推理将棋第119回解答(1)
[2019年9月25日最終更新]
推理将棋第119回出題の119-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第119回出題 推理将棋第119回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第119回解説 担当 Pontamon
今回は新担当からの偶数手3作のご挨拶。
第119回 出題2019年8月13日、解答締切9月10日、解答者19名でした。
多数の解答、ありがとうございます。
119-1 初級 Pontamon 作 59馬の棋譜 8手
「これが8手で詰めた時の棋譜だよ」
「珍しい手の59馬があるね」(条件)
- 8手で詰み
- 棋譜に59馬があった
出題のことば(担当 Pontamon)
59馬ができるのは後手だけ。詰み上がりの1手は?
追加ヒント
39の玉を詰めますが、59地点への金の棋譜に注意。
|
推理将棋119-1 解答 ▲48玉、△34歩、▲59金右、△77角成、▲38銀、△59馬、 (条件) |
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8手詰めだと先手も後手も4手ずつ。59地点へ馬の着手をするのであれば77角成が事前準備として必要な手になります。
後手は、△34歩、△77角成、△59馬の3手が必須ですが、残り1手で詰めるには△77角成の時か△59馬の時に何か駒を入手しておいて、最終手ではその持ち駒を打って詰ますことになります。
4手目の△77角成の時に取れる可能性がある駒は何でしょう。77の歩を取っても攻めには使い道がないので、初手から▲76歩、△34歩、▲77角、△77角成なら角を入手できますし、3手目が▲77桂なら桂を入手できます。どちらにしても△77角成は王手になっています。77の馬を同の手で取ってしまっては後手は攻めることができませんし、68地点で合い駒をしてしまうと6手目に合い駒を取って、玉が逃げて、最終手を△59馬とするしかないので失敗です。合い駒をしても結局は玉を逃げることになるので、△77角成の時点で玉は逃げます。参考1図は、5手目に▲58玉と逃げて、最終手の▲59馬のための紐として6手目に▲48角と打つ手順です。59に利いている先手の金をどかす▲78金を7手目に指していますが、右金を▲38金とする手が間に合わないので詰みにはなりません。5手目に▲48玉と逃げて△59馬とすると▲38玉になって持ち駒の角ではどうすることもできません。持ち駒が桂でも失敗に変わりはありません。
となると駒を入手するのは△59馬の時のようです。4手目に△77角成で王手を掛けていては6手目の△59馬の時に駒を手に入れることはできないので、初手からの手順は,▲76歩以外の何か、△34歩、▲59地点への何か、△77角成、▲何か、△59馬 のはずです。後手に渡す駒を先手が5手目に59地点へ指すと△59馬が△同馬になってしまいます。なので、後手に渡す駒を59へ指す手は3手目。3手目に59地点への着手ができるということは初手は59の玉を移動する手になります。
となると、後手へ59地点で渡すことができるのは、金しかありません。△59馬の時に玉が58に居るとその王手の応手は馬を取るしかなくなるので、玉の移動先としての58は失敗になります。つまり、初手は▲48玉が確定します。
3手目の金の着手はどちらの金でしょうか?参考2図は3手目を▲59金左とした4手目までの局面です。この後、先手が何かを指して6手目は△59馬で金を取るのですが、5手目に先手玉を動かしたり玉の移動先を空けても金一枚での詰みがありません。左金を59へ動かす場合は、初手を▲58玉とする手順もありそうです。
▲58玉、△34歩、▲59金左、△77角成、▲69玉、△59馬、▲78玉 の後、△77金と打っても桂や角が利いていて詰みにはなりません。
ということで、正解は初手▲48玉に3手目を▲59金右とする手順になります。△59馬で王手されるのでその前に逃げ場所を作る5手目▲38銀に△59馬、▲39玉と進み、銀の腹の48地点へ金を打って詰みになります。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
Pontamon(作者)「担当を引き受けることになってから急遽作った客寄せ用の易問です。」
山下誠「3手目を手順前後すると5九同馬になってしまう。危ないところでした。」
■本作唯一の落とし穴です。
斧間徳子「コンピュータ将棋の棋譜だと59同馬を59馬と記す場合があるので、本作の巧みな条件が通用しなくなる?」
■私がスマホで使っているソフトだと同だけでなく、右、左など全部ないです。「59馬(77)」となっているからkif方式?
神在月生「59馬という棋譜表記にするために59金右を急ぐ。一条件でスッキリ。」
■7手詰29手順は全て1条件にすることができ、8手詰もかなりの数を1条件にすることができると思います。条件が異なれば別作品というのが推理将棋ですので、作図に挑戦されてみてはいかがでしょうか。
RINTARO「3手目と5手目逆だと同馬になるんですね。」
■初手48玉なら、3手目と5手目の手順前後によっては6手目△同馬。
諏訪冬葉「両側に金がいるので最終手▲59馬は無理と予想しました。」
■解説で取り上げましたが、最終手▲59馬は1手間に合いません。
占魚亭「初手38銀の筋を59馬の条件で消したのは上手い。」
■初手38銀なら6手目△同馬が確定。
ほっと「うまく限定されている。」
■この1条件作が過去作品で出ていなかったのが不思議です。
小山邦明「同馬にならないような条件設定でうまく手順が限定できている。」
■手数が短いとコメントする箇所も少なくて。でもそこが本作の肝なんです。
はなさかしろう「シンプルで好感触。」
■8手ですので条件もシンプルなものが多いです。
S.Kimura「推理将棋からはしらばく遠ざかっていましたが,後手に協力して駒を渡す筋は覚えていました.」
■推理将棋道とは死ぬこととみつけたり。早く詰むように協力するのが推理将棋。
ミニベロ「これを解くのに30分掛かってる。棋譜上の意味もやっとわかった。解図力落ちたのかなァ。」
変寝夢「59同馬はダメであることがしばらくわからず、最初の方は限定されていないのでは、と訝ってしまった」
■ベテランのお二人が共に棋譜条件に引っ掛かるとは!?
飯山修「前例がありそうでないみたいですね」
■そうなんです。これまで出ていない作品みたいなのですが、探し漏れがあるのかな。
原岡望「同馬を拒否している」
■「59同馬があった」を条件にすると「初手は小駒」の条件が必要になります。実はこの条件もいやらしくて、玉は大駒でも小駒でもないところを突いている。
NAO「5手目59金以外の手を探す。選択肢は意外と狭い。」
■3手目に59金を指すと右金でも左金でも5手目にやれることが殆ど無いようです。
米澤歩登「先に銀を上がると同馬になるのか」
■はい、38銀を初手や3手目に指すと5手目が金着手になって同馬になってしまいます。
正解:19名
山下誠さん 斧間徳子さん つつじさん 神在月生さん RINTAROさん
諏訪冬葉さん 占魚亭さん ほっとさん 小山邦明さん 緑衾さん
はなさかしろうさん S.Kimuraさん ミニベロさん 変寝夢さん 津久井康雄さん
飯山修さん 原岡望さん NAOさん 米澤歩登さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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