詰将棋メモ(2019年11月29日)
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[2019年11月25日最終更新]
推理将棋第121回出題の121-3の解答、第121回出題の当選者(たくぼんさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第121回出題 推理将棋第121回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
121-3 上級 上谷直希 作 飛車の遅速 12手
「12手で詰ませたよ。動いた大駒は僕の飛車だけだったかな。
僕の歩は5手目に取られたけど、僕が初めて歩を取ったのは10手目で、それは飛成の手だったよ。
ただ、成駒で王手を掛けている局面は登場しないまま終局したんだ」(条件)
- 12手で詰み
- 動いた大駒は後手の飛車のみ
- 5手目は歩取り
- 10手目は飛成で、後手にとって初めての歩取り
- 成駒で王手している局面はなかった
出題のことば(担当 Pontamon)
後手の飛が成るために邪魔な歩を消す手順を考えましょう。
追加ヒント
とどめは45で取った桂を打っての吊るし桂です。
【余詰修正】
(会話)
修正前: 10手目は飛成で、その手で僕は初めて歩を取ったよ。
修正後: 僕の歩は5手目に取られたけど、僕が初めて歩を取ったのは10手目で、それは飛成の手だったよ。
(条件)
・5手目は歩取り
を追加
余詰は、作意手順での手順前後と別手順での余詰でした。手順前後可能の指摘があった解答者も双方解としました。
推理将棋121-3 解答 担当 Pontamon ▲36歩、△44歩、▲37桂、△45歩、▲同桂、△42飛、 (条件) |
本問には二つの課題があります。それは飛成するために邪魔な歩の消し方と、成駒での王手ができないのでどの駒で詰めるのかです。詰み形としては玉の隣の筋の7段目で飛成して、龍を支えにしての頭金が想像できます。銀だと龍がある反対側の銀腹へ逃げられそう。10手目に歩を取って飛成しなければいけないとなると、金入手は8手目までです。可能でしょうか?とりあえず、飛成までを考えてみます。
後手の飛が成る最短は6手目のはずですが本問では10手目。6手目に後手の飛が成るには、▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同飛、▲何か、△37飛成 とか、▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲53角不成、△47飛成 の手筋がありますが、本問では大駒着手は飛車だけとのことなので、先手角での協力はできないので別の方法で後手の飛先の歩を消す必要があります。
先手の歩を突いて行って、7手目に3段目で成って△同飛が8手目。これは"と金"なので歩を取ったことにはならず、9手目に7段目か8段目に歩を打って、△同飛成が10手目で初の歩取り且つ飛成の手になります。ただし、その飛成で王手を掛けてはいけないので、飛成が8段目なら3筋か7筋、7段目なら3、4、6、7筋になります。しかし、後手の持ち駒は歩だけなので最終手で持ち駒の歩は使えません。
それでは、飛先の歩を2回突いて、飛を4段目に浮いてから筋を変えて7段目へ成る手順はどうでしょう。後手は自力で飛が出て行くので、先手は金を6段目まで出て行って、頭金で詰めるための金を提供することもできそうです。参考1図はこの方針で頭金で詰めた局面なのですが、飛成する前に金を取る手が入ってしまったので飛成は12手目になり、14手で詰めた局面でした。
参考1図の手順:▲76歩、△84歩、▲78金、△85歩、▲77金、△84飛、▲66金、△64飛、▲38金、△66飛、▲16歩、△67飛成、▲15歩、△58金 まで14手
飛が出て行くのに邪魔な歩を消すための残る手筋は、先手の桂で後手の歩を取ってもらう手順になりそうです。参考2図は先手の桂で53の歩を取ってもらい、後手は5筋に振った飛で8手目に△同飛、10手目に△57飛成ですが、その10手目が王手にならないように9手目は▲58飛としておいて、11手目の▲66歩の協力によって12手目の△67桂で吊るし桂の形で詰みになります。頭金は手数が問題になりましたが、飛先の歩を取ってもらった桂を途中で入手できるのでこの吊るし桂で行けそうです。
参考2図の手順:▲76歩、△52飛、▲77桂、△14歩、▲65桂、△15歩、▲53桂不成、△同飛、▲58飛、△57飛成、▲66歩、△67桂 まで12手
解けたと思ったのですが、大駒着手は飛だけなのに先手も飛の手を指しているのでこれも失敗です。
でも、参考2図を見てみると▲53桂不成で歩を取って貰うまでにタイミングを合わせるために後手は1筋の歩を2回突いている無駄手がありました。この、2回の歩突きを6筋でしていたら、▲53桂不成の前の▲65桂で6筋の歩を取って貰うことができるのに気付きます。初手から、▲76歩、△64歩、▲77桂、△65歩、▲同桂、△62飛、▲何か、△65飛、▲何か、△67飛成 の10手で無事に先手の歩を初に取る手が飛成になっています。確定していない先手の2手で、▲68金、▲69玉としておいて、11手目に▲59金と寄れば吊るし桂の形にはなりますが、△77桂では角が利いているので駄目。かと言って、▲56歩からの△57桂では手数オーバーです。89の桂を跳ねて行ったために△77桂で詰ますことができなかったので、左右を反転して29の桂を跳ねて行く手順にすれば最終手△37桂は先手に取られることはありません。
つまり、初手から、▲36歩、△44歩、▲37桂、△45歩、▲同桂、△42飛、▲48金、△45飛、▲49玉、△47飛成、▲59金、△37桂 です。
作意順とは別の余詰手順は、▲76歩、△84歩、▲68玉、△85歩、▲77玉、△84飛、▲78金、△54飛、▲16歩、△57飛成、▲15歩、△34歩までの空き王手。
RINTAROさん、ほっとさん、NAOさんから解答をいただきました。先手の余裕手2手はお三方が申し合わせたかのように▲16歩、▲15歩でした。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
上谷直希(作者)「拙作が余詰だったとのこと、大変失礼いたしました。」
斧間徳子(双方解)「華麗な手順ですが、5手目と7手目などで手順前後が利くのでこれは余詰め手順でしょうか?」
のくせに(双方解)「85歩を桂で取る筋をしばらく考え、どうしても1手足りず、37を空ければ一石二鳥ということに気づきました。が、8手目までの局面に手順前後がいろいろあります。条件は満たしていると思うのですが、別解でしょうか。36歩 42飛 37桂 44歩 48金 45歩 同桂 同飛...など」
■粗検、申し訳ありませんでした。
RINTARO(双方解)「どこか間違えてますか?」「条件より、飛車先の歩を取るには桂しかなく、収束は吊るし桂の筋しかないと追ったところ、ぴったり詰みました。」
■最初の解答が△34歩までの空き王手の余詰手順でした。ご指摘、ありがとうございます。
占魚亭「「成駒で王手の局面なし」の条件を見落とし、76歩84歩の筋を読んでいました。」
■成駒(飛成時を含めて)での王手を許すと、いろいろと詰手順が出てくるようです。
はなさかしろう(双方解)「3条件でいろいろな余詰筋がぎりぎり成立しなかったので、どうしたものかと、かなり楽しみましたが…手順前後が可能なので、この順は作意ではないのかもしれません。」
■大駒着手は後手の飛だけというだけでもキツイ条件なのに、後手の歩取りが10手目の飛成指定。それでも筋やとどめの駒の情報がないのであれこれ手順を楽しめます。
