推理将棋第114回解答(1)
[2017年8月29日最終更新]
推理将棋第114回出題の114-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第114回出題 推理将棋第114回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第114回解説 担当 NAO
7月出題の第114回は19名から解答いただきました。
114-1 初級 渡辺秀行 作 同馬と寄る(その3) 9手
「またまた同馬と寄る手で9手で詰められたよ」
「そうか、今度の同馬と寄る手は31だったんだね」(条件)
- 9手で詰み
- 31同馬と寄る手があった ※
※棋譜に「寄」と付く必要はありません
出題のことば(担当 NAO)
前問と同様、寄る前の馬の位置を推理しよう。
追加ヒント
7手目の31同馬でトドメの金を奪う。
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推理将棋114-1 解答 ▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △3二銀 (条件) |
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本作は、"同馬と寄る"の第3弾。第2段と同様着手する駒と場所を示す簡素な1条件作品です。馬が31地点に寄るため一旦は玉と反対方向の21に入ること、7手目の31同馬でトドメの金を入手するのが解図のポイントです。
- 先手は"31同馬"を目指して角を22地点で成って、31に寄るために馬が21に入る。後手は銀が立って31の空間を空けて金を寄って協力する。初手から「▲76歩 △34歩 ▲22角成 △32銀 ▲21馬 △31金」
- "31同馬"で金を入手し、金を打って詰み。7手目から「▲31同馬 △62銀 ▲42金」まで。
なお、コメント欄でご指摘のあったように、本作の会話文「またまた同馬と寄る手で9手で詰められた」は、9手目が同馬と寄る手のように読めてしまうので、「またまた同馬と寄る手があって、9手で詰められたよ」または「またまた同馬と寄る手が決め手で9手で詰められたよ」の方が条件に合致したより適切な表現でした。
それではみなさんの短評をどうぞ。
渡辺秀行(作者) 「簡単でシンプルな条件3題。"31同馬"は馬の無駄な動きの感触」
まさ 「超基本問題。秒殺でした」
斧間徳子 「これは瞬殺でしたが、客寄せに好適。」
キリギリス 「これは比較的すっきりと解けました」
原岡望 「すぐできる。口開けに好適」
RINTARO 「条件でほぼ手順が決まる」
驫飛龍 「ヒントでわかりました、汗」
隅の老人B 「31馬と寄るには、馬の居場所は21、その前は22の筈、これでOK」
諏訪冬葉 「31に寄るなら21に置く方が簡単」
占魚亭 「金を取るのは(ほぼ)確実なので、見えやすかったです」
■微妙に味が異なる"同馬と寄る"3品。その3が1番の易問でした。
山下誠 「3一で取る駒を見つけるまで、結構苦労しました」
飯山修 「金の押し売りは推理将棋の重要手筋」
竹野龍騎 「9手目同馬かと……」
はなさかしろう 「9手目ではなく7手目。32銀とかわす形が面白かったです」
ほっと 「32銀~31金が少し珍しい?」
小木敏弘 「う~ん、32銀が敗着か? 銀はななめに・・・」
小山邦明 「後手の32銀とする手は珍しい印象です」
■先行例少ないが、31で金を取る展開は8手詰の基本手順の一つ。
Pontamon 「その3は予想してませんでした。美野樫9兄妹シリーズは"その15"までありましたが、同馬と寄るシリーズもまだまだ続くのかな?」
S.Kimura 「同馬と寄る,だけでいろいろできるものですね.まだ,問題があるのでしょうか」
■その3まで投稿いただきましたので一旦終了です。簡素条件のシリーズ作品のご投稿を歓迎します。
正解:19名
飯山修さん S.Kimuraさん 斧間徳子さん キリギリスさん 小木敏弘さん
小山邦明さん 隅の老人Bさん 諏訪冬葉さん 占魚亭さん 竹野龍騎さん
テイエムガンバさん 驫飛龍さん はなさかしろうさん 原岡望さん
ほっとさん Pontamonさん まささん 山下誠さん RINTAROさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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