推理将棋第115回解答(1)
[2017年10月29日最終更新]
推理将棋第115回出題の115-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第115回出題 推理将棋第115回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第115回解説 担当 NAO
9月出題の第115回は14名から解答いただきました。解答者数減りましたが、ヒントが足らなかったか・・・
115-1 初級 NAO 作 端に成る 9手
「9手で詰ませたって。どんな将棋だった?」
「端に成る手があったね。3回目の王手、2段目に銀を打つ手が決め手だったよ」(条件)
- 9手で詰んだ
- 端に成る手があった
- 3回目の王手は2段目に銀を打つ手だった
出題のことば(担当 NAO)
3回王手の掛け方を推理しよう。
追加ヒント
端に成る手は5手目。成るのは何処か?
推理将棋115-1 解答 ▲7六歩 △5二金左 ▲3三角不成 △4二銀 (条件) |
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本作は、タイトルとおり"端に成る"手がテーマの短編です。後手銀の動きに意外性がありました。
- 3回の王手が必要。1回目の王手▲33角は必然として、2回目は銀を取り、王手3回目に二段目銀打ちで詰む形を目指す。すなわち"△41玉型+▲33馬+▲32銀"がぴったりの詰上がりとなる。2手目は王手を残しながら41地点を空ける△52金左。初手から「▲76歩 △52金左 ▲33角不成」
- 銀をどこで取るかが問題だが、33地点で取ればよく、端に成る手は15地点に決定する。4手目から「△42銀 ▲15角成 △33銀 ▲同馬 △41玉 ▲32銀」まで。とどめは32地点に銀を打つ。
紛れ筋:42地点で銀を取る手順「▲76歩 △XXXX ▲33角不成 △42銀 ▲同角不成 △XX玉」後手が2手目△52金左~6手目△41玉と応じれば7手目以降、▲33角成~▲32銀の詰みがあっても8手目△99角成ができず端に成る手が入らない。また、7手目▲15角成や8手目△99角成を入れると9手で詰まない。
33角から角の筋での2回の王手に止めの銀打ちを狙えば自然に解がわかるので初級としましたが、担当が想定したより難しく感じられた解答者が多かったようです。
それではみなさんの短評をどうぞ。
NAO(作者) 「一瞬でも99角成に手が伸びてもらえれば成功です」
小山邦明 「端成を後手の99角成と一瞬推理させる面白い条件でした」
斧間徳子 「一目、99角成が出るのか思ったが、これは勘ぐり過ぎでした。2度目の王手も早くかけたいので5手目にすぐ銀を取りたくなる。33銀が妙手」
Pontamon 「トドメの銀打ちと99角成だと、あちらを立てればこちらが立たず。本筋の33銀がうまい手」
ほっと 「いったん遠ざかる15角成が面白い」
■99角成を入れる手順もちょっと考えたくなるが、すぐ駄目とわかるはず。
竹野龍騎 「42馬、62玉、53銀まで、と思いきや条件は2段目だった。この手順が頭に残ったためかヒントを見ても苦戦。33銀が好手!」
諏訪冬葉 「角の成り場所は予想の範囲内でしたが銀を33で捨てる手に気づかず苦戦しました」
キリギリス 「3三の角を一度1筋に移動して再び3三で銀を取るという手順が盲点でした」
小木敏弘 「後手銀が2度動くのが予想外で、大苦戦しました」
山下誠 「4二銀から3三銀が見えず、これが最後まで残りました」
原岡望 「角を追いかけるのがみそ」
■9手詰では同一地点の王手は珍しいかも。33地点での王手2回が意表の展開でした。
RINTARO 「初級にしては難しかったです」
S.Kimura 「33銀には気づいていたのですが,2手目に52金左にしておくと詰むことを見落としていました」
はなさかしろう 「解けてなるほど、マスターピースですね」
飯山修 「いくつもの非限定を一挙に消し去る端成」
■詰形は9手詰の応用ですので、強い限定が必要でした。"端に成る"がぴったり。
正解:14名
飯山修さん S.Kimuraさん 斧間徳子さん キリギリスさん 小木敏弘さん
小山邦明さん 諏訪冬葉さん 竹野龍騎さん はなさかしろうさん
原岡望さん ほっとさん Pontamonさん 山下誠さん RINTAROさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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