大道棋よもやま話 第43回 名刺大道棋
[2019年1月24日最終更新]
詰将棋パラダイスで連載中の記事です。詰パラでスペースの関係で掲載できなかった資料全文なども補足していきます。
関連情報: 大道詰将棋よもやま話 ドキドキストリート (おもちゃ箱)
詰将棋パラダイス 2017年9月号掲載
大道棋よもやま話 第43回 名刺大道棋 加藤 徹
7月に名古屋で行われた詰将棋全国大会、藤井四段の参加もあって大盛況。全国大会ブログも7月のアクセス数が約3万と過去最高の注目を集めました。
まだご覧になってない方は、ぜひ大会レポートや大会アルバムをお楽しみください。
http://toybox.tea-nifty.com/taikai/
全国大会の楽しみの一つは、誌上やネットでしか知らない人と直接会って話したりできること。そのとき役に立つのが詰将棋を入れた名刺です。
これまで使っていた詰将棋名刺が残り少なくなったので、今回は新しい名刺を作成しました。大道棋よもやま話の担当ということで、大道棋を入れることにしました。
昔、全国大会用に初めて作成した詰将棋名刺も大道棋でした。
◇名刺大道棋 TETSU
おもちゃ箱で2004年4月に出題した作品(ドキドキ97、11手)の左右反転図なので、たぶん、札幌での全国大会のときに作成した名刺だと思います。
2番目に作った詰将棋名刺は、大駒全駒図式(44龍/11玉55角/飛角)で、詰パラ2002年11月発表の図(19手)。
3番目の詰将棋名刺はコンピュータに自動生成させた実戦型簡素図式(14歩43と/11香21桂22玉/角角金銀)。創作プログラミング作品27で17手ですが、名刺には難しすぎたかも。
4番目となる今回の名刺の詰将棋は大道棋を新規に創作してみました。4×4に収め、できれば類型ではなく新型でと考えて試行錯誤。懸賞詰将棋で出題しましたので、お楽しみください。名刺で解けた方もぜひ解答を。
みなさんも来年の全国大会に向けて詰将棋名刺を作られてはいかがですか。
◇大道棋42 鳥本敦史 正解
54馬、63銀合、同馬、同角、82銀、92玉、93銀打、同飛、
同銀成、同玉、92飛、84玉、95飛成、73玉、75龍、74角、
65桂、63玉、43飛成、62玉、53桂成、イ73玉、74龍、同玉、
65角、ロ84玉、54龍、93玉、83角成、同玉、85香、92玉、
94龍、ハ93金合、同龍、同玉、83金、94玉、84金迄39手。
イ61玉は64龍、71玉、74龍、72合、93角、82合、72龍以下33手。
ロ73玉は63成桂、84玉、83角成、同玉、73成桂以下37手。
ハ飛合も同手数(別詰あり)。
81玉型の銀問題(銀2類型)。初手82銀と54馬が代表的な誘い手で、いずれも奥が深い。
例えば、82銀、92玉、91銀成、93玉、92飛成、84玉、85歩、同玉、75馬、96玉、94龍、87玉、97龍の攻め筋。78玉、88飛を同香成で「あっ」。
正解は54馬で銀合を入手してから82銀の筋。91には普通香か歩があるが、本作はないので、93でばらして92飛という新手順が成立する。
75龍で詰んだかと思うと、角の移動合があり、実はここからが本番。74龍切りから65角がうまい手で攻めがつながり、きれいに収束する。
逃げ間違いの誤解が数名。惜しい。
小林徹「なつかしや銀問題。奇策縦横をバリバリ解いていた頃を思い出します。」
占魚亭「大駒4枚が消える、きれいな捌きでした。」
加賀孝志「粘りのある手順楽しめました。」
★全短評をおもちゃ箱で掲載。
【正解者】 解答17名、正解14名 (省略)
【当選者】 (省略)
◇懸賞詰将棋 大道棋43 加藤徹
名刺大道棋。金も飛も取れるし簡単かな? 自分の玉を取られないように注意。10手台です。
解答は9月末までに下記(省略)まで。最終手と手数(と短評)だけでOKです。
正解者から抽選で2名に大道棋類型辞典などを贈呈。
注1)上記の大道棋42の解説および全短評はこちら。
注2)上記の大道棋43の解答募集は終了しています。解説および全短評はこちら。
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