ミニベロ「87飛成・67飛成で翻弄される。そうだよね。47なら角の利きがないもんね。これに気付くのに5日。まあヒント前に解けたからよしとしよう。」
■12手目△77桂なら▲同角が指せます。
諏訪冬葉「飛車を生かすために左桂で歩を取っていたがうまくいかず、ためしに右桂を使ったらあっさり解決(初級でも同じようなこと書いた気が)」
■先手は角を使えるわけでもないのですが、ついいつもの調子で▲76歩から始めると左桂の出番になってしまいます。
ほっと(双方解)「左桂を活用するとうまくいかないのが不思議。なお当初は余詰順しか見えず。」
■左桂を使って7筋や8筋辺りの手を検討していて、飛を出る筋を発見されたのですかね。
渡辺「素直すぎて余詰かと思いました。先に合駒が間に合うのはこの形のみ。出遅れたので5手目の歩取りを軸に考えて楽しました。」
■余詰修正後だと、5手目の歩取りが解図の糸口になりますね。
NAO(双方解)「桂の手を隠しつつ45で桂を取って37に打って詰ます構想。」
■後手の飛とどの駒を組み合わせるかを考えた時、桂香よりは金気を考えてしまいます。
小山邦明(双方解)「4筋の玉での吊るし桂の収束形は大変面白い。5手目と7手目の手順前後が可能なのが惜しかった」
■その手順前後にも気付かずに出題してしまいました。
S.Kimura「こちらも前回同様,余詰修正に助けられ,5手目に歩を取る手から,桂馬を跳ねる手が浮かびました.この修正も痛いと思いますが,それほど修正が難しい余詰だったのでしょうか.」
■5手目と7手目の手順前後だけではなく、▲48金、△42飛から開始しても成立してしまうため、5手目に歩を取るという修正が必要になりました。「5手目は桂」とは明かせませんので。
山下誠「最初に8七飛成、次に4七飛成の筋をずいぶん考えました。3七に桂打のスペースを作るのがポイントでした。」
■87飛成の筋は前担当のNAOさんが潰してくれていました。
ジェシー「大駒の利き縛りで詰める手筋は、推理将棋ではあまり見ない気がします。」
■何と言っても大駒が主役になることが多く、大駒の着手指定はあっても使う手を制限する条件は少ない気がします。大駒を使ってはいけない条件の究極としては、玉と歩だけの着手で13手詰なんてのがあります。
飯山修「こちらは先手の有効手3手を探す問題」
■桂渡しまでの▲36歩、▲37桂、▲45同桂の3手、詰形にする▲48金、▲49玉、▲59金の3手。ヒント後だと後者ですね。
神在月生「金銀は無理のようなので桂ネライ、10手目初歩取りで、早々に3筋はあきらめ。余詰確認していないのでわからないが、条件削減はできないんですよね。」
■全ての条件はクリアしてください。そうでないと、手数条件だけクリアすれば12手詰全部が余詰になってしまいます。でも、わざと不要な条件を追加している場合もあるので、それだと解図の際には無視してもいい条件になります。(無視してもその条件は成立している必要はあります)
原岡望「トーチカを作って安心していたら桂を取られていたのをうっかりした。余詰気になります。」
■▲48金がビンされているので▲同金とはできないのが辛い。
変寝夢「うーん、わからないや、と試行錯誤の上どうやら5手目は桂で歩を取ることまではわかったが、89玉に87竜77桂の形に決め打ってしまい苦戦。どうやら条件的に89に玉が行くことは不可能(竜の王手が必須な為)なので69玉はと考えた末、漸く初手36歩に行き着いた。6手目からは条件をつけてPCに検索させたら440万局面2分45秒で唯一解を出力。76歩から着手したがるのは悪いくせだなぁ」
■解析が6手目以降だったので手順前後なしの唯一解だったのですね。
緑衾「ヒントを見てから解いてしまいました。難しかったのでしょうか。」
■5手目が歩取りの追加条件がない場合は結構難しいはずです。
たくぼん「桂での止めが分らず。ノーヒントだとかなりの難問でした。余詰順も考えてみましたが、そちらの方が難しくて分りませんでした」
■上級のヒントは出し過ぎだったかな。
正解:21名
斧間徳子さん のくせにさん RINTAROさん 占魚亭さん
はなさかしろうさん ミニベロさん 諏訪冬葉さん ほっとさん
渡辺さん NAOさん 小山邦明さん S.Kimuraさん
山下誠さん ジェシーさん 飯山修さん 神在月生さん
津久井康雄さん 原岡望さん 変寝夢さん 緑衾さん
たくぼんさん
総評
RINTARO「今回は難易度高かったです。初級が難しかったです。3が余詰ではないかと思います。」
■RINTAROさんからの余詰手順を見て愕然としました。(その後、作意順の解答もいただきました)
占魚亭「私的には、ちょうどいい難度でした。」
■予定変更で中級を易問と取り換えての出題でしたが、少し物足りなかったのでは?
諏訪冬葉「スタートレックは全く見ていませんが、この時期になるとスタートレックのテーマが恋しくなります。」
■バラエティとかクイズ番組とかでもBGMで使われますが、何かの記憶とリンクしているのかな。
渡辺「今回はどれも難しかった。」
■これは予想外のコメント。
NAO「121-3は担当のときに投稿いただき修正を重ねた作品だったが、余詰筋が残ってたまま引き継いでしまいました。作者とPontamonさんには申し訳ありませんでした。」
■「成駒の王手」という表現が気になったので修正していただきましたが、余詰筋は全く気づきませんでした。手順前後まで見逃していたのは新担当の責任です。
S.Kimura「余詰が出るたびに,その解も考えていますが,いつも分からないままです.こちらのヒントも欲しいぐらいですね.」
■余詰手順は結果稿での紹介で勘弁してください。
ジェシー「今月は追加ヒントが親切だったので、無事に全部解けました。」
■考え処を1つ残すくらいのヒント投入にしているつもりですが、今月は大甘でしたか。
飯山修「1番でひっかかり直前ヒント待ちを決め込んだ。すると2番3番は大甘の直前ヒントを見てからの推理となり随分楽をした。ヒントの匙加減は難しいですね」
■昔のDD++さんのヒント投入をみたら結構大甘なヒントだったようなので、レベルを合わせているつもりでした。今月は全解答者全問正解でしたから、もう少し歯応えを残すくらいの煮込みにしようかな。
神在月生「復活後のおもちゃ箱だけは、無欠勤&全解(正解ではない)を続けたい。」
■今後ともご愛顧をよろしくお願いします。
津久井康雄「今月はいずれも追加ヒント無しではサッパリでした。どの手筋を使うのかに自力で気付くのはいつの日やら…」
■徐々に慣れていくと思います。
原岡望「7日に詰パラの〆切を乗りきったと思ったらすぐにおもちゃ箱の〆切とは。全部ヒントの助けを借りた。お手柔らかに」
■担当は詰パラが届いても推理将棋しかしないので締切は全く気になりませんが、推理将棋以外にも解かなければいけない問題を沢山抱えているのでしょうね。
変寝夢「試行錯誤して解を発見するのも楽しいですが、ソフトが一生懸命解図に取り組んでいる姿を眺めるのも同じぐらい楽しいです。解に近いところを検索している時は胸がドキドキしますし、解の部分をスルーしてしまった時は、原因が判明するまで何も手に着かないぐらい落ち着きません。親バカですね。
ソフト製作はある程度汎用性があるものを目指しています。
121-3の6手目からは「;;/実戦初形/-82:43:37:29/盤面=42v飛36歩45桂/持駒=歩/手数=6/%協力自玉/非連続王手/駒指定<6:22v角:28飛:88角/手指定=,4,47,飛,成,:=,6,,飛|角|金|銀|桂|香|歩,,,,」というコマンドを与えています。
雰囲気はわかって頂けると思います。」
■実戦初形から移動して無くなった駒の元地点、実戦初形との差異の盤上の駒と持ち駒、[22v角:28飛:88角]辺りは動かさない駒指定で4手後に47飛成(つまり10手目)のような感じですかね。ソフトが解図している時、盤面表示されているのかな?
