推理将棋第135回解答(1)
[2021年2月19日最終更新]
推理将棋第135回出題の135-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
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推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
推理将棋第135回解説 担当 Pontamon
余詰を出さずに順調だった2020年後半が嘘だったかのように2021年の年賀推理の第135回は余詰を大量生産してしまいました。作者ならびに解答者の皆様、粗検大変申し訳ありませんでした。
年賀作品の過去例では6作なら1回、8作なら4作ずつ2回に分けられていました。1回での8作は多過ぎたようで解答の集まりが悪かったですが、15名からの解答をいただけました。
135-1 初級 けいたん 作 馬では詰まない 9手
「2021年の指し初めは9手で詰みか」
「最終手は角不成で詰んだが、同じ地点への馬では詰まなかったね」
「最終手は桂を取ったな」
「不成は1度だけだね」
「11の手もあり、2021年の年賀に相応しい対局だった」さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 9手で詰み
- 最終手は角不成で詰んだが、同じ地点への馬では詰まなかった
- 最終手は桂を取った
- 不成は1度だけ
- 11の手があった
出題のことば(担当 Pontamon)
ソッポへではなく同じ地点への馬着手では詰まずツノで詰める。
作者ヒント
桂は跳ねたん?(けいたん)
締め切り前ヒント
桂を取る最終手は、初期配置のまま動かなかった21の桂を角で取ります。
余詰修正
最後の会話の冒頭の「でも」を消して「11の手もあり」に修正。
「11の手があった」の条件追加
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推理将棋135-1 解答 ▲76歩、△34歩、▲22角成、△42玉、▲11馬、△32玉、 |
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参考1図は2枚角の手筋で後手玉を詰めたものです。不成は最終手の1回だし、最終手の▲43角不成の代わりに▲43馬では51の退路があるし、桂も取ったので解けたはず。年賀作品としては21年の21地点に牛のツノの角着手もある。しかし、この手順では正解にはなりません。桂を取るのは最終手でなければいけないからです。
参考1図:▲76歩、△34歩、▲22角成、△33桂、▲同馬、△52玉、▲21角、△62金、▲43角不成 まで9手
それではと、最終手で33の桂を角不成で取れるように馬と角を一筋ずらした詰み形を考えてみたのが参考2図です。最終手の▲33角不成で桂を取り、不成は1回なのですが、▲33角不成の代わりに▲33馬でも詰んでしまうので条件をクリアできていませんでした。
参考2図:▲76歩、△34歩、▲22角成、△33桂、▲15角、△42玉、▲23馬、△52金右、▲33角不成 まで9手
参考1図も参考2図でも手順中に△33桂の手がありましたが、桂を跳ねずに21に居るままの桂を9手目に角不成で取って詰む形を考えてみます。
▲21角不成で詰むということは、玉は32に居るはずです。また、21地点は角筋ではないので、先手は後手の角を取ってから打ったはずです。32に玉が居て21角不成ができるのであれば、角は12へ打ったはずです。後手角の入手を考えると、初手から▲76歩、△34歩、▲22角成になります。不成は1回だけで最終手での角不成なので3手目の角着手は角成です。
玉は32へ移動しなければいけないので、4手目は△42玉。33地点が空いているので先手の駒で抑える必要がありますが22に馬が居るままでは△32玉ができません。そこで5手目からは▲11馬、△32玉、▲12角です。玉の退路として残るのは42地点ですが、△42金や△42銀では玉の退路が置き換わっただけになるので退路封鎖の協力手は△42飛です。△42銀の場合、最終手が▲21角成であれば詰むのですが最終手は▲21角不成なので8手目の△42飛が確定されます。
ミニベロさんから指摘があった元条件での余詰手順は下記になります。△52金右ではなく△52金左の手を見逃していました。粗検、申し訳ありませんでした。
▲76歩、△34歩、▲22角成、△52金左、▲23馬、△33桂、▲88角、△42玉、▲33角不成
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
NAOさん(双方解)「11と21を使ってすっきり。△52金左。馬で取ると詰まない形があった。」
■9手作で余詰を出していては担当失格、トホホ。
ミニペロさん(双方解)「最終手に条件が集約しているようなので、整理できそう。」
■「最終手は初の角不成で桂を取った」で少しはまとまるかな?最終手までに角以外での不成があっても良いことになるけど。
諏訪冬葉さん「桂馬は33で取ると思ってました。」
■33の桂を取ると失敗になるはずでしたが△52金左を見逃してました。
飯山修さん(双方解)「桂を取る=33が記憶に染み付いているので余詰解答者が多いでしょうね」
■解答者の3分の1の方々から双方解をいただきました。
中村丈志さん「つい2二角不成とするところでした。」
■「不成」に限らず、条件をクリアしたくて、チャンスがあると早まってしまうことがあります。
小山邦明さん「馬と角という条件で最終手をうまく限定できていると思いました。」
■強い駒だと詰まないという不条理感。角成では詰まず角不成で詰むと誤解すると大変なことに。
べべ&ぺぺさん「桂を取るのが、最大のヒントでした。」
■素直に初期配置の桂を取りに行くと正解へつながりました。
ほっとさん「条件が多くて注意が必要。」
■条件が多いと情報が増える一方で手の制限が増加するので、痛し痒し。
占魚亭さん「「同じ地点への馬では詰まない」という条件で詰み形が見えました。」
■馬が動いてしまうと利きが外れる地点へ玉が逃げることができるという推理ができても、詰み形が見えるには閃きが必要。
ジェシーさん「詰み形は何となく見えましたが、9手でどうやってやるんだろう、と悩みました。」
■先手は5手しかないのに、馬を作る、角を取って打って不成の手を指す。角道もあける必要があるとなると役割を兼ねる必要が出てきます。
原岡望さん「素直な作品」
■9手だとあまり凝った手順はなさそうです。
RINTAROさん(双方解)「最初に余詰手順が見えたが、本手順も分かりやすい。」
■最終手が角不成なので、その駒を支えるには...と考えると見えてきます。
山下誠さん「1一の着手の追加条件が大きなヒントになりました。」
■▲22角成からの▲11馬が見えやすくなりました。
はなさかしろうさん(双方解)「最初、▲7六歩△3四歩▲2二角成△4二玉 ▲2三馬△5二金左▲8八角△3三桂▲同角不成まで を考えていました。11に着手すると桂が跳ねられませんね。」
■桂が跳ねた後の21地点は11の馬がカバーしていますが、▲33角不成で42の玉に王手を掛けても32地点が空いてしまいます。
正解:15名
NAOさん ミニベロさん 諏訪冬葉さん 飯山修さん
中村丈志さん 小山邦明さん べべ&ぺぺさん ほっとさん
占魚亭さん ジェシーさん 神在月生さん 原岡望さん
RINTAROさん 山下誠さん はなさかしろうさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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