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推理将棋第133回解答(3)

[2020年11月29日最終更新]
推理将棋第133回出題の133-3の解答、第133回出題の当選者(べべ&ぺぺさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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133-3 上級 Pontamon 作   都詰め      11手

「成駒を動かさないで、後手の都(55地点)の玉を11手で詰めたらしいね」
「王手は、全て同じ駒種の奇数筋着手だったよ」

さて、どんな手順だったのでしょうか。

(条件) 

  • 11手で都詰め(55の後手玉が詰んだ)
  • 王手は、全て同じ駒種の奇数筋着手
  • 成駒着手なし

出題のことば(担当 Pontamon)

 上級は全手順ではなく王手の手が全て奇数筋で同種の駒着手。王手回数は?

締め切り前ヒント

 王手は同じ駒種とのことなので明らかに複数回。角着手での王手3回です。


推理将棋133-3 解答 担当 Pontamon

▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲31角不成、△33玉、
▲54銀、△44玉、▲53角成、△55玉、▲77角 まで11手


(条件)
・11手で都詰め(55の後手玉が詰んだ)(10手目△55玉)
・王手は、駒打ちも含め、全て同じ駒種の奇数筋着手(5手目▲31角不成、9手目▲53角成、11手目▲77角)

Suiri1333

Suiri1333a王手した駒種と王手の回数は何回なのでしょうか?それらの情報は明示されていないので推理することになります。

後手玉が詰む地点が分かっているので、詰み形を考えるのが良さそうです。

参考1図の手順では、同種の駒での王手として「歩」で都詰めしてみたものです。▲65歩の直接の王手と▲76歩の空き王手で詰むのですが、王手の手が奇数筋だけにはなっていません。

なお、8手目の△64玉を△44玉とすると、王手は最終手の▲76歩の奇数筋1回だけでの詰みになりますが条件をクリアできていません。

参考1図:▲36歩、△54歩、▲37桂、△52玉、▲68飛、△53玉、▲66歩、△64玉、▲65歩、△55玉、▲76歩 まで11手

Suiri1333b参考2図の手順では全ての王手は奇数筋の5筋だけで、角着手の王手が3回ありますがトドメが別の駒種の銀での▲56銀になっているのでこれは失敗です。

先手の初期配置の歩があるので都の玉は玉の周り8マスのうち両脇と後方3箇所の退路を塞げばよいので、玉の後方3箇所を53の馬一枚でカバーするのは効率が良さそうに見えます。しかし、玉の両脇を抑えつつトドメを刺すために最終手は▲56銀になってしまいました。

参考2図:▲76歩、△34歩、▲22角不成、△42玉、▲31角不成、△33玉、▲51角、△44玉、▲53角成、△55玉、▲56銀 まで11手

▲51角での王手ではなく▲83角として、▲56銀の代わりに▲56角成ができれば良いのですが、後手の歩がある83へ直接角を打つことはでないので▲92角などから▲83角不成の後の▲56角成では1手間に合いません。

▲53角成の後▲54馬とすれば、45地点と65地点も馬でカバーできるので、7手目に▲36角と打っておくと▲54馬を支えることができて詰むのですが、成駒の着手は禁止されています。

都玉の両脇をどうやって抑えることができるのか、他の手を考えてみると▲54銀が思い浮かぶでしょう。

参考2図の7手目の▲51角の代わりに▲54銀と打っても後手玉は44へ上がることができるので、参考2図の手順と同様に8手目からは△44玉、▲53角成、△55玉で入洛完了。4段目と5段目は馬と銀で抑えていて、6段目は初期配置の歩で防御されている状態なので、最後の一手は持ち駒の角で王手すれば良いだけ。うっかり▲46角や▲66角で直に王手をすると偶数筋着手になってしまうので▲77角と離して打って詰みになります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(短評)

Potamon(作者)「同着は複数のランナー、同体は東西の力士、同点は対戦している双方の点数、同歩は同じ地点への直前の着手と今の着手、同じ服では「昨日と同じ服」なら昨日と今日、「サイズ違いの同じ服」ならL寸・M寸・S寸などのように、「同」は比較する対象が複数ある時だけに使える語なので「王手は同種の駒の着手」は複数の王手があったことになり、王手1回だけの詰手順は除外できていますが、▲76歩の1回王手だけの手順が余詰なのではとの指摘がお二人からありました。以後は長過ぎず短か過ぎない、分かり易い文での出題を心掛けます。」

■「全て」は複数のニュアンスが強いですが1つでも大丈夫。空集合だけの集合のことを考えると0回も「全て」かな?(担当は教育課程の関係で集合を習っていないので誤解かも)

ミニベロさん「54銀の発見がすべて。最終手が77しかないとは、旨くできてる。」

■46、66、88などの非限定回避のための奇数筋着手の最終手でした。

RINTAROさん「これも詰上図が限定されるので考えやすかったです。角で追っていったら、あっさり詰みました。53角成が角での王手と考えると同じ駒種ということでいいですよね。」

