推理将棋第132回解答(3)
[2020年10月25日最終更新]
推理将棋第132回出題の132-3の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
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推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
132-3 中級 ミニベロ 作 金頭にいた角 9手
「隣の将棋だけど、角が最終9手目に不成りと動いて詰んだね」
「それ、さっき金頭にいた角だよ」
「後手の着手にも問題あるね。駒ランク下からしか指さないんだから」
「金銀は動くことも取られることもなかったね」
「うん、釘付けだったね。財布の金はすぐに出て行くけどね」(条件)
- 9手詰
- 金頭にいたことがある角が、最終手で不成りと動いた
- 後手は駒ランク下から着手
- 金銀釘付け
※駒ランクは下から順に、歩、香、桂、銀、金、と、成香、成桂、成銀、角、飛、馬、龍、玉 とします。
出題のことば(担当 Pontamon)
金は角頭や角尻へ動けないので、角筋である金頭へ角の手が指されたことになります。
締め切り前ヒント
金頭の角は無駄手で8手詰の形ですが8手詰だと駒ランクを下からの順は無理。
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推理将棋132-3 解答 担当 Pontamon ▲76歩、△34歩、▲22角成、△33桂、▲68角、△52飛、 |
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金銀釘付けとは、初期配置の金銀8枚が取られることもなく動くこともないという条件です。金銀が動かずに1段目に居座られては、2段目の駒での王手は難しいし、居玉を吊るし桂で詰めたいところですが、最終手は角不成が指定されています。2段目の駒で王手を掛けていても取れずに詰ます方法で思い浮かぶのは両王手でしょう。参考1図は9手詰で唯一の空き王手(両王手)の手筋で最終手を角不成にしたものです。しかし、後手の着手では△42玉の後に△51金右を指しているのでランクの下からの順にはなっていません。また、最終手で▲64角不成とした角は金頭ではなく桂頭に居た角なので失敗です。
参考1図:▲76歩、△74歩、▲55角、△54歩、▲82角不成、△42玉、▲92飛、△51金右、▲64角不成 まで9手
両王手なら釘付けの金銀の影響を無視できるはずでしたが失敗しましたので別の手を考える必要があります。金銀が釘付けで2段目着手での王手が難しいのであれば、中段へ玉が出て来てもらい金銀の影響を受けない手で詰めれば良さそうです。そのような都合の良い手順はあるのでしょうか?
参考2図は64の中段玉を角の最終手で詰めたものですが、最終手が▲55角不成では54地点と65地点の逃げ場が残ってしまいます。それに▲55角成は金頭に居た角ではありません。▲68金から▲46角と出る手順でも玉の逃げ場があるのは同じですし、最終手に不成が付きません。
参考2図:▲76歩、△74歩、▲33角不成、△62玉、▲22角不成、△73玉、▲56歩、△64玉、▲55角成 まで9手
最終手が角成ではなく角不成という指定も解図を難しくしています。銀が動けるなら△32銀の尻の△31玉を▲33角と▲22角不成で詰ます手順はありますが、金銀が釘付けなので2段目でのとどめは難しいです。中段玉も駄目なら、可能性があるのは中段の角での合利かずの形で2段目玉を詰める形です。
9手詰なので後手は4手しかありません。金の着手はできないので形としては△52飛と△42玉の形ですが、23の歩を2手突いておく暇はありません。となると最終手は33角不成で決定で32地点をカバーするには22で角を取る時に角成しておいて32地点は馬でカバーします。33角不成を指す角は金頭の42地点から動かすことはできません。金頭から33へ角を動かせるのは42地点しかありませんが、条件をよく読んでると金頭の角が顎いたとはなっていなく、金頭にいたことがある角が動けば条件をクリアできることになります。となると自陣の金頭へ角を打つ▲68角から▲77角を経由して最終手▲33角不成の手順であることが判明します。
3手目に▲33角不成や▲33角成では王手になってしまうので、2手目は3筋の歩突きです。初手から▲76歩、△34歩、▲22角成の後の4手目は最終手の▲33角不成を△同桂とできないように先に桂を跳ねておく△33桂です。5手目に▲68角と打ち、6手目△52飛から▲77角、△42玉、▲33角不成で詰みました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
ミニベロさん(作者)「これだけ条件多くて見劣りするね。シンプルな9手、いろいろ持ってるんだけどなぁ。」
■3条件の9手は普通ですが、今回の出題では他の問題の条件が少なかったですね。9手をはじめ多数投稿いただいていますので順次発表させていただきます。
飯山修さん「危うく78金77角で解答するところだった」
■金銀釘付けの金を動かしてはいけませんし、11手になってしまいますね。
NAOさん「自陣角を打つと停滞なく動けるのか。なるほど。」
■先手の1手余りを消化する金頭条件。
RINTAROさん「詰上図の発見が全て。」
■角不成で詰む形が思い浮かべば解図は簡単になりますね。
渡辺さん「金釘付けの金頭は4箇所しかない。」
■その4択から最終手に繋がるのは1箇所。
ほっとさん「金頭にいたのは5手目。しかしせっかくの叙述トリックも金銀が動いていないという条件があっては……。」
■はい、金頭の角は5手目の▲68角。4択にトリックの要素はないと思います。
ジェシーさん「これは制約が多いので、逆にすぐ分かりました。」
■駒ランク条件でしょうか?手順前後を排除するに有効な条件になっています。
小山邦明さん「「駒ランク下から着手」という条件は面白い。また、金頭の角が自陣角の手順も面白かったです。」
■「駒ランク下から着手」の条件はたまに出てきますね。
はなさかしろうさん「69の金かな…と思えれば、後はすぐだったのですが。やられました。」
■ゾロ目地点の角筋へ行き易い▲68角で正解でした。
諏訪冬葉さん「他は駒が利いているので▲53角不成を本線で考えていました」
■2段目でなく3段目狙いは正しかったのですが...。33は桂が利いているので敬遠しがち。
原岡望さん「金頭が大きなヒント。 満を持しての角の出動ですね。」
■金頭以外の条件だと「端にいたことがある角」でも行けるかな?
山下誠さん「6八角と自陣に打っても間に合うとは思いませんでした。」
■先手には1手の余裕があるので行けるのですが、盤上の距離を感じて勘違いしますね。
神在月生さん「息ひそめ 一呼吸おく 忍者角」
■すいとんの術で自陣から浮かび上がってからの飛び道具。
正解:14名
飯山修さん NAOさん RINTAROさん 渡辺さん
ほっとさん ミニベロさん ジェシーさん 小山邦明さん
はなさかしろうさん 諏訪冬葉さん テイエムガンバさん
原岡望さん 山下誠さん 神在月生さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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