推理将棋第118回出題(2月10日まで)
[2019年9月23日最終更新] 118-4解答、第118回出題当選者
118-4余詰修正
118-4について、NNNさんから余詰めのご指摘をいただきました。粗検深くお詫び申し上げます。次のように会話文と条件を変更して修正といたします。
修正前:
会話文
「後手の王手は、最後の不成の王手の他、成る王手、空き王手、持駒を打つ王手、普通の王手の計5回だったね」(条件)
- 後手の王手は、20手目"不成の王手"の他、"成る王手"、"空き王手(*1)"、"持駒を打つ王手"、"普通の王手(*2)"の計5回だった
*1 "空き王手"の手が成/不成の手を兼ねる場合、"空き王手"としてのみ数えます。
*2 "普通の王手"は、移動した駒の効きによる王手で、棋譜に成や不成が付かないものです。
修正後:
会話文
「後手の王手は全部で5回あって、"成る王手"、"普通の王手(*1)"、"空き王手(*2)"、"持駒を打つ王手"、"不成の王手"の順番だったね」(条件)
- 後手の王手は5回あり、"成る王手"、"普通の王手(*1)"、"空き王手(*2)"、"持駒を打つ王手"、"不成の王手"の順番だった
*1 "普通の王手"は、移動した駒の効きによる王手で、棋譜に成や不成が付かないものです。
*2 "空き王手"は両王手を含みません。"空き王手"の手が成/不成の手を兼ねる場合、"空き王手"としてのみ数えます。
なお、解答につきましては元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。
練習問題余詰修正
練習問題に余詰がありましたので、修正いたします。
修正前:
会話文
「11手で詰ませて勝ったよ。同歩と取る手があったけど、成る手はなかったね」
「新年早々からめでたいね。いい手があったんだね?」(条件)
- 成る手はなかった
修正後:
会話文
「11手で詰ませて勝ったよ。同歩と取る手があって、不成の手が3回、成る手が0回だったね」
「平成30年の新年早々からめでたいね。いい手があったんだね?」(条件)
- 不成の手が3回、成る手が0回
練習問題解答
11手詰で18地点の王手は角打ちに限られます。筋違い角で詰む形は54玉型か72玉型のいずれか。▲18角を王手とするために必要な▲26歩が"同歩"となるよう△44角~△26角の協力手で解決します。72玉型に▲18角の初王手で詰み。
なお、不成3回のない修正前条件では、「▲76歩 △62玉 ▲44角 △72玉 ▲53角不成 △34歩 ▲26歩 △66角 ▲同歩 △64歩 ▲18角」の別解がありました。
(1月4日 NAO)
将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第118回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
解答、感想はメールで2018年2月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第118回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で2名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。
推理将棋第118回出題 担当 NAO
第118回は"1"と"18"に関連する作品が揃いました。恒例の年賀推理将棋を特集します。
■練習問題 中級 2018年の初王手 11手
「指し初めの一局はどうだった?」
「11手で詰ませて勝ったよ。同歩と取る手があったけど、成る手はなかったね」「新年早々からめでたいね。いい手があったんだね?」
「11手で詰ませて勝ったよ。同歩と取る手があって、不成の手が3回、成る手が0回だったね」
「平成30年の新年早々からめでたいね。いい手があったんだね?」
「18の手が新年の初王手。会心の一手だったよ」(条件)
- 11手で詰んだ
- 同歩と取る手があった
成る手はなかった
不成の手が3回、成る手が0回- 初王手は18地点への着手
さて、2018年の指し初めはどんな将棋だったのだろうか?
※解答は本出題の後に記載
■本出題
118-1初級は初登場の原岡望さんから年賀サービス問題。既出手順なのでさくっと解いていただきましょう。
118-2中級はPontamonさんから着手地点を限定する謎解き問題。よくある形ですが意表の手がでるかもしれません。
118-3中級は担当NAOから年賀のご挨拶。1筋11回がサービス条件です。
118-4上級はPontamonさんの力作。きびしい指し手制限が解図のヒントとなるでしょう。
解答〆切り2月10日
- 118-1 初級 原岡望 作 指し初めは踏んだり蹴ったり 11手 解答
王手が続く詰み形を推理しよう。 - 118-2 中級 Pontamon 作 2018年は1の地点8回 11手 解答
1が付くのは1筋と1段目。1筋と1段目の着手点で使える共通の数字を推理しよう。 - 118-3 中級 NAO 作 18手目の初王手 18手 解答
8連続で動くのはもちろん玉。11地点で詰む形を推理しよう。 - 118-4 上級 Pontamon 作 2018年1月1日生 20手 解答
5種類の王手が難関。空き王手の形を推理しよう。
■ヒント (1月30日 NAO)
118-1:歩の王手3連発で決まり。
118-2:1が付く着手地点の数字は1以外に4と5。14,15,41,51の各地点の着手が計8回。
118-3:同の付く手は9手目15同玉と13手目13同玉。
118-4:初王手は歩成。18手目18地点に飛車を打ち、11飛不成で詰み。
118-1 初級 原岡望 作 指し初めは踏んだり蹴ったり 11手
「指し初めの一局はどうだった?」
「1つの駒しか動かさなかったのに11手で詰まされちゃった。おまけに4回も王手があって踏んだり蹴ったりだった。成る手はなかったよ」
「1つの駒だけ動かして11手とは指し初めらしい対局だとおもうよ。よき1年になりますように」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 11手で詰んだ
- 後手は1枚の駒しか動かさなかった
- 王手4回
- 成る手なし
118-2 中級 Pontamon 作 2018年は1の地点8回 11手
「今年の指し初めは干支にふさわしくワンワンの11手で詰んだね」
「ワンと言えば1段目に駒が成ったね」
「1が付く地点への着手が8回で2018年の指し初めにピッタリ」
「1の付く着手地点の数字は1以外に2つだけだね」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 11手で詰んだ
- 1が付く地点への着手が8回あり、その8回の着手地点の数字は1以外に2つだけ
- 1段目に駒が成った
118-3 中級 NAO 作 18手目の初王手 18手
「あけましておめでとう。新年早々調子がよさそうだね」
「"同"の付く手が2回あって、18手目の初王手で11の玉を詰ませて勝ったよ」
「2018年の元旦にぴったりだね」
「それだけじゃないよ。1つの駒が8連続で動いたし、1筋の手が11回あったよ」さて、どんな将棋だったのだろうか。そして2018年、貴方の勝負手は?