緑衾「今回はヒントを見てから解きました。それから、なんで正解者数なんて載せるんですかね(笑」
■投稿、ありがとうございます。作図していて解図する時間が無くなった?
たくぼん「最近、頭が固くてなかなか解けませんでしたが、今月は優しいヒントで助かりました」
■そう言われるとヒントの匙加減をどうしたらいいか迷ってしまいます。
推理将棋第121回出題全解答者: 21名
斧間徳子さん のくせにさん RINTAROさん 占魚亭さん
はなさかしろうさん ミニベロさん 諏訪冬葉さん ほっとさん
渡辺さん NAOさん 小山邦明さん S.Kimuraさん
山下誠さん ジェシーさん 飯山修さん 神在月生さん
津久井康雄さん 原岡望さん 変寝夢さん 緑衾さん
たくぼんさん
当選: たくぼんさん
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23日(土) 詰とうほく 仙台 |
[2019年11月23日最終更新]
推理将棋第121回出題の121-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第121回出題 推理将棋第121回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
121-2 中級 Pontamon 作 51角がある10手 10手
「不成なく10手で詰んだ棋譜だよ」
「51角の着手があったんだね」(条件)
- 10手で詰み
- 51角の着手があった
- 不成なし
出題のことば(担当 Pontamon)
51角はどちらの着手なのかはすぐに分かるはず。急がば回れ。
追加ヒント
先手は後手飛が6手目に成れるように協力してから角を入手して51へ打ちます。
推理将棋121-2 解答 担当 Pontamon ▲76歩、△32飛、▲33角成、△52玉、▲22馬、△37飛成、 |
51角の着手と言われると、先手が▲76歩、▲33角不成、▲51角不成の5手目に実現可能です。その方針で指してみて、後手は△32飛、△37飛成、△39龍のはてるま手筋で詰めてみたのが参考1図です。
参考1図の手順:▲76歩、△32飛、▲33角不成、△52玉、▲51角不成、△37飛成、▲58金右、△77角成、▲68金上、△39龍 まで10手
確かに詰んでいるのですが、条件では「51角の着手」なのにこの手順だと▲51角不成なのが気になります。条件を再確認してみると「不成なし」でした。つまり3手目は▲33角成でなければいけなくて、△52玉の次に51への着手をすると▲51馬となり条件を満たしません。
それでは、51角の着手をしても不成や成が付かない後手が△51角を指せばどうでしょう?
参考2図は、3手目の▲33角成を△同角で取りながら△51角へ移動する準備をし、△52玉のあとに△51角を指したものです。
参考2図の手順:▲76歩、△32飛、▲33角成、△同角、▲58金右、△52玉、▲68金上、△51角、▲16歩、△37飛成 まで10手
確かに△51角の着手は実行しているのですが、そのために手数を使ったので△39龍と指す手数がなくなってしまいました。
先手の角も後手の角も51角を指せないのであれば、どうしたら良いでしょう。それは角を取って、持ち駒の角を51へ直接打つ手順になります。3手目の▲33角成に△52玉と王手をかわした後に▲22馬で角を取り、次の手番で▲51角を指すことができます。33の馬が動いたので6手目は△37飛成で7手目に▲51角と打つと、残り手数は3手。はてるま手筋の後手はあと△39龍とする1手で十分なのに2手余っています。一方、先手は、▲58金右と68地点を埋める着手の2手が必要なのに1手しか残っていません。何処の手順を修正すれば良いのでしょう?
1手戻して6手目は△37飛成までの局面で考えてみると、先手も後手も残りは2手ずつ。先手はそのうちの1手は▲51角を指す必要がありますが、7手目に指すと失敗しました。ということは先手の最終手である9手目に▲51角を指すことになります。先手は7手目の残り1手だけで、後手は37に龍が居る状態から2手で詰める必要があるものの、はてるま手筋での詰みではありません。正解は7手目▲38金、△同龍、▲51角、△49金での詰み形でした。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
Pontamon(作者)「もっと早くに指せると思った51角ですが、結局、先手の最終着手の9手目に指すしかないので少しは苦労するかも」
斧間徳子「最初は51角の意味付けが謎で、どこから手を付けてよいか戸惑うが、とりあえず76歩、32飛から始め、不成がダメなので22馬~51角打かなと追っていき解決。謎めいた簡素な条件で時間差の38金まで入った傑作。「51角の着手があった」という奇抜な条件に脱帽。」
■不成なしなので、先手が取った角を51へ打つしかなく、後手は角を取られて使えないとなると必然的に2手目△32飛の筋が出てくるはず。出題の際、「10手の易問」と書きましたが、取っ付きがない条件なのでそれなりに楽しめたかと思います。
のくせに「こちらは素直に解けました。」
■なんせ「10手の易問」ですから。
RINTARO「51角を後手が指す手もしっかり考えました。1が伏線だったのかもしれないですけど、2が先に解けたので、あまり意味はなかったです。」
■先手だと51角不成で「不成」が付くけど不成無しの条件だし、後手だと△34歩、△33角、△52玉、△51角の4手掛かってしまっては残り1手で先手玉を詰ますことができません。(△34歩を突かずに、▲33角成に△同角としても、△51角の後に持ち駒角で2手での詰みはありませんね)
占魚亭「スマートな条件付け。」
■早く指定着手をしたくなる条件。
はなさかしろう「なるほど…この詰み形は手が余るからか、シンプルなのに推理将棋ではあまり見かけなかったように思います。主に待ち手を限定する2条件がぴったり決まっていますね。」
■実現しにくい無駄手を条件にするとシンプルにまとまります。
ミニベロ「まるで見えないのでヒント待ちしていたら、5日後に突然ひらめいた。条件が巧すぎる。」
