推理将棋第114回解答(2)
[2017年8月31日最終更新]
推理将棋第114回出題の114-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第114回出題 推理将棋第114回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
114-2 中級 Pontamon 作 後手の42同龍 11手
「どうにか11手で仕留めたよ」
「どんな将棋だった?」
「後手に42同龍の手があったよ」(条件)
- 11手で詰んだ
- 42地点で後手の同龍の手があった
出題のことば(担当 NAO)
龍が居ても詰む形を推理しよう。
追加ヒント
5手目の角成で銀を奪う。
|
推理将棋114-2 解答 担当 NAO ▲7六歩 △4四歩 ▲同 角 △5四歩 (条件) |
|
本作は、"同"の付く後手着手指定1条件作品。後手は自陣の同龍と指すために飛成を目指しますが、飛車振りのタイミングが急所です。
- 42地点で"同龍"とするため、後手は4筋の歩を切り42飛~47飛成とする必要がある。しかし、既成手順の"76歩 44歩 同角 42飛 53角成 47飛成"では、以下"42歩 同龍"と進めても残り3手では詰まず、失敗する。後手は、先手の44角が1手で銀を取れるよう協力して4手目に5筋の歩を突いて6手目に飛車を振る。初手から「▲76歩 △44歩 ▲同角 △54歩 ▲71角成 △42飛」
- 最後に馬で仕留めるため7手目72に銀を打っておき、後手が龍を作るのを待つ。42歩打に同龍とさせて玉の退路を塞げばトドメの馬寄りで詰み。7手目から「▲72銀 △47飛成 ▲42歩 △同龍 ▲61馬」まで。
早く飛車を成るため4手目△42飛としたいところ、先手に銀を取らせてから6手目△42飛と遅らせる手順が微妙に指しにくく、心理的な妙手順を含んだ簡素条件作でした。
それではみなさんの短評をどうぞ。
Pontamon(作者) 「早く龍を作る鉄板手順の6手目47飛成を遅らせただけですが、手筋を知っているとそれが災いして作意順を見つけにくかったかも」
まさ 「2手目44歩は基本手筋だが4手目42飛としないのが珍しい」
斧間徳子 「4手目にすぐに42飛とやりたくなるため、解きにくい。巧みな1条件作品を次々と発表するPontamonさんには敬服」
小山邦明 「42飛を4手目にする手順から考えたため苦戦した」
ほっと 「難しかった。早く龍を作りたくて4手目42飛ばかり考えていた」
隅の老人B 「42同竜、それには先ず47飛成ですね、これで解決」
飯山修 「飛振りを早くやりたいのにこんなにゆっくりでいいとは考えにくい」
山下誠 「4手目ですぐに4二飛と指して、堂々巡りをしてしまいました」
S.Kimura 「4手目は42飛と決めてかかっていたのが失敗でした」
諏訪冬葉 「ヒントを見るまで4手目は△42飛だと思い込んでました」
はなさかしろう 「42飛廻りをぐっとこらえて先に54歩ですね」
竹野龍騎 「44歩、同角はすぐ指しても、54歩、71角成は浮かばず」
■4手目△42飛を考えさせるのは、作者のの狙い通り。
原岡望 「退路封鎖だったとは。ヒントで直ぐ解決」
占魚亭 「53馬・63桂の形が第一感でした」
小木敏弘 「42龍より71馬が強力でした」
RINTARO 「72銀に気付けば解決」
キリギリス 「7手目▲7二銀の妙手がむずかしかったです。ヒントがなければ解けなかったです」
■71角成~72銀~61馬は、71銀を取る基本型の一つ。9手詰では後手の遊び手が2手入るため2千通り以上の手順があります。
正解:18名
飯山修さん S.Kimuraさん 斧間徳子さん キリギリスさん 小木敏弘さん
小山邦明さん 隅の老人Bさん 諏訪冬葉さん 占魚亭さん 竹野龍騎さん
テイエムガンバさん はなさかしろうさん 原岡望さん ほっとさん
Pontamonさん まささん 山下誠さん RINTAROさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
| 固定リンク
「推理将棋」カテゴリの記事
- 推理将棋第190回解答(3)(2025.10.29)
- 推理将棋第190回解答(2)(2025.10.25)
- 推理将棋第190回解答(1)(2025.10.23)
- 推理将棋第191回出題(11月10日まで)(2025.10.13)
- 推理将棋第189回解答(3)(2025.09.28)

コメント