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推理将棋第132回解答(5)

[2020年10月28日最終更新]
推理将棋第132回出題の132-5の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第132回出題  推理将棋第132回解答(1) (2) (3) (4) (5) (6)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


132-5 中級 ぬ 作     何筋の歩成?       9手

「この歩を成る手で9手で詰みだ」
「(6筋の駒を指さして)この駒を4手目に4筋に動かしたのがまずかったのかなあ?」

(条件) 

  • 9手目の歩成で詰み
  • 4手目に4筋に着手した(現実の将棋でいうところの物理的な)駒が終局時に6筋にいた

出題のことば(担当 Pontamon)

 初登場の「ぬ」さんからの出題です。4手目に4筋へ着手できる駒は6種7枚。

締め切り前ヒント

 後手が指さした6筋の駒は先手取ってから打った角です。


推理将棋132-5 解答 担当 Pontamon

▲46歩、△34歩、▲45歩、△44角、▲同歩、△42玉、
65角、△51金右、▲43歩成 まで9手


(条件)
・9手目の歩成で詰み
・4手目に4筋に着手した(現実の将棋でいうところの物理的な)駒が終局時に6筋にいた(4手目△44角、5手目▲44同歩、7手目▲65角)

Suiri1325

会話と条件に出てくる括弧内の注釈が気になった方も居るかと思います。終局時に6筋にあった駒は先手が指したのか後手が指したのかは不明ですが、4手目に後手が指した駒そのものだということです。

物理的に同じ木片としての駒を示しているので同種の他の駒ではないことを注釈で補足していますが、更に念を入れて、PCの画面等の物理的に同じ場所に表示された駒ではなく現実世界での駒であることにも言及している注釈だと担当は理解しました。

Suiri1325aまずは4手目に4筋へ着手できる駒を考えてみます。31の銀、41の金、51の玉、61の金、82の飛、43の歩、22の角の6種7枚が4手目に4筋着手が可能です。61の金は2手目△52金右のあと4手目に△42金寄、22の角は2手目△34歩のあと4手目△44角で、それ以外の駒は1手で42地点や44地点への着手ができます。41の金は△42金の後△41金と戻る手もあります。

歩成で詰むとのことなので思い浮かぶのは7手詰の▲23成までの手順。これに2手加えたものが参考1図です。2手目の△42玉のところを一旦△52玉として4手目に4筋着手にしています。4手目が玉だったので7手目に先手の無駄手として▲68玉を指せば終局時に6筋に玉があり、4手目の玉着手と駒種は一致していますが、同一の駒(物理的に同じ駒)では無いので条件をクリアできていません。

参考1図:▲26歩、△52玉、▲25歩、△42玉、▲24歩、△32玉、▲68玉、△42飛、▲23歩成 まで9手

注釈が効いたのか、この手順の解答や余詰指摘はありませんでした。

Suiri1325b歩成で詰むなら玉は2段目が有力。4手目に4筋へ着手した玉を6筋へ移動して63歩成までの詰みを目指したのが参考2図の手順です。

残念ながら△51金引の手が間に合わず、詰んでいません。

参考2図:▲68飛、△52金左、▲66歩、△41玉、▲65歩、△51玉、▲64歩、△62玉、▲63歩成 まで9手

2手目△52玉の後31の銀が△42銀、△51銀、△62銀と移動した場合でも、▲43歩成なら△51玉と逃げられてしまいます。41の金の場合は4手目に△42金か△41金で後手の最終手の8手目に△62金へ行くのが精一杯なので玉は居玉になってしまい3段目の歩成での詰みはありません。

後手の駒が盤上移動で4手目4筋から6筋移動する手順では詰みが無さそうです。となると可能性として残るのは、4手目に4筋へ着手した駒を先手が取って6筋へ打つ手順になります。たとえば、△42金を取る手順で、初手から▲76歩、△52玉、▲33角不成、△42金、▲同角不成、△72金、▲61金、△14歩、▲51角成だと9手で詰みまが最終手は歩成ではありません。

