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推理将棋第120回解答(2)

[2019年10月24日最終更新]
推理将棋第120回出題の120-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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推理将棋第120回解説  担当 Pontamon

「初級にどうぞ」と前担当のNAOさんからの投稿でしたが、ベテラン勢も解図に苦労されたようです。


120-2 初級  NAO 作  右へ倣え   9手

「9手で詰まして勝ったんだって?」
「うん。この将棋、右の付く手が3手続いたよ」

(条件) 

  • 9手で詰んだ
  • 棋譜表記で右の付く手が3手続いた

出題のことば(担当 Pontamon)

 右の付く着手を整理しよう。

追加ヒント

 最初の「右」の手は51金右です。


推理将棋120-2 解答 担当 Pontamon

▲26歩、△42玉、▲25歩、△32玉、▲24歩、△51金
▲58金、△42金、▲23歩成 まで9手.

(条件)
・9手で詰んだ
・棋譜表記で右の付く手が3手続いた(6手目~8手目△51金右、▲58金右、△42金右)

Suiri1202

1条件の作品は解図のための情報が少なくて、どこから手を付けたら良いのか的を絞り難いかもしれません。でも、その1つの条件を糸口にするしかありません。本問ではそれは「棋譜で右が付く着手が3手連続であった」というものです。

Suiri1202a3手連続なら、先後先か後先後のどちらかですが、どちらにしても片方は2回連続で「右」が付く着手をしなければいけません。初期配置の駒で即「右」が付く着手ができるのは、▲58金右、△52金右です。どちらが先だとしても次の手番で棋譜に「右」が付く着手をすることはできません。棋譜に「右」や「左」が付く着手を指すための条件は、同種の駒が同じ段に居る必要があるのです。つまり、「右」が付く金の着手を2回連続で指す側は、1回目の「右」の手を指しても同種の駒が同じ段にいる必要があるので、それが可能なのは、玉を移動させた後で右金が玉の居た地点へ動くのが最初の「右」の着手になり、次の手番では玉位置に移動したばかりの金を左隣の金の頭へ移動する「右」の着手になります。先手が「右」の着手を2回やっていては後手の玉を詰ますことはできないので、3手連続の「右」着手は、△51金右、▲58金右、△42金右になります。

参考1図は、後手玉を2手目に△52玉とした局面です。先手着手は、攻めの時によくある手順の初手▲76歩、3手目は▲33角不成としてみます。

初手から▲76歩、△52玉、▲33角不成、△51金右、▲58金右、△42金右で3手連続の「右」着手ができました。しかし、33の先手角から見て玉は金の壁の向こう側に居ては残り3手で詰ますことはできそうにありません。

Suiri1202bそこで、参考2図では3手目を▲44角として、「右」の3手連続のあとに62で銀を取って▲53銀までの詰みへもって行きますが、53の歩が突かれていないので11手かかってしまいます。

参考2図の手順:▲76歩、△52玉、▲44角、△62銀、▲53角不成、△51金右、▲58金右、△42金右、▲62角不成、△32金寄、▲53銀 まで11手

2手目の玉の位置が悪いのかもしれませんが、△62玉としても4手目からの「右」3手連続後の残り3手では詰みは無さそうです。△42玉では2回目の「右」の着手の邪魔になります。でも盤面を眺めていると、玉移動を2手指して△32玉として6手目から「右」の3手連続を指すと残りは先手の1手だけですが、玉は身動きができない配置になっています。この配置を見れば、▲23歩成までの7手詰の手筋が使えそうだと気付くでしょう。

手順を確認してみると、初手から▲26歩、△42玉、▲25歩、△32玉、▲24歩 でこの後に3手連続で「右」の着手の△51金右、▲58金右、△42金右。手数もタイミングもばっちりで、9手目の▲23歩成で詰みになりました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

NAOさん(作者)「6手目52金右とすると8手目は"寄"となる仕掛け。△52金右~△42金右の解答は通常の出題なら〇にしたいけど、本問では×ですね。」

斧間徳子「「右」の手を後手が2回やるとは意表でした。」

■少手数で「右」の手が可能なのは金か角。先手が▲58金右と▲31角右成までの2手を指す場合は11手になってしまうし、9手でおさめようとすると△51金寄になってしまいます。