■「10手の易問」のはずなのですが、相性が悪かったのでしょうか。
諏訪冬葉「まさか▲51角が無駄手だったとは。」
■詰まされる先手の方の着手ですし、地点が51ですので完璧に無駄手です。とは言い切れないか。たとえば、39龍のはてるま手筋で詰むのに32へ戻った龍が▲33角が邪魔していて、▲51角不成とすれば△39龍の1手詰みとか。ま、不成無し条件違反だし、手数も10手では足りないたとえでした。
ほっと「もし51角が後手の着手だとすると、51玉を動かす手が限定できなそうなので先手の着手に決め打ち。7手目38金が見えずに苦労。」
■いわゆる裏読みですね。
渡辺「8手に出来ない不思議な手順。」
■飛成の最短が6手目なので、8手ならはてるま手筋が可能ですが、そうなると無駄手を指す暇がありません。
NAO「手順の組合わせに迷う攻防。金を取らせてから角打で解決。」
■出題のことばの「急がば回れ」です。
小山邦明「角での収束を考えたので難しかった。」
■▲76歩、△34歩、▲22角成のあと、22の馬を△同銀や△同飛で取って、残り3手あるので角打ちから金でも取って金打ちなどが見えてきますが、51角を実現するためには玉移動が必須になるので後手の手数が足りません。
S.Kimura「前回と同様に2問目のヒントで情報が増えないという困った状況になりました.しばらく考えた末に,38金と金を渡せば,49金で詰むことに気付きましたが,もうひとひねりが足りないようです.」
■ヒントをみて「そこまでは分かってるんだよなぁ」は、あるあるですね。
山下誠「先手が角を奪って角を打つ間に後手が使える駒は?と考えました。」
■はい、正解です。後手は飛を使います。
ジェシー「前問とは逆に、5一角をぎりぎりまで引っ張らないといけないのですね。」
■無駄手はいつでも指せます。と言っても急ぐと駄目。
飯山修「飛成後先手の有効手は1手だけ。となると、金の寝返りしかないか」
■条件クリアのための▲51角を置いといて、じっくり考えると気が付く▲38金。
神在月生「お前にかまう気はないからどいてくれ。(32飛→33馬) 52玉・22馬で、51空け・角入手・飛直通の三つの目的を果たす。」
■推理将棋は先後での協力が大切。
津久井康雄「たったこれだけの条件で限定できているのが不思議に感じます。」
■「駒成1回だけど成駒着手なし」なんて条件より「不成無し」が簡素でいい感じ。たとえ条件数が同じでも印象は違いますよね。
原岡望「すかし詰めを警戒していたのに。」
■飛が出ていくときは忘れてはいけない一間龍。その警戒が報われる日は必ず来ます。
変寝夢「ソフト解答です。4手目52玉、5手目22への着手、6手目飛成、9手目51角、全手順通して不成なしで27万局面で35秒ぐらいでした。推理将棋の自玉詰は詰み形が浮かびにくいです。締め切り前ヒントで37飛成まではすぐだったが、38金~49金はまったく浮かばなかった。」
■▲38金、△49金はヒントでも黙っておくべき肝の部分。
緑衾「39龍までの筋だと思い込んでしまいました。」
■ヒント後の解図とのことなので、6手目の飛成と聞くと39龍までのはてるま手筋が思い浮かぶのは仕方ありません。
たくぼん「先手の無駄手の限定方法ですが、少ない条件、文字数でお見事です」
■WFP同様に文字数制限は無いのに短過ぎ。
正解:21名
斧間徳子さん のくせにさん RINTAROさん 占魚亭さん
はなさかしろうさん ミニベロさん 諏訪冬葉さん ほっとさん
渡辺さん NAOさん 小山邦明さん S.Kimuraさん
山下誠さん ジェシーさん 飯山修さん 神在月生さん
津久井康雄さん 原岡望さん 変寝夢さん 緑衾さん
たくぼんさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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[2020年1月29日最終更新] 詰パラ
2019年12月の将棋雑誌での詰将棋の話題やホームページでの12月出題について。
関連情報: ネット詰将棋・解答募集中 Web Fairy Paradise
おもちゃ箱: 詰将棋情報(他の月の詰将棋はここから) 展示室 推理将棋
===== ネット詰将棋12月の出題 =====
信金けんぽ2019年11・12月
2019年12月21日、東京都信用金庫健康保険組合で、信金けんぽ2019 11・12(PDF)
日本将棋連盟懸賞詰将棋11月解答
2019年12月17日、日本将棋連盟で、2019年11月出題分(出題・ 田中魁秀九段) 解答
月刊FBニュース 詰将棋 2019年12月出題(5手詰)
2019年12月16日、月刊FBニュースで、2019年12月の出題(5手詰)
11月のトップ詰将棋結果
2019年12月8日、詰将棋パラダイスで、11月のトップ詰将棋結果発表
【解答数】166名→誤解10名
オキナワグラフ詰将棋
2019年12月5日、豊田塾宜野湾将棋道場で、オキナワグラフ詰将棋12月号
日本将棋連盟懸賞詰将棋12月出題
2019年12月2日、日本将棋連盟で、2019年12月出題分(出題・ 内藤國雄九段)
おもちゃ箱、展示室で12月・1月の詰将棋
2019年12月1日、おもちゃ箱の展示室で、12月・1月の詰将棋出題。解答締切は2020年1月末
「新春くるくる特集」
・くるくる展示室 No.392 TETSU
・くるくる展示室 No.393 利波偉
・くるくる展示室 No.394 菅野哲郎
・くるくる展示室 No.395 ぬ
・くるくる展示室 No.396 りらっくす
詰将棋パラダイス今月の懸賞詰将棋
2019年12月1日、詰将棋パラダイスで、12月の懸賞詰将棋。締切は1月1日午前6時。
「今月の懸賞詰将棋 【作者】有田和洋 【手数】11手 → ヒント →解答送信(Response Form)」
詰将棋駒の舞12月の表紙詰将棋
2019年12月1日、詰将棋駒の舞で、続小駒の舞・7手詰:2019/12月・新題-1
続小駒の舞・9手詰:2019/12月・新題-2
JT詰め将棋ゲーム今月の問題
2019年11月29日、JTで、詰め将棋ゲーム
2019年11月の詰め将棋問題 三浦弘行九段からの挑戦状!
