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推理将棋第126回解答(1)

[2020年4月21日最終更新]
推理将棋第126回出題の126-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第126回出題  推理将棋第126回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第126回解説  担当 Pontamon

桂の着手がある3作品はいかがでしたでしょうか。
126回は、初解答の方も居ましたが解答者数は少し減って19名でした。
在宅勤務や外出自粛のでストレスも多いでしょうが、推理将棋で気分転換しましょう。


126-1 初級 Pontamon 作   好手36桂 9手

「たった9手で詰まされたよ」
「どんな将棋だった?」
「36桂の着手が好手だね」

(条件) 

  • 9手で詰み
  • 36桂の着手があった

出題のことば(担当 Pontamon)

 先手が最速で桂を入手する手順は何通り?

締め切り前ヒント

 21馬で入手した桂を36へ打ちます。後手玉は33で詰みます。


推理将棋126-1 解答

▲76歩、△34歩、▲22角成、△42玉、▲21馬、△33玉、
36桂、△42銀、▲22角 まで9手


(条件)
・9手で詰み
・36桂の着手があった(7手目▲36桂)

Suiri1261

Suiri1261a桂を最速で入手できるのは4手目の1手順なので、先手は5手目で桂を入手できます。先手の場合は1手順ではなく、先後を逆にした33地点での入手の他、77や97での入手や▲22角成のあとの▲21馬での入手が可能です。桂を打つ場所は36とのことなので、73や93で桂を入手しても攻めることができそうにありません。なので33や21で桂を入手して36へ打つ手順を検討してみます。

もし36桂が最終手なのであれば、玉は24か44地点になるので5段目をカバーする必要があります。一気にカバーできるのは5段目の飛ですが、5手目に桂を入手していては飛の手を指すことはできません。

となると、36に打った桂を44に跳ねて、2段目の玉を詰める手順の可能性がありそうです。参考1図は初手から▲76歩、△34歩、▲22角成、△33桂、▲同馬で桂を入手して、その後△52玉、▲36桂、△44歩、▲同桂で王手を掛けた局面です。33の馬が良く働いていて殆ど詰みなのですが、△62銀や△62飛が間に合わず玉の退路が残っていて失敗です。

 

Suiri1261b出題のことばだと先手は最速で桂を入手するのが当然なような言い方ですが、33地点で桂を入手するにしてもタイミングをずらせば違う詰み形がありそうです。つまり、▲36桂は33の玉が中段へ脱出する2地点を同時に抑える手で、▲25桂による吊るし桂の形です。参考2図は、この方針で手を進めたものですが、玉の退路として42が空いていますし、そもそも▲25桂は11手目なので手数をオーバーしてました。

参考2図の手順:▲76歩、△42玉、▲16歩、△34歩、▲17桂、△33桂、▲同角不成、△同玉、▲36桂、△32飛、▲25桂 まで11手

▲36桂が玉の中段への脱出を抑えるもの手というのは理にかなっているように思いますが、それには後手玉は33に居る必要があります。33地点で桂を入手する手順では参考2図のように失敗するので、残る桂の入手方法である▲21馬での桂入手を考えてみます。初手から▲76歩、△34歩、▲22角成、△何か、▲21馬、△何か、▲36桂 の手順が浮かびます。前述のように▲36桂が玉の中段脱出を抑える手なのであれば、4手目と6手目は後手玉が33地点へ向かう手、つまり、△42玉、△33玉のはずです。先手は残り1手で21に馬と持ち駒が角です。33の玉は通って来た42地点が退路として残っているので42地点を埋める手になります。21の馬は22と32の玉の退路に利いているので、11馬で香を取っての王手だと32地点が空いてしまいます。15や55への角打ちでは歩を突く合いが可能なので、角打ちで王手にするには22地点になります。42地点を埋める駒が飛だと22に利いているし金だと銀が22に利いているので、8手目からは△42銀、▲22角で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Pontamon(作者)「玉の退路の44地点は桂と角が利いているので、無駄の無い配置という観点なら16桂の方が好手と言えるのかも」

緑衾さん「4四桂で詰ませようとしてダメだったので3六桂は意味のない手かなと思ったのですが、4手じゃ詰みませんでした。」

■「4手」は後手の手数のことですね。参考1図のように62地点が空いています。44桂の最終手だと、33角成で桂を取る場合は先手に1手余って、必要なのは4手になりますが。