渡辺「6手目52だと8手目が寄になってしまうことに注意するだけ。」

■確かにおっしゃる通りなのですが、それがなかなか浮かばない。普段から▲58金右と△52金右を見過ぎているせいですかね。

はなさかしろう「たたみかけますね・・・」

■中級で既に気付かれましたか。

RINTARO「基本の応用。」

■はい、しかも初級と同じ手筋。

ほっと「こっちも例の7手の変形だった。6手目52金右だと8手目が42金寄になってしまう。正しい棋譜表記の知識が重要?」

■日本将棋連盟の棋譜表記は共通言語代わりになります。

小山邦明「120-1の先手バージョン。」

■解けてみるとその通りなのですが、条件を見ただけで気付く方は少なかったかと思います。

諏訪冬葉「「▲31角右成まで7手」の順が最初に浮かんだため角を使わない順にたどり着くのが大変でした。」

■9手だと「金寄」、「金右」にすると11手。

ミニベロ「ヒント待ち状態でしたが、解けません。どうしても柿木様が「右」と言ってくれません。
やっと解けました。最終角成りの呪縛が・・・。こんな難しい9手詰があるとは!」

■「最終角成りの呪縛」は右の角を動かしたのに33角引成の棋譜になってしまう手順でしょうか。それだと柿木様は「右」と言ってくれません。

S.Kimura「右の手の1回目と3回目は51金右と42金右しかないと考えていたため,ヒントを見て愕然としました.ただ,もう一度考え直して,玉を金の壁の向こうに前もって動かしておく,という発想につながりました.初級と同じ筋とは警戒が足りませんでした.」

■4~6手目に「右」を指されたようですね。思っていた通りなのにヒントも同じだと狐に騙された感じ。「6手目の51金右」のヒントだと簡単過ぎますよね。自信を持って考え直せるヒントもありですね。

山下誠「金右が2手続くのは後手と考えれば、すぐに前問の筋が浮かびました。」

■感が冴えていて簡単だったようですね。金右が2手続くのが後手だと睨んでいても引っ掛かる場合もあります。

占魚亭「76歩34歩22角生の筋を追っていて、26歩だとは思いませんでした。」

■短手数で「右」が指せるのは角も候補ですから仕方ありません。

変寝夢「7+2手とは思わなかった。ほとんどの時間を初手76歩に費やしたが、先手の○○角右が必要ないことがわかり26歩に行き着いた瞬間1分で解けた。」

■この9手は作者が言う初級では絶対にないと思う。

飯山修「金以外の駒の右成立に時間かかり過ぎで紛れが少ない」

■角右を入れるには11手かかりますね。

津久井康雄「8手目が「右」になるのかどうか、思わず調べてしまいました。」

■柿木様に聞きましたか? それとも将棋連盟のホームページ?

原岡望「52金右も正解?」

■将棋連盟の棋譜表記だと52金右の次の42金は右ではなく寄なんですよね。

緑衾「両方上がるときも右になるんですね。気がつきませんでした。」

■隣合わせの同段の駒が斜めに上がるときは「右」か「左」で、直進する場合は「直」になります。

神在月生「まず角の活用を考え42角~31角右成の順ですらすらと詰上げるも…、余詰&寄・引・上(行・直)との兼ね合いに? 締め切り前ヒントを見てみるとエー! それから角の活用の筋で色々検討もだめ。 原点に戻って7手+αで考えてみて、なぁ~んだ。 すっかり第一問を忘れていた・笑。」

■51金右~31角右成としても玉が52や62だと王手にすらならないです。


正解:19名

  斧間徳子さん  渡辺さん  はなさかしろうさん  NAOさん  RINTAROさん
  ほっとさん  小山邦明さん  諏訪冬葉さん  のくせにさん  ミニベロさん
  S.Kimuraさん  山下誠さん  占魚亭さん  変寝夢さん  飯山修さん
  津久井康雄さん  原岡望さん  緑衾さん  神在月生さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

瞬殺だったのはパラ推理将棋332で「9手で詰み。4回目の玉着手は5筋へ移動」というのをやっていたからですかね。

投稿: 渡辺 | 2019.10.28 12:56

121回の締め切り前コメントを投稿してもコメント欄に登録されていなくて、履歴を見てこのコメント投稿があったのに気付きました。(管理者承認形式のコメント機能なら、この返信コメントもすぐには反映されないかも。そのテストも兼ねてコメントします)
9手目の23歩成までのところだけ同じですが、創作時に3連続右の手順も検討されていてその記憶があったのかもしれませんね。

投稿: Pontamon | 2019.11.03 06:58

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