日本アマチュア将棋連盟懸賞詰将棋
2019年11月27日、日本アマチュア将棋連盟で、懸賞詰将棋今月の出題 (須藤大輔さんの作品)と前月の解答。締切り12月15日。
財界九州、詰碁・詰将棋 次の一手
2019年11月20日、財界九州で、2019年12月号 次の一手 答え合わせ (PDF)
===== 詰将棋パラダイス12月号 =====
短編コンクール優勝予想
2020年1月29日、詰将棋作家のひとり言で、 久しぶりの更新
令和元年12月号短編コンクール改良
2020年1月12日、九州Gで、RINTARO詰将棋2
短コン感想
2020年1月12日、冬眠蛙の冬眠日記で、 短コン感想+日本酒の記録(2019年12月)
詰パラ2019年12月号感想
2019年12月30日、詰将棋考察ノートで 、詰パラ2019年12月号感想
「・・・ ほっとのイチ押し! ・・・ ◇創棋会作品展③ 大崎壮太郎氏作 ・・・」
詰パラ修正情報
2019年12月5日、詰将棋パラダイスの最新情報で、12月号の修正情報。
「・50ページ、会合案内、創棋会の次回開催日は「12月15日(日)」が正。
・6ページ、ヤン詰4番中出慶一氏作は、11月号デパートにて別図で出題済みだったため、出題取消とします。首位作予想はなしとし、呈賞は全解答者から2名とします。
・59ページ、中学校全題正解者にはやし氏を追加。華房「永茉」氏は「慶大」氏が正。」
詰将棋パラダイス2019年9月号ほか
2019年12月9日、someone like youで、詰将棋パラダイス2019年9月号ほか
詰パラ 入選154回 大学
2019年12月8日、my cubeで 、詰パラ 入選154回 大学
詰パラ2019年121月号 ちょっとした感想
2019年12月6日、詰将棋の欠片で 、詰パラ2019年12月号 ちょっとした感想
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2019年12月2日、詰将棋作家のひとり言で、 嫌がらせ不成1
詰パラ12月号到着
2019年12月1日、創棋会通信+αで 、詰パラ12月号到着
詰パラ12月号
2019年12月1日、詰将棋劇場blogで、詰パラ12月号
詰パラ12月号発売
2019年12月1日、詰将棋パラダイスで、12月号発売
詰パラ最新情報
2019年11月21日、詰将棋パラダイスの最新情報で、12月号予告。
「短編コンクール:9手詰50題の競演!
社団戦参戦記:最終日の模様をレポート!」
===== 将棋世界1月号 =====
将棋世界2020年1月号で伊藤一門の詰将棋
2019年12月3日、Untidy Bookshelvesで、『伊藤果一門の詰将棋』 伊藤果・及川拓馬・上田初美 (将棋世界・2020年1月号付録)
2019年11月30日、伊藤果 、今回の付録は詰将棋史上初企画の師弟競演
2019年11月29日、上田初美@ueda823
「RT>将棋世界2020年1月号では師匠と夫と一緒に伊藤一門の詰将棋として付録にしていただきました。初めての超短編の創作は難しく、載せていただいておきながら恐縮ですが作品としてこれでいいのか不安も大きくドキドキしています。どうか温かい目で解いてくださると嬉しいです」
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[2019年11月19日最終更新]
推理将棋第121回出題の121-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第121回出題 推理将棋第121回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第121回解説 担当 Pontamon
10月出題の第121回は21名から解答いただき、全員全問正解という快挙でした。
ヒントが大甘ヒントだったのかもしれません。
121-1 初級 Pontamon 作 トレッキー作の修正 9手
「投稿作の条件は問題ないけどトレッキー丸出しの会話は変更してよ」
「『トランスワープでボーグキューブが突然現れた』は削除」
「わかった」
「『セブン・オブ・ナインが同化』は『9手詰みの7手目が同か!』」
「なるほど」
「『シールドを上げたか。抵抗は無意味だ。同化する』は『8手目は駒を直進させて粘ったけど、詰まされた手も同か!』」
「了解、亜空間通信終了。エンゲージ!」
「君もトレッキー?」(条件)
- 9手で詰み
- 7手目と9手目は同の手
- 8手目は駒を直進
出題のことば(担当 Pontamon)
同が付く手を2連続で指すパターンを整理しよう。
追加ヒント
22の馬が連続同馬で2段目を寄って行きます。
推理将棋121-1 解答 ▲76歩、△34歩、▲22角成、△52玉、▲51角、△32銀、 |
攻め方の最後の2手がどちらも"同"の手となると思い浮かぶのは6手詰手順。推理将棋では無駄合いが有効なので6手詰はありませんが推理将棋の紹介や解説では必ず触れられる6手の手順があります。それは、初手から▲76歩、△34歩、▲68玉、△88角不成、▲58金右、△95角 で、詰将棋なら△95角の王手に対して▲86歩や▲77桂で頑張っても95へ打った角が△同角とすれば合駒の意味がないので6手目の時点で詰んでいるというものです。
参考1図は、先後を逆にして▲15角から▲24同角の次の最終手は22で成った馬で▲33同馬としてみた手順ですが、玉の退路を塞ぐ△52金右や△52飛の手が出来ていないので詰みません。
参考1図の手順:▲76歩、△34歩、▲22角成、△42玉、▲15角、△24歩、▲同角、△33桂、▲同馬
3手目に取った角を5手目に打って、その角で7手目に▲同角ができる角の打ち場所はそれほど多くはありません。▲55角と打って、△44歩、▲同角、△33桂、▲同馬は左右逆にした参考1図の二番煎じなので失敗します。2段目へ角を打っても、1段目や3段目は初期配置の駒が居るので次の手番で▲同角を指すには4手目に後手の協力が必要になります。
参考2図は4手目に△52玉として、▲62角、△51金左、▲同角とした局面ですが、この後、後手が駒を動かして▲同角や▲同馬とする手はあるものの王手にはなりません。△32銀、▲42金だと詰みになりますが、"同"の着手の2連続にはなりません。
でもこの図を見ていると、左の金銀が無くて42へ金を打つ代わりに馬でも詰みの形になっていることに気付くでしょう。51地点での▲同角で金を取るのではなく、4手目の△52玉で空いた51地点へ5手目に▲51角とすれば、後手の金銀が2段目へ上がったところを▲同馬の連続で42地点へ進むことができます。8手目は駒を直進させる手の条件があるので、6手目からは▲32銀、△同馬、▲42金、△同馬で詰みとなります。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
Pontamon(作者)「自家用車のナンバーに1701(エンタープライズの登録番号)を付けるほどのトレッキーではありませんが、スタートレックファンなので会話に取り入れました。」
斧間徳子「3手目までの手順と8手目の42金はほぼ確定と考えると、4手目は54歩か52玉のほぼ二択となる。易しいが、手順・条件ともすっきり仕上がった良問と思う。」
■はい、易しいはずだったのですが、難しかったとのコメントも。
のくせに「52玉から51角のアシストが思いつきにくく、かなり悩みました。」
■早い解答だったので「かなり」と言っても悩んでいたのは短かったようですね。
RINTARO「52玉51角の形に気付かず、結構考えました。」