(条件)
- 18手目の初王手で11地点の玉が詰んだ
- "同"の付く着手が2回あった
- 1つの駒が8連続で動いた
- 1筋の着手が11回あった
118-4 上級 Pontamon 作 2018年1月1日生 20手
「あけましておめでとう」
「今年もよろしくお願いします」
「今日は初孫が生まれる予定日なんだ。なので、指し初めは、20手で詰んで、18の駒が11へ動く手があって、最後は生の手の対局にしたいんだ」
「なるほど、2018年1月1日生か。めでたいね、協力するよ」
「では、お願いします」
・・・
「うまくいったね」「後手の王手は、最後の不成の王手の他、成る王手、空き王手、持駒を打つ王手、普通の王手の計5回だったね」
「後手の王手は全部で5回あって、成る王手、普通の王手、空き王手、持駒を打つ王手、不成の王手の順番だったね」
「双方とも、一旦着手をやめた駒は二度と動かさず、別の駒の手を指していたね」
「新春らしく、王手も使用駒も初物尽くしだったね」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 20手で詰んだ
- 18の駒が11へ動いた
後手の王手は、20手目"不成の王手"の他、"成る王手"、"空き王手(*1)"、"持駒を打つ王手"、"普通の王手(*2)"の計5回だった
後手の王手は5回あり、"成る王手"、"普通の王手(*1)"、"空き王手(*2)"、"持駒を打つ王手"、"不成の王手"の順番だった- 一旦着手をやめた駒は二度と動かさなかった(*3)
*1 "空き王手"の手が成/不成の手を兼ねる場合、"空き王手"としてのみ数えます。*2 "普通の王手"は、移動した駒の効きによる王手で、棋譜に成や不成が付かないものです。
*1 "普通の王手"は、移動した駒の効きによる王手で、棋譜に成や不成が付かないものです。
*2 "空き王手"は両王手を含みません。"空き王手"の手が成/不成の手を兼ねる場合、"空き王手"としてのみ数えます。
*3 同じ駒の連続着手は可。成駒は別の駒とみなし、生駒からの連続着手をしなくても可。
■練習問題解答
▲7六歩 △6二玉 ▲3三角不成 △7二玉
▲4二角不成 △4四角 ▲5三角不成 △2六角
▲同 歩 △6四歩 ▲1八角 まで11手.
11手詰で18地点の王手は角打ちに限られます。筋違い角で詰む形は54玉型か72玉型のいずれか。▲18角を王手とするために必要な▲26歩が"同歩"となるよう△44角~△26角の協力手で解決します。72玉型に▲18角の初王手で詰み。
なお、不成3回のない修正前条件では、「▲76歩 △62玉 ▲44角 △72玉 ▲53角不成 △34歩 ▲26歩 △66角 ▲同歩 △64歩 ▲18角」の別解がありました。
年賀特集の本出題に予定していましたが、年賀詰での前例(85-4)がありますので練習問題としました。
推理将棋の問題も募集しています
このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。
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コメント
118-4の確認です。
王手の種類で、空き両王手も、空き王手としてよいですか?
投稿: 小木敏弘 | 2018.01.03 13:18
118-4では、空き王手は両王手を含まず、単なる空き王手に限ります。
なお、118-4に余詰みがあることがわかりました。まもなく修正案を提示いたしますのでお待ちください。
投稿: NAO | 2018.01.03 21:53
ヒント投入します。
118-1:歩の王手3連発で決まり。
118-2:1が付く着手地点の数字は1以外に4と5。14,15,41,51の各地点の着手が計8回。
118-3:同の付く手は9手目15同玉と13手目13同玉。
118-4:初王手は歩成。18手目18地点に飛車を打ち、11飛不成で詰み。
投稿: NAO | 2018.01.30 08:06