 △62玉 ▲93歩成 △72玉」
  • 飛を取る手に10手目82同玉と応じて飛打で詰み。9手目から「▲82と △同玉 ▲92飛」まで。
  • 本局のポイントは7手目3段目の手で9筋の香を取ること。「7手目3段目の歩の着手で歩以外の駒を取る」ことは条件ではありませんが、攻めを繋いで詰み形を得るために必要な一手でした。これを示唆するのが怪盗シニアの予告状の"5択・14択"
    です。5択は取る駒種:飛、角、桂、香、歩(または攻め筋:1、3、7、8、9筋)。14択は、3段目の歩を取る9択に加え、歩以外の駒取り可能な5地点(13, 33, 73, 83, 93)を加えたもの。後者はわかりにくいヒントでした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

Pontamon(作者) 「『と金』と3段目で入手した駒との連携で詰ましたくなる心理トリックの効き目はあったでしょうか。タイトル中の5択は、歩以外の駒を同の着手なしで3段目で取れる、1、3、7、8、9の5つの筋、もしくは、駒種は、歩、香、桂、角 、飛の5種。軽いヒントのつもりでしたが、14択(歩を取る筋9、歩以外を取る筋5)は18択(歩9手順、香2手順、桂4手順、角2手順、飛1手順の計18手順)とした方が悩まずに済んだかもしれません。解図には関係ない部分ではありますが...」

■18択の方がわかりやすかったか。簡素条件にはあっさりした会話文を組み合わせた方が受けがよいですね。

小木敏弘 「大苦戦、試行錯誤の後、歩の直進かな?と見当をつけましたが、9筋は予想外。桂馬に未練を持ち過ぎました」

斧間徳子 「73で桂を取って吊るし桂で詰ます筋かと思ったら、はるばる9筋から攻め込むとは!簡潔な2条件に好感」

原岡望 「単純に香を取らせる手が盲点」

山下誠 「歩の連続着手は分るが、その筋が問題。最も遠く見える9筋とは盲点を突きました」

たくぼん 「初見4筋あたりかと考えましたが、詰上形が思いつかず。9筋を考えるとあ~そうか」

■シンプルな条件下の9筋攻めは意外性十分でした。

占魚亭 「最後まで残ったのが本作。2筋の線を捨てきれず、大苦戦でした」

ほっと 「多分引っ掛けだろうと思いつつも、どうしても2筋を模索してしまう。名探偵ホナンもシリーズ化希望」

■2筋攻めも有力ですが、手数が足りません。

諏訪冬葉 「手順前後の別解があるかと思ったら「同」の条件で逃れてました。タイトルの意味は全く分かりません」

まさ 「端攻めは盲点でなかなか気づきませんでした。『同のつく手は10手目のみ』が手順限定と余詰防止に役立つ巧い条件ですね」

はなさかしろう 「搦め手の攻めを思いつくまで2日かかりました。どちらも単独なら容易に達成できるのに、組み合わせたら守りが強い、というのは条件付けのひとつの理想ですね」

■通好みの巧い組み合わせは、最近の精力的な創作活動の中で生まれたものです。

S.Kimura 「1筋と9筋はノーマークだったので,シニアにしてやられた感じです.しかし,タイトルの5択の意味が分かりませんでした」

小山邦明 「7手目に駒を取れないと難しいと考えると、1筋と3筋と7筋と8筋と9筋となるが玉の周りから金銀を離すには端の筋が良いという事ですね」

■5択。駒を取るのが可能な1、3、7、8、9筋の選択です。7手目香取りの狙いは香を使うのではなく、香の効きを外すことにありました。

飯山修 「91香があるのでこの手順は絶対ないと思い、全く読んでいませんでした。解説に出てくるであろう14択を今後の参考にします」

DD++ 「問題を読んだ直後の私『なるほど一見本命に見える9筋は考えるだけ無駄ということか』……締め切り前ヒントを待った上でさらに丸1日かかりました。歩の着手14通りというのも最後まで何のことなのかわからず」

■14択。これはヒントにならず謎が深まりました。

波多野賢太郎 「ヒントを見てようやく解けました。9筋というのが全く思考外になってました。同の着手が10手目のみという条件がよく効いてますね。問題文は面白かったですが、ちょっぴりわかりにくかった気もしました」

加賀孝志 「ストレート、文を読むほうが大変だった」

布哇斎 「何を血迷ったか、七段目と三段目を間違え、歩を取り合って元の位置に打つことばかり考えていました。基本的には理詰めで読める素直な形だったと思います」

■条件がシンプルな割に会話は懲りすぎました。

隅の老人B 「『7手目は歩の着手、それも3段目』、ここから思案が始まった」

RINTARO 「成不成条件がないというのも重要なヒントで、『9手目に飛を取って、10手目同玉』より、9筋から歩を成って82と同玉が推測される」

■ヒント待ちからの裏推理も解図への近道。おおいに活用ください。


正解:20名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  DD++さん  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  布哇斎さん
  ほっとさん  Pontamonさん  まささん  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

最後の3行(加賀さんのコメント2回目以降)は108-1解答のものが混入したものでしょうか?原稿がきちんと反映されていないのかもしれません。

投稿: 渡辺 | 2017.05.17 09:34

渡辺さん、ご指摘ありがとうございます。
ご指摘の通り、108-1解答の消し忘れでした。削除しました。
混乱させてすみませんでした。>みなさん

投稿: TETSU | 2017.05.17 12:02

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