■「結構」に「かなり」。慣れている詰将棋に比べて、思いのほか時間がかかったという感じなのかな。
占魚亭「『スタートレック:ピカード』の配信開始が楽しみですね(訳:今回、いちばん時間がかかりました)」
■いちばん時間がかかりました⇒会話がわからなくて....ですかね。(笑)
はなさかしろう「へえぇ。なんとなく動かしていると解けますが、、この条件でこの順しかないんですか。会話は…わかりません(笑)」
■修正後の会話と箇条書き条件だけ見てください。9手目の連続の同着手で詰むのはこれと122-1です。
ミニベロ「巧みな条件付けで、全て知っているはずの9手を40分考えさせられてしまった。」
■「結構」や「かなり」は、1時間未満、30~40分くらいのことなのかな。
諏訪冬葉「▲53角と打とうとしてうまくいかず、ためしに51に打ったらあっさり解決。」
■42の馬を支えるのは53角と51角の二択になります。
ほっと「同〇の連続という条件が珍しいのか。」
■9手では、同〇の連続で詰めるのが珍しいんです。
渡辺「詰形の発見に苦労。難しかった。」
■すんなり解けるので大丈夫だと思ってましたが、手こずると122-1の作意手順を先に見つけてられているかもしれないのが心配の種。
渡辺(追加コメント)「「トランスワープでボーグキューブが突然現われた」は「角を打った」ですね。この条件があると随分解きやすかったかも知れません。問題文の解釈も難題だった。スタートレックを一通り調べました。」
■想定していた状況は、後手陣へ突然現れた3手目の▲22角成だったのですが、角打ちと考えてもいいですね。でも「角打ちがあった」の条件追加は9手では甘やかし過ぎかも。
NAO「直進するのは玉に近い金しかありません。」
■直進の条件は△32金、△42銀の手順前後回避のための条件。
小山邦明「「8手目を駒の直進」で金銀を動かす順番を確定させるうまい条件設定。」
■やはり、そう思いますよね。
S.Kimura「トレッキーは分かりませんでしたが,ボーグキューブが角なのは分かりました.同馬が後手の駒と同化するというのも面白いたとえですね.」
■トレッキーは「スタートレック」シリーズの(熱狂的な)ファンのことです。
山下誠「5手目、角をどこに打つかを考える問題でした。」
■飛の横利きを遮ってもらう△52玉があって角の打ち場所が決まります。
ジェシー「5三角の筋を延々と考えてしまいました。」
■飛の横利きが残るので▲53角は失敗します。
飯山修「飛車の効きを遮りかつ42に利かす唯一の場所の発見問題だけど初級としては簡単ではなかったのは私だけ?」
■難問だったとの感想が多かったです。
神在月生「51角がある9手(笑)。飛の横利きを消し、42の支え駒を打つ場所を空ける、玉の協力に感謝。」
■確かに、玉の着手が一番の働き方改革。(時短で終わらせる?)
原岡望「馬角の強力な協力で仕留めた」
■取ったのが角なので使うしかないという説も。
変寝夢「締め切り前ヒントで助かりました。52玉~51角が阿吽の呼吸」
■ヒント後だと、残っている着手はこれらの2手だけ。
緑衾「62に玉が逃げるのがなかなか防げませんでした。」
■ヒント投入でもそこだけは考え処として残しました。
たくぼん「51角と下から打つのがいいんですね。1つの駒で連続駒取りは馬以外は無理そうですよね」
■122-1を出題中なので連続駒取りについてはノーコメント(笑)。
正解:21名
斧間徳子さん のくせにさん RINTAROさん 占魚亭さん
はなさかしろうさん ミニベロさん 諏訪冬葉さん ほっとさん
渡辺さん NAOさん 小山邦明さん S.Kimuraさん
山下誠さん ジェシーさん 飯山修さん 神在月生さん
津久井康雄さん 原岡望さん 変寝夢さん 緑衾さん
たくぼんさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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[2019年12月27日最終更新] 122-3解答、第122回出題当選者
122-3会話修正
「後手はよっぽどそのマスが好きなんだな。12手目に自分が2回駒取りをしたマスへ今度は駒を打ったよ。後手はよっぽどそのマスが好きなんだな。」
「その駒打ちが初王手でなんと詰んでいるね」
「その」が指しているものを誤解する可能性があるとのコメントをいただいたので修正させていただきます。
(11月19日 Pontamon)
122-3余詰修正
122-3についてDJカートンさんからご指摘をいただきました。粗検深くお詫び申し上げます。次のように修正いたします。
会話と条件での先手の「大駒の手」を「飛車の手」に修正します。
なお、解答につきましては元の条件を満たしていれば正解とさせていただきます。
(11月17日 Pontamon)
将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第122回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
解答、感想はメールで2019年12月10日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第122回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。
推理将棋第122回出題 担当 Pontamon
単純に手数で初級、中級、上級を分けている弊害でしょうか、前回は初級の9手詰が思いのほか難しかったようです。
今回の3題の構成は前回と同じ手数ですが難度は上がっているかも。
初級は担当からの9手で前回と同じ条件があります。2回の同は別の駒でしょうか、同じ駒でしょうか。
中級はNAOさんからの10手詰。早く解かないと龍に追われる夢をみそうです。
上級の12手詰は初登場の緑衾さん作。同じ地点での駒取りと駒打ちを実現してください。
◇年賀推理将棋の作品募集◇(再掲)
第124回(2020年1月13日頃出題)は全投稿作採用の年賀推理将棋特集の予定です。難易度問わず作品を募集します。投稿〆切12月20日。
年末年始、年賀詰("2020", "20", "2", "11", 干支"子"、にちなんだ推理将棋)
■本出題
■締め切り前ヒント (12月3日 Pontamon)
122-1初級:2手連続の大駒着手は後先で飛・角の順、同の着手はふたつの駒で1回ずつです。
122-2中級:最初の龍での王手は飛を取っての王手です。
122-3上級:後手は2つの地点の行き来で4回駒取りして、4回目に取った駒を打ちます。
122-1 初級 Pontamon 作 同じ対局? 9手
「7手目と9手目は同の手を指して9手で詰めたよ」
「その対局は最近聞いた記憶があるなぁ」
「2手連続で大駒着手があったから君が聞いた対局とは違うと思うよ」
「2手連続と言うと、先手の着手の直後の後手着手か後手の着手の直後の先手着手ってことだね」
(条件)
- 9手で詰み
- 7手目と9手目は同の手
- 2手連続での大駒着手があった(先後または後先の順の2手)
122-2 中級 NAO 作 龍に追われる 10手
「たったの10手で詰まされたって?」
「初の成る手を指されたので慌てて玉を逃げたんだけど、龍で連続王手を掛けられて参ったよ」
(条件)
- 10手で詰んだ
- 初の成る手に対して玉の手で応じた
- 龍で連続王手を掛けた ※
※龍の着手で連続王手を掛けたという意味です。(担当補足 11月17日 )
122-3 上級 緑衾 作 三度目は駒打ち 12手