■53角成は角での王手では無いですが棋譜に記載される駒種で判断するので、53角成は角の「手/着手」での王手です。「同じ駒種の」は「着手」に係っています。

はなさかしろうさん「都詰は11手あるといろいろ詰むのですが、10手はあるのでしょうか。探したけれど見つかりませんでした。本譜77角は贅沢な駒打ちですね。」

■10手でも玉方に5手あるので都までは行けるのですが、攻め方が玉の後方3箇所と両脇を抑えるのが間合わないようで、10手の都詰めは無いようです。

けいたんさん「都詰には53角成が有効と気づき解けました。」

■53角成した馬が動けると簡素な図になります。

NAOさん「角着手による3回目の王手で詰み。都玉が広く45,65を両方塞ぐのが難しいが、気づきにくい54銀があった。」

■玉の両脇をどうやって抑えるのかがミソ。

飯山修さん「13手なら駒柱が完成しそうと思ったけど51が空いてるのか」

■玉は都へ出張したので玉座が空いています。

小山邦明さん「後手の玉は55にくるまでに4手かかるので、それ以外には1手しかさせない。先手も角を使うしかないので、着手は限られると思うが、「同じ駒種」と「成駒を動かさない」と「成駒着手なし」の条件をきちんと理解できているのか心配です。」

■「成駒着手なし」は余詰手順排除のためです。「成駒着手なし」の条件は会話の「成駒を動かさない」を端的な語にしただけで、駒成の手が無いのではなく、成駒の手が無い意味です。ケチないで「の」を入れて「成駒の着手なし」が良かったのかも。

神在月生さん「ちと迷う 指了後でなく 着手だよ」

■棋譜に記載される駒種で言うのが推理将棋のルールです。「着手」以外だと「王手を掛けている駒」にすると指了後の状態を条件にできそうです。

諏訪冬葉さん「3はヒントが出てから解きます。」

■送付忘れかな?

原岡望さん「成駒を動かさない、は面白い条件。」

■余詰み回避のためだけの条件。22角成してから▲31馬、▲53馬、▲54馬の同じ駒種の奇数筋での3回王手で詰むので。

山下誠さん「詰め上がりを見ると、同種の駒で王手という条件をクリアしているのか不安になります。」

■終局図を使う条件の場合、「馬で後手玉を詰ませている」なら馬の手、角成した手、馬の利きを妨げていた駒が動いた空き王手で詰めた可能性があります。本問だと2回目の王手は角の着手での王手ですが終局図を見ると馬で王手したように見えますが、棋譜に記入される駒種が採用されます。

ほっとさん「9手目は同じ駒種の着手と言って良いのか判断がつかず、別手順を探したが。」

■棋譜に記載される駒種なので9手目は角の着手になります。


正解:11名

  ミニベロさん  RINTAROさん  はなさかしろうさん
  けいたんさん  NAOさん  飯山修さん  小山邦明さん
  神在月生さん  原岡望さん  山下誠さん  ほっとさん


総評

ミニベロさん「難解作必ずしも好作ではないが、今回は易しすぎですね。とはいえ、さじ加減は難しいか。」

■今回は易しかったとの感想多数。解図日数が短かい2月出題に手応えのある作品を出題したら怒られそう。さじ加減は難しいです。
12月出題はお休みだと言っても11月出題の締め切りの延長はなくいつも通り。なのに2020年最後の出題だからと思い、難し目の作品を揃えたのはまずかったかも。

RINTAROさん「過去最短解図時間かもしれません。3問合わせて脳内で30分くらい。」

■強豪解答者には物足りなかったようですね。

飯山修さん「直前ヒントを出す前に担当に届いた解答で誤解が多い場合ヒントにそれを匂わせていただける事を期待します」

■解答が担当へ届くのは締切後にまとめて届くので解答の内容はわかりません。解答状況は「投稿・解答履歴」のページで分かるのですが...。

神在月生さん「中級か 我でも解けし 月内に」

■11月出題は手応えがあるかと思います。

べべ&ぺぺさん「今回も難しかったです」

■過去の作品を鑑賞すると推理将棋の感覚がわかってくるのかも。

原岡望さん「今回は軽めで助かりました。パラは解けず悔しい限り」

■11月号が届いて、10月号が手付かずだったのに気付いて慌てました。という11月号もこの結果稿を書いている時点で閉じたままですが...。


推理将棋第133回出題全解答者: 15名

  ミニベロさん  RINTAROさん  はなさかしろうさん
  けいたんさん  NAOさん  飯山修さん  小山邦明さん
  神在月生さん  諏訪冬葉さん  べべ&ぺぺさん  中村丈志さん
  原岡望さん  山下誠さん  ほっとさん  占魚亭さん

当選: べべ&ぺぺさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リストから選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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コメント

この問題は結局解けなかった(54銀が見えてなかった)ので、この総評コメントは私ではないはずです。

投稿: 諏訪冬葉 | 2020.12.02 20:41

確認しましたら、このコメントは山下誠さんの133-3に対するコメントでした。両氏にお詫びするとともに訂正させていただきます。

投稿: TETSU | 2020.12.02 22:49

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