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推理将棋第109回解答(4)

[2017年9月24日最終更新]
推理将棋第109回出題の109-4の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第109回出題  推理将棋第109回解答(1) (2) (3) (4) (5)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


109-4 中級 DD++ 作  三羽のトリ 11手(香落ち)

A「お、BとCで今年も指し初めやってるな」
B「はい、今17地点で今年最初の駒トリがあったところです」
C「'17年の酉年だけにね!」

A「ありゃ、そこ西暦でなのか」
B「では29地点で今年2回目の駒トリを指しますね」
C「29年の酉年だけにね!」

A「いいねえ、指し初めらしくなってきた」
B「お次は11手目に今年3回目の駒トリを指しましょう」
C「1月1日で酉年だけにね!」

A「しかも今駒を成ったからCの玉が詰んだな……って11手? Bは後手じゃないのか?」
B「香落ちの上手なんです。僕の11香をトリ除いて僕から指したんです」
C「……」

A「おい、C、何か言うんじゃないのかよ」
B「頑張ってネタ振りしたのに」
C「このネタは三連(トリプル)までなんだ。酉年だけにね!」
A「やかましいわ!」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 香落ち対局で、11手目の駒成で詰んだ※
  • 17地点で1回目の駒トリがあった
  • 29地点で2回目の駒トリがあった
  • 11手目に3回目の駒トリがあった

※香落ち……初形から11香を取り除いた状態で対局開始します。取り除かれた駒は対局中には使用できません。51玉の側を上手、59玉の側を下手といい、初手は上手が指します(つまり、初手△84歩などになります)。この出題が香落ちなのは単なる盤面反転による数字合わせが目的で、11香の有無は作意手順の成否や余詰の有無に全く関係ありませんので「51玉の側が初手を指す」くらいで考えていただければと思います。


出題のことば(担当 NAO)

 29地点へ移動する駒を推理しよう。

追加ヒント

 2回目の駒取りは9手目29香成。


推理将棋109-4 解答  担当 NAO

△3四歩  ▲1六歩  △4四角  ▲1七
角不成 ▲5八飛  △2八香  ▲4八玉
2九香成 ▲5九金右 △3九角 まで11手.

(条件)
・11手目の駒成(△39角成)で詰んだ
・17地点で1回目の駒トリ(5手目△17同角不成で香を取る)
・29地点で2回目の駒トリ(9手目△29香成で桂を取る)
・11手目に3回目の駒トリ(11手目△39角成で銀を取る)

Suiri1094

年賀推理の第4問は"17"と"29"の両地点で駒"トリ"着手のある11手詰。両地点で各々駒を取った後、11手目の駒取り王手で詰ます設問。3回の"トリ"が入る攻めは忙しく、上手の手順は自然に限定されていきます。

  • 上手は最短の5手目、角で17の駒を取る。最終手の成る手を残すため17角不成とするが、次の29の駒を取るのが角以外の駒。そこで下手は▲16歩~▲17香と29に駒を残しながら香を差し出して協力する。初手から「△34歩 ▲16歩 △44角 ▲17香 △同角不成」
  • 取った香をすぐ打って29桂を取りにいけば、最終手39角成で銀を取る詰み形が見える。下手の協力手は詰みに近づく48玉とその退路58,59を塞ぐ手に決定。6手目から「▲58飛 △28香 ▲48玉 △29香成 ▲59金右 △39角成」まで。▲58飛が28地点を空けながら退路を塞ぎ、▲59金右の逆モーションも39地点への効きを消しながら退路を塞ぎ、いずれも一石二鳥の協力手となった。

下手陣内の17と29を攻め方の上手が使えるよう、盤面反転のためだけに香落ちにしていますが、新年に因んだ"17"、"29"、"11"の3つを干支の"トリ"に関連付けた年賀条件がてんこ盛りの楽しい作品でした。

(短評)

DD++(作者) 「香落ちが強引ですが、今年の年賀でこの条件が成立するなら許されるでしょう。許されるかなあ。許されるといいなあ」

小山邦明 「香が大活躍するのが香落ち対局との対比で面白い」

桝彰介 「香落ちは面白い趣向なので、香落ちならではの詰め上がりがあれば見てみたいです」

飯山修 「無理矢理香落ちにしなくても1手足して12手作品でいいような気がしますが」

はなさかしろう 「年賀条件トリオが美しいですね。てなりでひトリでに解けました。酉年だけにね!」

斧間徳子 「17、29、11に絡めた駒トリの3条件だけでまとめるとは凄い。手順も、28香打が新鮮」

小木敏弘 「17地点と29地点の連携でサンキューです」

ほっと 「うまく年賀要素を織り込んでいる」

S.Kimura 「手が限定されていて割と簡単に解けたのですが,『トリプル』が私には高度すぎました」

Pontamon 「2回目までの駒トリ地点にビッタリなのは桂だけど、桂や17角成だと非限定・手順前後がある13手。7手目の発見が鍵でした」

波多野賢太郎 「条件がなかなか面白いと思いました。この手数なので、上手は角を出し、下手は1七へ香を上げて…、と考えやすかったです」

諏訪冬葉 「『5手目に角で香車を取って7手目に打つ』これで詰み形が見えました」

隅の老人B 「決め手は28香打、そういう事にしておこう」

原岡望 「28香で決まり」

山下誠 「1七で桂または香を取るとあたりをつければ容易でした」

占魚亭 「いちばん易しかったです」

RINTARO 「ヒント頼り。109-2-2との59金の対比が面白い」


正解:18名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  キリギリスさん  小木敏弘さん
  小山邦明さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  DD++さん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  原岡望さん  ほっとさん
  Pontamonさん  桝彰介さん  山下誠さん  RINTAROさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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