推理将棋第110回解答(1)
[2017年9月27日最終更新]
推理将棋第110回出題の110-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第110回出題 推理将棋第110回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第110回解説 担当 NAO
第110回 出題2017年3月5日、解答締切2017年4月15日、解答18名
110-1 初級 Pontamon 作 1条件の妙 11手
「角の着手が多かったけど11手で勝ったね」
「角を取って、それを使ったからさ」
「だから7手目に、44地点での"同角左不成"なんて手もできたんだね」(条件)
- 11手で詰んだ
- 7手目は44地点での"同角左不成"
出題のことば(担当 NAO)
"左不成"と記述する形を推理しよう。
追加ヒント
7手目までは自然に決まる。9手目どこに角を成るか。
推理将棋110-1 解答 ▲7六歩 △3四歩 ▲2二角不成 △5四歩 (条件) |
![]() |
本作は第110回に因み"11手詰の難度ゼロ"、棋譜を1手だけ示す1条件で全手順が判明する11手詰です。
- 7手目に"44同角左不成"とするためには次の2点を満たすことが必要となる。
1)5手目で44地点に効きのある2枚の角が後手陣内にあり、その一方は4筋より右側(11~33)、他方は左側(71~53)であること。
2)6手目に44地点に着手すること。 - すると、7手目迄は一本道に進む。初手から「▲76歩 △34歩 ▲22角不成 △54歩 ▲53角 △44歩 ▲同角左不成」
ここから受先で4手で詰む手順を考えればよい。8手目から「△52玉 ▲31角成 △51金左 ▲53角成」まで。2枚の角が続けて成る手順がぴったりと決まった。
希少な1条件かつ難度ゼロの傑作です。"7手目迄の唯一手順探索"+"8手目からの4手詰"、7手+4手の易問2題を解かせることで解答者に"優しい"作品に仕上がりました。
(短評)
Pontamon(作者) 「類型の第80-1の9手では後手に手が余るのに更に2手増やすと条件も増えそうですが、逆に少なくなっていることから『1条件の妙』のタイトルにしました」
竹野龍騎 「1条件の好作。しかも易しく貴重。芋蔓式に解けて、解後感もよい」
隅の老人B 「7手目を指すには、5手目には角打。これで、3手目は角取りでした」
飯山修 「7手目条件を満たす手順がこれしかないので判りやすい」
占魚亭 「7手目までは一本道なので超やさしい」
波多野賢太郎 「これは素直で難度ゼロに納得でした。この7手目だとこの手順が絶対ですよね」
ほっと 「これは確かに難度ゼロ。作るのは難しそう?」
諏訪冬葉 「『同角左不成』でどっちの角を動かすのか迷った」
山下誠 「4四同角左生の1手で手順を限定していることが凄い。角を打つ場所が決まるので、解くのは容易でした」
はなさかしろう 「先手は3手目以降全て角ですね。するする解けましたが、さて、攻方が強そうな7手目までの局面から、結局この手順しかないというのに驚きました」
渡辺 「11手一条件でしかも簡単というのは掘り出し物。素晴しい発見でした。
7手目にチェックポイントがあるのが易しくするコツですね。11手が7手+4手になる。ところで、箇条書条件ですが『7手目は44同角左不成』と書けばもっとすっきりします」
RINTARO 「実質4手詰」
斧間徳子 「8手目からの4手を考える問題だが、2枚の角を成って詰めるのがいい味」
小山邦明 「角で金、銀を取る手順ではうまくいかずに、金を逃げ道の邪魔になるように動かすのが面白い」
小木敏弘 「後手の右銀を取りたいが、43に逃げられる」
S.Kimura「最後に53銀としそうになりました」
正解:18名
飯山修さん S.Kimuraさん 斧間徳子さん キリギリスさん 小木敏弘さん
小山邦明さん 隅の老人Bさん 諏訪冬葉さん 占魚亭さん 竹野龍騎さん
波多野賢太郎さん はなさかしろうさん 原岡望さん ほっとさん
Pontamonさん 山下誠さん RINTAROさん 渡辺さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
| 固定リンク
「推理将棋」カテゴリの記事
- 推理将棋第183回出題(3月10日まで)(2025.02.13)
- 推理将棋第181回解答(3)(2025.01.28)
- 推理将棋第181回解答(2)(2025.01.26)
- 推理将棋第181回解答(1)(2025.01.22)
- 推理将棋第182回出題(2月10日まで)(2025.01.01)
コメント