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推理将棋第117回解答(2)

[2019年8月30日最終更新]
推理将棋第117回出題の117-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第117回出題  推理将棋第117回解答(1)  (2)  (3)
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117-2 中級 NAO 作  玉の手が6回       10手

「序盤だけ見てたけど、さっきの将棋どうだった?2手目は初手と同じ筋、4手目は3手目と同じ筋と、相手は君が指した手と同じ筋に真似して指していたね」
「たったの10手で負けちゃった。玉の着手が6回もあって勝負はこれからだと思ったのに」

(条件) 

  • 10手で詰んだ
  • 初手と2手目は同じ筋の着手
  • 3手目と4手目は同じ筋の着手
  • 玉の着手が6回

出題のことば(担当 NAO)

 6回のうち先手玉の手は何回か、後手玉の手も推理しよう。

追加ヒント

 先手玉は9筋で詰まされる。後手は、攻めと関係ない玉移動が2手入り、残りの3手で攻める。


推理将棋117-2 解答 担当 Pontamon

68627872 ▲86歩 △34歩
▲87 △77角成 ▲98 △76馬 まで10手

(条件)
・10手で詰んだ
・初手と2手目は同じ筋の着手(▲68玉~△62玉)
・3手目と4手目は同じ筋の着手(▲78玉~△72玉)
・玉の着手が6回(初手▲68玉、2手目△62玉、3手目▲78玉、4手目△72玉、7手目▲87玉、9手目▲98玉)

Suiri1172

本問の解図では直感や閃きが必要かもしれません。鍵になるのは10手詰にしては着手回数の多い玉の着手です。出題のことばも閃きのきっかけになるかもしれません。10手詰ですので、互いに着手は5手ずつ。片方だけでは6回の玉着手はできませんが、先後半分ずつの3回でしょうか?
もし、先手と後手の玉着手が同数でないとすると、先手4回に後手2回が濃厚です。攻め方である後手が玉の手ばかり指していても仕方ないような気がしますね。(裏をかいて、後手の玉着手が多い作品もあるのですが)
また、先手が5回で後手が1回という配分も考えにくいです。

先手の玉着手が4回と聞いて何か閃きませんか?
そうです、4手あれば玉は端へ行けるのです。
出題だと半年の違いがあるのですが、結果稿ではつい先日公開された112-3渡辺秀行作「遠隔詰その2」での解説を思い出せると思います。

112-3の結果稿の参考2図では後手の2手余りを1筋の歩を突くことで消費していましたが、本問では後手玉の移動で消費すれば良いのです。追加ヒントでは「攻めと関係ない玉移動が2手入り」となっていますが、112-3の結果稿が出ていなかったのでこのヒントが助けになったかどうか。

ということで、先手は98地点を目指して玉を移動させるのですが、玉着手6回の実現と同じ筋の着手の条件を両立させることで手順が確定します。
すなわち、▲86歩と突くのは5手目になります。初手から、▲68玉、△62玉、▲78玉、△72玉、▲86歩 です。後手はここから攻めの3手の△34歩、△77角成、△76馬 を実行して行きます。先手は端への道が開かれたので98地点へ向かいます。
△34歩、▲87玉、△77角成、▲98玉、△76馬 で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

小木敏弘「王6手が面白いヒント。配分に悩みました。うまく角越えを発見して解決。」

小山邦明「玉の着手が6手だと後手に2回の玉の移動が必要と考えて、その時先手の玉が一番遠くに行ける手順から考え始めたのが良かった。」

斧間徳子「手順前後が利かない手順は?という裏読みで解けました。後手の無駄手2手の限定の仕方がユニーク。 」

RINTARO「最初は4段目に玉が上がる手順とかを考えて苦戦していましたが、この詰み上がり図に気付いて解決。」

飯山修「後手の玉は無駄手と判っても先手玉が4回動くとなるとやはり端のこの形ですね」

原岡望「例の筋に持ち込む」

竹野龍騎「詰める側の玉が2回動くのは珍しい。4手目を指したところが実戦初形なら、先手有利?」

■後手に2手の不要手があることでピンとくるかが分かれ目。

ほっと「頭4手が騙されたような手順。」

Pontamon「4手目までに手順前後は無いはずなので、先後どちらかは歩突きから角とか金着手からの玉寄なのかと思いましたが、3条件は全て玉着手に関するものでした。」

山下誠「後手玉のダミーの移動が思いつかず大苦戦。2手目と4手目が先手と同じ筋の着手というのが大きなヒントなんですね。」

後憂生「2手目、4手目を限定するのに、作者は一苦労。」

波多野賢太郎「面白い条件だなと思いましたが、これで手順が限定されるのなら、先手玉5手、後手玉1手だと思い悩みました。この詰上がりはなかなか浮かばなかったです。」

占魚亭「色々考えた末に頭4手が分かり、脱力。」

■序の4手に苦労された方が多かったようです。

キリギリス「初め、先手玉6段目、後手玉4段目で考えていましたが、どうもこれは不可能。ヒントの「先手玉9筋」から▲9六玉△9五歩だと思いましたが、これもNG。▲9八玉の局面を眺めていて、やっと正解に至リました。」

はなさかしろう「10手の要チェックの筋。後手の待ち2手次第で条件が大きく変わりますね。」

S.Kimura「98玉は気づいていたのですが,87歩成で詰ますことを考えていたので,10手では無理だと判断していました.」

桝彰介「分かりませんでした。4手目まで7筋にお互い玉を移動するのかと思いましたが、それから後手の飛車先をついても間に合いませんでした。」

■2手目と4手目の条件があるので、8筋の歩は10手では86まで。最後の歩成に手がまわりません。

諏訪冬葉「最初の4手で双方の玉を動かすのは予想できましたが、9筋まで行くのはヒントを見るまで浮かびませんでした。」

■単騎詰めの手順と空き王手(両王手)の手順は要チェックです。最短手数の単騎に手数を追加されると全く別物の手筋かと思ってしまうこともあります。どうしても解けない場合は疑ってみてください。


正解:19

  小木敏弘さん  小山邦明さん  斧間徳子さん  RINTAROさん  ほっとさん
  のくせにさん  Pontamon  飯山修さん  原岡望さん  竹野龍騎さん
  山下誠さん  後憂生さん  波多野賢太郎さん  占魚亭さん  キリギリスさん
  はなさかしろうさん  S.Kimuraさん  諏訪冬葉さん  テイエムガンバさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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