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推理将棋第130回解答(2)

[2020年8月25日最終更新]
推理将棋第130回出題の130-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第130回出題  推理将棋第130回解答(1) (2) (3)
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130-2 中級 けいたん 作   56馬まで  10手

「56馬まで10手で詰みか」
「初手は6筋の着手だったな」
「不成はなかったね」

(条件) 

  • 10手目の56馬で詰み
  • 初手は6筋
  • 不成なし

出題のことば(担当 Pontamon)

 最終手の56馬が明かされていますが、何処で成った馬でしょうか?

締め切り前ヒント

 角を88で成って、その馬を2手使って56へ移動します。


推理将棋130-2 解答 担当 Pontamon

68玉、△34歩、▲76歩、△88角成、▲56歩、△45角、
▲57玉、△66馬、▲46玉、△56馬 まで10手


(条件)
・10手目の56馬で詰み(10手目△56馬)
・初手は6筋(初手▲68玉)
・不成なし(4手目△88角成)

Suiri1302

Suiri1302a最終手が△56馬だと判明しているので詰み形から考えてみます。参考1図は△56馬の馬単騎詰みの形ですが、手数は12手掛かっていますし初手は6筋にはなっていません。先手駒の配置だけを考えると、後手が77の歩と57の歩を取って協力してくれると、先手は玉移動2手、66角からの48角の角移動2手と46歩の計5手で行けそうな気がしますが、後手の協力手とのタイミングが合わず、やはり12手掛かってしまいます。

参考1図:▲48玉、△34歩、▲46歩、△77角成、▲38玉、△67馬、▲77角、△57馬、▲59角、△66馬、▲48角、△56馬 まで12手

後手が△56馬を実現するための要件を考えてみると、大きく分けて2種類。角道を開ける△34歩、角取り、角打ち、角成、△56馬の順、もしくは、角道を開ける△34歩、角成、馬移動で角筋を変える、△56馬の4手の順になります。前者だと、角打ちをする角の入手が4手目になるので、初手から▲6筋、△34歩、▲76歩、△88角成/不成の後、後手は角打ちからの角成で馬を作って最終手を△56馬とする手順になりますが、88の馬(角)は56地点へ利いていないので△56馬は馬単騎でなければいけません。馬単騎は手数オーバーだったので、後者の順になりそうです。

Suiri1302b後者だと、角成の時か馬移動の時に攻め駒の入手が可能なので、最終手の△56馬を支えるために取った駒を打って支えにする着手に残りの1手を振り分けることができそうです。参考2図は、△56馬の最終手に向けた筋に移動する△89馬で取った桂を56へ利かすために△44桂としてみたものです。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲56歩、△88角成、▲68玉、△89馬、▲57玉、△44桂、▲66歩、△56馬 まで10手

後手の手は予定通り実現することができましたが、玉の退路が8段目に3箇所もあって失敗です。しかも初手が6筋も実現できていません。となると、△56馬を支える駒は△88角成で取った角を使うことになりそうです。

最終手の△56馬は先手玉の初期配置と離れているので、馬単騎や7段目玉を考えましたが手数オーバーや退路封鎖が間に合いませんでした。困った時は空き王手や両王手を考えるのですが、本問ではそれも無理のようです。自陣玉が駄目なら残るは中段玉です。と言っても玉位置は56の馬の利きの範囲内になります。中段玉を目指すなら、初手6筋は▲68玉でほぼ間違いないでしょう。最終手の△56馬を▲同歩とできないようにするために歩突きは5筋の△56歩。残り3手で行けて△56馬の利きの範囲となると、玉地点候補は45、55、65、46、66の5地点。しかし、後手の△56馬を支えるための角を取らせるには▲76歩の協力が必要なので、玉は46か66の6段目までしか行くことができません。

初手から、▲68玉、△34歩、▲76歩、△88角成、▲56歩 の後、先手は57玉経由で△46玉か△66玉になりますが後手の残り3手は馬移動2手と角打ちになります。56へ行ける筋の78や89へ移動しても67の歩が邪魔なので56へ行くことができません。そうなると、△55馬か△66馬経由で△56馬の手順になります。なので先手玉を△66玉とすることはできず、△46玉が玉位置に確定します。56に馬が居るので玉は57へは戻れません。35地点は後手の34の歩が利いているので行けませんが、36地点だけが退路として残りそうです。その36の玉退路を防ぐとともに56の馬を支える△45角が一石二鳥の好手です。玉移動と△66馬のタイミングからこの△45角は6手目になり、6手目から△45角、▲57玉。次の後手の手は△66馬か△55馬ですが、△55馬を指すと▲46玉ができないので、8手目から△66馬、▲46玉、△56馬で詰みとなります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

けいたんさん(作者)「わりと綺麗な詰上がり」

はなさかしろうさん「10手目56馬での詰みはいろいろあるけれど、初手6筋が素晴らしい限定でした。76歩が絶妙に利く詰め上りが素敵です。」

■先手だけで見ると初手、3手目、5手目の3手の6通りの手順前後が可能な順ですが、▲76歩の協力手を3手目までに指す必要があるので初手6筋が効率のいい限定でした。

ミニベロさん「これは見えない。56馬と初手6筋がリンクしない。この詰め上がりはあまり見ないし、34歩もお役に立って好作だと思う。」

■角・馬・玉が8段目と9段目ならよくあるパターンなのですが。

RINTAROさん「何故か66馬が見えなかった。」

■広そうで狭い中段なので攻め手順が予想と違っていると見えにくくなりますね。

ほっとさん「最終手がぴったり間に合って納得。」

■先後の寸分違わない協力での詰み上がりが推理将棋の魅力ですね。

占魚亭さん「なぜか66馬が見えず苦戦。」

■△55馬を考えて駄目だとわかると△66馬も一緒だと思いがち。

NAOさん「際どいタイミングで角馬で玉をガッチリ抱える筋。合効かずの詰みが"初手6筋"で消えているが、結構その筋も追わされた。ヒント待ちだったが、実質ヒントは増えなかった。」

■危ない危ない、馬単騎は読んでなかった。ヒントは、取った角を打って成って移動ではないことを示して、残りの1手の角打ちが見えるはずと想定してました。

飯山修さん「57経由の王様の通路指定となる初手6筋条件が余詰消しと見事にマッチ」

■初手6筋の条件が手順前後を消しています。

山下誠さん「5六馬の相棒を考えるのに一苦労でした。」

■相棒は取った角なのは想像できるけど、打つ場所とタイミングがいつもと違うので悩まされます。

諏訪冬葉さん「先に45角ではなく44桂がある詰上図を思いついたけど、67歩を動かす暇がなく断念しました。馬が89から56まで動いて詰んだらかっこいいと思ったのに・・・」

■玉が46まで出て来ていれば、36の退路も塞ぐ△44桂がピッタリだったのですが手数が足りませんでした。

原岡望さん「これも変わった詰上がり」

■中段玉の場合の最終手では、玉が中段へ出て来た地点へ戻ることを封印する角や馬の手が多いですが、本問は珍しい詰み上がりでした。


正解:12名

  はなさかしろうさん  ミニベロさん  RINTAROさん  ほっとさん
  占魚亭さん  けいたんさん  NAOさん  飯山修さん
  山下誠さん  諏訪冬葉さん  神在月生さん  原岡望さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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