(10手目まで進んだ後)
「ほほう、すでに後手は自分が不成で駒取りをしたマスで再び成りで駒取りをしているんだ」
「先手の方はすでに大駒の手飛車の手とその直後の手を同じ筋に指しているね」
(さらに手が進んだ後)
「後手はよっぽどそのマスが好きなんだな。12手目に自分が2回駒取りをしたマスへ今度は駒を打ったよ。後手はよっぽどそのマスが好きなんだな。」
「その駒打ちが初王手でなんと詰んでいるね」
(条件)
- 10手目の時点で後手は自分が不成で駒取りをしたマスで再び成りで駒取りをしていた
- 10手目の時点で先手は
大駒の手飛車の手とその直後の手を同じ筋に指していた- 後手は12手目の自分が2回駒取りをしたマスへ駒を打つ初王手で詰ませた
推理将棋の問題も募集しています
このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。
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推理将棋第120回出題の120-3の解答、第120回出題の当選者(ミニベロさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第120回出題 推理将棋第120回解答(1) (2) (3)
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120-3 上級 ミニベロ 作 角にまつわる123問題 12手
12手詰 3条件です。
(条件)
- 6手目は歩頭の角を取る手
- 11手目は歩頭に角不成
- 12手目の両王手で詰み
出題のことば(担当 Pontamon)
2つの角着手条件を整理しよう。
追加ヒント
3手目に取った角を5手目に打ち、後手はこちらの角を同歩で取って10手目に打ちます。
修正
条件:6手目は角を取る手 →6手目は歩頭の角を取る手
推理将棋120-3 解答 担当 Pontamon ▲76歩、△34歩、▲22角不成、△84歩、▲85角、△同歩、 (条件) |
先手は取られた角を取り戻して後手陣へ打って11手目に角不成の手を指し、後手は両王手で詰ますという難ミッションです。
両王手の主役は飛角。後手の飛を世に出すための手筋が思い浮かびます。しかも先手は33の歩を取って飛が出る道を空けつつ後手に角を取らすことができます。
思い付いたのが12手目△57飛成の両王手までの参考1図です。手順は、▲76歩、△32飛、▲33角不成、△同角、▲46歩、△96角、▲同歩、△15角、▲22角、△37飛不成、▲44角不成、△57飛成 までですが、よくよく見ると後手が角を取ったのは6手目ではなく4手目でした。角のやり取りを手番も入れて考えると後手は6手目に角を取って、8手目に打ち、先手は9手目に角を取り戻して11手目に角を打てば角不成は13手目になってしまいます。6手目に取った角を後手から先手へ渡すのはそもそも無理だったのです。
角の受け渡し方法を考え直してみます。次は、▲76歩、△34歩、▲22角不成の手順で先手は後手の角を取ってみます。後手は6手目に22の角を取ることができ、先手も持ち駒の角を5~9手目に打てば11手目に歩頭へ角不成が可能で、2つの角条件をクリアできます。ところが問題がありました。参考2図は▲22角不成のあと△32飛、▲46歩、△22銀で6手目に角を取った局面です。先手は角を打ってから11手目に歩頭へ角不成をすればよいのですが、不成ができる地点へ角を打つには△33角で王手をしなければいけません。参考2図の局面から後手の3手だけでも両王手に持って行くには手数が足りていないのに、王手の応手は無理です。かと言って、先手が▲12角、▲23角不成、▲14角不成などで歩頭への角不成に3手掛けることもできません。
6手目に角を取るという条件クリアのためにはもうひとつの手順があります。それは▲76歩、△34歩、▲22角不成の手順で先手が取った角を5手目に打って後手に同の手で取らせば、22角不成とした角を11手目に▲44角不成もしくは▲66角不成を指すことができます。
5手目に角を打つ場所と両王手の形を考えてみます。▲76歩、△34歩、▲22角不成、△何か、▲xx角、△同〇で後手は角を入手し、次の8手目か10手目にその角を打って両王手の片割れとして使うことが予想されます。両王手の形としては、飛や香の利きを角で止めておいて最終手で角が動いて両王手するには、玉が飛や香の筋まで移動する必要がある他、飛や香の先にある歩の処理も必要なので手数が足りません。となると打った角の筋に玉が居て、この角の利きを他の駒で止めておいての空き王手で、動いた駒自身でも王手しなければいけないので最終手は駒成になります。角の利きを通す駒は、歩、香、桂、飛のどれかになりますが、駒成した駒を同玉で取られて逃げられないためには、駒成する駒の支えも必要になります。ここまで考えると角の利きを止める駒は歩で、支えとなる飛が居る8筋の歩を成ることが分かります。83の駒が△87歩成するまでには4手が必要で、他に角を打つ手も必要なので、2手目の△34歩と合わせてこれが限界です。6手目に角を取るには、先手が歩の先へ角を打って△同歩と取らせる協力手が必要になります。
△87歩成までの両王手だと、角の打ち場所は△95角で確定します。
4手目からの△84歩、▲85角、△同歩が確定します。角は△95角なのでその利きに玉があってしかも△87歩成で王手が掛かる位置となると▲77玉になります。したがって、▲68玉、▲77玉が必要です。11手目は角不成の手が指定されているので、7手目からは▲68玉、△86歩、▲77玉、△95角です。さて11手目の歩頭への角不成は▲44角不成と▲66角不成が可能ですが、正解は玉の退路を塞ぐ▲66角不成が11手目になり△87歩成の両王手で詰みとなります。
斧間徳子さんから余詰指摘があり、条件を修正しました。
ご指摘のあった手順は、
▲76歩、△32飛、▲33角不成、△52玉、▲22角不成、△同銀、
▲51角、△15角、▲46歩、△37飛成、▲24角不成、△57龍 まで12手
7手目で先に▲46歩を指して8手目△37飛成なら、9手目に▲33角と打って11手目に▲44角不成や▲66角不成も可能でした。
この余詰の手筋は解説の参考1図で検討していたはずなのですが解図力不足による粗検をお詫び申し上げます。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
ミニベロさん(作者)「皆様に大変ご迷惑をおかけしました。深くお詫びいたします。」
■担当の力不足で、好作に傷が付いて申し訳ありませんでした。
斧間徳子(双方解)「後手が飛先を伸ばすのは両王手と無関係そうなので思い浮かびにくい。手順もダイナミックで見事な応酬。」
■角の条件だけなので、飛先の歩を伸ばすのは気付きにくいと思います。
渡辺(双方解)「6筋に飛を回って手が足りてなかった。左右反転すればあらゆる問題が解決。」
■両王手と聞いて、飛角ではなく43歩成までの11手が思い浮かんで先後を変えてみたのですね。流石ですね。
はなさかしろう(双方解)「77玉でしたか~~。駒がよく機能していて気持ち良い詰め上がりですね。」
■解答強豪の4名から早々と余詰手順を報告していただきました。
NAO(双方解)「好作。5手目の角打ちが攻めを加速させる協力手。3手目に角を取って敵陣に角を残す筋でないと先手の協力手68~77玉が間に合わないという狙いでしょう。余詰順は先手の協力手が46歩の1手で済むので9手目の角打が間に合ってしまった。修正で歩頭条件が入って、取り組み安い易問となりました。」