NAOさん「24への退路封鎖の筋。27-2や82-1の予備知識があって即詰みました。」

■なるほど。手順ではなく、最低限必要な詰形とか退路封鎖の筋という観点で覚えるのか...。

斧間徳子さん「やさし過ぎるきらいがないでもないが、客寄せにはちょうどいいかも。」

■新しい解答者の参加がありました。

RINTAROさん「瞬殺ですが、1着手条件のみは貴重。」

■条件数は少ないほど持っている情報が多かったり、縛りがきついはず。と言っても中々1条件にまとめることができる手順を見つけるのは大変ですね。

ミニベロさん「16桂の順はあった気がするが、覚えておきたい形。やはり1条件は貴重品。」

■おもちゃ箱は誌面ではないので文字数を気にすることはありませんが、簡素な会話と条件だと取り組む意欲が出ますね。

ほっとさん「厳しいことを言うと、これは9手1条件「端に桂を打つ手があった」の劣化版。」

■どちらも1条件になるので、詰将棋の会合や研究会で話題になったり、個人のブログなどに掲載があるかもしれません。

S.Kimuraさん「条件から33玉からの収束が見えました.」

■中段には玉を逃さないという条件でした。

原岡望さん「基本の縛り」

■素人の指将棋だと、待ち駒を打ったと非難されるかもしれない手です。

べべ&ぺぺさん「ヒントを見てようやく解けました。解けてみれば、なるほどといった印象です。」

■初解答でしょうか。今後も1問でも解けたら解答をお寄せください。感想だけでも結構です。よろしくお願いします。

神在月生さん「いつもながらの一条件に感心。」

■短手数の場合は縛りがきついので1条件は多いですね。ちなみに7手詰29手順は全て1条件にできますので推理将棋を創ってみようと思う方は試してみると勉強になります。(複数の1条件にすることができる手順もあります)

占魚亭さん「36桂が最大のヒント。初級なので、跳ねて仕留める可能性はなしと決め打ちしました(笑)」

■36桂を打ってから跳ねてもきわどい形にはできますが...。

飯山修さん「16桂でも問題成立かしら」

■はい、成立します。初級なので36桂を明かしていますが、6段目の桂着手はこの2手順だけです。

変寝夢さん「3六桂は遊び手かと思ったが、詰め上がりで大活躍でした。」

■8手詰+遊び手(後手の36桂とか?)も余詰検討には必要。

波多野賢太郎さん「これは素直で解き易かったです。3六桂はたしかに好手でした。」

■端の桂打ちの方がさらに上を行く好手なのかも。

リーグ戦ファンさん「36桂は56桂を消す限定効果も含むものかと思いきや。結果として難易度を増しました。」

■56桂でも詰む手順を考えると、玉は24へは行けないはずだから33で角成して桂を取るという推理。そこからは詰ませることができずに解図の道が閉ざされます。

DJカートンさん「36桂がダミー(詰みに影響のない手)だったら5分で投げた。」

■意味のある36桂だったので投げずに済みました。

はなさかしろうさん「36桂といえばこの形。桂を取って打つのは案外手がかかりますね。」

■おもちゃ箱や詰パラでは発表されていませんが、研究しておられるのですね。推理将棋研究のmixi99番には、本問だとまささん、端の桂打ちだとたくぼんさんの条件だけの掲示があります。

津久井康雄さん「条件の36桂から、33玉の形だと見当をつけたら割とアッサリ。」

■初級なのでアッサリと解いていただけて良かったです。

諏訪冬葉さん「最終手桂馬は玉が広いので退路封鎖と予想しました。」

■36桂が退路封鎖だと予想できれば、あとは狭い後手陣での駒配置の検討になります。


正解:19名

  緑衾さん  NAOさん  斧間徳子さん  RINTAROさん
  諏訪冬葉さん  ミニベロさん  ほっとさん  S.Kimuraさん
  原岡望さん  べべ&ぺぺさん  神在月生さん  占魚亭さん
  飯山修さん  変寝夢さん  波多野賢太郎さん  リーグ戦ファンさん
  DJカートンさん  はなさかしろうさん  津久井康雄さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

あれ?私もこの問題の回答を送ったはずなんですが・・・

投稿: 諏訪冬葉 | 2020.04.22 18:39

すみません。確認しましたら、諏訪冬葉さんからは3月23日、4月7日の2回解答が届いていますが、1回目の方を私が見逃していたようです。正解者名に追加させていただきました。
メールの確認漏れ、申し訳ありませんでした。
なお、解答を受け付けたかどうかは、投稿・解答履歴の推理将棋解答履歴で確認できますので、送付したはずなのにここに記載されてないときは、ご一報いただけるとありがたいです。

投稿: TETSU | 2020.04.22 20:14

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