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推理将棋第133回解答(2)

[2020年11月25日最終更新]
推理将棋第133回出題の133-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第133回出題  推理将棋第133回解答(1) (2) (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


133-2 中級 ミニベロ 作   三つの奇数筋    9手

「三つの奇数筋にだけ着手して、9手で詰めたよ」
「それ知ってる。たしか玉が上がったり下がったりするやつ」
「それとは全然関係ない。それに今回は成る手もないよ」
「2手目は2段目で間違いないよね」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件) 

  • 9手詰
  • 着手は三つの奇数筋だけ
  • 2手目は2段目
  • 成る手なし

出題のことば(担当 Pontamon)

 第20回の上級も全手順が3つの奇数筋ですが、今回は成る手はありません。

締め切り前ヒント

 9手詰では一番多い最終手の53銀。偶数筋着手が無いので玉腹へ指せません。


推理将棋133-2 解答 担当 Pontamon

96歩、△52玉、▲97角、△34歩、▲53角不成、△33角、
31角不成、△51角、▲53銀 まで9手


(条件)
・9手詰
・着手は三つの奇数筋だけ(3筋、5筋、9筋)
・2手目は2段目(2手目△52玉)
・成る手なし

Suiri1332

133-2の手順も1筋、3筋、5筋の三つの奇数筋だけの着手での8手詰でしたが本問では「成る手なし」の条件があるので別の詰み形になりそうです。ということは133-2の解説で失敗例になった手順の復活があるかもしれません。

Suiri1332a33の角と玉尻の51の金とで詰める形を考えてみます。玉が1マス進んでいるのでその両脇のうちの42は先手角が利いていますが反対側の62は空いています。62は偶数筋なので金が上がる訳には行かないので先手が抑える必要があります。2手目は2段目着手とのことなので△52玉と上がれば、3手目の▲33角不成に対して△51金左として▲同角不成で金を進呈。51へ金を打つために他地点へ角を移動させるついでに33で桂を取れば、▲74桂で62地点を抑えることができます。次の後手着手はタイミング合わせになりますが、3筋、5筋、7筋の3つの筋で唯一着手可能な△32銀を指します。この構想で詰めた参考1図を見ると、7筋は▲76歩、△72金、▲74桂の3手、5筋は△52玉、▲51金、その最終手を取った▲51角不成、3筋は△33桂、▲33角不成、△32銀のように見えますが、△51金左と▲33角不成がもう一回あるので11手の手数オーバーでした。

参考1図:▲76歩、△52玉、▲33角不成、△51金左、▲同角不成、△33桂、▲同角不成、△72金、▲74桂、△32銀、▲51金 まで11手

Suiri1332b次は銀を取って▲53銀までの手順を検討してみます。44経由で71の銀を狙う訳には行かないので、9筋から角が覗いて31の銀を取ってみます。後手は玉尻の51を埋めるために「2手目は2段目」にしたがって△62銀として、△52玉の後に△51銀で玉尻を埋めます。9手目の▲53銀で詰みましたが、2手目の2段目着手の△62銀は「着手は三つの奇数筋だけ」を満たしていないので失敗でした。

参考2図:▲96歩、△62銀、▲97角、△52玉、▲53角不成、△51銀、▲31角不成、△34歩、▲53銀 まで9手

参考2図の手順を見ると8手目の△34歩はタイミング合わせの余裕手になっています。問題は△62銀の着手でしたが、この詰み形では51地点を先手が抑えるか後手が埋めるかのどちらかが必要です。参考2図のタイミング合わせの△34歩がある図を見ていると△62銀、△51銀の2手を使って51を埋める代わりに、△33角から△51角なら偶数筋の着手なしで後手が51地点を埋めることがでることに気付きます。奇数筋だけの着手なので42にある駒で先手や後手の角の動きを邪魔することは無いようです。

初手から、▲96歩、△52玉、▲97角、△34歩、▲53角不成、△33角 と進みます。次の7手目は▲71角不成で71の銀を取っても9手目の▲53銀で詰みますが、条件は3つの奇数筋着手なので、着手できるのはここまでの手順で9筋、5筋、3筋を使用しているので▲71角不成とはできません。7手目から▲31角不成、△51角、▲53銀の9手で詰めることができました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

ミニベロさん(作者)「推理将棋初期の啓蒙作ですね。易しすぎて申し訳ない。その内手ごたえのある奴出ますから、お待ちください。」

■かなり(?)手応えのある12手作が本年度のトリで出題中です。

RINTAROさん「詰上図がすぐに見えたので瞬殺でした。」

■出題日の解答者が4名。解答ペースも速かったので易しい回だったようです。

はなさかしろうさん「主条件を見て、第一感はもちろん、玉が上がったり下がったりする手順でした…9手で51角がちょうど間に合うんですね。」

■「玉が上がったり下がったり」で11年前の作品の手順が思い浮かぶとは恐れ入りました。

けいたんさん「成なしだと金を動かすのはまずい」

■駒を成る手がないので132-2の手順は使えません。

NAOさん「角が成れないと金は不動。後手角が33経由で51を塞ぐ。」

■奇数筋へ動いた金を取っても奇数筋だけの9手では▲51金でトドメを刺す手順は無いようです。

飯山修さん「51を埋める駒は今回は角」

■作品によっては、香や歩で埋める手筋もありますね。

小山邦明さん「133-1が参考になった。取る駒は銀に変わった。」

■序が似ているので同時出題はまずかったかな?「奇数筋条件」で集めたのは担当側の失策だったか。

神在月生さん「右左 行けぬ不自由 居筋玉」

■偶数筋の着手なしなので、玉は前後しか動けず、上がったり下がったりしないとのヒントがあるので上がる1手。

諏訪冬葉さん「△54歩をついたら手数が足りなくなった。いらなかったのか」

■7手詰の手筋では△54歩は必須ですが、9手なので▲53角不成で休憩することが可能です。

原岡望さん「この条件だと先手だけが奇数筋のみ、ともとれるので、先手後手とも、とでも入れたい」

■条件の方は大丈夫だと思いますが、最初の会話は観戦者ではなく先手の発言のようなので、確かに、自分の着手のことを言っているようにも読めますね。

山下誠さん「これは比較的見かける詰み形で、5一を埋める問題でした。」

■奇数筋着手指定だと角しかないようです。

ほっとさん「前例は20-3ですか。10年以上前の名作ですね。」

■11年前はパチンコへ行っていたのかな?担当は推理将棋に出会っパチスロを辞めました。

占魚亭さん「2が解けそうで解けずタイムアップ……。」

■それは残念でした。時間に余裕があって、四苦八苦した後に解けると解後感が抜群なのですが。


正解:12名

  ミニベロさん  RINTAROさん  はなさかしろうさん
  けいたんさん  NAOさん  飯山修さん  小山邦明さん
  神在月生さん  諏訪冬葉さん  原岡望さん  山下誠さん
  ほっとさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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