■▲76歩、▲22角不成、▲44角不成、△同歩での角取りが僅かな望みでしたが、歩頭条件でぐっと難度が下がりましたか。8筋以外にも歩はありますが、やはり飛先の歩ですよね。
RINTARO「両王手の形を考える。3手目までは必然。6手目が5手目に打った角と考えると8筋を伸ばす形が思い浮かぶ。同時に詰み形が見える。5手目に気付くまで1時間は考えました。」
■取る角が5手目に打った角だと考えると36地点が見えそうなんだけど8筋に目が行きましたか。
ほっと「これも87歩成の筋だった。いかにも余詰が怖い条件設定だが、余詰順は発見できず。」
■本来なら見つけていなければいけない余詰筋を検討していながら、担当も余詰順は発見できませんでした。なので余詰作を出題したのですが...。
小山邦明「逃げ道封鎖の11手目が大悪手。」
■歩頭への不成は▲44角不成もありますが、11手目まで行っていればここでは間違えないですね。でも3手目に▲22角不成を指した時点では、5手目にこの角を取るのか残すのか、残したとして▲44角不成でなければいけない理由は▲66角不成だと角の利きのために詰まなくなるのかな等いろいろ考えてしまいます。(両王手のことを忘れていて、推理将棋らしい奇手の可能性を考えると)
諏訪冬葉「「飛車を使う両王手は手が足りない」「小駒を使う両王手はヒモが必要」なのであきらめかけてました。」
■最初から飛のヒモが付いている8筋の歩突きが間に合いました。
のくせに「追加ヒントで解けました。角ロンダリングで95にワープ。」
■「10手目に打ちます」が効いたかな。「5手目に打った方の角を同歩で取る」のヒントだと足りない気がしたので。
S.Kimura「余詰修正のため,歩突きで角を取らせるという発想が思い浮かび,最初は3筋で,その後8筋で取らせることに至り,解が発見できました.この修正は痛かったでしょうね.」
■はい、痛かったです。「歩成り」で両王手詰みという案もあったのですが、根こそぎ作意を晒すことになるので「歩頭の角取り」になりました。出題前に担当が余詰を発見していれば、時間を掛けて別条件の好作が完成していた可能性があるので、担当の力不足が申し訳なくて。
山下誠「最終手を3七歩成と決めつけて大いに悩みました。11手目が大きな鍵でした。」
■22の角が歩頭へ角不成となると2択で、何か意味のある手だと考えると玉の退路封鎖に気付きます。
占魚亭「大苦戦。84歩が間に合うとは!」
■角取りの準備をしないといけないときに悠長に△84歩は突き難いです。△84歩は、行き掛けの駄賃になる△85同歩のための準備にもなっていました。
変寝夢「やはり6手目辺りに条件がつくとかなり考えやすいですね。久しぶりに12手の長丁場が解けて気分が良くなりました。」
■手順を絞れる条件がマイルストーン替わりにあれば解き易いですね。その真骨頂が94問題。
飯山修「直前ヒントの追加がほしいがこれ以上は無理か」
■解答の集まりが悪かったのでヒントが足りなかったのかと思いました。ヒントを足すとすると8筋という情報か最終手が歩成くらいしか残ってません。
津久井康雄「34歩を使うものと思い込みしばし迷走。84歩からで間に合うのが意外でした。」
■34歩と突いているので有効活用したくなりますね。
原岡望「飛車を動かすことばかり考え大苦戦」
■飛を動かす手順での余詰がありましたが、見つからなかったようですね。担当は余詰の詰み形はチェックしていたのに途中の手順の変化を見落としてました。
神在月生「飛角だけの両王手は難しいので、飛角歩で考えてみる。最初に歩の勢いから右(36)を考えてしまうが、どうしても手数超。切り替えて左で考えてみると思いの他スンナリ。」
■最初から歩に目が行くのは、歩の遅早の教訓の効果ですね。
正解:18名
斧間徳子さん 渡辺さん はなさかしろうさん NAOさん RINTAROさん
ほっとさん 小山邦明さん 諏訪冬葉さん のくせにさん ミニベロさん
S.Kimuraさん 山下誠さん 占魚亭さん 変寝夢さん 飯山修さん
津久井康雄さん 原岡望さん 神在月生さん
総評
斧間徳子「今月は見事に飛先歩成シリーズでした!短編推理将棋のほとんどは角が主役なので、まずは角の手から読む習性がついてしまい、思いの他、解図に時間がかかりました。」
■出題に趣向を入れることができるのもこれが最後かも。
渡辺「飛先の歩成3本。最後だけ難易度が跳ね上ってます(初級、初中級、超上級)。」
■難易度が跳ね上っている3問目のヒントになるかと思い、最終手歩成で揃えてみました。
NAO「古くて新しい形。7手詰基本型もまだまだ発展していますね。」
■余詰が少ないはずなので取っ付き易い。と言いつつWFPで余詰作を投稿してしまいました。
RINTARO「3問とも23歩成の基本7手の応用でしたね。」
■はい、初級はそれとわかるのですが、中級と上級がまさか飛先の歩を進める手筋だとは気付き難かったはず。
ほっと「似た筋で揃えたのは意図的なものか、それとも在庫がないのが理由か。さて真実はいかに?」
■今回は新旧担当の特集でした。特集にする話はしていなかったのですが、提供いただいた作品で偶然にも歩成の手筋で揃えることができました。在庫温存で121回~127回(年賀の124回を除く)は担当から2題のパターンで出題稿と解説も準備できています。作品投稿があれば順次担当作と入れ替える予定です。年賀推理の投稿がなければ124回は担当作での個展になるかも。
S.Kimura「今回はヒントの加減が難しいのかな,と感じました.」
■上級のヒントの加減が難しかったですね。難問なのはわかっていますがヒントの出し過ぎも興ざめでしょうから。
占魚亭「今回は2と3にかなり苦しめられました。もう少しお手柔らかにお願いします(笑)」
■121回は出題予定を変更して易しくしました。(本当かよ?)
変寝夢「PCなしに全部解けると気持ちいいもんですね。」
■暗算ですか。担当は将棋盤代わりにPCではKifu for Windows、スマホではびよ将棋を使ってます。
津久井康雄「中級・上級を追加ヒント無しで解ける気がしませんので、今後も追加ヒントよろしくお願いします。」
■ヒント前の初級くらいの難易度になるようなヒントを出せればいいのですが...。
緑衾「今月は2問だけ残念です。」
■次回以降での全問正解を期待しています。
神在月生「最早解答は無理なので、10日23:59の最遅解答を狙いました。(というのはウソで、パラ9月号に手間取って手が回らなかった→パラの方は一問だけしか解けず・泣)」
■担当が推理将棋を始めた頃は、全問正解、ヒント前解答、月末までの解答(当時は23日頃の出題)、3日以内の解答、一番槍を目指すという感じで目標を変えて数年過ごしてました。
推理将棋第120回出題全解答者: 19名
斧間徳子さん 渡辺さん はなさかしろうさん NAOさん RINTAROさん
ほっとさん 小山邦明さん 諏訪冬葉さん のくせにさん ミニベロさん
S.Kimuraさん 山下誠さん 占魚亭さん 変寝夢さん 飯山修さん
津久井康雄さん 原岡望さん 緑衾さん 神在月生さん
当選: ミニベロさん
おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。
◇年賀推理将棋の作品募集◇
第124回(2020年1月13日頃出題)は全投稿作採用の年賀推理将棋特集の予定です。難易度問わず作品を募集します。投稿〆切12月20日。
年末年始、年賀詰("2020", "20", "2", "11", 干支"子"、にちなんだ推理将棋)
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