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推理将棋第111回解答(2)

[2019年8月7日最終更新]
推理将棋第111回出題の111-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第111回出題  推理将棋第111回解答(1)  (2)  (3)
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111-2 中級 Pontamon 作   23飛まで 11手

「この23飛で詰みだね」
「ありゃ、11手で負けちゃった」

(条件) 

  • 11手目の23飛で詰んだ

出題のことば(担当 NAO)

 23飛で詰む形を推理しよう。

追加ヒント

 5手目に奪った飛を11手目に打って33地点の玉を詰ます。最終手は"不成"も"成"もつかない棋譜上「23飛」


推理将棋111-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩 △34歩 ▲22角成 △32飛 ▲同馬 △44歩
▲23馬 △42玉 ▲41馬 △33玉 ▲23飛 まで11手

(条件)
・11手目の23飛で詰んだ(11手目▲23飛)

Suiri1112

11手詰1条件特集の2問目。

最終手が▲23飛の駒打ちなので、玉は2筋か3段目に居るはずです。

22玉の場合は、12地点と32地点を抑えるために▲24桂が必要になるのですが、飛や桂を取る馬の場所が悪くて、中々玉が22へ移動できません。

25玉に対して▲16歩、▲33馬、▲23飛の形は、△34歩と25までの玉移動で5手を使ってしまい、飛を差し出すための△32飛ができません。

Suiri1112aとなると、後手玉の位置は3段目です。玉を飛から離す△43玉だと桂での合いができるので、33玉が有力です。参考1図の配置には23飛を支える馬がありませんが、後手の手数を数えてみると3つの筋の歩突きと玉移動の2手で5手を要してしまい、飛を差し出す手が回りません。

△44歩と上がっているので中段への脱出はできませんが、この図だと32や42へ玉が逃げることができます。この2地点は、▲41馬の形であれば▲23飛の支えにもなっていて一石二鳥です。そうすると、問題として残っているのは、後手の手数オーバー1手をどうやって短縮するかです。

▲23飛を打てるように後手が△24歩として協力していますが、先手自身で23の歩を取ってしまえばこの問題は解決されます。

 うまい具合に、▲23馬で歩を取ってから▲41馬とすれば、23地点を空けることと玉の退路封鎖にもなります。

となると、馬が23へ行けるところで飛を取る必要があるので、飛を取るまでの手順は、▲76歩、△34歩、▲22角成、△32飛、▲同馬 です。その後、先手は▲23馬、▲41馬、▲23飛と指しますが、後手は33への玉移動と中段への抜け道封鎖の△44歩です。

先手の馬の動向にタイミングを合わせて、6手目以降は、△44歩、▲23馬、△42玉、▲41馬、△33玉、▲23飛 になります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「23飛には"不成"が付いていないので盤上移動ではなくて駒打ちなのが判ります。2手目に32飛や42飛を指すのが紛れだったでしょうか」

山下誠「遠回りのようでも、角は2二から動くしかないのがうまい条件です」

占魚亭「飛車を取る地点が考え所。最終手が分かっているので、玉の詰み位置が見えやすかったです」

ほっと「馬の動きが無駄なような気がしてやりにくい」

原岡望「馬と玉のすれ違い。飛に玉を射とめられる」

小木敏弘「馬と玉のかけあいが面白い」

小山邦明「玉を最短で33玉の配置を実現するための馬の動きが巧妙」

斧間徳子「44歩~52玉はよくある順だが、44歩~42玉は見えにくい。好作」

まさ「退路をどう塞ぐかが鍵」

はなさかしろう「△4四歩が絶好の一手。詰め上がりも飛打ちが効いていますね」

■馬の活躍が光ります。

飯山修「なるほど23飛打で詰む形というのはほとんどないんですね」

RINTARO「詰み形の推察が全て」

S.Kimura「後手玉を33に置いて,23飛で詰む形を考えたら答えが見つかりました。最終手が分かるのは大きいと思いました」

波多野賢太郎「これはヒント見ました。3三玉の形しかないのはわかったんですが、3二飛とわざわざ取られに動く手が無駄に思えて盲点になっていました。この手順しか成立しないのがうまいですね」

諏訪冬葉「最終手が生飛車なので退路封鎖に角を打つと予想して手が足りなくなる。△44歩で十分だったのか。(参考:▲76歩△34歩▲22角成△53歩▲23馬△12飛▲同馬△42玉▲53角△33玉▲23飛 と考えて△32玉と逃げられた)」

■最終手の棋譜指定問題の場合は、詰形を考えるのが一番です。

隅の老人B「11手目、23飛打と書かない処が憎い」

竹野龍騎「まず23飛生までの順は見えたが非限定があり除外、解けそうで解けずヒント待ち。44歩が好手」

■23飛生までの順の解答はありませんでしたが、さすがに最終手▲23飛成は不正解とさせていただきました。もし手順が同じで最終手の表記が23飛打ならおまけで正解でしょう。

渡辺(締切後)「玉と馬のすり抜け条件からの手順確定が心地良い。
※26歩、34歩、25歩、44角、24歩、42玉、23歩生、33玉、22歩成、42銀、23飛生
という手順があるので、最終ヒントではなく問題条件に棋譜上である旨明記すべき。」

■普段の会話でも棋譜通りに「不成」とか「生」を付けて手順を話すのであれば、注釈は不要かと思いますが、勘違いを防ぐ意味ではあったほうが親切ですね。


正解:19名

  山下誠さん  斧間徳子さん  のくせにさん  ほっとさん  RINTAROさん
  飯山修さん  S.Kimuraさん  まささん  Pontamonさん  小山邦明さん
  諏訪冬葉さん  波多野賢太郎さん  竹野龍騎さん  占魚亭さん  原岡望さん
  魚熊さん  隅の老人Bさん  小木敏弘さん  はなさかしろうさん
  カウント外:渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

推理将棋の慣習上、「「23飛」と「23飛不成」が明らかに別物
という認識はないと思います。
これは、渡辺さんのおっしゃるとおり、
「最終ヒントではなく問題条件に棋譜上である旨明記すべき」
だと思います。ヒント前に解答する人もいますから。
本問の場合、成り生付かないとは「打」以外ないのですから、
「23に飛車を打った」と明記してもよかったのでは。
これは「親切・不親切」とは違う話です。

投稿: ミニベロ | 2019.08.07 10:17

ミニベロさん、渡辺さん
コメントありがとうございます。ご指摘のとおりです。推理将棋の条件に曖昧さがあってはいけませんね。
出題時は気がついていませんでしたが、少し引っかかるところがあって最終ヒントで補足しました。

投稿: NAO | 2019.08.07 20:43

(新担当)
担当は、コメントが付いていないかを定期的にチェックする仕事があったのですが、まだ不慣れなためにチェックが遅れました。
ミニベロさん、NAOさん、コメントありがとうございます。投稿作検討や出題の際には留意いたします。

(作者)
個人的には「棋譜上の」を使ったり注釈を入れるのが好きではないので、最近作っている作品では会話自体が棋譜を見ての会話という場面設定をしています。

投稿: Pontamon | 2019.08.12 11:33

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