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推理将棋第109回解答(1)

[2017年9月20日最終更新]
推理将棋第109回出題の109-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第109回出題  推理将棋第109回解答(1) (2) (3) (4) (5)
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推理将棋第109回解説  担当 NAO

推理将棋の第109回~第112回の解説が未発表のまま積み残しておりましたが、順次掲載いたします。たいへん遅くなりましたこと、改めてお詫び申し上げます。

第109回 出題2016年12月31日、解答締切2017年2月28日、解答19名


109-1 中級 渡辺秀行 作  詰まされても良し 10手

「平成29年に因んで29への着手で詰みだよ。詰上図に成駒はなかったんだ」
「3手目の棋譜は58金上か。10手目に詰まされた方が金運が上がるのかね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件) 

  • 10手目に29地点への着手で詰んだ
  • 終局図に成駒はなかった
  • 3手目の棋譜表記は「58金上」

出題のことば(担当 NAO)

 29地点の手で詰む形を推理しよう。

追加ヒント

 8手目は37地点に同角不成。


推理将棋109-1 解答

▲6八金 △3四歩   ▲5八金上 △5五角
▲3六歩 △2八角不成 ▲3七桂  △同角不成
▲4八銀 △2九飛   まで10手

(条件)
・10手目に29地点への着手(△29飛)で詰んだ
・終局図に成駒はなかった(△28角不成~△37角不成)
・3手目の棋譜表記は「58金上」(初手68金~▲58金上)

Suiri1091

年賀詰の第一問は、"29"地点の着手で詰む作品。解図は10手で詰ますための形、離し飛車の筋に気がつくかどうかが鍵です。

  • 最終手"29飛"で詰ますために、後手は角道を開け55~28の経路から角で飛を奪って攻め、先手が協力する。3手目58金"上"とするための初手は48金か68金のいずれかだが、後の29飛打の詰みを見越して68を先に塞いでおく。これらの条件を満たすように手順を構築すれば、初手から「▲48金 △34歩 ▲58金上 △55角 ▲36歩 △28角不成」
  • 先手の29桂と39銀が残っているが、飛打ちの空間を開けるため37桂と跳ね、同角不成と王手を掛けさせて48銀とすれば右銀がピンされて無力化できる。7手目から「▲37桂 △同角不成 ▲48銀 △29飛」まで。
  • 金を初手と3手目に着手させることによって、後手の攻め「△34歩~△55角~△28角不成~△37角不成~△29飛」に対する先手の右辺の協力手「▲36歩~▲37桂~▲48銀」がぴったりと決まりました。年賀詰めの一局目に相応しい華麗な詰上がりで、負かされた先手も金運も上がったことでしょう。

(短評)

渡辺秀行(作者) 「例の詰上を10手にして桂跳を入れて29飛打を可能としました。2通りしかない1手目3手目の組み合わせ(実質一通り)と最終着手29からおおよその詰形の想像は楽かと思いますので、例のピンメイトを知らなくても解くのにそんなに難はないかと」

DD++ 「29竜ができず29飛でとなると玉のコビンをどう埋めるかが問題。9手詰でも71飛で成立する形ですが、無駄手を挟んでもシンプルにまとまっているのは流石」

はなさかしろう 「9手以下で詰む手順には2九への着手は無いのですね。本譜は10手ならではの手順でした」

S.Kimura 「一番最後まで分からなかったのがこの問題でした。29飛で終わることは予想していましたが,29地点を空ける手と39の銀を何とかする手が両立できなくて悩んでいました」

斧間徳子 「1,3手目が明かされているので非常に易しく、おとそ気分でも解ける正月向きの作品」

Pontamon 「3手目での『58金上』手順は2択。その時点の駒配置から目指す詰み形が見えたので、すんなりと解けました」

波多野賢太郎 「3手目金上表記の条件がなるほどなあと思いました。素直に考えたら解けました。新年の幕開けにふさわしい問題ですね」

山下誠 「3手目が大きなヒントで、後手の角の活用が見えやすかったです」

諏訪冬葉 「"▲58金上"から手筋を予想。銀をどかして48を塞ぐ△37角のピンがぴったり」

小山邦明 「銀を動かせない収束形は面白い」

小木敏弘 「37角の銀縛りの術に気がつくまで大いに苦労いたしました」

ほっと 「37桂が好手」

原岡望 「妙手37桂で決まり」

隅の老人B 「解けてから条件文を読み直す。合っているなと再確認」

RINTARO 「詰み形からの逆算で解けました」

占魚亭 「先手の陣形を考えるのみ」

桝彰介 「年賀詰めに合わせた2九の着手条件が最終手を限定しているのが上手いです」

飯山修 「29年の最初を飾る見事な詰め上がり」


正解:18名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  キリギリスさん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  DD++さん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  ほっとさん
  Pontamonさん  桝彰介さん  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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