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推理将棋第118回解答(2)

[2019年9月19日最終更新]
推理将棋第118回出題の118-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第118回出題  推理将棋第118回解答(1) (2) (3) (4)
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118-2 中級 Pontamon 作  2018年は1の地点8回   11手

「今年の指し初めは干支にふさわしくワンワンの11手で詰んだね」
「ワンと言えば1段目に駒が成ったね」
「1が付く地点への着手が8回で2018年の指し初めにピッタリ」
「1の付く着手地点の数字は1以外に2つだけだね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件) 

  • 11手で詰んだ
  • 1が付く地点への着手が8回あり、その8回の着手地点の数字は1以外に2つだけ
  • 1段目に駒が成った

出題のことば(担当 NAO)

 1が付くのは1筋と1段目。1筋と1段目の着手点で使える共通の数字を推理しよう。

追加ヒント

 1が付く着手地点の数字は1以外に4と5。14,15,41,51の各地点の着手が計8回。


推理将棋118-2 解答 担当 Pontamon

▲76歩 △52玉 ▲33角不成 △51金左 ▲角不成 △14
41金 △15歩 ▲角不成 △51金 ▲同角成 まで11手

(条件)
・11手で詰んだ
・1が付く地点への着手が8回あり、その8回の着手地点の数字は1以外に2つだけ
(4手目△51金左、5手目▲51同角不成、6手目△14歩、7手目▲41金、8手目△15歩、9手目▲15同角不成、10手目△51金、11手目▲51同角成、1以外の数字は4と5)
・1段目に駒が成った(11手目▲51同角成)

Suiri1182

Suiri1182a棋譜に1が付く着手地点はもちろん1筋と1段目。その1が付く地点の着手が8回あったと言っても棋譜に使われている数字は1以外に2つだけとなると、1段目の横這いや1筋で上下するという着手は、隣り合うまたは上下の2地点での行き来になるのでしょうか?

11ー99の対角線に対して、線対称な1筋と1段目の間を角が行き来すると、1以外の同じ数字の地点での行き来が可能です。後手の着手もそれらの地点の着手をしなければいけません。11手中の8手がそのような着手だとすると残り3手でどんな手を指せば詰み形に持っていけるのかが課題になります。そのうちの2手は▲76歩と▲33角不成です。1段目で成れる駒は先手の角しかないので▲33角では不成です。

もし残りの1手を△34歩で、▲22角不成にしてしまうと角移動は13ー31の着手だけで、▲41金で王手てするのが精一杯になります。(参考1図)

参考1図の手順
▲76歩、△34歩、▲22角不成、△14歩、▲31角成、△13香、
▲同馬、△31金、▲同馬、△13桂、▲41金

Suiri1182b1が付く地点以外の3手のうち2手が▲76歩と▲33角不成なら2手目の後手の着手は何でしょう?1筋と1段目を行き来できる角は33に居るので、この角は15と51を行き来するしかありません。なぜなら、23の歩や43の歩が居るため、角成した後に1マス移動しても、14ー41や16ー61の行き来ができません。したがって、角が15と51を行き来できるように、2手目は玉を移動して51地点を空ける必要があります。玉の移動先は52です。62へ移動してしまうと、王手された時に72への退路が残るからです。つまり、初手から、▲76歩、△52玉、▲33角不成で参考2図となります。

この局面から玉が動かずに詰めるには、61の金が居なくなっていて51に馬が居て41には馬を支える金の配置の詰み形が見えます。

1段目の駒成の条件から、最終手は▲51角成ですがその馬を支える▲41金を先に指す必要があるので、41の金を△51金とする手があるはずです。また、61の金が残っていると詰まないのでこの金も△51金として先手に取らせる必要があります。

さてここで着手をカウントしてみます。51地点は左右の金が移動するために2回は空いている必要があり、先手の角は51地点で2回金を取り、51地点を空けるには▲15角不成と指しますが3手目時点で51は空いているので▲15角不成は1度になります。また、最終手の▲51角成を支えるための▲41金の着手が必要です。これで先手の4回の着手が確定していて、後手は51へ左右の金を移動する2手だけしか決まっていません。後手の残り2手は何が指せるでしょう。可能なのは△14歩と△15歩になります。

▲41金のタイミングに注意する必要がありますが、これで解くことができました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「前代未聞の作者誤答をするところでした。(10手目△14香で不詰み)」

NNN「1一もあるかとも思いましたがなかったですね。玉の近くだと1以外の数字は真ん中あたりかと考えてみるとできました。」

小山邦明「15に駒を持ってくるのがうまい手順だと思いました。」

RINTARO「物理的に初手3手必然、4手目以降1の付く指し手なので51,41を使うしかないと考えると解けます。」

斧間徳子「すぐに15角生とせずに41金と打つのが唯一の見せどころ。」

S.Kimura「11への着手も考えたので,着手地点を定めるのに苦労しました.」

■15-51を見つけられれば解けたも同然。

山下誠「後手の1四歩から1五歩が絶妙の2手パスで、完全にだまされました。」

小木敏弘「端歩の連続付きが名手かも。」

■この着手が可能だったので年賀条件にできました。

飯山修「数字で限定する問題は以外と埋もれているのかも」

原岡望「後手に5手指させる工夫。」

■△14歩、△15歩が条件クリアのための辻褄合わせ。

桝彰介「分かりませんでした。直前ヒントでも指し手が思い浮かびませんでした。」

ほっと「これしかないとは言え、1が付かない地点への着手を頭3手で使い切ってしまうのは不安になる。」

リーグ戦ファン「これは▲76歩▽52玉▲33角不成▽51金右▲同角不成▽32金▲15角▽41玉▲51金打までの9手詰の筋の条件付けを考えたことがあるので瞬殺でした。この条件付けもなるほどですねぇ。1筋の歩を取るタイミングが素敵。ところで、最後の「1段目に駒が成った」は、9手目の角成不成の限定目的だけなのでしょうか?もし他に意味がないなら「1段目に駒が成らなかった」の方がマギレが多いかなと思いました。」

■駒成りしちゃいけないと勘違いするかもしれない「成駒の着手なし」も良さそうです。駒成するとしても、1段目と1筋の両方が可能ですし。

諏訪冬葉「ヒントを見て41玉を詰ますと予想して外しました。」

■少し遠回りしましたが無事正解へ辿り着きました。


正解:15名

  Pontamon  NNNさん  小山邦明さん  RINTAROさん  斧間徳子さん
  S.Kimuraさん  山下誠さん  小木敏弘さん  飯山修さん  原岡望さん
  ほっとさん  キリギリスさん  リーグ戦ファンさん  はなさかしろうさん
  諏訪冬葉さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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