先手が歩成までで後手玉を詰ますなら歩を突く手が4手で最後の4手目は歩成の手順になり、先手の手は残り1手です。その残り1手で歩成の駒を支える必要があり、駒を打つのは6筋が指定されます。歩を突き進めて金や銀を取れるのは7手目が最短なので6筋への駒打ちをする暇がありません。

となると、先手は5手目までに取った駒を7手目に6筋へ打って、9手目の歩成を支えることになります。金銀は7手目なので5手目に取る駒は角しか残っていません。4手目の着手は4筋なので先手が歩を突いて行く筋は4筋に決まります。初手から、▲46歩、△34歩、▲45歩、△44角を5手目に▲44同歩で取り、6手目△42玉に7手目▲65角として9手目の▲43歩成を支えます。8手目は玉の退路を塞ぐ協力手△51金右になります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

飯山修さん「条件文が6筋の駒は先手の駒と暗示しているように感じた。そうすると一直線」

■先手の駒である可能性もありますよという親切な注釈でした。

NAOさん「条件満たしているか不安もあるが、会話文のように、盤上の先手駒65角を指してこの駒を4手目に動かしたという感想戦に納得。
条件文の(現実の将棋でいうところの物理的な)の意味がわかりません。注釈要るのかな。着手した→動いた の方が会話とも合致し自然。」

■解説のようにいろんな勘違いが無いように配慮した注釈だと思います。担当なら「同一の駒」で充分だと思うのですが、「同一」でも、駒種が同じとか持ち主が同じとかに拡大解釈される心配があるかな?

RINTAROさん「物理的という注釈のおかげで解けました。」

■物理的という注釈が無かったら、同種の(物理的には)駒と解釈したのかな?

渡辺さん「これは無理感がすごかった。あわや白旗。条件の「物理的な駒」とはそういう意味だったのか。偶然にも伝説の「終局図で76に『先手の歩』以外の駒があった」と似た詰上がり。」

■川上和秀さん作の詰パラ9番ですね。

ほっとさん「「この駒」が取られているとは。」

■「この駒」の取り方が中々思い付かない手順でした。

ミニベロさん「44同歩で角を取る順を知らないと難問になる。
本作のように、自駒が相手の駒になる場合、「印をつけたある駒が」ぐらいの表現のほうが分かりやすいかも。」

■無くした駒の代わりに1枚だけプラスチックの駒を使っていた。のような状況設定とかも。

ジェシーさん「最初の「6種7枚」のヒントに助けられました(それがなければ角には気づかなかっただろうから)。」

■最終手が歩成でなければ金や飛を取る手順での詰みがあるのですが、歩成までなので角に気付かなければ解けなかったですね。

小山邦明さん「4筋の歩をのばして相手の角を取り、それを6筋に打つのは、斬新な手順だと思いました。」

■10年ぶりに出現した手順だったようです。

はなさかしろうさん「取れば良いのですが、取ることになかなか気づかない。面白い条件でした。」

■△44角を△62角へ移動してみたり、△42飛から△62飛は金銀玉の移動よりも1手早く6筋移動が可能ですが最終手の歩成条件では詰みがありません。

諏訪冬葉さん「「4筋の駒を取って打つ」は早い段階で考えたのですが、手数が足りず困っていました」

■先手の角で後手の4筋の角を取る場合、初手とか3手目が無駄になって手が足りなくなります。

原岡望さん「歩の遅速ですね。」

■6題の出題なら似た手順が出てくるので、忘れた頃にやって来る歩の遅速の手筋でした。

山下誠さん「物理的に同一の駒の解釈が正しければいいのですが・・・」

■「同一の」なら「物理的に」は要らないと思うので念押しですね。将棋や日常の会話でも「同一」という言葉は使われているので解釈間違いは起きないと思います。

神在月生さん「寝返って 猪突猛進 歩を援護」

■上五無し 寝返り1回 歩を支援(上五が無いので上五を上五にしてみました)


正解:14名

  飯山修さん  NAOさん  RINTAROさん  渡辺さん
  ほっとさん  ミニベロさん  ジェシーさん  小山邦明さん
  はなさかしろうさん  諏訪冬葉さん  テイエムガンバさん
  原岡望さん   山下誠さん  神在月生さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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